ヤビツ峠から〜三ノ塔ぴーかん富士見ランチとライトアップの大山


- GPS
- 10:00
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,379m
- 下り
- 1,836m
コースタイム
(この後、阿夫利神社下社-大山寺をケーブル利用、大山寺-大山ケーブルバス停は歩いて下りました)
天候 | 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
http://www.odakyu.jp/train/couponpass/tanzawa/ 神奈中バス時刻表 http://dia.kanachu.jp/bus/viewtop 朝のヤビツ峠行きバスは、混雑具合によって増便が出ます。(上の事務所から見ているらしい) この日は定時08時18分発の路線バスの数分前に、臨時のヤビツ峠直行便が1本出ました。増便が出る場合、数分の違いなら無理して先行バスの立ち席で行かない方がいいと思います。長いし揺れるし、結局途中で追いついているし(この日の場合)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山ポスト> ヤビツ峠トイレ前 <道の状況> ヤビツ峠〜三ノ塔: 超メジャールートでもあり、危険箇所はなし。 注意箇所はヤセ尾根が1ヶ所と多少の岩場くらいでしょうか。 二ノ塔直下〜三ノ塔の間、霜柱が溶けたあとと思われるぬかるみがあり滑りやすかったです。 ヤビツ峠〜大山: 危険箇所なし、思ったより長かった。 鎖場が1ヶ所ありますが、鎖なくても十分登れるレベル。 大山〜見晴台〜阿夫利神社下社: 上部は階段が多く、下りは膝にきます・・・。 見晴台から下は落石の多い急斜面のトラバース。 過去に滑落死亡事故もあったとのことで、谷側にずっとチェーン柵がつけられています。 見事な照葉樹林帯ですが、見とれすぎていると危ないかも。 道自体の状況はよく整備されています。 阿夫利神社下社〜大山寺〜大山ケーブルバス停: 女坂利用、ひたすら階段、階段、階段・・・。 阿夫利神社下社〜大山寺は岩組みの段、大山寺〜大山ケーブルバス停はコンクリートの階段。 下りは膝に相当つらいです。登りと下り、どちらか一方だけケーブル使うなら、私は下りで使うのを選びます。 <温泉> さざんかの湯 http://www.onsen-sazanka.com/index.html 温泉というより健康ランドの雰囲気。食事やおつまみが安い。 |
写真
午後は車で大量のペットボトル持参で汲みに来ている人がたくさん。
チップポストもありしっかりした施設ですが、神奈川県観光局は「消毒していないので飲用不可」っていう看板立ててるんですよね・・・。
感想
直前まで高尾方面への計画を立てていたのですが、ふと大山のライトアップのことを思い出してサイトを見てみました。
!!これはきれいだ!!
しかもちょうど今が見頃とあります。
急いで計画変更。
大山登山だけでは物足りない、じゃあ、三ノ塔で富士山も見ちゃう?
当日の朝、平日だというのにヤビツ峠行きのバス停は長蛇の列。
超人気登山口をなめてました・・・。
バス会社も慣れているようで、定時の路線バスの直前に増発便を出してくれました。
普通は定時便の後に増発便が出ることが多いと思いますが、定時便の前に直行便を増発する、というのはなかなかスマートでいいなあと思いました。
先に来て並んでいた人達はその甲斐あって少し先に出発できるし、後から来た人も時刻表通りには出発できますもんね!
蓑毛を過ぎたあたりのバスの車窓からは、かなりしっかり冠雪した富士山が!
しかもくっきり!
わー!!早く登りたい、どうか三ノ塔に行くまで雲が出ませんように・・・。
ヤビツ峠でトイレを済ませ出発しようとすると、あれ、意外と皆さんのんびりです。
いつもだったら、私が準備している間に同じバスの人はさーっといなくなるのに。
結局、三ノ塔まで1人を抜いた以外は他に誰にも抜きも抜かされもしませんでした。
三ノ塔で1時間いた間にも、山頂に上がってきた同じバスと思しき人は10人足らず。
私より先に出発した方はいたにせよ、ほとんどの方が大山に向かったようです。
のんびり準備は、混雑を避けるための時間調整だったのでしょうか?
護摩屋敷の水場でランチ&お茶用にプラボトル1本分の水を入れ替え、いよいよ登山道へ。
地図からはそんなにきつくなさそうだったので、ストックはしまったまま出発したのですが、すぐに挫折して取り出しました(笑)。
斜度は確かにそんなにないのかもしれませんが、段差が結構大きいのでストックがあるのとないのとでは大違い。
その後はすっかり葉の落ちた尾根を軽快に進み、二ノ塔へ到着。
ここで登山開始後初めて富士山とご対面。
想像以上にナイスな眺めにテンションが上がりますが、いやいや、三ノ塔からはこれよりもすごい眺めがあるのだ、と先を急ぎます。
このあたりから地面がぬかるみ、岩場が滑りやすくなっているので慎重に、でも心はせいてしまいます。
三ノ塔の山頂に着くと、思わず声が出てしまうような眺めが広がっていました。
大山だけにしないで、こっちも来てよかった〜〜!!!
