時間よとまれ、大朝日連峰大満足の周遊単独行
- GPS
- 23:33
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 3,234m
- 下り
- 3,212m
コースタイム
4時30分 日暮沢小屋
5時15分 登頂開始
6時57分 古寺鉱泉分岐
7時59分 古寺山山頂
9時28分 銀玉水-約10分休憩
10時05分 大朝日岳避難小屋
10時26分 大朝日岳山頂-約10分休憩
10時35分 避難小屋-昼食休憩
11時00分 大朝日小屋出発
14時00分 竜門小屋着
二日目;竜門小屋ー以東岳ー竜門小屋、歩行計 約9時間30分(休憩時間含む)
5時00分 竜門小屋出発
5時40分 南寒江山
5時50分 寒江山
6時30分 狐穴小屋-30分朝食休憩
7時00分 狐穴小屋出発
8時55分 以東岳山頂
9時05分 以東岳出発
9時15分 小ピークで休憩-15分
11時04分 狐穴小屋
12時00分 狐穴小屋出発
14時30分 竜門小屋着
三日目;竜門小屋ー清太岩ー日暮沢小屋、歩行計 約3時間50分(休憩含む)
7時00分 竜門小屋
7時15分 竜門岳山頂分岐
10時50分 日暮沢小屋着
天候 | 一日目;晴れ曇り(空は灰白色。大朝日岳山頂9度、肌寒い) 二日目;快晴(風が若干冷たいが日差しは暖かい。絶好の山日よりで周囲の展望すこぶるよし) 三日目;晴れ(霞のような雲あるが晴れ、風は弱く心地よい暖かさ) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
日暮沢小屋数分手前の林道に路肩の崩落箇所あるが通行可。ほかに二カ所道路の崩落箇所があるが経度。小屋のところにスズメバチ注意の立て看板あり。AUやDOCOMOが通じる旨の記載もあり。熊鈴は必要。水場や小屋は約2〜3時間ごとに配置されている。 下山後、月山ICに向かう道路沿いに湯ったり館(入浴料300円)。湯ったり館周辺からの月山の眺望良好。月山IC直前のそば処、大越にて月山湖を眺めながら板ソバ(1050円)、、、素朴だがおいしい。 |
写真
感想
8月下旬に予定していた息子との山行が天候不順で流れたのだが、その後どうにも気持ちが吹っ切れなくて今回単独で朝日連峰を周遊することにした。大朝日岳には縦走も含め3回ほど登頂はしていたのだが、竜門岳と以東岳間は雨粒が石粒に感じるようなひどい暴風雨の中の縦走であったため、この区間を歩いたという実感が全く無く、今回どうしても改めて踏破しておきたい区間であった。初日は早朝4時半の暗い中出発。1時間くらい?歩いたところの小さな沢の対岸が暗くてよくわからず5分くらい迷ったがなんとか徒渉。間もなく寒河江川より左手に折れるや胸突き八丁的な急登を上るとようやく空が明るくなり遠く月山や朝日連峰の稜線が雲一つなくみることができた。晴天に期待しながら登り続けたが古寺山あたりから雲間が多くなり山頂でも晴れ間をみることはなかった。しかし、雲は高く高曇りの状態であった。古寺山山頂付近で気ずいたことがあった。それは今回の3日間を通してのことであったがダケカンバやブナの木が軒並み葉を落とし樹肌が透けて見えていたことであった。もはや今年の紅葉は早くも店じまいの観である。小朝日岳は今回パスして巻き道を抜け大朝日岳頂上に着いたが、頂上は9度Cと肌寒く、山頂小屋前で昼食を食べたもののすっかり冷え込んでしまった。西朝日岳をすぎた頃から日差しが強くなり好天の兆しが見えてきた。ここで今朝大鳥小屋から一人出発し大朝日小屋目指して縦走してきたという青年に出会ったがなんと歩くのが早いのだろうとうらやましく思いながら今日の宿泊予定の竜門小屋についたのであった。竜門小屋周辺では日差しは十分であったが風も強く冷えきった体はなかなか温まらなかった。小屋には昨夕日暮沢小屋で出会っていたご夫婦がおり竜門小屋までの直登ルートを上ってきたとのことで明日には下山するとのことでした。このほかに宿泊者はおらず一階部分を一人で専有しての宿泊となった。
二日目は今回の山行の本命である以東岳までのピストン縦走で、明け方5時の出発とした。日の出が5時30分頃とわかっていたので20〜30分も歩けば明るくなるだろうと考えての出発であった。風がやや冷たくジャケットを羽織っての出発となった。南寒江山ではすっかりあたりも明るくなり遠く月山はじめ鳥海山や飯豊連峰、以東岳など360度の大展望であった。往路は急ぎに急いだため狐穴小屋まで約1、5時間で踏破し狐穴小屋で朝食後ザックはデポせずそのまま出発とした。この頃から天気は晴天となりまぶしいばかりの日の光を浴びながらの縦走となった。真っ青な青空の中にそびえる以東岳を正面に見ながら途中の笹原や少し色づき始めた草原を歩いたが、やや冷たい風も気持ちよく何ともいえない至福の時間であった。以東岳手前の小ピークでザックをデポし以東小屋を左手にみながら約10分ほど登ると以東岳山頂であった。数年来の念願が往路にして半分叶った瞬間であった。眼下に見える大鳥池の水面の青さも際立っており、また、周囲の大朝日岳に連なる峰々もこれまでになく鮮やかに見えた。復路は往路急いだ分ゆっくりと周囲を眺めたり道ばたの花々の写真を撮りながら、のんびりとした時間を楽しんだ。風はあるものの日差しはポカポカと暖かく真っ青な青空のもとどこまでも見渡せる穏やな景色、、、圧倒的に非日常的な至福のひとときであった。狐穴小屋で約1時間の昼食タイムをとり午後2時半には二泊目の竜門小屋についた。今夜は一人かと思っていたが今朝日暮沢小屋から登ってきた男性が既に到着しており、ほっと一安心できた。二泊目は昨夜と反対の二階の一部屋を専有することとなりゆったりとした気持ちで次の日の朝を迎えることができた。
最終日は同宿の男性がリュックを小屋に置きサブザックを背負って以東岳ピストンを狙って6時に小屋を出発し、彼を見送った後ゆっくりと朝食をとり、7時に小屋を出て、またまたゆっくりまったりと竜門岳から清太岩山を経由して下山することとなった。ここでも落葉したブナの木がやたらと目立ち異様な感じではあった。下山路はなかなかの険しい道であり、登りの登山者の苦労が思いやられた。少しずつ以東岳はじめ大朝日連峰の山々が見えなくなり、午前11時前には日暮沢小屋についてこの周遊の山旅も終わりとなった。紅葉には恵まれなかったが静かでゆったり、まったりとした時間を過ごすことができた。当分の間心の中に残る思いで深い山行になることは間違いなく、まさに、「時間よ止まれ、、、」の、すばらしい山旅であった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する