【屋久島】永田から難路の永田歩道で永田岳、縄文杉へ

2018年03月22日(木) 〜 2018年03月24日(土)

• GPS: 55:10
• 距離: 29.7km
• 登り: 2,772m
• 下り: 2,161m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:08
• 休憩: 0:49
• 合計: 7:57

9:20 永田バス停
10:17 10:17 永田歩道入口
12:57 13:46 第二休憩所（食事休憩）
15:48 15:48 岳の辻
17:04 17:04 竹の辻（八井ノ鼻）入口
17:17 ビバーク地点

2日目

• 山行: 7:13
• 休憩: 1:22
• 合計: 8:35

9:40 ビバーク地点
10:16 10:29 休憩地点
10:33 10:33 姥ヶ岩屋
12:00 12:00 １回目の渡渉点
12:53 13:22 鹿之沢小屋
13:50 14:00 展望スポット
15:05 15:13 永田岳
15:18 15:25 永田岳直下
16:19 16:30 焼野三叉路
17:01 17:03 平石
17:34 17:36 坊主岩
18:15 新高塚小屋

3日目

• 山行: 5:36
• 休憩: 1:52
• 合計: 7:28

9:03 新高塚小屋
9:53 10:06 高塚小屋
10:14 10:49 縄文杉
12:15 12:38 ウィルソン株
12:57 13:01 大株歩道入口
13:46 13:58 三代杉
14:00 14:00 楠川分れ
14:47 14:50 辻峠
15:08 15:30 苔むす森
16:10 16:10 さつき吊り橋
16:31 白谷雲水峡

天候

1日目：雨（姥ヶ岩屋〜永田岳〜高塚小屋の間は雪が積もりました）
2日目：晴れ（霧氷が溶けて、雨と変わらずザックがずぶ濡れに）
3日目：晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス タクシー

・永田までは始発の路線バスを利用。
・白谷雲水峡〜宮之浦まではタクシーを利用（2700円）

コース状況／危険箇所等

・姥ヶ岩屋〜永田岳〜高塚小屋の間、1日目に降った雪が積もっていました。多くても15cm程度ですが、水たまりの中の歩行や午前中の凍結には注意が必要です。
・永田歩道はあまり整備されておらず、とても歩きづらい道でした。
・永田歩道入口から岳の辻まで、標高差1,100m弱でコースタイム5時間半は余裕みすぎだろうと思っていたら、実際に非常に歩きにくい。普段イメージする尾根とは違って、尾根の左右を行ったり来たりしながら、数メートル単位で上り下りを繰り返すことになります。
・岳の辻の少し先（1213m地点）に、竹ノ辻（1319m）と書かれた破損した看板が落ちています。現在位置を示す看板がほとんどない中で、これは非常に紛らわしいです。
・岳の辻から渡渉点（鹿之沢小屋手前）までの間は、特に歩きづらく、時間がかかりました。
・大型ザック（上にマット付き）を背負いながらの倒木くぐりや、馬酔木などの灌木に引っかかっての通り抜けはなかなかシンドイです。木の根も多く、滑らないように慎重な脚運びも必要となります。ガチガチに凍った馬酔木に何度もザックが引っ掛かり、強引に通り抜けることもできず、難儀しました。
・永田歩道に関しては、大型のザックではなく、40リットル以下の小型ザックで歩くことをお勧めします。永田歩道から登るのであれば、日帰りで一気に駆け抜ける方が、遥かに楽だと思います。（日帰り装備の単独行なら、コースタイムの約6割で歩けると思いました。）
・ピンクテープは20m〜30mおきに付けられているので、見当たらなくなったら戻って探すと良いと思います。ゆっくり歩いていたからか、ルートを外してしまったのは1回だけでした。
・心配していたヤマビルはいませんでした。

