比良山/権現山〜釈迦岳縦走(行動食のみではここで限界)
- GPS
- 07:00
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,579m
- 下り
- 1,942m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし 比良岳から釈迦岳間は一部残雪あり |
写真
感想
今年は朽木から蛇谷に登り和邇まで日帰り縦走したいと思っている。現状でのわたしにはそれが可能なのかどうか少し試してみようと、葛川平から縦走して行けるところまで北上しようと出かけた。堅田駅8時50分発の細川行き江若バスに乗り込む。30人くらいの登山者が乗車。33分で平に到着、10人ほどが降りる。780円也。
学生だった頃は京都三条京阪7時過ぎ発の葛川梅の木行き京都バスをよく利用したものだ。1時間半近く乗車するので座りたいと発車の30分以上前からバス停に列んだ。それでも長蛇の列ができていて座れないことは多かった。2〜3台の満員バスが連なって大原街道を走った。座れなかったときはバスを降りるともうクタクタ、まずは準備運動どころか体をほぐす休憩。若いときですらそうなので今は満員バスに1時間半は耐えられないだろう。この京都バスは今も出町柳発朽木学校前行きとして運行されている。ただ自宅から出町柳までの交通機関が不便なので、今回は平への到着時間が遅くなるが堅田駅からの江若バスを利用した。
バスに座れはしたが、狭い座席で大きなザックを抱えての乗車はちょっと辛い。降車後ちょっと休憩して出発。ここ平から登るのは38年ぶりとなる。快適にアラキ峠から権現山、ホッケ山と歩き小女郎ヶ池で小休止。権現山手前は倒木が多く、それをよける踏み跡が不明瞭。迷うことはないがちょっとやっかい。平から小女郎ヶ池まで1時間24分、調子がいい。道に雪は無かったが直前まで残っていたのか、もしくは霜柱が融けた跡のか、ぬかるんで歩きにくい箇所は少しある。天候はよく快晴だが遠く霞んでいて琵琶湖ですら鮮明に見えない。眺望のいいコースなので残念。日差しはきついが後からなのでそれほど日焼けはしないだろう。
この分だと昼までには打見山に着きそうだ。ちょっと早いが打見山レストランで腹ごしらえをしようと気持ちいい笹原を蓬莱山へと向かう。ひと登りで蓬莱山に着くとそこには誰もいない。蓬莱山の北斜面のゲレンデにはまだ雪(人工?)がある。シャーベット状なのでその上を歩くのはよく滑る。ヒップソリがあったらなぁと思う。打見山頂付近からは大きな工事の音が聞こえてくる。スキーコース施設の撤去と雪を取り除く作業をしているようだ。登山者や観光客はいない。ということは……レストランなどの施設は休業?きょうはここで昼食に温かいものでも食べようと思い、弁当を持ってきてないのだが……。
打見山頂に近づくにつれそれは現実味を帯びてきた。ロープウェイは動いていないし、スピーカーから流れる音楽も聞こえない。山頂には作業員が数人いるだけ。やっぱりびわ湖バレイは休業中。丼にしようかカレーにしようか温かい今日の昼食を頭に思い浮かべていたがもろくも崩れ去り、昼食抜きが確定。365日営業していると思っていたわたしが甘かった。そらそうですね、先週スキー場の営業が終わったばっかり、季節的には山頂には何もない、リクリエーション施設で遊ぶにはまだ寒いし、もちろん水仙も咲いていない、甘かった。反省!後で調べると4月26日までは整備点検のためびわ湖バレイ全施設休業とのことです。
