記録ID: 149384
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無雪期ピークハント／縦走
甲信越
鶏冠山・甲武信岳
2011年11月13日(日) [日帰り]
埼玉県
山梨県
長野県
canopus100
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,686m
- 下り
- 1,674m
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標高グラフを拡大コースタイム
道の駅「みとみ」6:03-6:33西沢山荘-6:38吊橋-6:41鶏冠山入口-6:52東沢・鶏冠沢出合渡渉点7:00-7:50最初の岩(岩穴有)-シャクナゲ林-8:20二つ目の岩穴-8:33チンネのコル-8:54第二岩峰(最初のチェーンのある岩)-9:07二つ目のチェーンのある岩(タオル有)-9:15三つ目のチェーンのある岩-9:35第三岩峰の基部-9:49分岐-9:53第三岩峰の上10:00-10:01分岐-10:23鶏冠山山頂(2115m)横を通過-11:31「2177ピーク」11:42-13:14木賊山山頂-13:22甲武信小屋-13:39甲武信岳山頂13:43-13:50甲武信小屋-14:12戸渡尾根分岐-16:03徳ちゃん新道登山口(西沢山荘横)-16:30道の駅「みとみ」
| 天候 | 明け方は雲が多かったのですが、太陽が登るにつれ晴れました。 風もほとんどなく、登山日和でした。 午後は鶏冠山の山頂部分にガスがかぶりました。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
無論、陸橋の下部にある「西沢渓谷市営駐車場」にも駐車する登山者の方もおられました。 トイレは道の駅「みとみ」の他、「ネトリ広場」(20分位歩いたところ)にもあります。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
○道の駅「みとみ」〜鶏冠山入口 道の駅から20分位にある「ネトリ広場」に登山ポストがあります。 さらに約10分ほどで「徳ちゃん新道登山口」のある西沢山荘があります。 山荘から左側の沢の方に下りて行きます。 この道は西沢渓谷への遊歩道でもあります。 やがて吊橋を渡ります。 吊橋から50mほどの距離を登ったところの右側「西沢渓谷」の大きな標識があり、標識の横が鶏冠山入口です。 ○鶏冠山入口から鶏冠谷入口 入口からは明確な道を歩き、直ぐに沢の近くに出て沢の右岸沿いに歩きます。 ちょっとした小尾根を上がったところからトラロープの急斜面を下ると東沢の河原に出ますが、対岸に鶏冠谷が見えます。 水流が少ない時期は河原伝いに歩く方が早いという方もおられるようです。 水は穏やかな地点ですが、季節によって水量はまちまちのようです。 今日は石伝いに飛んで、少し靴の中が濡れてしまいました。 ○鶏冠谷〜チンネのコル 鶏冠谷の出合から鶏冠谷の上流に進み、20m位先の右岸(左側)から登ります。 これから標高1750mまでは滝子山の南尾根(寂ショウ尾根)と酷似したような落葉樹の明るい尾根をひたすら登ります。 標高1550m辺りの道沿いにあるにある孤立岩に、人がどうにか二、三人雨宿りできる岩の窪みがあります。 標高1750m辺りからはシャクナゲ林の間をくぐり、やがて前面に岩尾根が立ちはだかり、左へ、左へと迂回します。 10mほども下ったところに2番目の岩の窪みがあります。 規模は一つ目と同じ位です。 草地を横切り、急斜面を5、60m登ったところがチンネのコルです。 この地点で、ほぼ南北につながる鶏冠山の主稜線に入ったことになります。 国土地理院の地形図では単なる下降尾根の中間ですが、登ってみると、明確な割に広い平地のある鞍部になっており、左には高さ10mの直立した見事な岩壁が立ちはだかっています。 