バリエーションで阿弥陀岳(南稜〜中央稜)
- GPS
- 11:36
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,717m
- 下り
- 1,699m
コースタイム
11:25 赤岳山頂(昼食)12:25 → 13:44 阿弥陀岳山頂 14:08 → 堰堤下林道 16:23 → 16:53 駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
せっかくの三連休なのですが墓参等がありまして山に使えません。土曜の日帰りなら何とかなりそうなので同行者を募ったところnoborundaさんがひっかかりました。へへへ!
南稜がご希望となり、私も以前から狙っていたのでGO!
踏み跡は明瞭、東面のような藪漕ぎも無く迷うようなところもありません。
森林限界を越えてからはじつに爽快な岩稜歩きが楽しめます。
問題はP3の核心部。正面はロープが無ければ無理でしょう。西側のルンゼを登るのですが、日当たりが悪く今回は凍結してました。岩に慣れていない方には相当に厳しいかと?
帰りの中央稜ですか岩壁帯は回り込んで踏み跡がありそれほど難しいところは無いのですが、南稜に比べ踏み跡薄く読図力が必要です。
2週間続けて登ったジャンダルムの興奮が冷めやらぬままズルズル日が経ち、再び3連休となった。
所用で24日の土曜日しか山に行けない kaitoさんとピッタリと日程がマッチし、ではどこかのお山へ日帰りで、と再びコラボ登山となった次第。
冬場の下見を兼ねて以前から行ってみたかった阿弥陀岳南稜をkaitoさんに提案したところ快く了解してくれて今回のバリエーションに挑戦となりました。
木曜日に決まったので私自身はこのルートの下調べをする時間が十分になかったので、ヤマレコ・ユーザーさんである Starさん& Utunduさんが8月末にこのルートを歩かれた記録を参考にさせていただきました。
南稜のルート、立場岳までは地図上にも破線ルートがある登山路で、そこから先がバリエーションとなる訳だが、
踏み跡はしっかりとついており、核心部であるP3脇のルンゼを登る以外は緊張する箇所はほとんどない。
下山時に使用した中央稜も特に危険な箇所はないが、途中かなり急な下りとなるので要注意。
岩を巻く為に水が染み出している急な草付を下りる箇所もあり、クライムダウンを強いられるほどであった。
滑って滑落するとかなり痛い目にあいそうな場所が何箇所かあった。
標高2,260mの樹林帯の中に積んであるケルン辺りでトレースが不明瞭となり、右方向への踏み跡が残っていたが、
実際にはケルンに沿って真っ直ぐに進む事。
樹林帯では踏み跡が不明瞭な箇所もあり、ルーファイが必要な場合もある。
またこれから日没時間も早くなり、夕方暗くなってくると踏み跡薄い箇所ではヘッデンでは分からず、下りられない可能性あり。
これからの落葉で薄い踏み跡はさらに不明瞭になる可能性もあり要注意。
標高2,050mで沢に出合い、この沢に沿って下りる事になる。
標高2,020mの地点で最初の渡渉となり左岸に渡る。
標高1,975m付近で2回目の渡渉し再び右岸に戻る。
標高1,910m付近で3回目の渡渉で左岸に渡る(左岸の岩の上に小さなケルンが積まれている)
標高1,845mに鉄製の堰堤があり、その下流30-40m辺りで4回目の渡渉、右岸へ上がると林道に出る。
尚、標高は高度計によるもので、下山時、阿弥陀岳山頂で合わせてきたが若干の差があるかもしれないのでご了解願います。
また、大雨のあとは増水の為、これらの渡渉ポイントで渡れない可能性もあるので要注意。
この南稜・中央稜、冬山を想定するとかなり難易度が上がるのは必至である。
南稜では、立場岳までの樹林帯、雪が多そうでラッセルでかなりきつそう。
P3下部、及び核心部までのトラバースでは相当神経を使うことになるだろう。
核心部のルンゼはデブリの危険性あり、雪が安定している時でなければ登れないだろうし、出来ればダブルアックス、ザイルを使いたい。
P4を巻いて山頂に出るまでの岩場も相当慎重にならざるを得ない。
中央稜、積雪時に下りで使うにはちょっと厳しすぎる感があるので御小屋尾根を下山し、舟山十字路車止ゲート脇へ出るルート推奨。
降雪になる前にもう一度詳細調査の為に登ってみたいが既に核心部のルンゼは凍り付き始めているので行けるかどうか。
今回は天気にも恵まれ、時間の余裕もあったので、散歩がてら kaitoさんと赤岳まで足を伸ばし、
遠望と山頂ランチを楽しんできました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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kaitoさん、ご無沙汰しております。
noborundaさん、はじめまして(力強いレコは以前から拝見していました)
凍結してホールドが少ない時期に阿弥陀南稜のP3をあっさり登ってしまうあたりお二人の力はさすがですね。
私は条件が良いときでも、怖かったです。
しかも、ここを冬に狙っているとは。。。
冬のほうが雪が安定していれば、前爪を引っ掛けて簡単に登れるのでしょうか?
