台風前の下ノ廊下(黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平)予想外の好天でアドベンチャーロードを楽しむ
- GPS
- 26:44
- 距離
- 35.7km
- 登り
- 5,863m
- 下り
- 6,744m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 5:36
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 6:12
2日目:阿曽原温泉5時スタート。欅平8時50分着。
天候 | 20日:曇り時々晴れ → 曇り一時霧雨 21日:曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
バス :信濃大町7:10→扇沢駅7:50(1360円) トロリーバス:扇沢駅8:00→黒部ダム8:16(1540円) 黒部峡谷鉄道:欅平11:46→宇奈月13:04(1710円) 富山地方鉄道:宇奈月温泉13:16→新黒部13:41(630円) 北陸新幹線 :黒部宇奈月温泉14:32→糸魚川14:45 (信濃大町まで1940円+自由席860円) JR大糸線 :糸魚川15:14→南小谷16:16 JR大糸線 :南小谷16:20→信濃大町17:15 |
コース状況/ 危険箇所等 |
晴れていても基本的に岩場、木道は濡れていて滑る。 転滑落に注意。 水平歩道が終わり緊張が解けた後の欅平への下り。ここも滑るので、駅に着くまで緊張を解かないようにしましょう。 |
その他周辺情報 | 阿曽原温泉 テント800円 温泉 700円 計1500円 下山後の温泉 猿飛山荘(500円) 4〜5名で一杯になりますが、素晴らしいお湯ですね。 白濁の硫黄泉。浴槽脱衣所一体型。洗い場1つ。 名剣温泉(750円) 日帰り入浴はお休みでした。 祖母谷温泉(600円) 「下山後」と言っていいのか微妙ですが、、、入浴の価値あり。時間があれば是非。 |
写真
感想
微妙な天気予報だったので出発当日まで決行するかどうか悩んでいました。
しかし、雨が降っても大した事は無さそうというのと、長年行きたいと思っていて実現できていなかった下ノ廊下縦走。
このタイミングを逃して行かなければ後悔すると思い敢行しました。
結果は大正解!
1日目は天気が予想以上に良く、晴れ間もあり気分良く歩く事が出来ました。
8時半に黒部ダムを出発。当日、阿曽原温泉に向かう登山者の中で最も遅いスタートだったのではないかと思います。
先月は内蔵助出合からハシゴ谷乗越を越えて剱沢まで歩きましたが、今回は内蔵助出合から下ノ廊下へ突入。
断崖絶壁の登山道が延々と続く見てビックリ、歩いてビックリの道でした。
ただ、ワイヤを離さなければ特に問題ないので、すいすいと歩けて思ったほど「怖い」という感じはありませんでした。
(たまに、高度感を意識させられスーッとなるポイントもありましたが)
1箇所、雪渓を越えるところがありましたが、ハシゴは多少ぐらつくものの、特に問題はありませんでした。
雪渓は思ったより固く、結構滑るのでアイゼンが無い場合は設置されているロープをしっかり掴んで慎重に歩きましょう。
下ノ廊下は十字峡、天然シャワー、くろよん発電所、仙人谷ダムなど要所要所で楽しめ、飽きる事なく歩けました。
特にダム施設内を通過するのは楽しい経験ですね。
通過時、ダム見学会が催されていました。
道中3名の方とすれ違い、40〜50名ほどを追い抜きました。
阿曽原温泉に14時着。2番乗り。丁度、14:30まで男湯タイムだったのでテント設営は後回しにしてまずは入浴。1番乗りの大阪からいらした男性とご一緒しました。(その後、祖母谷温泉で再会します。)
1回目の入浴を終え、テントを設営していると、女性客が到着しないから15:30まで男性タイムに変更になったとの情報。テントを急いで設営し、2回目の入浴。人数も10名ほどに増えました。
その後、テントに戻り少し昼寝。起きたら丁度、男湯タイム(16:30〜17:30)。とうわけで3回目の入浴。これは凄かった。最大16名の芋洗い状態。それでも湯船に入れず外で待っている人がいる状態。話によると小屋は布団1枚に2名という状態だそうな。
早めにあがりテントに戻る途中も続々と入浴するために下りてくる方々が。
入浴後は夕食タイム。だいぶ暗くなっていました。食後は読書をし、最後の男性タイム(18:30〜19:30)がやってきたので就寝前に4回目の入浴へ。
すっかり日が落ちて真っ暗。ヘッドライトの明りで入浴するのは雰囲気があって良かったです。4〜5名しかいませんでした。
その後、20:30までが女性タイムで、20:30からは混浴タイム。自分はもう十分入ったので寝ていましたが、結構遅い時間までお風呂に行く方がいらっしゃるようでしたね。(露天風呂へ下りる道のすぐ脇にテントを張っていたのでちょくちょく気配がありました。)
翌日、午前3時に起床。なんと星空が広がっている!
