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Yamareco

記録ID: 1333850
全員に公開
アイスクライミング
八ヶ岳・蓼科

甲斐駒ケ岳 黄蓮谷右俣ソロ日帰り

2017年12月08日(金) 〜 2017年12月09日(土)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
24:05
距離
19.5km
登り
2,893m
下り
2,888m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
23:07
休憩
0:24
合計
23:31
22:57
22:57
62
23:59
0:00
0
宿泊地
0:31
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98
2:09
2:09
32
2:41
2:41
51
3:32
3:33
2
3:35
3:36
739
15:55
15:55
47
16:42
16:43
33
17:16
17:19
55
18:14
18:14
19
18:33
18:33
44
19:17
19:18
27
19:45
19:45
68
20:53
21:10
97
22:47
22:47
7
過去天気図(気象庁) 2017年12月の天気図
アクセス
予約できる山小屋
七丈小屋
23時スタート。
無事帰れるだろうか。
23時スタート。
無事帰れるだろうか。
辺りはすでに薄っすら。
夕方の雨で積もったっぽい。
辺りはすでに薄っすら。
夕方の雨で積もったっぽい。
無事を神社に祈り進みます。
無事を神社に祈り進みます。
調子がいい時は1:10程でくるが、
30分程遅い。
20キロ背負ってだとこんなもんか。
調子がいい時は1:10程でくるが、
30分程遅い。
20キロ背負ってだとこんなもんか。
刃渡り。ココでアイゼン装着。
刃渡り。ココでアイゼン装着。
5丈小屋跡にはテント二張。
5丈小屋跡にはテント二張。
4時 六丈沢を降りる。
もちろんトレースなし。
沢筋に入り過ぎないように降りる
1
4時 六丈沢を降りる。
もちろんトレースなし。
沢筋に入り過ぎないように降りる
滝が出てきたらトラバース。
雪が乗っていて、スラブか氷かわからず、バイル打ち込むと火花。前爪だけでもってるようなもん。こわい。
2
滝が出てきたらトラバース。
雪が乗っていて、スラブか氷かわからず、バイル打ち込むと火花。前爪だけでもってるようなもん。こわい。
6:10 右俣の出合に到着。坊主の滝はパス。
ソロで初見なので時間重視。明るくなるのを待つ。
1
6:10 右俣の出合に到着。坊主の滝はパス。
ソロで初見なので時間重視。明るくなるのを待つ。
明るくなってきたのでスタートする。
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明るくなってきたのでスタートする。
最初の滝。難なくクリア。水がジャージャーいってる。
最初の滝。難なくクリア。水がジャージャーいってる。
短い滝を乗り越え進む
1
短い滝を乗り越え進む
所々雪穴。水がながれてる。ドボンしたくない。
所々雪穴。水がながれてる。ドボンしたくない。
甲斐駒見えた!近い!と思ったら違ってたw
1
甲斐駒見えた!近い!と思ったら違ってたw
氷が発達してれば、キレイなはずだけど今年はこんなもんか。
1
氷が発達してれば、キレイなはずだけど今年はこんなもんか。
ノートレースの中、先へ進む
ノートレースの中、先へ進む
ココは写真で見たことがある。でもやっぱり氷が足りない。
ココは写真で見たことがある。でもやっぱり氷が足りない。
このへんまでは一人。
休憩し進むと若者が追いついてきた。
先へ行ってもらう。
このへんまでは一人。
休憩し進むと若者が追いついてきた。
先へ行ってもらう。
雪があってどこかわからん感じw
雪があってどこかわからん感じw
外界はいい天気。俺なんでこんな苦しい事やってるんだろって思ってしまった時。
外界はいい天気。俺なんでこんな苦しい事やってるんだろって思ってしまった時。
目指す甲斐駒の先がやっと見えてきた。
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目指す甲斐駒の先がやっと見えてきた。
泊まれそうな穴
この氷壁に取り付いて、右足のアイゼンが外れている事に気づく。しょうがない。雪と氷の境目を慎重に登り、雪が付いている所をバイルにぶら下がってトラバースし登りきる。
この氷壁に取り付いて、右足のアイゼンが外れている事に気づく。しょうがない。雪と氷の境目を慎重に登り、雪が付いている所をバイルにぶら下がってトラバースし登りきる。
登りきった所。一枚。アドレナリン出まくり。
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登りきった所。一枚。アドレナリン出まくり。
ルートは左へ巻いて登る感じだがそのまま真っすぐ、尾根に乗ってみる。バリエーションのバリエーション。
ルートは左へ巻いて登る感じだがそのまま真っすぐ、尾根に乗ってみる。バリエーションのバリエーション。
結構悪い。一人首ラッセル。
結構悪い。一人首ラッセル。
3時頃。あと、4つ程ピークを越えないと行けないと思うと、時間的にアウト。ルートに向けトラバース。
3時頃。あと、4つ程ピークを越えないと行けないと思うと、時間的にアウト。ルートに向けトラバース。
ルートに戻った所。先頭だったのに、最後尾になったw
おかげで踏み固められていて超らくw
ルートに戻った所。先頭だったのに、最後尾になったw
おかげで踏み固められていて超らくw
トラバースしてる時すぐ横だったのに、こんなに離された
トラバースしてる時すぐ横だったのに、こんなに離された
コルはすぐそこ。風が吹き付ける。
コルはすぐそこ。風が吹き付ける。
山頂は目の前だが、風もある。身体も疲れている。
となると、出来るだけ早く小屋まで降りるしかない。
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山頂は目の前だが、風もある。身体も疲れている。
となると、出来るだけ早く小屋まで降りるしかない。
これ一枚最後に、体力気力、食料全て使いきり下山。
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これ一枚最後に、体力気力、食料全て使いきり下山。
ゆっくり、とりあえず前へ進み7時間も掛けて下まで着いた。
最高に疲れて、最高に遅かったけど。
やりきった感半端ない。
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ゆっくり、とりあえず前へ進み7時間も掛けて下まで着いた。
最高に疲れて、最高に遅かったけど。
やりきった感半端ない。

