【笊ヶ岳】中ノ宿沢左岸尾根(仮) 予想外の苦戦と鮮やかな紅葉!
- GPS
- 13:45
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 3,131m
- 下り
- 3,186m
コースタイム
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 7:41
天候 | 2日 晴れ 3日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●中ノ宿吊橋〜山と高原地図上の「平らなピーク」(中ノ宿沢左岸尾根(仮)) 吊橋を渡り中ノ宿沢方向に少しだけ歩くと上部に尾根地形が現れる。 ルートを切ってある訳ではないので急登ですが、登り易そうな地点を決め強引に登る。 藪は倒木メインで大した事無いのですが、急勾配で獣道さえもほぼ無いので歩く難く、時間に余裕を持って行動した方が良いです。 1700m地点の岩場は3〜4mですがミスると右側の崖に一直線でホールドが脆く結構いやらしいので、幕営装備の場合フリーで登って荷物を引き上げた方が賢明です。 2000mくらいで勾配は落ち着き、綺麗なブナの森になります。 私が歩いた限りテープやマーキング等は一つも見当たりませんでした。この尾根は尾根地形がハッキリしていないので、下りで使うにはGPSと睨めっこしないと吊橋にピンポイントは限りなく難しいと思います。 ●「平らなピーク」〜布引山 山と高原地図では破線ルートになります。 全体的に踏み跡が薄く、深南部的な鬱蒼とした雰囲気を持つ好ルートです。 注意する箇所は稲又山山頂からの下る方向です。 ルートを通してマーキングは適所にあるので見落とさずに歩けば問題ありません。 ●布引山〜笊ヶ岳 入山者が増えたのか、ここ数年で踏み跡がかなり濃くなったという印象を受けました。 とても歩いやすいです。 ●笊ヶ岳〜椹島 山と高原地図の注意書きの通りです。 上倉沢通過後のトラバースルートは部分的に危ない箇所は無いのですが、全体的に注意を要するルートです。このルートを開拓した方は相当苦労した事でしょう。 |
その他周辺情報 | ・白樺荘 |
写真
感想
紅葉が見頃という事で白根南嶺、青薙山〜稲又山の間に派生する藪尾根に行ってきました。
日曜日にロードレースが控えているので、乳酸タップリの強烈な山行は控え紅葉と静かな藪尾根を眺めながらゆっくり山を楽しむ事にしました。
天気予報では2・3は晴れという事で、折角なのでツェルト泊で藪尾根に行こうと計画しましたが、前日の台風の影響で沢の増水が気がかりでした。
行きたい計画は入山・下山のどちらかで渡渉するものが多く、冒険するにはリスクが高いので計画していなかった中ノ宿沢の左岸尾根から南嶺に登り、前々から気になっていた上倉沢のテン場で幕営する計画に決定!
7時に沼平をスタートして8時前に中ノ宿吊橋をスタート。
吊橋を渡った地点は少し厳しそうなので踏み跡に沿って少し北側に歩くと登れそうな地点があったので急勾配を適当に攀じ登る。
午前中という事もあり日が当たらず薄暗く、中途半端な大きさの木が多く地面も落ち葉などで柔らかで歩き難く気持ちの良い尾根とは言えない。
急登を黙々と登ってくとトタンが落ちていた。 そこから100mくらい登ると、屋根が落ちた廃小屋があり、その少し上部には大型エンジンウインチが放置されていた...。 廃道を歩いていると廃小屋・ワイヤーなどは多く見かけますが、こんな機械が山奥に放置されているのは始めて見ました。
この辺りからゴーロに苔がビッシリ付いた山容に変わり更に歩き難くなりました。更に面倒な二か所の岩場で時間を浪費する。
明るい時間に幕営地点の上倉沢まで行きたいのでペースを上げる。
2000mくらいから勾配は緩くなり、シラビソの気持ちの良い尾根を登ると南嶺の縦走路に合流。ここからは踏み跡があるのでペースが上がる。
時間が遅いようなら所の沢のテン場で幕営でしたが、何とかなりそうなのでそのまま布引山へ向かいます。 所ノ沢〜布引山の区間は今回が初めてで楽しみにしていましたが、その期待に違わぬ鬱蒼とした樹林帯と東に崩壊地で景色も一望!
山梨県側からの一般ルートと合流するとルートは一気に明瞭になります。 ここからは慣れた道で笊ヶ岳へ向かいます。
笊ヶ岳の山頂はここだけ森林限界を超えて360度の大展望。 時刻は15時と言いうのにクリアに富士山・南アルプスの山々が一望でとても良い日に登る事が出来ました。
百名山からは漏れたものの、やはり笊ヶ岳は素晴らしい!