というわけで5回目の入浴。昼間は湯口付近はそこそこ熱かったのに、朝方は湯口付近でもかなり温い。全然温まらず、なかなか出られない。独占状態で30分以上は浸かっていたと思います。流れ星も今までで一番沢山見る事ができました。(10分で10個以上といった具合。)
入浴後はテントを撤収し、5時に出発。
すぐに急登が始まるので、少し肌寒いくらいの格好が丁度いいですね。すぐ脱ぐ事になります。
そんなこんなで水平歩道に上がってからは細かいアップダウンはあるものの、下ノ廊下よりは全般に道幅が広いため歩きやすい道が続きます。
ヘッドライト必須のトンネルを潜ったり、欅平が見下ろせるポイントがあったり、高度感のある絶壁が続いたり、送電線のすぐ近くを歩いたりと下ノ廊下とはまた違った印象で飽きさせません。
欅平には9時前に到着し、11時46分発のトロッコ列車を予約しました。(予定していた時間よりもだいぶ早く着くので、ドコモの電波が入る水平歩道の「大太鼓」で予め帰りルートを調べておきました。)
実は、阿曽原温泉のテント受付時に、小屋の方から「早く下りて10時43分までのトロッコ列車に乗らないと夕方まで満席だよ」と若干脅されていたので、予定していた時間よりもだいぶ早く出発したのです。
結果的にトロッコ列車は午前中ガラガラで拍子抜け。午後もそれなりに空きがあったのではと推測します。土曜日の天気が今一つであったことと、台風が接近していて日曜日の悪天候が確定していることでキャンセルが相次いだのでしょう。
というわけで、時間まで温泉巡りに繰り出します。
まずは猿飛山荘。駅近のハイレベルな白濁の硫黄泉。独占状態で楽しめました。
続いて、少し歩きますが祖母谷温泉へ。
こちらは無色透明ですが白い湯花が舞う素晴らしい硫黄泉。
すぐ近くの祖母谷地獄も行ってみました。
阿曽原温泉でご一緒した男性と工作し、何とか入浴可能な温度の湯溜まりを作り、記念の野天湯。良い経験が出来ました!
続いて、名剣温泉に。残念ながら「整備の為、日帰り入浴はお休み」の看板が。
仕方ないので余った時間で昼食を摂り、11時46分のトロッコに乗車。
先ほどの男性と観光列車の旅を楽しみました。窓が無いので吹きさらし。防寒対策必須ですね。1時間20分という時間を感じさせない旅でした。
宇奈月駅で男性と別れ、富山鉄道の宇奈月温泉駅へ。
新黒部駅まで約30分。50分待って北陸新幹線に乗り換え、12分後、糸魚川駅で下車。JR大糸線に乗り換え、約1時間揺られて南小谷駅へ。更に乗り換えて信濃大町まで1時間。すっかり暗くなって17時15分に到着しました。
夕食を済ませてから約4時間のドライブ。途中で田沢温泉に立ちより。
当初の予定では信濃大町22:19着と考えていたので、大幅に早く帰宅する事が出来ました。この点は小屋の方に大感謝です(笑)
初めての下ノ廊下、素晴らしいルートでした。
激混みの阿曽原温泉は話を聞くだけで凄まじい状況なので、また平日を狙って再訪したいと思います!
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