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Yamareco

記録ID: 148695
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アルパインクライミング
御在所・鎌ヶ岳

御在所岳(後尾根)+地蔵岩に登る

2011年11月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:28
距離
6.6km
登り
867m
下り
860m

コースタイム

5:32蒼滝駐車場-5:40裏道登山口-6:14〜28藤内小屋-6:50〜55藤内壁出会
-7:15〜45一壁取付-7:48裏尾根取付-10:07〜12中道出会-10:19〜23富士見岩
-10:50〜55御在所岳三角点-11:20〜12:00朝陽台-12:53〜13:05地蔵岩
-13:14〜26おばれ石-13:44〜50中道登山口-14:00蒼滝駐車場
天候 晴れのち曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 東名阪自動車道の四日市ICで降りて右折、国道477号線を西進し、蒼滝トン
ネルを越えてすぐの駐車場に車を止める。
 2008年9月の豪雨災害以来通行止めになっていた鈴鹿スカイラインが11月
1日より開通となり、路上駐車に対する取締りが厳しくなっていますので、路上駐車
をしないようにしましょう。旧料金所辺りは、駐車枠の線が引かれています。
コース状況/
危険箇所等
 登山ポスト有り。(裏道、中道共)

裏道、中道は省略します。
以下は、バリエーションルート(岩登り入門編)となりますので、自己責任で対応
して下さい。
<藤内壁出会〜一壁>
 正面に見える一壁に向かってルンゼをほぼ直登しますが、ルート選択をミスると
かなり難しくなります。水も流れていて滑り易いので、注意してください。

<一壁〜後尾根稜線>
 ザイルを出すと3ピッチほどで、3級程度だと思います。上のルンゼのお助け紐
辺りまでは、うまくルート選択できるとフリーで登れますが、その先はザイルを
出した方が安心して登れます。その先の歩き難いザレ場を越え、その先の傾斜45°
ほどの一枚岩は滑り易いですが、クラックをうまく使えば、問題ありません。

<後尾根稜線〜中道ルート出会>
 この先は藪漕ぎとなります。踏み跡を頼りに進んでいると、かなり難しい岩場に
行き当たりますが、その手前で左に巻き込んで回避すると問題なく勧めます。その
先は、踏み跡は不明瞭ですが、人の声が聞こえてきますので、その声を頼りに進む
と中道ルートに出会います。


 下山後の温泉は、鈴鹿スカイライン入口にあります「片岡温泉」に。600円で、
いいお湯に浸かれます。「ぽかなび」で割引券をプリントアウトして行くと、
タオルが無料に。
藤内小屋で御来光
2011年11月12日 06:21撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
5
11/12 6:21
藤内小屋で御来光
モルゲンロート
2011年11月12日 06:28撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
4
11/12 6:28
モルゲンロート
バットレス・カリフォルニアドリーミング
(どうやって登るのでしょうか?)
2011年11月12日 08:15撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
11/12 8:15
バットレス・カリフォルニアドリーミング
(どうやって登るのでしょうか?)
最初のルンゼ
(左手から巻けばフリーでも行けます)
2011年11月12日 07:18撮影 by  DMC-FX100, Panasonic
11/12 7:18
最初のルンゼ
(左手から巻けばフリーでも行けます)
最初のルンゼ
2011年11月12日 08:08撮影 by  DSC-T100, SONY
11/12 8:08
最初のルンゼ
2つ目のルンゼの取付きまでは各自フリーで
2011年11月12日 08:27撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
11/12 8:27
2つ目のルンゼの取付きまでは各自フリーで
2つめのルンゼ(チムニー)
(左手からチムニーをくぐって行けば、途中まで
はフリーで行けます)
2011年11月12日 08:38撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
11/12 8:38
2つめのルンゼ(チムニー)
(左手からチムニーをくぐって行けば、途中まで
はフリーで行けます)
右手に見えるお助け紐辺りが難しい
2011年11月12日 08:48撮影 by  uT6010,ST6010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/12 8:48
右手に見えるお助け紐辺りが難しい
藪漕ぎに突入
2011年11月12日 09:39撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
11/12 9:39
藪漕ぎに突入
踏み跡を頼りに進み、この岩まで来ると先は困難
(この岩の左手に回り込みましょう)
2011年11月12日 09:43撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
11/12 9:43
踏み跡を頼りに進み、この岩まで来ると先は困難
(この岩の左手に回り込みましょう)
富士見岩より
(キレットは渋滞中)
2011年11月12日 10:21撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
11/12 10:21
富士見岩より
(キレットは渋滞中)
御在所岳三角点
(やっと2回目)
2011年11月12日 10:50撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
11/12 10:50
御在所岳三角点
(やっと2回目)
地蔵岩に登ってみました
2010年11月12日 13:01撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
11
11/12 13:01
地蔵岩に登ってみました
おばれ石
2011年11月12日 13:14撮影 by  Canon PowerShot SX210 IS, Canon
11/12 13:14
おばれ石

