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Yamareco

記録ID: 1293525
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雪山ハイキング
八ヶ岳・蓼科

北横岳 スノーシューで楽ちんハイク

2001年12月31日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
3.4km
登り
270m
下り
271m

コースタイム

 東京・西多摩の自宅発(5時20分)車→談合坂SAで朝食、甲府か らは朝日に染まる白根三山、甲斐駒の眺め→蓼科ピラタススキー場 (7時52分着、8時43発)ロープウェー→北アは雪雲→山頂駅 (8時55分着、9時07分発)→坪庭→北横岳ヒュッテ(9時4 8分着、同55分発)→横岳山頂(10時16分着)→横岳北山頂 →横岳山頂(11時29分発)→北横岳ヒュッテ→坪庭→山頂駅 (11時25分着、同32分発)ロープウェー→ピラタススキー場 (11時40分着、11時58分発)車→途中、食。諏訪インター から雲が失せて槍・穂高連峰、八ヶ岳全山が真っ白な姿を現す→自 宅(14時50分着)
天候 雪。
アクセス
利用交通機関:
自家用車
仙丈、甲斐駒、北岳が並んで見えました。(右から)
これは、帰りの写真で逆光気味です
仙丈、甲斐駒、北岳が並んで見えました。(右から)
これは、帰りの写真で逆光気味です
御座山かな。左肩に両神山が見えます。
この右には、甲武信ヶ岳、金峰山なども見えました。雪は見えない
御座山かな。左肩に両神山が見えます。
この右には、甲武信ヶ岳、金峰山なども見えました。雪は見えない
下降で、中アを背に
下降で、中アを背に
横岳の全景。帰りにやっと山頂部まで見えて、撮影したもの
横岳の全景。帰りにやっと山頂部まで見えて、撮影したもの
坪庭から横岳への登りで
坪庭から横岳への登りで
横岳山頂から北峰への鞍部で
横岳山頂から北峰への鞍部で
2つのスノーシューの裏面の爪(クランポン)
2つのスノーシューの裏面の爪(クランポン)

感想

  お正月の休みは昨日、30日からでした。30日は、低気圧が北 海道で発達して、山は大変な強風、大雪となりました。
 大晦日の今日は、冬型の気圧配置が崩れて、西から高気圧におお われるとのこと。関東北部は雪雲が残るという予報だったので、で きるだけ南寄りの山へ行こうと、北八ツの横岳に行くことにしまし た。
 去年、購入した「1万円のスノーシュー」が、まだ未使用だった ので、ぜひ初テストしたい。それに、少なくとも南アや八ヶ岳の展 望は、期待できます。
  * *******************

 蓼科ピラタス・スキー場には、朝8時前に着きました。ロープ ウェーは8時40分が始発とアナウンスされています。隣に停まっ た車から山スキーに来たという埼玉県の男性が降りてきて、「昨日 は強風で、ロープウェーは動かなかったんですよ。さっきまでは、 今日も運行中止だと放送していた」と教えてくれました。電話で確 かめもせずに、ロープウェーが停まっていることなど何も知らず、 ここまでやってきた私たちは、幸運でした。
 その昨日の風雪のおかげで、今朝は、山頂駅付近は、樹氷と新雪 が美しく光っています。横岳にはまだ雪雲がかかっていますが、風 が弱まっているので、楽しいスノー・ハイクができそうです。
 大晦日は、これで、3年連続で冬型が崩れる好条件がめぐって来 ました。
 
 スキーの練習が目的でついてきた二男(高校1年)がスキー・リ フトの午前券だけ購入して、動き出したリフトの方へ出発していき ました。車には12時に集合する約束です。
 私たちは、今日は、スノーシューの初体験です。
 私のは、長さ65センチ、幅21センチほどの「1万円のスノー シュー」です(中国製、米製品を模造したもの)。
 妻のは、アメリカのタブス社の登山用モデルで、足底には大きめ のジュラルミンの爪が大きく熊の手のように取り付けられていて、 靴も丈夫そうなバックルで固定するタイプです。大きさは、ほぼ同 じ。
 2つとも、足が乗るステップは、スノーシューのラケットに固定 される形式ではなくて、土踏まずのところを支点にして、靴がラ ケットとは別に自由にローティトするタイプで、これも登高には向 いています。
(ラケットは雪面に並行に接し、浮力を得、靴は雪面 にキックステップ様に食いこみます。)