冬のレコも楽しみにしています
nagagutuさんのレポもしっかり参考にさせていただきました。
正直、冬はそうとうヤバイでしょう。ロープ無しでは無理ではないかと?
一般道は登り尽くした感があったのでバリエーションと思ったのですがレベル高すぎです。
単独は無理でしょう。
kaitoさん noborundaさん
ともに初めまして。
全く同じ日に南稜&中央稜を歩いた者です。
この日のP3ルンゼは厳しかったですね。
僕は2カ所ほど抜き差しならないシーン(足を置きたい場所が凍結していたりで「4点支持」で動けん・・・みたいな)がありました。
クライムダウンも容易にできない(つーか身の危険ありすぎ)のでとにもかくにも登り抜けるしかない、、、という状況でした。。。
いやー、怖かったです〜。
なかなか面白そうなルートですねでも冬の単独は止めておきます(笑)素晴らしい天気で本当におめでとうございました…無事帰還おめでとうございました(`∇´ゞ
コメントありがとうございます。
nagagutuさんのレコは以前よりチョイチョイ見せていただいておりました。
この時期、まさか凍結しているとは考えてませんでしたのでちょっと慌てました。
冬、雪がある程度安定していればダブルアックスとアイゼンのフロントポイントでガツガツ登れると思います。
ただルンゼ上部の草付になっているところ、雪の時は斜め左方向に上がる事はちょっと難しそうですので
最後まで直登するしかないかと。
またP3下部の西側へのトラバースからルンゼ取り付部までがかなり厳しいかと思います。
あと、P4の巻きと山頂直下の岩場がどんな状況になっているか・・・
ソロで雪の時期に挑戦したいですが、パーティーを組んでザイルを使った方が無難と思います。
ご訪問ありがというございます。
昨日は僅かの時間差でお会いする事が出来ず残念でした。
冷え込んだせいで寒く、今季初めてウールの手袋をはめて歩き出しました。
honsamaはゲートを越して歩き始め、昔のルートから立場山の尾根に上がられたんですね。
それにしてもルンゼの水が既に凍り付いてるとは思ってもみませんでした。
一気に難易度が上がってしまいます。
honsamaのお名前は大分前から存知上げておりました、
今後とも宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。
3連休のんびりされましたか?
ソロでのテント泊山行は却下されたとの事でしたが、
それでも奥さん騙くらかしてファミリー登山してたみたいですが・・・?