写真

3/21 13:08

3/21 13:21

島に着いたらまずはスーパーへ。屋久島に来たらまずは首折れサバと飛魚。美味でした。

3/21 16:17

今回はマイルではなく宿泊が1泊ついているプランだったので、まんてんさんに宿泊です。（単に航空券を取るよりも宿泊付きの方が安かった。）

3/22 9:19

翌朝のバスで永田に移動します。早朝スタートするならタクシーでの移動が必須です。

3/22 9:39

3/22 9:44

横河渓谷の入口にトイレがありました。

3/22 10:06

橋の右奥の方に進む道のようなものがあるので、間違えて進まないように。

3/22 10:08

3/22 10:10

橋を渡って1分ほどすると、登山口があります。

3/22 10:50

3/22 10:54

ピンクテープはついていますが、こういう道に慣れていないと心配になるかもしれません。

3/22 10:59

山桜があちらこちらで咲いていました。

3/22 11:05

3/22 11:27

障害物競走のような倒木があちらこちらに。

3/22 11:28

ふかふかだったり硬かったり。平じゃないので歩きにくい。

3/22 12:28

現在位置がよくわからない道標が、それなりに設置されています。

3/22 13:49

登山道はどっちかなぁと、観察しながら進みます。

3/22 14:05

3/22 14:31

非常に歩きづらい。日帰り装備であればまだ軽快に歩けるでしょうが、大荷物では脚運びに苦労します。

3/22 15:34

3/22 16:06

GPSによると、この看板が落ちているのは1213m付近。看板に書いてある1319mはだいぶ先のはずです。

3/22 16:21

3/22 17:05

先ほどの壊れた看板は、この標識の奥のピークにあったもの？標高からすると、山と高原地図にある八井ノ鼻が竹ノ辻で良いのだと思いますが。

3/22 17:23

うーん。日没前だけれど霧で暗くなってきた。
仕方ないのでここでビバーク。まさかここまで予定通りに歩けないとは。水が手に入るのは非常に助かる。

3/22 18:36

まな板を忘れたのでザックリですが、お肉にベーコンを使った青椒肉絲です。ご飯とスープも付けています。

3/23 8:23

朝になっても天候は回復せず。様子を見ながらテントで朝食です。

3/23 8:23

ウインナー300g、ミートソーススパゲッティ250g、お豆のサラダ、スープ、コーヒーです。朝から腹いっぱい。

3/23 9:44

3/23 10:03

翌朝、雨はやんだものの、霧が濃いです。

3/23 10:07

進めど進めど馬酔木、馬酔木、馬酔木。花の時期は綺麗だろうなぁ・・・。

3/23 10:16

3/23 10:37

ザックがいちいち引っ掛かる上、雫が垂れてザックがびしょびしょです。雨が止んでも、雨と変わらぬ濡れネズミ。

3/23 10:51

大型ザックには倒木くぐりが非常に辛い。体力を消耗します。

3/23 11:38

馬酔木やシャクナゲに霧氷がついています。

3/23 11:50

雪がちらほらと現れてきました。

3/23 12:09

3/23 12:11

3/23 12:14

渡渉点はとても穏やかで、問題なく歩けました。飛び石づたいにはならないので、増水時は難儀すると思います。

3/23 12:23

期待が持てそうな天気になってきた。

3/23 12:53

やっとのことで、鹿之沢小屋に到着しました。

3/23 13:59

やっと拝むことができた青空！

3/23 13:59

出発点の永田浜が見えてきました。えらく遠いところから歩いてきたもんだ。

3/23 13:59

海の見える山が好きだなぁ。4月か5月には、毎年恒例の熊野古道伊勢路に行けるだろうか。

3/23 14:00

3/23 14:04

行く先の永田岳は真っ白に雪化粧をしています。

3/23 14:19

3/23 14:20

3/23 14:26

木々にザックが当たりますが、凍っていて通り抜けが困難でした。霧氷や雫が落ちてくるのも辛い。

3/23 14:28

3/23 14:59

3/23 15:06

いつか、薩摩硫黄島にも行ってみたい！

3/23 15:17

屋久島の山々を見渡せる天気。登ってきて本当に良かった。

3/23 15:45

永田岳を振り返って。

3/23 15:57

3/23 15:59

午後の温かさで雪が溶け、ドロドロのベチャベチャです。

