仙ノ倉山北尾根から平標沢滑降
- GPS
- 32:19
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,670m
- 下り
- 1,671m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
雪稜の初級ルートとされ、岳人100ルートに選定されている。
今年の谷川連峰は雪が少ないと言われ、さらに3月下旬は陽気が続いたことから藪尾根歩きとなることをおそれたが、結果的に藪に難儀するような箇所はなく、この週末他に3パーティーが入って人気のルートであることを伺わせた。
湯沢インターすぐの毛渡沢林道入口に車を停め、林道の固雪を2時間歩く。豊富な水量の毛渡沢の流れを見ながら、よく晴れた青空にシッケイノ頭を頂点とする北尾根が真っ白に輝いていた。
群大ヒュッテのあるバッキガ平から赤テープに導かれて北尾根に取り付くとすぐブナ林の急登が始まる。先週末と思われるトレースがあり、4週間前の天狗尾根では取り付きからモモまでのひどいラッセルに苦しめられたことを思えば快調だが、引きずっているショートスキーが所々ひっかかったりして、3パーティーが先行していった。
小屋場ノ頭c1182に着いて、この先の細いリッジから急激に高度を上げ、3、4の小ピークを経てシッケイノ頭に至るルートの全容が眺められた。シッケイノ頭が高い。風もなく水平のリッジは快適だったが、すぐに痩せた尾根になり傾斜が増し、雪の上に灌木の枝やハイマツが出ていて通過は問題ないがスキーを通すのが面倒な箇所も出てくる。左手(東側)の雪庇に近寄らないようにして進むと、尾根が右に曲がったあと大斜面を右に斜上してグイグイと高度を稼いでいく。下がスパッと切れ落ち高度感のある登りが続く。
登り切った所からは急斜面で盛り上がっているシッケイノ頭、その奥にようやく見えた仙ノ倉山、対岸の万太郎山が頭をもたげている豪華な眺めが得られた。c1550から上にテント適地はなく、シッケイノ頭を超えて泊にすることにし、シッケイノ頭の登りにかかる。さっき以上に急な雪の斜面で、少し緩い右に逃れキックステップを削る。緊張する斜面が終わりシッケイノ頭c1740に着くと景色が劇的に変わり、そこは山上とは思えない広い雪原が拡がっていた。ここは静かな別天地で、仙ノ倉山の丸い頂上までなだらかな稜線が続いていた。他パーティーと100m以上離してテントを設営し、夕焼けを眺めて1日目が終わった。
北尾根の行程を通して、ロープは要らない程度だが、細いリッジ、高度感のある急斜面の登り、周辺の山の大きな展望など雪稜の楽しさ、爽快さの要素が詰まった好ルートだと思った。
翌日は、仙ノ倉山を経て平標山から平標沢をショートスキーで下った。平標沢には1週間以上前の滑走跡があった。徒渉点からバッキガ平までの仙ノ倉谷沿いは一般道のはずだが、沢沿いの雪が崩れていて急斜面を登り返したり、1か所本流を徒渉せざるを得ない所(石伝いに渡れたが)があったりして、意外に労力と時間がかかった。
バッキガ平からは雪が緩んで足が沈む林道を下って充実した山行を終えた
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