鍋割山から塔ノ岳
- GPS
- 09:13
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,341m
- 下り
- 1,328m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特に見受けられません。 登山ポストは二俣にありました。 |
写真
感想
この日は友達と三人でどこか登山へ行こうという予定を立てていたのだけど…
前日になって一人「急な仕事が〜」
そしてまた一人「急な修正が〜」
というワケで残ったのは自分一人。とほほ。
で、残った自分といえば
今年の夏に登山を始めて山行回数、実に5回のド素人。
一人で登った事などあるわけがない。
しかーし、折角前倒しに仕事を終わらせて空けた平日金曜日!
最近はコンパスの使い方なんかも学習したし(机上のみ!)大丈夫…だよね…と、
恐る恐るそろりそろりと丹沢へ行くことに。
最初は大倉尾根を登ってみようかと思っていたけど
あまりに長いのでやめておこうと思い直し(根性無し)
地図とにらめっこを続けて鍋割山に登ってみようと思い立つ。
折角だから鍋割山から塔ノ岳まで行って、
帰りに大倉尾根を降りてみようということで決行。
さてさて、始発を乗り継ぎ到着するは渋沢駅。
ロータリーに出れば大倉行きのバス停には20人ほどの登山者が。
非常に分かりやすいのでバス停を確認するまでもなく最後尾に。
しばらくして到着したバスに乗り込み大倉へ出発。
大倉に着いたらば早速県民の森方向へ。
沢の音をバックに林道を一人歩いていると
なんだか今までに無いほどテンションが上がり足並み軽やか。
「一人も悪くないな〜」
iPhoneに入れた「DIY GPS」の精度も非常に高く、
これがあれば道を間違う心配もほとんどなさそう。
しかし過信は禁物。電池が切れたら使えなくなるしね…。
そこで一緒に持ってきた地図とコンパスも見ながら
所々で使い方の実地訓練もしつつ進む。
二俣を過ぎて林道をしばらく進むと鍋割山荘で飲用する水や、ガス、
めんつゆなどがドッサリと置いてある場所に到着。
看板には荷物運びを手伝ってくれとのこと。
ネットであらかじめ見て知ってはいたけど、
実際目の当たりにするとどうにも素通りすることが出来ず
めんつゆ三本をバックパックに詰め込む。
軽そうなの選んで…と思われても仕方なし。
さー荷物を背負い直していざ出発。
林道もここで終わり本格的な登りが始まる。
ミズヒ沢を越えて登って行く道は整備されていてとても登りやすい。
しかし背中のめんつゆがジワジワと効いてくる。ふぅふぅ…
後沢乗越に入り、そこから鍋割山頂に向けて尾根をどんどん行く。
めんつゆ効果は絶大で、一人ヒーヒーハーハー言いながら汗をポタポタ落とし登り続ける。
途中あまりの辛さにめんつゆに「もらってください」と捨て猫のように
マジックで書いて置いていこうかとも思った。(そもそも自分の物じゃないw)
休み休み登りつつ、ふと見上げると太陽光発電のパネルが見える。
「うおー!人工物キタコレ!あとちょっと!」
と力を振り絞りやっとのことで登頂。
この日の午前中は雲もほとんどない快晴、
鍋割山頂からの展望は恐ろしく綺麗なものだった。
そうだ、めんつゆだ。
めんつゆを届けなくちゃと山荘に入ってバックパックを降ろしていると
「ちょっと、まだなんだよね。出ていってくれないか」
と聞こえてくる。
目を上げると小屋の奥には主人の草野さんが。
「あ、えっと、め、めんつゆを…」
と言いかけるも全然聞いてくれないw
そして恐いw
とにかく出ていくように言われるのだが、
バックパックからめんつゆを取り出して
「これを持ってきました!」
と草野さんに渡してそそくさと山小屋を出る。
小屋の中から
「悪かったねぇ〜ありがとう〜」
と聞こえてきたので、
「いえいえ〜!」
と返事。
確かに時計を見ると10時20分。
山小屋オープンまではまだ時間があるし怒られてもしょうがない…
さて、めんつゆミッションも終え休憩しようとベンチへ。
自分が到着した時点で居た人は女性が一人。
ずーっと携帯電話でオシャベリしている。
電話の内容が聞こえてくるのも気まずいので離れた所に陣取り。
休憩していると三人組、二人組とぽつぽつやってくる。
山頂標識を撮っていたら
「良かったら撮りましょうか」
と言ってくれる人が居たので撮ってもらう。
撮ってくれた方ありがとう!
絶景を展望しながらの昼食はなんとも言えない贅沢さ。
天候が良いのでマップとコンパスを片手に見える山が何であるかを調べたりするのも面白い。
一頻り山頂を楽しんで塔ノ岳へ向け出発。
ここからの鍋割山稜は風も心地よく眺めも良くて楽しく歩ける。
塔ノ岳からやってくる登山者に5〜6人すれ違った。
朝の冷え込みを物語る霜柱が印象的。
小丸、大丸と越えて金冷シへ。
ここから塔ノ岳への登りがキツかった…
めんつゆで消費した体力がここへ来てグッとのし掛かってきたような感じ。
力を振り絞って登り切った塔ノ岳山頂。
この時間にはちらほら雲も出始め、丁度太陽が隠れてしまうような配置に。
陽射しが無いのでちょいと寒く感じる。
鍋割山に比べて人は多が、平日だけあってウェブで見るより全然少ない。
30人いないくらいだろうか。
疲れた足を揉みほぐしながら暖かいミルクティーを飲む。
ここでもコンパスとマップを手に辺りの山チェック。
さてさて陽射しも出ないし気温も下がる一方なので
塔ノ岳の休憩もここらに下山開始。
と、ここで大問題発生。
左ヒザに痛みが!
ここから超長い大倉尾根、果たして日の入り前にバス停へ着く事ができるのか。
「ま、まあ休み休み行けば…」
結局痛みは強くなる一方で休みの回数も増え、
山と高原地図で2時間20分の大倉尾根帰路を
3時間10分もかけてなんとか下山。ひいひい。
いつも部屋に引きこもっているような者が調子に乗っちゃぁいけません。
トレーニングをしなくちゃと最後に思わされた山行でした。
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