 ロープウェーの山頂駅は、9時08分発。風は少し残っています が、冬の八ヶ岳では、まずは最高の穏やかな天候でした。あたりの 樹木は大きな樹氷が成長し始めています。強風の跡は、道標につい たエビのシッポにも残っています。
 正月休みのメインルートなので、コース上の雪はしっかり踏まれ ています。新雪がそのまま残っているところは、積雪がやっと60 センチくらいでしょうか。
 山スキーを使ってきた体験からいうと、スノーシューは、足に履 いているのをあまり意識しないほど軽い。足への負担が、本当に小 さい。爪が雪面に食い込むので、ほどほどの斜面ならスリップが気 にならない。突然のつぼ足に見舞われる心配がないので、気楽にす たすたと、ペースが上がります。まず、この軽快さが気に入りまし た。

 坪庭から横岳への登り。南アルプスの仙丈岳、甲斐駒、北岳が3 つ並んで、白く光っています。中ア方面も見え始めました。
 ジグザグの登りを終えると、北横岳ヒュッテの前に出ました。道 がよく踏まれているので、ほとんど夏道のペースです。冬の山行に は定番の魔法瓶の甘酒を、ザックから出して飲みました。あったか い。雪雲の中に入ってきたので、日差しがなくなりました。

 ヒュッテからは、このルートの中で一番、傾斜のある登りになり ますが、その部分は短いし、針葉樹の中の道は風が当らず、歩きや すい。先行する妻のスノーシューの爪は、しっかり雪面をホールド して行きます。私のは、爪がやや小さくて、ストックを支えにしな いと、急なところでは後ろに滑ります。でも、なんとか、やり過ご しました。

 樹林を抜けると、北横岳山頂(10時16分)。
 冷たい風で頬が痛い。白樺湖が雲で霞んで少しだけ見えたもの の、雪雲のなかで展望は残念ながらほとんどありません。
 200メートルほど北の横岳北山頂という地点への道は、あまり 踏まれておらず、少しラッセルがありました。そこからも、眺望は なし。樹氷の見事さにみとれました。

 山頂下の短い急な下降は、スノーシューよりもアイゼンがベスト なところです。転びはしなかったものの、ずるずると滑ります。滑 りそうになっても、爪で止まるところまで、足を出してやればい い、と妻はいうのですが、これは、一方の足が軸足になってしっか り固定されるのが条件。私の場合は、軸足のホールドが不十分で、 おっかなびっくりです。それでも、滑れば滑ったで、また楽しいの がスノーシューです。踏み跡を外して深めの雪のなかにルートをと れば、滑るのは抑えられます。
 「すぐに慣れて、下りでも膝が楽だった」というのが、妻の感想 でした。使い方しだいで状況に合わせて利用できるし、体力を消耗 しない、特別な技術もいらないのが何よりと思いました。
 スノーシューは、見かけは軽くて華奢なのに、なかなか丈夫でも あります。深い雪のラッセルでは、つぼ足状に上から踏み付けるの ではなく、スキー歩行のようにトップを前へ押し出すようにして歩 くと、深みにはまりません。重い荷物や、深雪の地域などの場合に は、より大きなサイズが向くと感じます。

 11時25分、山頂駅にもどって、下山。
 昼近くになって、横岳も、遠く阿弥陀岳方面も、雲が取れ始めま した。帰りの諏訪インターからは、槍・穂高連峰と、八ヶ岳連峰 が、雲をはらった姿を見せてくれました。山梨県内まではすばらし く空気が澄んでいたのに、都内にもどったら奥多摩が霞むほどモヤ が濃い空で、展望の条件の悪さを改めて認識しました。
(午後2時 50分ごろ帰宅。蕎麦打ちにかかる。)

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