3/23 17:02

3/23 17:30

3/23 17:31

3/23 17:31

3/23 17:58

べちょべちょで、これが実に滑りやすい。
早朝は凍結するので、特に気を付けないといけません。

3/23 18:16

日没前に新高塚小屋に到着。

3/23 19:36

2日目の夜は、回鍋肉で、キャベツ、長ネギ、それに焼き豚を半分投入です。ご飯とスープも忘れずに。

3/23 19:36

残りの半分はそのまま頂きました。

3/24 6:11

3日目の朝は野菜炒め、パスタ250g、ミニトマト1パック、スープ、コーヒーです。

3/24 8:52

5時に起床して、鳥たちのさえずりに聴きいります。
9時過ぎまでのんびりと過ごしました。

3/24 9:47

3/24 9:53

3/24 10:15

3/24 10:40

縄文杉。あと数年で枯れてしまうとの話もあるそうです。

3/24 12:18

ウィルソン株

3/24 12:18

3/24 13:00

3/24 14:29

3/24 15:08

3/24 15:34

3/24 15:47

3/24 16:21

3/24 16:31

白谷雲水峡〜宮之浦まではタクシーを利用（2700円）

3/24 20:16

宮之浦のしおさいさんでの晩御飯。お刺身の定食に更にお刺身を何品か追加です。刺身がうまし。

3/24 20:32

亀の手、ホヤっぽい味が癖になります。

3/24 20:38

飛魚のから揚げ、カリッとふわっと。

3/25 10:00

朝ごはんはAコープで買ってきたお刺身とお寿司です。島にいる間は何が何でもお魚を食べたい。

3/25 11:59

安房港から鹿児島港へと戻ります。

3/25 13:09

船まで時間があったので、安房港そばのあわほさんに入りました。

3/25 12:53

飛魚のから揚げ定食です。カリッと揚がっていて羽まで食べられます。

3/25 12:53

3/25 13:13

3/25 13:41

ありがとう屋久島。晴れてくれて本当にありがとう。

3/25 16:23

甘ったるくて、半分は食べてもらってしまいました。おじさんにはちょっとキツイ甘さです。

3/25 16:46

2時間ほどの時間があるので、天文館へ。荷物は、山形屋デパート地下1階の手荷物預かり所で預かってもらい、天文館を散策しながらしろくまへ。（山形屋さんでは、帰りに沢山お土産を買いましたよ。）

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough オリンパス

装備

個人装備

ゴアテックス雨具上下 タイツ ズボン 厚手靴下 防寒着（薄手フリース＋ダウン） 冬用手袋 登山靴（Goro S-8） 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 軽アイゼン 行動食 非常食 飲料（2L） 山と高原地図 コンパス 笛 ヘッドランプ モバイルバッテリー 日焼け止め ロールペーパー 携帯電話 サングラス タオル 個人用マット シュラフ（モンベル＃３） シュラフカバー 携帯トイレ

共同装備

冬季用ガス缶250G コンロ コッヘル マグカップ 食器 プラティパス ライター 筆記用具 ロープ（7.6m 6mm 19kN） スリング×２ カラビナ×２ ファーストエイドキット 常備薬 LEDランタン ラジオ ナイフ デジカメ テント ポール ペグ テントマット

備考

3月22日の日の入り18:30（鹿児島市）

感想

うどん

　今回は、食料や共同装備など、殆どの荷物を自分が背負っての山行でした。
　ひたすら繰り返されるアップダウン。倒木跨ぎに倒木くぐり。木の根を避けながらの歩行。馬酔木など樹木へのザックの引っ掛かり。積雪。木道や階段の凍結。雪解けでできた水たまりの中の歩行。溶けた霧氷が雨のように降り注ぐ状態。などなど、永田歩道は非常に厳しい難路でした。あまり整備されていない状況で、赤点線になっていてもおかしくない道です。

　1日目、標高差1,100m弱でコースタイム5時間半の区間があるため、コースタイムが緩めに設定されていると考えていましたが、さにあらず。時間的にはなんとか鹿之沢小屋まで辿り着けると思っていましたが、霧が非常に濃くなり、日没前に視界が十分ではない状況になったため、かなり手前でビバークすることになってしまいました。
　行程途中でのビバークについては反省しきりです。（ビバークしたのは水場の1分手前で、2テンを張れるスペースがありました。）