南稜は青ナギ手前より眺望が良くなるので気分良く歩けます。
中央稜は踏み跡が不明瞭な箇所があってルーファイが必要です。
と云うか、雪の時に中央稜を使うのは止した方がいいですね。
kaitoさん、noborundaさん、お疲れさまでした。
登頂おめでとうございます。
三週連続と言ってもお二人には当たり前のことでしょうか…?。
阿弥陀の南稜は凍ってて相当怖そうですね。
赤岳まで散歩に行ってしまいましたか…。
私は運動会で日焼けしてました…。
またいつの日か、よろしくお願いします。
10月になれば、そろそろ山に雪が降ります。
沢も、日陰は、凍ってきます。
畑の、農作業が、一息ついたら、雪のある山にいききたいですね。
いやいや、いつもながらの懲りない面々
ご無事のご帰還おめでとうございます。
紅葉が始まりますね。
その後には白いものがパラパラ来ますね。
また、楽しみにさせて頂きます。
コメントありがとうございます。
阿弥陀の南稜、これからの時期、氷や雪で難易度は一気に高くなると思います。
その意味ではちょうど良い時に行ってきたのだと思います。
出来れば雪が降る前にもう一度調査の為に行ってみたいと思っているのですが、
凍結次第では無理かもしれません。
10月の3連休、是非一緒に行きましょう。
あと・・・、ちなみに私の場合、週末登山はこれで31週間連続でした。
確かに高所は間もなく冬の時期を迎えようとしています。
北アの夏山シーズンも間もなく終わり、今後の山行計画は少し変ってくるでしょう。
今年の雪山、是非一緒させて下さい。
コメントありがとうございます。
山が真っ白になる前、まだまだテント担いで行くチャンスはあります。
その内に是非ご一緒させて下さい。
冬のルートの確認とはいえ、いきなり凍り付いて、
難易度が上がって大変な山行でしたね。
読むうちに段々と引き込まれて、固唾を呑んで読んで
しまいました
その日、北アルプスでも氷点下5度まで下がりましたから、
稜線上では更に冷え込んだと思われます。
もう、冬は目の前にまで来てるということですね。
経験豊富なお二人でよかった。
お疲れ様でした
コメントありがとうございます。
朝の出だしで寒いなぁ〜って思ってたのですが、
気温があれだけ下がってるのですから凍結は当たり前なんですね。
現場に行くまでそんな事すら想像しなかった我々が甘いんです。
夏・秋山、もう直ぐシーズンオフですね。
こうなったら早く雪が降らないかなぁって思っちゃいます。
kaitoさんは経験豊富ですが、私はまだ初心者です。
八つのバリエーションですか!
行ってみたいと思いながらも、バリエーションルートには足を踏み入れたことはないのです。
土曜日は最高のお天気でしたね、最近、すっかりハレ男になっておられますね
ご訪問ありがとうございます。
南稜ルート、凍結のない無積雪期であればそれ程神経を使うことはないでしょう。
Pengin22さんのように北アルプスなどで岩場の通過等、いつもサラッとこなされているので
躊躇されずに通過可能でしょう。
天気は良かったですね、ちょっと朝のうちは寒かったですが。
あ〜、はいっ、ハレ男です!
バリルートお疲れ様でした。予想外のルンゼの凍結は焦りますね 以前は残置ロープがあったようですが、それはそれであてにすると怖いですよね。
昨日八ヶ岳行ってきました。以前ノボルンダさんが歩いた清里、赤岳、権現ルートに行ってきました。もちろん一泊で
一緒に行った仲間の都合で二日目は早く帰らなければいけなかったので逆回りで。赤岳までの登りが辛くて結構大変でした。真教寺も下りで使うのはよろしくなかったです。
いよいよ紅葉シーズン到来ですね!奇麗な写真、楽しいレポ楽しみにしてます
週末は山に出かけていたので
riderさんのコメント、今日まで気がつきませんでした。
残置ロープやハーケンって怖いですよね。
その気になって使って、もしもって考えただけでゾーッっとします。
ジャンダルムの直登ルートにも1本ぶら下がってましたが、使えません。
あ、そう云えば今回オベリスクに登る時、使いました!
古いロープから新しそうなロープまで5本位ぶら下がってました。
だから全部握って登りました。
八ヶ岳に行かれたんですね。
土曜日はガス、昨日は良かったんじゃないでしょうか?
そろそろ紅葉も始まりつつありますね。
鳳凰三山のレコ、出来るだけ早くアップするようにします。
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