山頂からの景色が名残惜しいのですが、幕営地点の上倉沢へ向かいます。
稜線から椹島への一般ルートは未踏でしたが、上倉沢までは明瞭で明るい時間に幕営地に到着。
サッサとツェルトを張り、水と流木を拾い晩御飯。 這松尾の崩壊地を見ながら贅沢なひと時です。
9時間も爆睡し、6時過ぎにスタート。
上倉沢からのトラバース道は道が悪いと良く聞いていたので、興味深く歩くのが楽しみでした。
歩いてみると、「よくこんな所にルート拓いたな...」という印象で、部分的な難所は無いものの、ルート全般的に小さなミスで大きく落ちるトラバース道なので注意深く歩きます。
それにしても笊ヶ岳へのルートは静岡県側も山梨県側もとても大きな労力が掛かるルートで簡単には登れない山ですね。
無事に林道に下山して椹島でソフトクリームを食べようと思ったら機械の調子が悪いとの事でガッカリ...。
椹島から中ノ宿までの林道歩きはとても長く感じました。
コメント
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紅葉めっちゃキレイ‼️
レコの写真みながら、テレビとか、雑誌し出てくる景色だー。
とか思っちゃいましたw
こんな快晴の中での山行は勝ち❗ですね。ナイスハイク。
yamayoさん、こんにちは
久しぶりの沼平は紅葉真っ盛りで、一眼レフカメラを持ったハイカーさんも多く見受けられました
毎年のように紅葉の時期も山に登っていますが、今回の紅葉は二年前の鳥倉と甲乙つけ難いほど素晴らしかったです。
でも、山に入り紅葉している木の下を歩いていても遠くから眺める程の感動は無いんですよね。 灯台下暗しと言いますし美しい物は遠くから眺めるものなのかな? で、女性はどう思います?
kaiさん、こんにちは!
日程では日帰りですが、泊まり山業なんですね
それにしても、マラソン大会に配慮し、乳酸が溜まらない山業とありますが...。
私なら、筋肉痛地獄に陥る行程ですよ
南アの怪人、発想も肉体も、現代人離れしてますね
そう言えば、マラソン大会でバッタリした夢を見ましたよ。
凄くチャラくて、ドン引きの悪夢でした
御本人は、正反対のキャラだと信じていますけどね
しかし、笊ヶ岳にこの様なルートで登頂出来るとは思いませんでした
一般ルートでも傾斜角がキツイお山!山梨から一度登っただけですが、ハードだった記憶があります
それでも展望は良く、登り甲斐のあるお山ですね!
静岡側からも登って見たいと思いました。勿論、一般ルートからですが
明日のレース、頑張って下さい!
tailwindさん、こんにちは 『南アルプスの怪人』って『黒部の怪人」みたいでカッコいいですね ちなみに南アルプスの巨根は韮崎旭温泉にいました。
今日は魁のトラックの大会(1500m)だったのですが、何とかシーズンベストが出てホッとしています 本当に長い長い不調の出口になれば良いのですが...。
笊ヶ岳は惜しくも百高山に入っていませんが、しっかり登られているんですね! 山梨県側からのルートも「黒戸尾根よりキツイ!!!」なんて声もお聞きしますが、流石ですね
今回はまったり、ゆったり山行の「予定」だったんですが、一日目の行程が遅れがちになり、一般ルートに入ってから重い荷を背負って飛ばしたんです。 これが結構疲れてしまい、追い打ちをかけるかのように椹島までの下りで筋肉痛ですね〜
明日のレースは5kmですが抑えて走ろうと思います
僕がチャライ夢ですか?
本当にそんな気配は微塵も感じさせぬ自信アリです。 こんな僕でも昔は愛したい!恋したい!とチャライ部分もありましたが、現在は脚痛い!腰痛い!ですので...。
立派にランナーしてますよ
中ノ宿吊橋からの尾根ルート…大井川と稜線がかなり接近してる個所ですよね?
恐れ入ります(笑)
一ヶ月前に椹島から笊、青薙山と歩きましたが、黄金色の紅葉、今の時期に歩けば良かったと思わされました。
東俣林道のハイキングだけでも充分楽しめますね。
私には中ノ宿吊橋越える日は来ないと思いますが、布引から赤崩ノ頭までのトレイルは本当に素晴らしいですね。
焚き火で幕営、所の沢でチャレンジしましたが火がつきませんでした…。
どんなルートも歩けてアウトドアスキルもおありで本当に凄いです。
こんばんは!
今回のルートは先生が過去に登った事があるので後追い山行でしたが、情報が限られているので、未知に対する興奮は常に感じながら歩く事が出来ました!
それに南嶺の布引山〜青薙山の山域は静かで深南部的な雰囲気がとても良いですね。
椹島近辺は紅葉が予想以上に素晴らしく、本当に良い時期に訪れたと思います。
今回の幕営地点は焚き火が好きという事もあり、笊ヶ岳山地を避けて上倉沢のテン場に決めていました。
枯れ枝などで焚き火も可能なのですが、やはり沢に落ちてる流木は断然火の着きが良く、持ちも良いです。
とても良いテン場ですので機会がありましたら是非泊まってみてください。
コメントありがとうございました!
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