大無間山(大樽沢から失われた道を行く)
- GPS
- 30:43
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,164m
- 下り
- 2,660m
コースタイム
【10/9】5:00大樽沢登山口-8:30樺沢ガレ-10:30三方窪-12:20三方嶺-13:30大無間山
【10/10】5:00大無間山-11:30田代
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは井川バスで田代から井川駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に崩壊箇所が多く、ルートも消失しているので、この道は避けた方がよい。 この山行記録は通行を保証するものではないのでご留意下さい。 |
写真
感想
大無間山の縦走は前から考えていたが、思い切って行動を起こすことにした。
最初の計画では大無間から風イラズ方面へ向かうつもりだったが大樽沢から大無間までの道で力尽き、田代に下った。
今回は、「ヤマケイアルペンガイド荒川・赤石・聖(2000年版)」を参考にしたので、それと比較しながら書くことにする。
寸又峡温泉から寸又川左岸林道に入り大樽沢登山口に向かったが、林道で二カ所大きな崩壊があり通過は非常に危険である。正直言って命がけのトラバースであった。
特に日向沢近くは通行不可と言っていいレベルである。
大樽沢付近は特に被害もなく、初日は沢の音を聞きながらテントで眠った。
最初のワサビ田取付は、暗闇の中ヘッデンのみで行ったせいもあるが、ガイド本で言う枝沢の右岸の尾根に取り付いてしまった(本来は左岸らしい)。
しかし伐採作業道であろう道があちこちにあって、わりと楽に高度を稼ぐことができた。高度が樺沢コルと同じくらいになったところでトラバースするとちょうどコルに出た。
ここからの水平道は部分的にしか残っておらず倒木重なる密林を尾根沿いから外れないようにして進んだ。倒木を超えるたびに体力を消耗する。
樺沢ガレからの眺めは良い。
その後の鹿ノ土俵場とあるあたりはひどいザレで崩壊してしまっているのかもしれない。
本当に行けるのかといった感じであっただが踏み跡があるので行くことにした。ここも命がけのトラバースで、岩壁をフリーソロしている気分になった。
張り替えたばかりのビブラムソールのおかげかもしれない。高巻いた方が無難であろう。
さらに密林を押し進み三方窪に出ると笹に覆われて道はまったくわからない。
ガイド本には標識があるとあったが見当たらない。少し開けた道のようなところに取り付いたがやがて笹に覆われて道は消え、後はひたすら笹の斜面をこいだ。
地形を見ながら右に上りながら行くと、どうにか主稜に出た。その後は尾根伝いなのでまあまあわかりやすい。
三方嶺から大無間山までは道がはっきりしていてそれほど迷うことはなかった。
大無間頂上でテントを張る。大無間山の南尾根鞍部から東に下った水場は確かに存在していた。
しかしザレた沢筋をクライムダウンせねばならず技術を要し、精神的にもきついので、自信がなければ当てにしてはいけない。
しかしこの山域では貴重な水場に違いない。
大無間山頂で南尾根に向かう二人組と会った。人に会えたのがうれしくて話しかける。風イラズに向かうという。
こちらは断念したが、無事に行けていれば何よりである。
エスケープに設定していた田代に下山する。小無間-P1の間は初めて見たが以前より崩壊が進んでいるのではないか。
とても一般ルートに思えない。あともう少しで鞍部の部分が崩れてしまいそうだ。
田代からは井川自主運行バスに乗せてもらい井川駅で降りる。千頭で温泉に入り帰宅の途についた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する