部子山 → 冠山
Thomas
- GPS
- 00:26
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 405m
- 下り
- 396m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:29
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:44
�緡啼蚕�点避難小屋8:14-8:22部子山 �臧�子山8:24-8:30林道終点避難小屋
【冠山】
�經Щ各�10:28-11:05冠平11:05-11:10冠山 �膣Щ�11:23-11:28冠平11:28-11:58冠山峠
| 天候 | 【部子山】 霧時々小雨 【冠山】 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・林道終点の避難小屋前に駐車(5〜6台可) ・山腹には立派な林道が通っているが、そこから避難小屋までは酷道(未舗装率 約80%) ・また、麓から山腹の林道までは複数の道があるが、こちらも酷道(未舗装率 約50%) 【冠山】 ・福井側から入って冠山峠に駐車(道の脇も含めて30台程度可) ・部子山の林道を通った後のためか、とても走りやすく感じた(未舗装率 0%) ・峠にトイレがあるがお世辞にもキレイとは言えない… |
| コース状況／ 危険箇所等 |
冠平から冠山山頂への最後の登りは岩場のため滑りやすいが、老若男女たくさんの人が登っているので問題なし |
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感想
【部子山】
数年前に思い立った『年間52座計画(1山/週)』…一昨年は45座で終わり、昨年は名古屋への転勤や二度の入院などで11座止まり…。年末が近づくにつれ、国の公共事業ではないが(笑)今年こそはと尻に火がつき、先月あたりから仕事が休みのたびに山に向かってしまう。目標の52座はまたしても来年にお預けとなりそうだが、せめて一昨年の45座はクリアして来年につなげたいと思う。ちなみに前回の笙ヶ岳/養老山を終えて35座と当落ギリギリのライン。
今回も前夜出発、登山口前泊の計画で向かう予定であったが仕事が思うように終わらず…22時25分に滋賀県を出発する。出発が遅くなった事と予報に反して雨の降りが激しいのとで、家の近所で夕食を食べながらも最後まで行こうかやめようか悩む。たまには一日中、布団でゴロゴロしてすごす休日も実に魅力的だと囁く自分もいる。それでも栗東ICから名神高速に乗ってしまうと、後戻りはできない。覚悟を決めて登山口を目指す。
武生ICで降りてナビの誘導に従って進むと、県道201号線から248号線へと続く林道を案内される。民家の前を通り、その裏山に続くような感じの狭路である。このあと、いやでも部子山への厳しい林道走行が待っているのに、その前にこの狭路は酷である。タイムロスにはなるが一旦、武生方面に引き返し国道417号線まで戻る。その後、国道476号線から県道175号線に入り、いよいよ部子山山頂付近までつながる林道を進む。舗装率は50%といった感じ。登り進めると霧が深くなり、ヘッドライトに反射して数メートル先も見えない。それでも時速10kmのノロノロ運転で進むが、ついには目の前の路面すら見えなくなり進退窮まる…。仕方なく何度も車から降りては路面を確認しながら、少し広くなった路肩に移動させて、この夜はここで車中泊する。真っ暗闇と濃霧、さらには激しくなりだした雨のため、自分がどんな場所にいるのか分からず不安ではあったが、緊張の連続のためか気がつけば寝てしまっていた。
朝、目が覚めると雨は止んでおり青空も少し見える。昨夜の、右も左もわからない恐怖感が嘘のようだ。やはり太陽の力はすごい♪急いで準備をして林道の続きを進む。上に向かうにつれ、道はほとんどが未舗装である。目的地となる林道終点には綺麗な避難小屋があり、その前には数台の駐車が可能だが、車は一台も停まっていなかった。登山道は林道のつきあたりから左右に続いており、左の階段状の道を少し登ると鳥居の建つ広場にでる。朝一番は晴れていたが、またしても霧で周辺がまったく見渡せない。目指す部子山の位置が分からず何度も鳥居まで行ったり来たりをくり返し、ようやく見つけた登山道は林道終点から右に入る道であった。「車両進入禁止」と書かれた道標が目印となる。そこから山頂までは僅かで特筆すべきはない。写真だけ撮って車まで戻る。