感想

2017.12.2
黄蓮谷右俣ソロ 24時間日帰り
バリエーションは時間切れで敗退 でもこれがザ・ハードアルパインでしたw
この週しか無いという日に限られた日しか登れない黄蓮谷にチャレンジしてきました。しかもソロ。
トポ見たり、地形図みたり準備をしているだけで、出来るのか、帰ってこれるのかスゴくドキドキなるのは久しぶりです。
だって、俺アイスなんて初めてだもの。
しかも、日帰りのトポなんてネットで1件しかヒットしませんでした。
先週のトポの状態であれば、行けるんじゃないかと判断。
帰ってアイゼン研いで22時に家を出、23時に駐車場を出発。
5:30右俣取付きへ到着し、30分ほど休憩して日が明るくなるのを待ちます。なぜか既に右足が攣ったりしているw
最初でこの状態で行けるかますます不安になる。
しかも前日そこそこ積もったようで、氷というか雪のルンゼを詰めているようなかんじ。
雪も深くなりもも辺りになってきた所で、ソロの若者が追いついてきました。ここで先頭を替わってもらいますが、新雪のためセカンドでもラッセルは変わらずw
奥の二又手前の滝を登る際、右足蹴り込んでも効かないなと思うとまさかのアイゼンが無い!!ラッセル途中で外れたようです。でももう滝に取り付いてるし探してもわからないので、行くしか無いと覚悟を決めると、攣っていた両足も回復し氷の際を微妙な体勢で登り、トラバースし突破しました。アドレナリン全開。
アイゼンなしだと尾根通しに行くしか無いと思い、バリエーションのバリエーションに入ります。すると後ろから追いついてきた人がまさかのアイゼンを拾って届けてくれました!ありがとうございました!
そんなラッキーもありつつ、やっぱりアルパイン野郎としては人が行かないルートを行きたく、甲斐駒へ直接乗り上げるであろう尾根に乗り上げ首ラッセルを再開。新雪なのでどのような状況かは分かる人はわかるでしょう。
そんなこんなで右俣先頭へ数パーティが追いつき始めた頃、俺はハイマツと戦い、木をつかみ、草付きにバイルを打ち込んで登りあげていきます。
日の落ち方から大体3時頃、頂上はちかくなってはいるが後ピークを4つ程越えなければなりません。このまま行けば暗くなる。と思うとこのルートは敗退するしかなく、日帰りを成功させるには、正規ルートに戻る事にしました。
16時前に山頂手前のコルへ着き、18時頃七丈小屋へ。最後の食料を入れ込んであるきはじめます。
途中、素敵な出合があった頃はまだエネルギーが残っていて元気な頃。
無雪期は4時間掛からないで山頂から降りてくるのですが、20キロ近いザックの重さと睡魔と戦いながら、すべての力を出し切って、23時に無事駐車場に到着しました。
まだまだ、自分の力不足を感じながらも、正月に向けての自分の状態の確認も出来た面では収穫も大きくメンタルも鍛えられた一日でした。
写真の枚数は心の余裕というように、今回は必死過ぎて後半写真がほぼとれませんでしたw

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コメント

凄すぎる...。
liew2fowさん、おひさしぶりです。
この時期の黄蓮谷右俣を日帰りですか...    普通の感覚では考えられません。
花谷さんのFBで右俣の情報について記載がありましたが、liew2fowさん提供の情報だったのかな?

稀に見るぶっ飛び山行記録ありがとうございます
2017/12/12 19:40
Re: 凄すぎる...。
kaikaireiさんお久です★
いやぁ、ただ長く歩いたってだけですよ=。最後とか搾りかすまで絞ってやっと駐車場にたどり着いたって感じです。kaikaireiさんの記録をいつも見てますが、到底及びませんよww

花谷さんの情報は僕もFBで繋がってるソロの方が提供したようです。
僕以外にも20歳くらいの元気な若者が日帰りでチャレンジしてましたが、帰り足が無いということでビバークしてました。
他にも次の日日帰りが2名居ましたので、皆出してないだけですよ〜。

俺も精進しまーす!
2017/12/12 20:27
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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