上高地〜涸沢ヒュッテ(長野県)


- GPS
- 54:48
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 987m
- 下り
- 972m
コースタイム
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 7:55
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 5:10
どうやら停滞するとヤマレコ上では1泊2日になってしまうようです。
天候 | 1日目・曇りのち雨、2日目・暴風雨、3日目・吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登りは雪はクサリ気味で軟らかめ 下りは吹雪の中を歩いた。新雪が積もりさらに軟らかく、時間がかかるとトレースが消えそうなため足早に下山した。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
ライター
コンパス
笛
計画書
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
ポール
ヘルメット
|
---|---|
備考 | 吹雪ではサングラスよりゴーグル、バラクラバも必要だった |
感想
今年のGW北アルプスは、誠に残念な結果となってしまいました。
しかし、得るものも大きな山旅となりました。
目指すは1992年以来、26年ぶり3度目の奥穂高岳、
さらに、天候さえ許せば
1989年以来、29年ぶり2度目の北穂高岳です。
計画では
5/1(火)深夜、高速バスで上高地へ
5/2(水)上高地⇒涸沢ヒュッテ
5/3(木)涸沢ヒュッテ〜奥穂高岳往復
5/4(金)涸沢ヒュッテ〜北穂高岳往復
5/5(土)下山、帰宅
という「涸沢ヒュッテ3連泊」の予定でした。
- ・ - ・ - ・ -
5/1(火)深夜、高速バスで上高地へ
5/2(水)曇りのち雨
早朝に上高地到着。涸沢ヒュッテへ向けての山歩き。
人影はまばらでとても静かな上高地でした。
明神、徳沢、横尾のウオーミングアップの最中、今年も野生のサルくんにお会いすることが出来ました。
横尾で休憩してスパッツを装着しました。
26年ぶりに横尾橋を渡って涸沢ヒュッテを目指します。
途中の本谷橋を渡ると一気に残雪量が増し、ほとんどの方がアイゼンを装着していました。
天候は悪くなる一方で雨が降り出し、
一旦スパッツ、アイゼンを外してハードシェル上下を着こみ、再度スパッツ、アイゼンを装着。
(昨年のGW槍ヶ岳や1992年GW奥穂高岳はハードシェルを持っておらずレインウエアで登りました)
余計な時間を使い、また歩き出します。
徐々に傾斜がキツくなって、体から汗が吹き出してきます。
いつの間にか雨は止んでいました。
雪はクサリ気味でアイゼンワークが下手なためか1歩進んでは0.25歩下がるような感じです。
達人らしき者々達?はアイゼン無しでどんどん登って行きます。
しかも大きなザックを背負っている方ほどアイゼン無しで登っているイメージです。
彼らは体幹が強い上にバランスが良いのですね。
視界に涸沢ヒュッテが見えてくる頃には、かなりバテまくりな自分がいました。
本当に見えてからが遠い!?
これは登山の醍醐味なのでしょうね。
私の他にも「10歩進んでは立ち止まって休憩」の人が数多くいたので妙な安心感?がありました(^^;)
やっとの思いで涸沢ヒュッテに到着。
26年経った今でも、立て看板は同じでした。嬉しい(^^♪
受付して、荷物を運び入れて早速テラスへ。
視界は余り効きませんが、常念岳方面はよく見えました。
生ビールとおでんで自分を讃えます???
ここまで来て良かったぁ〜幸せ〜。。。
明日は奥穂高岳にアタック。
ですが・・・ヒュッテのテレビに映る天気予報が・・・。
夜には雨・風ともに強くなり
テント泊の方の中には、テントが飛ばされたり浸水したりと
ヒュッテに避難する方々がいました。
5/3(木)暴風雨
深夜から激しい雨が屋根を叩き、風がヒュッテの窓を震わせます。
宿泊した登山客で奥穂高岳・北穂高岳へ登る者は誰もおらず、下山する方々しかいませんでした。
結局、自分一人だけ停滞。静かな涸沢ヒュッテでのんびり過ごしました。
午前10時から長野県警山岳遭難救助隊のメンバー達が訓練を行っていました。
雑誌やマンガ本を読んだり、お昼時になり雨が止んでからテラスでビールにおでん、ラーメンを食べたり。
明日に賭けよう。
5/4(金)吹雪
新雪が降り積もり、トレースが消えていました。
強風に煽られた雪がヒュッテに叩きつけられています。
朝5時にテント泊の方が奥穂アタックに行ったものの、ホワイトアウトの状況から引き返して来ました。
テレビでは雪は日中一杯続き、18時にやっと晴れ。
しかし翌日の3時、6時には再び雪の予報。
朝7時の段階で、誰一人登頂アタックする方はいませんでした。
降雪量の多さに下山に踏み切る方も少なく、様子を見ている状態が続きました。
私は「今日2度目の停滞をしたとしても明日は下山するだけ。天候の回復も望むことが出来ない」と判断し、
本日下山することを決定しました。雪が叩きつけられて顔が痛くなる中、横尾を目指して新雪を踏みしめ歩き出しました。
風雪にはサングラスよりもゴーグルが有効。
顔面保護にバラクラバが必要でした・・・ゴーグル、バラクラバを用意しておらずでした。
本谷橋で写真を撮って頂き、横尾へ。
風は弱まったでしょうか、雪は変わらずに降り続けています。
徳沢へ。相変わらずの降雪。
明神へ。時々突風が雪を横殴りにします。観光客も大変だと思われます。
上高地に到着。気温3度。体が冷え切っていました。
上高地観光センター(屋内)に逃げ込んで、缶コーヒーで体を温めました。
あとは高速バスで帰宅するだけ。
今回は「停滞および撤退」の登山。
いや、山頂を踏んではいないので登山ではない?
山岳遭難救助隊の方から「引き返すことも登山です」という言葉をお聞きしました。
これも登山。
2017GWが余りにも天候が良すぎて、2018GWはその対極となった山旅となりました。
「待っていてくれよ、奥穂高岳・北穂高岳!」
未来への楽しみが増えました。
帰りの高速バスは上高地15:00発、新宿23:15到着でした。
GWの高速道路の大渋滞で8時間以上かかり、帰宅したのは日付を過ぎた深夜0:20頃でした。
とても長い1日となりました。。。
いつの日か、リベンジをしたいと思います(^^)/
<登山行程>前夜発2泊3日(往復)
前夜 自宅→東京駅→(夜行バス)→上高地バスターミナル(車中泊)
5/2(水) 上高地→明神→徳沢→横尾→本谷橋→涸沢ヒュッテ(泊)
5/3(木) 暴風雨のため停滞・・・涸沢ヒュッテ(泊)
5/4(金) 吹雪のため下山・・・涸沢ヒュッテ→本谷橋→横尾→徳沢→明神→上高地
帰路 上高地バスターミナル→(高速バス)→新宿駅→自宅
今年は残念でしたネ。そちらは標高が更に高い分、より厳しい状況だったんですね。
またのリベンジを楽しみにしています!
こちらも厳しい状況でしたが常念岳に登頂できて本当に幸せでした。
次回のアルプスはどんな山行になるのか楽しみにしましょうね^^
関東の名山にて充電して下さい。関東には名山がたくさん有って羨ましいです。
御疲れ様でした!!
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