樹木にとても小さな黒い標識(3�僉�20�儖未�)がぶら下がっており、ここに「チンネのコル」と書かれています。 ○チンネのコル〜第三岩峰 チンネのコルから右(北)に曲がり、暫くして道は木の根を掴んで真っすぐ登り、さらに左(北)へ歩くと、第二岩峰に出ます。 第一岩峰は知らずに通り過ぎてしまったようです。 第二岩峰(太い樹木が3本あるところ)はホールドが容易に見つかり、チェーンはなくても登れますが、しっかりしたチェーンがあります。 続いて二つ目のチェーン付きの岩は、第二岩峰と同様、ホールドが容易な岩です。 三つめチェーンのある岩は低い岩で、タオルを巻きつけた枯れ木のある岩です。 私はタオルの存在に気が付かず、その2mほど右側の岩を登りましたが、二つ目のホールドが見つからず、ホールドを探すのに少し(20秒位か)手間取りました。 第二岩峰から三つめのチェーンのある岩までの間はほんの数10mの区間で連続している楽しいところです。 第三岩峰の基部へは10mほど下ります。 基部の右にある「第三岩峰迂回路」と書かれた大きな標識に従って右側を下る方がほとんどのようです。 はじめだけ急斜面を下りますが、トラロープの御蔭で安全に下れます。 登りなおして分岐。 標識が地面にも転がっています。 第三岩峰からは展望が楽しめます。 「鶏冠山」と書かれた立派な標識もあります。 ○第三岩峰〜2177mピーク これより標高差にして100mほど登ると「鶏冠山」標識のある2115mピークです。 道の駅「みとみ」からこの2115mピークまではほぼ明瞭な山道を歩くことが出来ます。 (あくまで比較の問題ですから、それまでの山道も、百名山の甲武信岳への登山道などとは全く違います。) 特に2115m以北からは、今まで歩いてきた山道とは全く違う様相を呈します。 始めのうちはかなり明瞭ですが、次第にシャクナゲが道を塞ぎ、踏み跡とテープを探しながら歩きます。 無論コンパス・マップの使用は大切ですが、今までの成り行きで、効率の良い踏み跡、テープを探しながら歩く方が効率よく、ついつい読図を怠りがちです。 私はここでうっかり右側の尾根に入り込んでしまいました。 国土地理院の地形図は明確に左側に曲がっています。 コンパス・マップで確認しなかった私の怠慢でした。 タイミング良くコンパス・マップで読図をすることが大切ですね。 この区間は60センチ程度の痩せ尾根の岩盤(10m位か)を渡ったり、そのほかにも痩せ尾根が幾つかあり、ちょっと楽しい空間があります。 2177ピークは山頂付近が露岩になっており、容易に判断できます。 とても展望が良く、今まで歩いてきた岩尾根、これから行こうする木賊山、甲武信岳、そして富士山其の他がよく眺められます。 ○2177ピーク〜木賊山 これからは完全にバリエーションを楽しめます。 全体として、最初と後半は尾根の左側(西側)をトラバース気味に歩くことが多いエリアです。 始め2190mピークの西側をトラバースしますが、石積のようなピークが垣間見えます。 やがて岳樺の林を過ぎ、いよいよシャクナゲの尾根に入ります。 強烈な藪こぎです。激藪です。たった2mの経過に苦しんだりしますが、時々昔歩かれたような踏み跡に入ったり、見失ったりします。 やがて針葉樹の中のトラバースに入ります。 とても歩きやすい踏み跡があります。 但し、その踏み跡はけもの道と共用しているのか、複数あるのが分かります。 やがて小尾根のようなところからトラバースは終わり、ジグザグに登ります。 この辺りも複数踏み跡が錯綜しています。 登りの場合は、多少違っていても、行くべきところは山頂ですから、それほど気にならないでしょう。 標高2400m辺りに達すると、なだらかになり、踏み跡も明瞭ではないが、どちらかと言えば疎林になり、どこを歩いても行けそうなエリアになり、気分が楽になります。 そして、いきなり甲武信岳への立派すぎるほどの道(そんな風に感じます)に出ます。 ○甲武信岳〜徳ちゃん新道 (省略) 入口から鶏冠山の第三岩峰の上までは、既に充分開拓されて、一般道の如くで、迷うことは無いと思います。 