仕方なくジャイアントコースのよく滑る雪斜面をかかと歩きで下って、汁谷から木戸峠へと縦走を進める。ゲレンデから離れてもこのあたりからは縦走路にも残雪がところどころある。ゆるく腐っているので踏み抜くことも。比良岳へは登山道を離れて1051m峰に直接登る。カサカサ落ち葉を踏みしめる音が心地よい斜面だ。道標比良岳近くの厳つい変形樹が途中から折れていた。好きな木だっただけに残念。赤い字で大きく「大岩」と書かれた大岩で休憩。行動食として持ってきているカロリーメイトもどきを1/2箱食べる。ひもじい昼食その1。
ここまでは快適に歩いてきたので、このままのペースで行くと武奈から朽木は無理としてもリトル比良を高島駅まで行けるのではないかと思うが、なにせ行動食のみ、燃料切れが心配される。
尾根道には根こそぎ倒木や幹が途中から折れた木がたくさんあって、例年より多い気がする。今年の雪ってそんなに多かったっけ。長期間の深雪はなかったけど、どか雪が降ったときの重みでだろうか。烏谷山から南比良峠へと快適に歩く。途中尾根筋から離れる箇所には残雪が道にあるので尾根筋の踏み跡を行く。
さて南比良峠で迷った。道に迷ったわけでなく、堂満岳に登ろうかどうか心が迷った。縦走すると言うことは一般登山道の堂満岳を巻くコースをとるのではなく、尾根筋を忠実に行った方がいいわけだが、何せここのの登りは道なく急斜面。この先縦走を続けるにはここで体力を大量に消費するのではなく巻き道を行った方……。でも巻き道には腐った雪が多く歩きづらいことが予想される。
で、まだ体力は残っているので堂満岳直登に入った。だが上部に来てちょっとエネルギー不足が現れだした。堂満山頂でカロリーメイトもどきの残りを食べてエネルギー補給。残すは高カロリーゼリー飲料1つとチョコレート、カリカリ梅だけ。さてこれでどこまで持つのだろうか。心配でもあるが体力を試すいい機会でもある。
堂満からの下り道は残雪多く歩きにくいので縦走路の巻き道を行く。金糞峠通過、北比良峠通過、釈迦岳コースに入る。午後2時、ここからコースタイム7時間20分で高島駅、なんとか6時までには駅につけるかなと思った矢先、カラ岳への登りにさしかかったとき急に足がだるくなり上がらなくなってきた。たいしたことのないカラ岳の登りが遠く感じ辛くなってしまった。こんなに急にエネルギー不足の影響が出るとは思わなかった。息も切れだした。
カラ岳鉄塔下で残るエネルギー補給。ゼリー飲料を飲む。180kcal。さてどうする。とりあえずは釈迦岳まで調子を確かめながら行こう。一旦鞍部に下り、釈迦岳への登りにかかるとやっぱり足が動かない。ここもたいした標高差はなく急勾配でもないのに非常に辛く感じた。
これはこの先は無理だな。高島までの縦走は諦め下山ルートを考える。釈迦岳から北小松に下りる道にしようか、このまま旧リフト下道もしくは大津ワンゲル道で下ろうか。悩んだがこの釈迦岳へのなんでもない登りが非常に辛かったことを思うと、北小松に下りる途中のフジハゲの頭、大石、ヤケ山と3回ある小さな登り箇所が辛く思えたので、登りのないコースをとろうと南へ下ることに。
大津ワンゲル道に入り岩場や痩せ尾根箇所を慎重に下っていくと、やっとカラ岳山頂で補給したエネルギーが全身に回ってきたのか、下りでも重かった足が軽くなってきた。これならもうちょっと縦走を続けられたかな、なんて考えるほどになった。イン谷口に下りるとちょうど比良駅行きのバスが来るところだったが、足は快復していたので駅まで歩く。
今までよく攣っていた足が何ともなかったこと、エネルギー不足ながら釈迦岳まで縦走できたことで、きちんと昼食を摂り行動食ももう少し増やすこと。それと朝早くから出発し時間に追われないこと。これができればもっと縦走できそうかなとも思う山行でした。
※今回は歩くことが目的だったので写真は一眼レフを使用せずコンデジで簡単撮影したものばかりです。
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