氷ノ山☆三ノ丸〜仙谷コース周回
- GPS
- 04:18
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 873m
- 下り
- 869m
コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 4:09
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題なし |
写真
感想
午後から雨の予報との予報である。翌日の出張の予定のため、東京に移動の予定であったが、その予定をキャンセルし氷ノ山へ。雨の日をわざわざ選んで山に登ることは普通はないであろう。しかも、なぜ氷ノ山かと云うと、この山が関西では極めて希少な山荷葉(サンカヨウ)の見られる数少ない山であり、雨に濡れそぼつ山荷葉の花を期待してのことであった。しかし、困ったことに雨の降り始めの時間が後へとずれんでいくようだ。
京都を早朝に出発するが、若桜でレンタカーを借りて氷ノ山スキー場の登山口に辿り着いたのは既に昼前になっていた。氷ノ山スキー場から見上げると山の上のほうはすっかり雲に覆われ、いまにも雨が降りそうな天気である。山荷葉が期待出来る仙谷コースを下山ルートとし、三ノ丸目指してスキー場の斜面を登りはじめる。
スキー場は奥へ進むにつれ急になっていく。最後の斜面はスキー場の脇につけられた木の階段を上がっていくことになる。リフトの上部まで上がると三ノ丸への行程の約半分だ。ここからは杉の植林となるが、すぐに新緑の美しいブナ林となる。まもなく登山道は雲の中に入っていく。
斜面が緩やかになり、熊笹で覆われた草稜地帯となると疎らに生える樹々のシルエットが影絵のような幻想的な光景を見せる。可愛らしい三角屋根の三の丸の避難小屋を過ぎるとすぐに三の丸山頂である。晴れていたらさぞかし展望がいいのであろう。
三の丸からは霧の中、なだらかな尾根を辿る。熊笹の縦走路には疎らに生える三角錐の形をした杉の木が目立つ。林の中でなく陽当たりのよいところに生えるとこのような形になるのであろう。氷ノ山の山頂に辿り着くと、山頂の避難小屋で昼食をとるが、外は吹き荒ぶ風の音が激しい。
下山は仙谷コースに入ると急に風もなくなる。ブナ林の急な下りから沢に沿って下るようになると、山荷葉が咲いている。楚々として、気品のある美しさた。夢中になって撮り始める。ふと気がつくと、枝分かれした先に切られた痕があるものがある。よくよくみると、そこら辺一帯、根元の近くから切られた山荷葉の茎が多数であり、登山道の近くで残っているのは僅かに思える。誰がなんのために盗採したのかわからないが、心ないことをする人がいるものだ。
名残惜しいが、この日はこの後、扇ノ山に向かうこととしたので、夕方まで雨が降るのを待つわけにいかない。ここからの下山路はニリンソウやイワカガミの多くの花々のオンパレードである。壮麗な朴の大木の樹林を通過して、杉の植林に入ると足元には多くの稚児百合がひっそりと咲いていた。
若桜の町まで戻る頃、予報通りに雨が降り始めた。
※扇ノ山のレコに続きます。
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