第三岩峰を除いては、ホールドは容易に把握でき、さらにチェーン完備です。 若い女性のグループがここまでこられるそうですから。 無論、岩が嫌いな方にはお薦めできません。 ○2115ピークから北方の木賊山まではかなり以前のままの状態を保っています。 読図ができる方以外の方にはお薦めできません。 ○登山ポストは、道の駅「みとみ」から歩いて20分ほど進んだところにある「ネトリ広場」にあります。(この広場より10分位で西沢山荘) ○公共の温泉 �，澆箸濺�吹の湯(0553-39-2610)500円 ��花かげの湯(0553-35-4126)500円 �８歙邁浩�(0553-35-4611)500円 |
写真
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1750m位まではこんな感じのところが多い
ミズナラ、ブナなどの林の中
ミズナラ、ブナなどの林の中
第二岩峰に続く岩。ホールドのみで容易に登れる。
二つ目のチェーンのある岩。
二つ目のチェーンのある岩。
三つ目にチェーンのある岩。精々4m位の岩。
(上から見下ろしたところ)
右にタオルが巻かれた枯れ木が僅かに見える。
(上から見下ろしたところ)
右にタオルが巻かれた枯れ木が僅かに見える。
感想
充実した1日でした。
このコースはおよそ三つに分けられると思います。
�‥仍蓋�からチンネのコルまでの「ボッカコース」(標高差700m前後)。
�▲船鵐佑離灰襪�ら第三岩峰までの「岩峰コース」。
��そして第三岩峰から木賊山までの「薮漕コース(読図コース)」
そして�，�ら�△梁荵梓篳�ピークコースまでは一般コースといえそうです。
ここまで来てピストンすることで、「鶏冠山」登山を完結したと言えると思います。
第一岩峰、第二岩峰の同定については、私にはよく分かりません。
樹木のある岩峰を第二岩峰と書かれているレコに従っておきました。
感想を書いているところで、2115mピークをうっかり通り過ぎてしまったことに気づきました。
ピークの岩のある地点を記録したGPSから通過時間を読み取り、写真に記録されている時間と照合すると、10時23分に、ピークの岩の直ぐ右側を通過している写真がありました。
なんともしまらない話です。
(今回、初めてGPS持参の山行でしたが、編集の際、GPXへの変換の方法が分からず、今回は手書きにします。)
かなり明確な山道が第三岩峰ピークまで続き、ここまで歩けば、一応、鶏冠山を歩いたと言えます。
第三岩峰の上には、立派な「鶏冠山」の標識もあります。
さらに、�´↓Ａ澗里量畋瓜海泙琶發韻弌▲椒奪�と岩とバリエーションの御好きな方は、同時にその三種類共に楽しめ、愉快な一日が期待できると思います。
但し、20キロもあるような大ザックを担いで、シャクナゲの激藪を潜るのは問題です。
普段シャクナゲが大好きな方も「癪投げめっ」(オヤジギャグですみません)と思いたくなるようなエリアがあります。
私は2177mピークに達したとき昼食にすれば良かったのですが、まだ12時前だったので、後で食べようとして食べ忘れ、木賊山への最後の登りが大変でした。
どうやらシャリパテを起こしてしまい、その御蔭で、達成感が50%位は増量した感じの1日でした。
食べたくなくても早め早めに食べるのが肝心ですね。
この頃は丁度6時頃から明るくなり、出発時、道の駅「みとみ」から登山者の方々が歩く姿がちらほら見えましたが、鶏冠山の入口から誰にもお会いすることもなく、甲武信小屋で初めて登山者の方にお会いしました。
このルートは、初めて歩かれた方(方々)の試行錯誤によってルートが確定していった面もあるように思います。
その先人達の開拓によって、迷うことなく、第三岩峰まで歩けるのはありがたいことです。
最後に、鶏冠山〜木賊山を歩かれた多くの先行されたヤマレコユーザーの方々のレコードを参考にさせて戴きました。
ありがとうございました。
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