ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1288275
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

皇海山 −林道が核心部−

2017年10月09日(月) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 栃木県 群馬県
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:17
距離
7.2km
登り
822m
下り
822m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:44
休憩
1:09
合計
4:53
距離 7.2km 登り 822m 下り 827m
7:06
82
8:28
8:35
47
9:22
10:17
35
10:52
10:57
58
11:55
11:57
2
11:59
ゴール地点
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2017年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道脇にある吹割の滝から林道に入ったのですが、これが長いこと長いこと。登山口まで一時間かかります。ジムニーにとってはフラット林道ですが、ところどころ普通車では厳しそうな箇所があります。運転に気を使うことでしょう。登山口までの林道が核心部とはよく言われることですが、ここは本当にそんな感じでした。
林道の入口は「吹割の滝」の至近にありますのでわかりやすいです。入口さえ見つければ看板が誘導してくれます。そこから5kmくらい入ったあたりから未舗装になり、延々20kmその状態が続きます。
未舗装になってすぐ、さっそく法面が崩れて路面に土砂が積もっている場面が現れました。おいおい、最初からこんな感じかよ…と前途の多難さを感じましたが、その後は土砂崩れの跡こそあるものの綺麗に片づけられていました。入口だけわざと片づけないままにして安易な侵入を阻んでいるのかなと勘繰ってしまいますな(笑
ただし、まめに手入れされている感じはするものの林道は林道。あちこちに人頭大の岩が転がっていたり、道の真ん中に尖った岩が露出していたりとけっして走りやすい道ではありません。
あちこちに歪んだホイールカバーや裂けたタイヤの一部など車の部品が転がっており、登山道を目指す人たちの苦闘の跡が垣間見られます。
コース状況/
危険箇所等
登山口までの道がアレな感じだったので、登山道もどうかなと思っていたのですが、予想に反してよく整備された非常に歩きやすい道でした。一部に足場の悪い急坂がありますが慎重に歩けばそれほど危険はありません。
その他周辺情報 吹割の滝周辺のお土産屋で登山バッチ購入できます。時間が無く入浴しなかったのでよくわかりませんが、少なくとも川場まで下れば複数の入浴施設があります。
さっそく入山します。
さっそく入山します。
まずは林道の支線のようなところに入っていきますが、すぐに山道へ入っていきます。
まずは林道の支線のようなところに入っていきますが、すぐに山道へ入っていきます。
こんな奥地にある登山道だから管理もままならず荒れているんではないかと心配していたのですが、予想に反して非常によく整備されています。
こんな奥地にある登山道だから管理もままならず荒れているんではないかと心配していたのですが、予想に反して非常によく整備されています。
沢のせせらぎを聞きながら登って行きます。
沢のせせらぎを聞きながら登って行きます。
ときおり渡渉する場面もありますが、道標やピンクテープも適宜設置されており道迷いするような場所はありません。
ときおり渡渉する場面もありますが、道標やピンクテープも適宜設置されており道迷いするような場所はありません。
沢沿いではありますが、地面は乾いており歩きやすいです。
沢沿いではありますが、地面は乾いており歩きやすいです。
癒しの登山道ですなー。
1
癒しの登山道ですなー。
登山開始から一時間もしないうちに中間点までやってきました。
ここまではまったく余裕の山歩きです。
登山開始から一時間もしないうちに中間点までやってきました。
ここまではまったく余裕の山歩きです。
中間点から少し登ると沢が大きく二手に分かれています。
「大きな二股」などとされる地点でしょうか?
中間点から少し登ると沢が大きく二手に分かれています。
「大きな二股」などとされる地点でしょうか?
この道標を目印に右手の沢へ進みます。
この道標を目印に右手の沢へ進みます。
ここから先が本コース最大の難所となります。
急に勾配がきつくなり谷底を埋め尽くした岩ガレの上を歩く場面となります。
ここから先が本コース最大の難所となります。
急に勾配がきつくなり谷底を埋め尽くした岩ガレの上を歩く場面となります。
浮石が多いので足元に注意が必要です。
浮石が多いので足元に注意が必要です。
登るにつれて水流が地上に顔を出し、流れの中を歩く場面も現れます。
流れと言ってもちょろちょろ程度ですが、岩の上を歩く時などスリップに警戒が必要で緊張します。
登るにつれて水流が地上に顔を出し、流れの中を歩く場面も現れます。
流れと言ってもちょろちょろ程度ですが、岩の上を歩く時などスリップに警戒が必要で緊張します。
さらに登って行くと一段と水の流れは無くなりますが、傾斜が一段と急になります。
さらに登って行くと一段と水の流れは無くなりますが、傾斜が一段と急になります。
二本の足で歩くのではキツクなり手足フル稼働の4WDで登って行きます。
二本の足で歩くのではキツクなり手足フル稼働の4WDで登って行きます。
このキツイ登り坂を詰めるとぽかっと不動沢のコルへ出ます。
このキツイ登り坂を詰めるとぽかっと不動沢のコルへ出ます。
右へ行けば鋸岳、左に行けば皇海山。
ここでクラシックルートと合流するわけですね。
右へ行けば鋸岳、左に行けば皇海山。
ここでクラシックルートと合流するわけですね。
不動沢のコルからは鋸岳の特徴的な姿を見ることができます。
ギザギザギザ…と、なるほど、確かにのこぎりの歯のような山です。
あのギッザギザの稜線上に登山道があるわけです。
そりゃ難易度も高いでしょうな。
1
不動沢のコルからは鋸岳の特徴的な姿を見ることができます。
ギザギザギザ…と、なるほど、確かにのこぎりの歯のような山です。
あのギッザギザの稜線上に登山道があるわけです。
そりゃ難易度も高いでしょうな。
不動沢のコルで少し休憩した後、皇海山の山頂を目指します。
不動沢のコルで少し休憩した後、皇海山の山頂を目指します。
森の中の細道を上へ、上へと登って行きます。
森の中の細道を上へ、上へと登って行きます。
急な場所と比較的穏やかな場所が交互に現れます。
急な場所と比較的穏やかな場所が交互に現れます。
時折、木々が途切れているような場所では近隣の山並みを望める場所もあります。
全体的に遠望が利く場所が少ないので、こういった見晴らしの良い場所は貴重です。
時折、木々が途切れているような場所では近隣の山並みを望める場所もあります。
全体的に遠望が利く場所が少ないので、こういった見晴らしの良い場所は貴重です。
山頂まで残り500mを切ったあたり、最後の急登が始まります。
不動沢コルの手前の急坂と違い、こちらは岩と木の根のジャングルジム。
山頂まで残り500mを切ったあたり、最後の急登が始まります。
不動沢コルの手前の急坂と違い、こちらは岩と木の根のジャングルジム。
手がかり、足がかりに不自由はしませんが狭い場所が多くザックがひっかかったりしてなかなか難易度が高い!
手がかり、足がかりに不自由はしませんが狭い場所が多くザックがひっかかったりしてなかなか難易度が高い!
この急坂を登り切ると景色は一転穏やかに。
前方からは賑やかな話し声なんかも聞こえてきたりして、山頂が近いことを教えてくれています。
この急坂を登り切ると景色は一転穏やかに。
前方からは賑やかな話し声なんかも聞こえてきたりして、山頂が近いことを教えてくれています。
栃木百名山は初めて聞きました。いろんな百名山があるものです。それにしても日本人は百名山とか百名水とか好きですな。
栃木百名山は初めて聞きました。いろんな百名山があるものです。それにしても日本人は百名山とか百名水とか好きですな。
残念ながら山頂からの眺望は今一つ。
木々の隙間から日光白根山などがわずかに見える程度です。
このへんがガッカリ百名山とか言われる所以ですかね。
残念ながら山頂からの眺望は今一つ。
木々の隙間から日光白根山などがわずかに見える程度です。
このへんがガッカリ百名山とか言われる所以ですかね。
登り始めから2時間15分ほどで山頂に到着しました。
2時間あまりのコースですが、かなり登り応えはありました。
登り始めから2時間15分ほどで山頂に到着しました。
2時間あまりのコースですが、かなり登り応えはありました。
下りは同じ道を戻ります。
登りの難所は下りの悪場。
転落事故など起こさないように慎重に下ります。
下りは同じ道を戻ります。
登りの難所は下りの悪場。
転落事故など起こさないように慎重に下ります。
まだまだ登ってくる人も多いので、すれ違いなどに結構気を遣いました。
道が狭い個所も多いので団体さんが上がってくると時間もかかります。
1
まだまだ登ってくる人も多いので、すれ違いなどに結構気を遣いました。
道が狭い個所も多いので団体さんが上がってくると時間もかかります。
不動沢のコルから少し下ったあたりで木立越しに皇海山の山頂が見えました。
登りの時はガスに覆われて見えなかったし、他に見える場所もなかったので初見です。
登った山の姿をまったく見れないというのも寂しいですからね。
チラ見でも見られて良かった。
不動沢のコルから少し下ったあたりで木立越しに皇海山の山頂が見えました。
登りの時はガスに覆われて見えなかったし、他に見える場所もなかったので初見です。
登った山の姿をまったく見れないというのも寂しいですからね。
チラ見でも見られて良かった。
急な場所を過ぎてしまえば、あとは登山口までゆっくり下って行くだけです。
急な場所を過ぎてしまえば、あとは登山口までゆっくり下って行くだけです。
木漏れ日が降り注ぐ癒しの登山道を堪能します。
木漏れ日が降り注ぐ癒しの登山道を堪能します。
無事に下山。お疲れ様でした。
無事に下山。お疲れ様でした。

