丹沢/四十八瀬川勘七ノ沢
- GPS
- 06:28
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,302m
- 下り
- 1,303m
コースタイム
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 6:29
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県民の森駐車場に駐車。約10台駐車可能。路上の余地にも駐車されていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ヒルは未だいなかった。 ・勘七ノ沢…写真のコメントと感想を参照して下さい。 ・890m地点から大倉尾根…急勾配で地盤が柔らかいが登りやすく落石の危険度も花立への詰めよりも少ない。約30分で大倉尾根に出られる。 ・小草尾根…尾根が屈曲する道迷いポイントではトラロープが張られ道迷い防止策が取られている。道標は無し。 ◆登山ポスト 二俣には無し。 |
写真
感想
今年は例年より早く4月から沢。ヒルが出ないうちに表丹沢の名渓を訪れようと言う趣旨で選ばれたのは四十八瀬川勘七ノ沢。訪れるのはもう6年振りになるけど勘七はやっぱり面白い。今年も充実した沢シーズンを予感させる一本だった。
秦野駅で東京から来るI久保さんと合流し5人パーティ隣三𢌞部の表丹沢県民の森の駐車場へと向かうが、駐車場もゲート前も概ね一杯の状況だったが、駐車場に余地を見つけてクルマを停めた。日曜日が荒れる予報なんで皆さん土曜日に登山としたのかも。それにしても駐車場から既にヤエザクラやツツジやら花盛り。今日はお花見登山の第2ラウンドでもあるからこれは嬉しい。二俣まで歩く間もヤマブキやヤエザクラが目を楽しませてくれた。
二俣で沢支度をして入渓。水は膝下であればそれほど冷たさを感じない。最初の堰堤を越えて小草平沢出合で左を見ればもう勘七ノ沢のF1がすぐそこだ。前回は6年前だがいきなりここで草鞋を履いた小父さんが水流沿いに落ちて毒気に当てられたのを思い出す。(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-213208.html)
その時にはほぼ垂壁の所を難しいと思いながら登った記憶があるが、今回はAki-CLさんは2mほど左側から取り付き右上に斜上するラインを選択した。なるほどこちらの方がやや楽だ。2-3手登ると残置スリングに届くのでそこで中間支点を取る。ここから上は少し決心が要るようだ。流石のAki-CLさんにも逡巡が見られた。でも一歩出ると傾斜も緩むのでそこからは早い。
F1を越えて5分でF2に出合う。F2は右壁の中央に大きな洞があるのが特徴だ。この洞には右側からも左側からも登れるようだが今回はリードした13Kさん以下皆右側を選択した。洞から上はやや立っているがリッジ側に寄るとスタンスが適当にあり登りやすい。洞で13KさんがF2のプラカードをど突いて落とすと言うアクシデントもあったけど、抜けたハーケンを元の所に押し込んで一件落着。残置は信用してはならないと言う証左ですな。
F2を登るとすぐに大堰堤。F1を巻く時は小草尾根を登りこの堰堤を目指して降りるらしい。堰堤は左岸側から巻くがそこに上がるのもちょっと容易ではない。先に行っていたAki-CLさんがロープをフィックスしてゴボウで上がれるようにしてくれた。この大堰堤を越えるともうF3が視野に入る。メインディッシュが続いて出て来るような感じだ。F3は深い釜を抱えているがそれをヘツって越え、左岸側を越えていく。ロープは出さない。F3を登りナメと二俣を過ぎるともうF4が見えて来る。F4は2段13m、下段は3mで容易、上段10mは左岸側をヘツりルンゼ状に取り付いて登る。ここもロープは出さない。ヘツりの所には残置のトラロープとスリングがあった。F4上で喉の乾き、空腹も感じて小休止とした。既に入渓して2時間近かったので当然か。
F4上からは堰堤ゾーン。5個の堰堤が続く。これらの堰堤を越えて右に支沢を分けて勘七ノ沢の大滝F5-12mに出合う。高さではF4に譲るが結構な水量がストレートに落ちていてちょっと難攻不落を思わせる姿は大滝と言う名に相応しい。Aki-CLさんがリードする。下部のバンドを平行に進んで流芯近くに行き、そこから直上して行く。残置ハーケンが2つとボルトが1個あるがAki-CLさんはボルトを選んで中間支点を作る。この辺りまでのムーブはほぼ皆同じだったが上部は好みが出たようで少し、左右に寄ったり趣向が出た。ロープの確保もあるので安心してクライミングムーブで行けると言うこともあるがカチッとしたホールドと細かいスタンスで久々にクライミングの醍醐味を感じたような気がする。
大滝を越えるとゴルジュ帯になり、連瀑帯になるが実に楽しい。3mから5mの滝が続きどれも自由に登って行ける。正に沢登りの自由さを満喫できる所だ。Lucky-Jさん的にはもう少し暖かい時期であればより水との戯れを楽しめると言う所だが、残念ながらそんな季節にはヒル地獄になりそうなので近寄れない。全く残念だ。古い破壊しかけた堰堤を越えると890m二俣も近い。今日は夕方から降雨の予報だったが空模様からして少し早く雨が来そうだ。加えて6年前の詰めでは足元がグズグズで落石も多く本来の詰めの印象は良くない。そこでkamogさんの「丹沢の谷200ルート」に紹介されている890m二俣から支尾根を辿って大倉尾根の1128m地点に出るルートを行くことにした。890m二俣まで行ってしまうと右岸は絶壁になってしまうので少し戻り支尾根の南側から取り付く。
沢支度を解いて登りだすが大倉尾根まで400m位の所で240mも登るのだから当然急登な訳だ。足元は多少緩いがまあ花立への登りよりはずっとましだ。落石の危険度もこちらの方が低い。急登ではあるもののそこに大倉尾根が見えるので心強い。目標が見えると頑張れるもんだね。あちらこちらにミツバツツジが咲いていて目を楽しませてくれた。そのうちにツツジよりもサクラが多くなった。30分近く登り傾斜が落ちて来たと思ったら鹿柵が見え、もうそこは大倉尾根。そこから堀山の家から小草尾根経由で二俣に戻った。
例年はもう少しやさしい沢から始めて行くんだけれど今年はいきなり勘七。やっぱりどんどんコンディションを上げて行かないと夕滝は登れない?次はどこに行きますか?
自然休養林:林野庁が1968年(昭和43)以来国民の保健休養のために指定、開放している国有林。 (大辞林 第三版)
県民の森駐車場付近に数台の車があったが、勘七ノ沢には他のパーティーはいなかった。
2009年6月以来の勘七ノ沢を楽しめました。
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