雨の塩見岳【鳥倉からピストン】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 1,995m
- 下り
- 1,987m
コースタイム
8月25日 5:15三伏峠小屋-6:15本谷山-7:45塩見小屋-9:05塩見岳東峰…12:30三伏峠小屋(テント撤収)…15:45鳥倉ゲート
天候 | 8月24日:晴れのち雨 8月25日:雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストは鳥倉ゲート、鳥倉登山口にあります。 ・危険箇所は特にありませんが、塩川ルートは崩落により通行止めです。 ・豊口山分岐手前にある水場は量も豊富で美味いです。 ・下山後、鹿塩温泉「山塩館」で入浴をお願いしましたが、時間が遅かったため丁重にお断りされました(苦笑) ・三伏峠小屋〜塩見小屋間は、木陰や岩陰など雨を凌げる場所が皆無です。 |
写真
感想
夏の南アルプス3連戦、最終戦は塩見岳との対戦です。
天気予報は悲観的な内容を伝えていましたが、♪雨が降ったら濡れればいいさ〜 の勢いで午前4時に自宅を出発。
今回は「山で生米をおいしく炊こう」をテーマに、無洗米を1合持参しました。
8月24日 鳥倉ゲート〜三伏峠小屋
鳥倉ゲート駐車場には10:10到着。トイレを済ませ、ゲート脇を通って鳥倉登山口へ。
この林道歩き、地図では30分となっていますが、真面目に歩いても私は40分かかりました。後半の登りがけっこうきついです。
鳥倉登山口からは美しい落葉松林を通り、やがて尾根に出るとそこは豊口山間のコル。ここは下から風が吹き上げてきて気持ちがいいです。
ここからは尾根北側のトラバース道となり、木の桟道を何度も渡りながら進みます。途中にある水場は量も豊富で、冷たくておいしいです。
ここで炊事用と飲料用の水を5ℓ汲みました(お、重い…)
水場から少し歩くと、塩川ルートとの分岐に着きます。現在塩川ルートは通行止めなので、ロープが張られています。
小屋の少し手前にある「あと200歩です」の標識を見て、無意識のうちに歩数を数えてしまいました。みなさんも身に覚えがあるでしょう?
ちなみに私の足では213歩でした(笑)
小屋に着き、テントの申し込みをしていると急に激しい雨が降ってきたので、小屋前の仮設テントでジュースを飲みながら雨宿り。
なにやら周囲が騒がしいなあと思ったら、中学校の集団登山でなんと150名もの生徒さんが小屋に宿泊しているとのこと。若者は元気でいいですね〜。
テントを張り終え、今回のテーマである「おいしいご飯を炊く」に取り掛かります。ヤマレコの日記で皆さんにアドバイスいただいた内容を思い出し、
まずお米を水に浸し、重し用の石を準備していざ炊飯開始。火加減に注意して、頃あいを見計らって蒸らしに入ります。フタを開けるまでがドキドキですね。
蒸らしの間、おかず(といってもソーセージを茹でるだけ)を準備して、いざご開帳!
…見た目はいいぞ「おかゆ」でも「がんだ」でもなさそうだし。 では食うか、モグモグ。 …ううむ、なんかボソボソだなぁ。
と言うことで、今回の結果は「芯は残らなかったがおいしいご飯にはならなかった」でした。
火加減の問題なのか、しっとりツヤツヤのご飯にならず、ねばりがまるでありませんでした。まだまだ修行が必要ですね。
ともかく、明日は4時出発の予定なので、缶ビールを1本飲んでさっさと就寝。外は雨が降りだし、雷も光っています。
8月25日 三伏峠小屋〜塩見岳〜鳥倉ゲート
2:30起床。テントその他はここに残しておくので、サブザックに必要なものを詰め込み、朝食にしようかと思ったら外は大雨。
ダメだこりゃ、と天候調査のため出発を延期し、再びシュラフの中へ。1時間もすると雨も小降りになったので、5:15に三伏峠を出発。
本谷山まではどうにか持ちこたえた空も、ここからは激しい雨となり、川のようになった登山道をただひたすら黙々と歩きます。
休憩しようにも雨が凌げる場所が無く、しかたがないので倒木に腰掛けて行動食をモグモグ。ツェルトは持っていますが、出し入れが面倒なので使いませんでした。
急に登りがきつくなったな、と思ったら尾根に出て、少し歩くとそこに塩見小屋がありました。塩見小屋の軒先を借りて休憩していると、
北西の空が明るくなり、青空が見えるところも。やがて雨が止み、太陽こそ出ないものの、けっこう視界も開けてきました。
わずか30分ほどの間でしたが、山頂はもちろん仙丈・甲斐駒・白峰三山・荒川三山までは見えたので、なんか得した気分。
小屋から山頂までは岩場の急登ですが、雨に濡れているのでスリップに注意しながら慎重に進みます。頂上まであと少し、というところで
青空は姿を消し、また雨が降り出しました。頂上での視界はまったく無し。風もあり寒いので5分ほどで下山開始。
三伏峠までの帰り道もひたすら雨で、いつのまにか雨具の袖口から水が浸入して肘まで濡れていました。休憩もろくにとらずに歩き続けますが、
本谷山の登り返しで疲れてしまい、また倒木に腰掛けて小休止。
ズブ濡れのヘロヘロでテントに帰り着き、雨の中シブシブ撤収しようかなと思ったら急に雨が止み、薄日まで射してきました。これには狂喜。
雨の中のテント撤収、経験がある方も多いと思いますが何度やってもイヤなものです。それがこのタイミングで止むとは!
天に感謝しつつ軽快に撤収を終え、下山にかかります。しかし、すでに両ヒザはガクガクで、軽快になんぞ降りられません。
ときどき意図しないスライディングを決め、しかめっ面で鳥倉ゲートまでの道を辿ります。林道に着いても、駐車場は遥か彼方…
自分のほかに誰も歩いていないので、気晴らしに歌いながら歩き続け、15:45やっと駐車場に着きました。
「おいしいご飯の炊き方」について
今回、失敗までは行きませんでしたが成功ではありませんでした。舞台は標高2615mの三伏峠でしたが、3000mの稜線ではどうなっていたか分かりません。
(それでも、アルファ米よりはおいしかったと思います)
次回はどこが舞台になるか、挑戦は続きます…
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