快晴の西穂高岳♪
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 1,122m
- 下り
- 1,122m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
恵まれた天候・コース状況でトレースがはっきりしており、迷うところはありませんでした。 |
その他周辺情報 | ロープウェイチケットは、JTBが発行している割引チケットがあり、コンビニで前もって購入すると、2900円→2300円になります。ザックが6キロ以上ですと、+300円です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ヘルメット
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感想
モモ夫
<西穂DAY1>
冬山というと普段は近くの金剛山や大峰山系の山に行くのがもっぱらで、北アルプス方面は足が向かなかった。
しかし、北アルプスにある「西穂独標」は冬でも比較的多くの人が登っている人気スポット(?)ともいうべき場所だ。
そのため自分もタイミングが合えば西穂独標に登ってみたいと思っていたが、冬の天気は変わりやすく、なかなか実行できなかった。
しかし、この3月下旬は晴天が続き、気温もグングン上がってくるなど、残雪期に入るとはいえ、今が丁度いいんじゃあないかと思い、仕事の休みもうまく使ってアタックをかけることにした。
アクセスは多くの人が利用する新穂高ロープウェイを使って、西穂山荘で小屋泊、翌日登頂という計画を立てた。
日帰りもできそうなのだが、ロープウェイの始発が9時なので無理はやめて1泊することにした。そのため、奈良の自宅を出発したのも6時前。約5時間で新穂高ロープウェイの近くにある登山者専用無料駐車場(P5)に到着した。平日なので駐車場に停まっているクルマの台数も少なかった。
駐車場からロープウェイの駅までは歩いて10〜15分ぐらいだろうか。チケットを購入したが、ザックは6kg以上の場合は荷物券なるものが必要で1つ300円の追加料金となった。
平日ではあったが、春休みということもあり、ロープウェイ利用者は多かった。とはいえ、ファミリーよりもツアーやアジア系の観光客が多く見受けられた。登山者はというと、格好ですぐわかるが、僕らの他は2名いただけだ。
11時発のロープウェイに乗り、あっという間に頂上駅に到着した。天気は雲のない絶好のコンディションでロープウェイの窓から見える北アルプスは壮大で圧倒的な威容を見せていた。
展望デッキに行くと360度の大パノラマを堪能することができた。青い空、雪を戴いた山々が見せる光景はまさに絶景だった。
ここから西穂山荘まで歩いて1時間程度。雪道だけどアイゼンなしで山荘まで行けるかなと思い、滑り止めなしで行ったが、装着すべきだと反省した。とはいえ結局最後までアイゼンなしで歩き切ったが、無意味な我慢だった。
到着後宿泊の受付をしたが、まだ13時なので丸山辺りまで行ってみることにした。
さすがに今度は12本爪アイゼンを装着し、ピッケル、ヘルメットも持って行った。
普段、近郊の山では6本爪アイゼンで事足りているので12本爪は初めて使うことになる。実際は2年前に購入していたが、冒頭にも書いた通り、ここにたどり着くまでに時間を要したので使えずじまいだったのが、ようやくここで陽の目を見たということだ。
雪質は気温も高いせいもありやや緩んでいたが、前爪のおかげで斜面もしっかりと歩くことができた。
丸山までは20分程度で到着。天気が良いこともあり、乗鞍岳、焼岳、笠ヶ岳、霞沢岳など周囲には名だたる山々がその姿をしっかりと見せていた。すごい!の一言だ。
先を見ると独標が見えていた。頂上には人の姿もある。山荘に引き返そうと思ったが、時間はまだあるので行ってみるか、ということで進んでいった。
丸山から先の斜面は直登で、結構登り応えのあるものだ。この辺りまではストックで進んでいったが、風が強くなり、防寒着を羽織ると同時にヘルメットを装着、ピッケルに持ち換えて独標へと足を進めた。
独標直下は岩と雪のルートだが、慎重に進むことで到達できた。丸山から50分。
頂上にいた人たちは皆すれ違ったので、僕らが到着したときには誰もいない独占状態だった。
絶景だ!素晴らしい景色、山容が広がっている。
一応これで当初の目的は達成できた。しかし、この先にはピラミッドピーク、西穂高岳が見えている。
明日は再度ここまで登った後は西穂高岳まで行ってみようということで山荘に戻ることにした。
独標直下までの下りも慎重に進むことで難なくクリアした。独標から山荘まで約40分。山荘に戻ってもまだ15時過ぎだった。
部屋は相部屋だったが、僕らともう一組のご夫婦の4名だけだったので、窮屈さはなかった。まあ、宿泊者もこの日は少ないようでどの部屋もゆったりとしていた。
小屋泊でも、僕らはいつも素泊り。自炊も他の食事付き宿泊者と同じエリアで調理できた。ただ、今回は祝は買う者が少ないからいいようなものの、土日などの人が多く来るような日だと自炊も大変だ(エリアが空くまで待ちになるかも?)。
錫杖岳(かな?)の向こうに夕日が沈むのを見て1日目が終わった。
<西穂DAY2>
4時過ぎには起床し、朝食を摂って出発の準備をした。
5:50に山荘出発。外は風もなく、気温もさほど低くはない。しかし、昼間に緩んでいた雪もこの時間帯は固く締まっており、アイゼンの爪がしっかりと食いつくのを感じながら進んでいった。
空は雲もなく晴れ渡っていた。早朝だからだろうか、昨日よりも増して周囲の山々の景色がはっきりと見通せた。
出発して1時間ほどで独標に到着。本日1番乗りかな。南東方面に目をやると、うっすらと富士山が見えていた。
さて、ここから西穂高岳に向かっていくのだが、独標から次のピラミッドピークへ向けて下っていくのも慎重に足場を確かめながら降りて行った。
西穂高岳へと続くトレースは、幅としては細いもののしっかりと残っており、足場に苦慮することはない。所々岩場を越えるがそれも慎重に進めば危険はない。
独標から約1時間で西穂高岳の頂上に立った。出発して約2時間。午前8時に到着。独標からは見えなかった山々がさらにはっきりと見通せた。眼前には奥穂高岳や前穂高岳。左手には槍ヶ岳の穂先もしっかりとその姿を見せていた。また遠くには立山や剱岳までもが見通せた。
この雲のない青い空の下北アルプスを堪能することができてとても満足だった。ずっとこの場にいたい気持ちもあったが、帰宅のこともあり、30分ほどの滞在で名残惜しくも下山を開始した。
とはいえ、いくつかのピークを越えるので気を緩めずに引き返した。
戻る途中、西穂高岳へと向かう人たちとすれ違ったが、登山者が少なくて幸いだった。というのも、トレースの幅は狭く、ある程度広い場所でないとすれ違うことはできない。道のすぐ脇は凍った急斜面があり、雪の塊が落ちるだけでもすごい勢いで転がり落ちていく。人間なんてここで足を滑らせると死にはしない感じはするが、戻ってくるのはきっと大変だなと思える斜面だった。
独標から約1.5時間で山荘に戻った。デポしていた荷物を回収し、ロープウェイの駅まで戻る。
相変わらず観光客は多く、戻りのロープウェイも満員だった。その中でも登山者は圧倒的に少なく、アウェイ感は拭えなかった。
下まで戻ると、先ほどまで雪山にいたのが嘘のように雪のない日常の景色がそこにあった。
あとは帰るのみ。日没までには奈良に着いた。
絶好の天気に恵まれ、絶好の景色を堪能し、夢見心地の1日だった。
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