感想

苦労が多い割にはイマイチだった…などという感想をたまに目にする山だったので、あまり多くを期待しないで登りましたが、なかなかどうして。景色に変化がありメリハリの効いた登山道、癒しの森林浴、不動沢のコルから見上げた鋸岳の雄姿などなど、十分に楽しめる魅力有る山でした。
登山口から中間地点までは本当によく整備された歩きやすい道です。渡渉もありますが困難な場所は無く、少なくとも天気が良い日は何の心配もなく歩く事ができます。
中間点から不動沢のコルまでは伏流水となった沢の上を歩くところから始まり、源頭部の水流を踏んで岩を登る区間が一番の核心部かと思われます。浮石、スリップ、上部からの落石などに注意が必要。
源頭部を越えてコルに取付く部分も崩れやすい土道なので特に下りでは注意が必要。
山頂からの眺望が冴えないのでその点には物足りなさを感じなくもありませんが。
クラシックコースを歩かずして皇海山の何を語れるのか、と言われそうですが、そちらのコースは最近発表されたグレーティングによると相当高難易度らしいじゃないですか。我々ではちょっと踏破できる自信がありません。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:661人

コメント

ゲスト
遠征お疲れ様でした
こんにちは〜
こちら栃木・群馬方面にいらっしゃっていたのですね。
3日間お疲れ様でした!
2017/10/14 1:41
Re: 遠征お疲れ様でした
こんにちは~。
我々にとって長らく空白地帯になっていた栃木・群馬方面にガッツリチャレンジしてきました。
山ももちろんですが観光も楽しんで充実した連休になりました♪
2017/10/16 11:38
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 日光・那須・筑波 [日帰り]
皇海山 不動沢ルート
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら