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Yamareco

記録ID: 1354995
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

十石山 〜 白骨温泉から 〜

2018年01月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:46
距離
10.2km
登り
1,185m
下り
1,166m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:49
休憩
0:57
合計
7:46
8:00
8:00
9
9:02
9:02
92
10:34
10:44
65
11:49
11:49
4
11:53
12:06
3
12:09
12:42
42
13:24
13:24
83
14:53
14:54
17
天候 快晴のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
▼林道歩きを終えてからは、終始、スノーシューを着用して歩行。ツボ足で歩くと、沈み込みは、樹林帯で、膝丈以上。日帰りするには、ツボ足では厳しい状況でした。先行者のトレースがついていたおかげで、かなり楽ができ、時間にして1〜2時間ほど短縮できたはずです。
【白骨温泉⇔東尾根取り付き地点】
▼しばらく林道を歩き、先行者のトレースに従い、標高1430m付近で雪の斜面に取り付きました。
▼標高1500m付近から標高1567mピークの南西斜面をトラバースしましたが、このトラバース区間は雪の状態によっては注意が必要です。雪の状態によってはトラバースしないほうが安全に歩行できるかもしれません。
【東尾根取り付き地点⇔森林限界】
▼取り付きポイントは、先行のトレースを辿っただけで、きちんと考えて取り付いてはいません。「スーパー林道方面標識」(「至白骨0.5km/至スーパー林道0.4km」と表示)付近は、尾根の端であることが分かりやすく、最短経路で登る場合はここから取り付くと良いかもしれません。ただし、尾根を直登すると急登になります。先行トレースは歩き易さ重視で、少し先から取り付いていました。
▼標高1780m付近でいったん平坦になります。ここまで、先行者のトレースを辿らせていただきました。蛇行しながら尾根を登り上げていく、とても快適なトレースでした。平坦になってからはトレースが埋まってしまっていました。
▼標高1835mピークは丘のようなゆったりとしたピークです。標高1835mピークをトラバースする夏道を辿れれば、労力が最小限で済みますが、樹林帯で視界が効かず、尾根が拡がり分かりにくい地形のため、夏道を辿るには正確に標高を把握していないと難しいです。標高1835mピークを経由するルートが道迷いを防ぐには確実です。
▼標高1835mピーク先の鞍部からは徐々に尾根幅が狭まります。標高2200m付近までは尾根筋を辿ればよいので、ルート取りが分かりやすい区間です。斜面に傾斜がつくため、体力的には最もきつい区間です。
▼標高2120m付近から先行者のトレースがばっちり復活しており、ここから楽ができました。
▼標高1780m以下での下りでは、朝付けたトレースや先行者のトレースを手掛かりに、適当に下っています。
【森林限界⇔十石山】
▼東尾根は上部で拡がっており、のっぺりとした地形でどこを歩いたらよいのか、分かりにくいです。山頂標識もなく、十石峠避難小屋も下から見上げる状態では、何処にあるか分かりません。登りでは、高い方へ高い方へと登っていけば稜線にたどり着けます。下りでは、天気が良ければ、東尾根がくっきりと分かるので、東尾根目指して適当に下りていけば問題ありません。視界不良時は、コンパスが必要です。
◆十石山山頂は山頂然とはしていません。
その他周辺情報 ◆竜島温泉「せせらぎの湯」で入浴。
・大人510円。
・人が多すぎで、イモ洗い状態でした。
白骨温泉からスタート
硫黄の臭いがプンプンしていました。
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白骨温泉からスタート
硫黄の臭いがプンプンしていました。
電光掲示板の気温表示は「−9℃」。
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電光掲示板の気温表示は「−9℃」。
30分ほど前に出発したスプリットボードを履かれた方のトレースを追いかけます。
30分ほど前に出発したスプリットボードを履かれた方のトレースを追いかけます。
標高1567mピークの南西斜面をトラバースしているところ。
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標高1567mピークの南西斜面をトラバースしているところ。
「スーパー林道方面標識」
「スーパー林道方面標識」
東尾根に取り付いてすぐに、スプリットボードを履かれた方に追い付きましたが、その先もトレースが付いていたので、トレースを辿らせていただきました。
この時点では、トレースが埋まりかけていたので、年末年始に付けられたものかなと、思っていました。
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東尾根に取り付いてすぐに、スプリットボードを履かれた方に追い付きましたが、その先もトレースが付いていたので、トレースを辿らせていただきました。
この時点では、トレースが埋まりかけていたので、年末年始に付けられたものかなと、思っていました。
標高1780m付近で一度平坦となります。
ここで先行者のトレースが消えていました。
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標高1780m付近で一度平坦となります。
ここで先行者のトレースが消えていました。
標高1835mピークを少し避けるように進んでいく。
夏道よりは標高が高い遅延を歩いています。
標高1835mピークを少し避けるように進んでいく。
夏道よりは標高が高い遅延を歩いています。
標高1835mピーク先の鞍部からはトレースが所々復活。
標高1835mピーク先の鞍部からはトレースが所々復活。
結構な雪の量です。
サルノコシカケでなくユキノコシカケです。
2018年01月07日 10:05撮影 by  iPhone 7, Apple
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1/7 10:05
結構な雪の量です。
サルノコシカケでなくユキノコシカケです。
木々の間から遠くに見えた御嶽山を拡大。
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木々の間から遠くに見えた御嶽山を拡大。
標高2120m付近にテントが設営されていました。
これで登頂間違いなし(k)
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標高2120m付近にテントが設営されていました。
これで登頂間違いなし(k)
トレースばっちりの快走路を歩きます。
かなり楽をすることができました。先行者に感謝です!
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トレースばっちりの快走路を歩きます。
かなり楽をすることができました。先行者に感謝です!
木々が疎らになってきました。
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木々が疎らになってきました。
穂高連峰と霞沢岳が見えてきました。
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穂高連峰と霞沢岳が見えてきました。
もうすぐ森林限界を突破しそうです。
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もうすぐ森林限界を突破しそうです。
最近低山ばかり登っていたので、この辺りで息が上がり加減となり、最もきつかった。
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最近低山ばかり登っていたので、この辺りで息が上がり加減となり、最もきつかった。
ただ、そんなきつさも、絶景が癒してくれます。
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ただ、そんなきつさも、絶景が癒してくれます。
つむじ風に舞い上げられる雪粉
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つむじ風に舞い上げられる雪粉
南アルプス、中央アルプス方面の絶景。
富士山もバッチリ見えています。
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南アルプス、中央アルプス方面の絶景。
富士山もバッチリ見えています。
斜面をトラバース気味に進みます。
2018年01月07日 11:49撮影 by  iPhone 7, Apple
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1/7 11:49
斜面をトラバース気味に進みます。
穂高方面を少し拡大。
こちらから見ると、霞沢岳は綺麗な三角錐です。
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穂高方面を少し拡大。
こちらから見ると、霞沢岳は綺麗な三角錐です。
穂高連峰を拡大。
前穂から奥穂への吊尾根が美しいです〜(k)
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穂高連峰を拡大。
前穂から奥穂への吊尾根が美しいです〜(k)
十石峠避難小屋が見えてきました。
避難小屋は後回しにして、先に山頂に向かいます。
稜線に出ると凍てつく風に身をさらされました。
風の強さは、冬にしてはかわいいものですが、それでも風速10mほどは吹いていました。
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十石峠避難小屋が見えてきました。
避難小屋は後回しにして、先に山頂に向かいます。
稜線に出ると凍てつく風に身をさらされました。
風の強さは、冬にしてはかわいいものですが、それでも風速10mほどは吹いていました。
十石山山頂に到着!?
何処が山頂か分かりにくい山でした。
三角点はあるようなのですが埋まっています。(k)
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十石山山頂に到着!?
何処が山頂か分かりにくい山でした。
三角点はあるようなのですが埋まっています。(k)
乗鞍岳を拡大。
遠く白山も見えていました。
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遠く白山も見えていました。
白山を拡大。
奥飛騨方面
北アルプス核心部方面
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北アルプス核心部方面
笠ヶ岳を拡大。
笠ヶ岳から弓折岳をさらに拡大。
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笠ヶ岳から弓折岳をさらに拡大。
水晶岳付近を拡大。
手前に焼岳が見えていますが、後ろの雪山に同化していて分かりにくい。
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水晶岳付近を拡大。
手前に焼岳が見えていますが、後ろの雪山に同化していて分かりにくい。
穂高連峰を拡大。
槍ヶ岳も先っちょが見えています。
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穂高連峰を拡大。
槍ヶ岳も先っちょが見えています。
南アルプス、中央アルプス方面。
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南アルプス、中央アルプス方面。
中央アルプスを拡大。
木曽駒ケ岳、空木岳、南駒ケ岳がバッチリ確認できます。
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中央アルプスを拡大。
木曽駒ケ岳、空木岳、南駒ケ岳がバッチリ確認できます。
恵那山を拡大。
寒くなってきたので、十石峠避難小屋まで退避。
この写真を撮影した付近が「雉打ち」場となっていたので、注意!
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寒くなってきたので、十石峠避難小屋まで退避。
この写真を撮影した付近が「雉打ち」場となっていたので、注意!
避難小屋入口。
雪が入り込み、入口を開けづらかったので、小屋の中に入らず、小屋の前で休憩しました。
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避難小屋入口。
雪が入り込み、入口を開けづらかったので、小屋の中に入らず、小屋の前で休憩しました。
南アルプスなどを眺めながらゆっくりしました。
南アルプスの左手前に見える鉢盛山はなかなか立派な山ですね。いつか登りたい!(u)
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南アルプスなどを眺めながらゆっくりしました。
南アルプスの左手前に見える鉢盛山はなかなか立派な山ですね。いつか登りたい!(u)
甲斐駒ヶ岳、富士山、仙丈ケ岳(重なるようにその奥に北岳)を拡大。
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甲斐駒ヶ岳、富士山、仙丈ケ岳(重なるようにその奥に北岳)を拡大。
白峰三山を拡大。
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白峰三山を拡大。
塩見岳と悪沢岳を拡大。
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塩見岳と悪沢岳を拡大。
悪沢岳、荒川岳、赤石岳、聖岳を拡大。
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悪沢岳、荒川岳、赤石岳、聖岳を拡大。
休憩後、小屋の北側に登り、もう一度、北アルプスを堪能しました。
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休憩後、小屋の北側に登り、もう一度、北アルプスを堪能しました。
笠ヶ岳を拡大。
槍ヶ岳(の先端)を拡大。
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槍ヶ岳(の先端)を拡大。
十石山山頂付近を見やる。
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十石山山頂付近を見やる。
それでは下山します。
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それでは下山します。
南アルプスを正面に見て下っていく。
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南アルプスを正面に見て下っていく。
東尾根まで雪面を適当に下ります。
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東尾根まで雪面を適当に下ります。
東尾根は、上部で拡がっており、登りでは現在地が少し分かりにくかったのですが、上から俯瞰するとハッキリと分かり、下る先が分かりやすい。
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東尾根は、上部で拡がっており、登りでは現在地が少し分かりにくかったのですが、上から俯瞰するとハッキリと分かり、下る先が分かりやすい。
樹林帯まで戻ってきました。
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樹林帯まで戻ってきました。
樹林帯は、風もなく、暑いくらいでした。
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樹林帯は、風もなく、暑いくらいでした。
久しぶりのスノーシュー歩きで足のくるぶしが少し痛み出したので、標高1780m以下では、トレースを避けて下りました。
その分体力は消耗しましたが、登りで楽できたので、丁度よかった。
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久しぶりのスノーシュー歩きで足のくるぶしが少し痛み出したので、標高1780m以下では、トレースを避けて下りました。
その分体力は消耗しましたが、登りで楽できたので、丁度よかった。
白骨温泉まで戻ってきました。
電光掲示板を見ると気温は「−2℃」でした。
この時季(この時間帯?)に日帰り入浴できる施設はなく、白骨温泉には入浴できませんでした。
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白骨温泉まで戻ってきました。
電光掲示板を見ると気温は「−2℃」でした。
この時季(この時間帯?)に日帰り入浴できる施設はなく、白骨温泉には入浴できませんでした。
撮影機器:

感想

一昨年の御嶽山でお会いしたy-uranoさんから積雪期にお勧めの山として教えて頂いた十石山に登ってきました。

展望が良い山ということでお勧めいただいたので、展望が楽しめる日に登ろう!、と決めていました。しかし、昨シーズンは条件が合わず、結局登れず。今シーズンに持ち越しとなっていました。
週前半の予報では、高気圧があまり発達せず、きちんと青空が広がるか微妙な予報。前日に天気予報を確認しなおすと、高気圧が少し成長し、晴天が楽しめそうな予報に代わっていました。
そこで、すかさず、十石山を狙うことにしました。

前日の天気予報通り、安定した天候のもと、絶景を堪能することができました。
誰も登っていないことも想定して、日没までに下山することが目標でした。先行者のおかげで、ルートファインディングという点でも、体力面でも、かなり楽をすることができ、想定した時間よりも早く下山することができました。先行者の方々、ありがとうございました。この場を借りて、お礼申し上げます。

十石山は、周囲から見ると目立たず、その山容を見て登攀意欲を掻き立てられるという類の山ではありません。しかし、展望台としては秀逸な山です。
もっとも、十石山は、位置的に近い乗鞍岳と比べると、標高の低さから若干展望できる山々が限られてしまいます。乗鞍岳からは望める御嶽山や常念岳が、十石山からは見えません。一方で、富士山は、乗鞍岳からは頭の先しか見えません。その富士山が、十石山からは、北沢峠の上に頭を覗かせている姿をはっきりと目でとらえることができます。
乗鞍岳と十石山をともに登ってみて、その展望の少しの差異を楽しんでみるのも良いかもしれません。
また、乗鞍岳と比べると、人があまり入っていないという点は、十石山の大きな特徴です。この日お会いした登山者は8人組のパーティー、スプリットボードを履かれた単独の男性の計9人でした。
人があまり歩いていないということは、静かな山歩きを楽しめるというメリットがある半面、道迷いするリスク、積雪期に必要とされる労力という点ではデメリットにもなりえます。万人におススメできる山ではありませんが、絶景を手に入れるためには労力を厭わないという方にはおススメの山です。

年末年始の1週間の九州遠征から2日しか経っていないので、疲労が残っていた為か珍しく息が上がってしまいました。
低山ばかり登っていたので、空気の薄さも関係あるかもしれません。
十石山は北・中央・南アルプスや白山展望は最高な割に、あまり知られていません。
人が少なくラッセル必至なので、ガッツリ歩きたい方には良いと思います。

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