感想

 当初、前尾根登攀チームと国見岳から御在所岳に縦走するチームが山頂で合流
するというプランで計画していたが、S師匠から「後尾根からならロープでの確保
が必要な所もあるが、全員で登る事ができるよ。」とのご意見をいただき、検索を
してみると、あまり多くはないが参考になる記録を読むと、岩としては3級程度で
1箇所ロープを出せば岩場をクリアすることができ、後は藪漕ぎで中道登山道に
出るとのこと。他の諸先輩方に聞いても初めて聞くルートで面白そうとのことで、
ルートを後尾根から山頂を目指すことに。ただ、これだけだと時間があまりそう
なので、登れるのであれば地蔵岩とおばれ石に登ることも考慮して計画を立てる。
今回の山行には、岩場が初めてというメンバーが3名いるので、ヘルメットや
ハーネスを他のメンバーから借りて臨むことに。
 11月1日から、御在所スカイラインが開通して取締りがきびしくなっているとの
噂から、4時に集合して5時過ぎに蒼滝駐車場へ到着する。予想に反し、駐車場
には2台の車が止まっているだけ。早速準備をして裏道から藤内小屋を目指す。
藤内小屋にはタロウ君に代わるモカちゃんとフーちゃんに会えることを期待して
いたが、さすがに時間が早すぎて会うことはできなかったが、到着して間もなく、
御来光を拝むことができた。藤内壁出会では、簡単な地図の読み方の講習と山行
には地図を持参するようにご指導をいただく。(ベテランの方数名も、慣れた山域
ということで持ってきていなかった。反省。)一壁に向けてルンゼを直登し、取付き
でハーネスを装着し、一壁とバットレスの間から後尾根に向かうルンゼへ。ここは
北斜面の上、思ったよりも天気の回復が遅れていて北風を直に受けるため、汗が
冷えないように待っている間は防寒着を着込んで待つ。1ピッチ目はフリーでも
登る事ができるが、初心者もいることからザイルをここから出して確保する。
ユマールやプルージックで順番に登っていく。(私は、左に回りこんで、フリーで
確保点へ。)目の前には、バットレスのカリフォルニアドリーミングというルート
が見えているが、どう考えても登るのは無理そうだ。全員が登ったところで次の
ピッチは各自フリーで登る。最終ピッチは、2箇所ほどやばそうなポイントが
あり、左からチムニーを潜って行けば途中まで行けることは確認したが、その上の
岩の奥をトラバースしてルンゼに出るコースが全く見えないため、フリーで登る
ことは諦めてユマールで登ることに。途中、そのトラバースポイントからルンゼに
出れることは確認したが、お助け紐があるポイントはチョットいやらしそうだ。
安全を考えて無理に登らずによかったと感じた。ザイルはここで片付け、最後の
岩場へ。そこは傾斜の緩い一枚岩の登りだが、靴のフリクションとクラックを使い
ながら登れば問題なく登ることができる。岩場はここで終了。この先は笹の藪漕ぎ
となるが、踏み跡を頼りに進んでいくとやがて通過が難しい岩場に出会う。10名と
いう大人数の機動力を活かし、すぐに岩の左側から登るルートを見つけることが
できた。その先にも踏み跡通りに進むと笹が多すぎて前に進めなくなるポイントも
あったが、こちらも機動力でルートを見つける。やがて、人の声が聞こえてくる
ので、そちらに向かうと中道ルートに合流する。取付きから2時間20分、この
大人数を考えればいいペースだったと思う。合流ポイントの岩場からは、遥か眼下
に藤内小屋を望むことができる。時間もあることから、三角点のある山頂へ。ここ
には何度も来ているが、三角点は2度目。他の諸先輩方も同様の回数とのこと。
 朝陽台でのんびりとした昼食を摂り、下山する。富士見岩から下部の登山道では
しばしば渋滞し、普段の倍の時間をかけて地蔵岩へ。2つ目の目的を達成するため
にルートを探してみると、正面左のチムニーと反対側から登るルートの2ルート
から登れそうなので、登りたい人が個々に両ルートから登りだすが、両ルート共
簡単に岩の上に登ることができた。降りるときはかなり難しいので、クライミング
の経験者が同行している時のトライしかお勧めできません。3つ目のおばれ石で
ルートを検討するが、どうやって登るのか全くわからないので、早々に諦めて下山
する。
 8時間半という長い山行となったが、初めてのルートを10名という大人数で
無事歩ききる事ができ、非常に楽しく、有意義だった。今回初参加のメンバー達、
これを機会に更なるステップアップをして欲しいと思う。

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コメント

CLお疲れ様でした
御在所も色々なルートがあり、面白いですね。
CLお疲れ様でした。
みんなで、ワイワイとゆっくり登る登山も楽しかったです。
紅葉は残念でしたが、藤内小屋からの夜明けは綺麗でした。
久しぶりに、山で日の出を見た気がしましたね。
それと、今度はちゃんとした?地図読み講習登山でも
計画してください。参加しますので。
2011/11/14 21:57
そちらこそ、お疲れ様でした
 最終的にこのルートにしたことにより、時間はかかり
はしましたが、皆で協力しながら登れてよかったと思い
ます。又、地蔵岩に登るという発想も出てこなかった
のでは?今回、morgenrot2さんは登りませんでしたが、
これはいい思い出となりますので、来年早々の本谷の
帰りにチャレンジすることをお勧めします。

 ご協力ありがとうございました。
2011/11/15 18:25
プロフィール画像
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