下りの林道でもナビの言う事を素直に聞いて進む。山腹には立派に整備された舗装林道が続いているが、そこから麓までの道がいただけない…。登りとは違う道を案内してくれるナビの指示通りに未舗装の道に入っていくと、登りの道をはるかに上回る酷道を案内してくれていた。道幅は小さなジムニーでも両サイドが草木に擦れ、道の真ん中に生えるススキは背丈ほどもあり、いたるところに落石が転がっている。林道というよりは登山道といった感じ…。すれ違いどころかバックすらできない状況で、あとは対向車が来ないことを祈って進むしかない。結局、対向車には会わず何とか舗装道路まで戻り(そう言えばナビは登りの時も、最初はこの道を案内していたが、この登り口を見て進入しようとする人はまずいないだろう)次なる登山口、冠山峠を目指す。
この山行は登山というより酷道での度胸試しといった感じになってしまった(笑)。
【冠山】
冠山峠への林道は距離が長く、落石などによる通行止めも多いらしいが、部子山への林道で一泊した後に登山道のような狭路を下りてきた者にとっては高速道路のような快適さであった(笑)。対向車とのすれ違いも、いたるところで可能な上、道も100%舗装されている。峠には10台ほどの駐車スペースが設けられているが、停めきれなかった車が路肩まで駐車されているくらいで、人気の高さがうかがえる。また、この冠山峠から見える冠山の鋭い山容はマッターホルンに似ていて、登山者だけでなく写真撮影や観光として訪れる人も多いようである。この日も天気が回復してきたこともあり、家族連れや写真を撮りにこられている初老のご夫婦など多くの人が冠峠での時間を過ごされていた。そんな中を無意味に大きなザックを背負って出発する。無意味といえど、このザックさえあれば冬の山中であっても2日は生きていられる♪2年前に遭難しかけて以来、どんな小さな山に登るにも手抜きのない装備を持つようになった習慣は今後も変わることはないだろう。
冠山峠からの登り始めは緩やかな道を進み、目の前に見える1,156mピークを急登した後はアップダウンを繰り返して冠山に近づく。近づくにつれ、見る角度の違いで山容は変化していくが、峠から見る冠山が一番迫力があってカッコいい♪途中で4組のパーティーに先を譲ってもらいながら快調なペースで進んでいたが、冠平の少し手前で前を歩く5人組のパーティーに行く手を阻まれスローダウン…。なぜ人数が多くなると周りの状況に気がつかなくなるのか不思議だが…結局冠平までは6人組パーティーとして後ろを付いて歩くハメとなる。
天気もよく、美しい稜線の続く冠平は休憩には格好の場所で、お弁当なんぞを広げたくなるが先を急ぐ。ここからは所々にロープが張られた岩場となり、人が多いと渋滞が発生しそうな場所である。この急斜を登りきり、稜線を左に進むと冠山山頂に着く。360度の展望が得られる気持ちのよい山頂ではあるが、ここでもまた別の5人組パーティーが狭い山頂でお弁当を広げていて、なんだか邪魔者のようで居心地が悪い…。マナー云々というつもりはサラサラないが、大なり小なり苦しさを乗り越えて辿りついた山頂の景色は、みんなで共有するものだと思うのだが…。せめて山頂道標にストックを立て掛け、そのすぐ隣に陣取ってメシ食うのはやめようぜ!オッサンオバハンどもよ!!自分もオッサンの年代に入りつつあるが、空気を読めない中年にはなりたくない。山頂道標には「み〜んなの!冠山」と書かれてあったのが笑えた。残念な山頂をあとにして早々と下山にかかる。
今回、出発前は行こうかやめようかとあれだけ悩んだ山行であったが、帰った後は毎回「やっぱり行ってよかった」と思える。行かずに後悔するよりは、行って後悔するほうが後々楽しい思い出となる。家でダラダラとすごしていては味わえない満足感であった。
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