すばらしい眺めを見ながら少し早めのランチ。
あんまりにもきれいで、なかなか下山する踏ん切りがつきません。予定していたより大分滞在時間をオーバーしてしまいました。
そんな私の気持ちを察してくれたのか(?)、だんだん富士山に雲がかかり始め、ついに山頂を隠したとき、それを潮に下山開始しました。
今回同じルートのピストンですが、下りも下りで進行方向に都内をバックにした大山がそびえ、登りとは違う雰囲気を楽しめました。
ただ、二ノ塔から富士見山荘までのコースタイム、登り1時間のところを下り30分って、それは無理じゃ??
そんなにのんびりしたわけでもないのに、結局45分くらいかかりましたxx
富士見山荘手前からヤビツまで舗装道路を再び行くのはいやで、時間があれば岳ノ台経由と思っていましたが、三ノ塔でのんびりしすぎたため、やはり舗装道路を利用。若干登りですがほとんどそれと感じない程度なので、そこは思っていたより楽でした。
ヤビツ峠の駐車場はほぼ満車の状態。
が、さすがにこの時間から登る人はいないのか、峠から大山頂上まで下りの人とは何人もすれ違いましたが登りの人には誰も抜き抜かされはせず、思ったより静かな山歩きが出来ました。
山頂に着いてびっくり、ここではまだまだ大勢の人がのんびり過ごしています。
でも明るいうちに神社やお寺の紅葉を楽しむなら、私はあんまりのんびりできません。
神社へお参りしたらすぐに下りよう・・・とトイレにいったら。
何これ〜!!
関東平野がどこまでも広がっています!
神社の参殿前からもいい眺めだったのですが、頂上より見晴台方面に1段下がったトイレ前からの眺めは、これまで見た東京方面の眺めの中で1番と言っていいものでした。
本当に関東平野って平らなんだあ、なんて急いで頂上に置いてきたザックを持って引き返し、いそいそとお茶の準備を始めてしまいました。
特等席の休憩台は絶妙な高さで、疲れた足をぶらぶらさせながらココアをすすり、ここで夜景見れたら最高だろうなあなんて思いながら、まったり。
結局山頂到着から計1時間も、ゆっくりしてしまいました。
見晴台への下り、前半はひたすら土止めの階段で膝がちょっと泣きそうに。
夕暮れの光に浮かび上がる冬枯れの森になぐさめられながら、見晴台まであと半分というところまで下りきました。
すると前方から1人の女の子が。
時刻は既に15時半、ここから山頂まで30分はかかります。阿夫利神社まで下り1時間として、日没にはとても間に合いません。
よけいなお世話かとは思ったものの、1人で、しかもライトも持っていないということでは、全力で止めないわけにはいきませんでした。
一旦「わかりました」と言いつつ山頂方面に向かった彼女。「自分にできることはここまで」と思いながらもとても心配でした。でも見晴台で休憩しているときに彼女が引き返して来て、「やっぱりやめました、ありがとうございます」と言ってくれたのには本当、うれしかったです。
見晴台から阿夫利神社下社までは、それまでとうって変わって見事な照葉樹林の森でした。
しかも大きくて力強い木が密集しているため、迫力満点。
秋の淡い緑を見慣れた目からはどっきりするほど濃い緑の中に、時折落葉樹の黄色が混じり、ため息が出るほどきれいでなかなか前に進めません。
これじゃあ先の彼女に何も言う資格ないなあ、と思いながらもゆっくり歩き、4時半ちょうど、時報のメロディーと共に神社の境内に飛び出しました。
ちょうどライトアップが始まる時間で、まずは神社に今日の無事のお礼を述べたあと、少しでも明るいうちに大山寺も見ておこう、と女坂に向かいました。
・・・ケーブルカー使えばよかった。
たった15分ほどなのに、これがキツイの何のって。
一旦神社でしまったストックを、手間も惜しまずもう一度取り出してしまいました。
そんなにまでして大山寺に着いたのに、もう既に真っ暗。
結局明るいうちにモミジを見ることはできませんでした。
それでもライトに照らされた参道のモミジは真っ赤で、とてもきれい。
奥の夜景とのコラボも見事です。
お寺にも参拝し、ゆず茶をもらい、アマチュアカメラマンの三脚の隙間から写真を撮ったあと、もう1度神社に戻りました。
こんなことなら暗くなるまで神社にいればよかったな、紅葉はお寺の方がきれいなんだから戻らなくてもいいんじゃない? と思いつつも、親切にいろいろ教えてくれた茶店のおねえさんとの約束を果たすべく、石段を登ります。
確かに急ですが、下りより全然楽。
やっぱり自分は下りに弱いんだなあ、としみじみしてしまいました。
まずはおねえさんのお店で約束のおだんごを頂き、ザックを置かせてもらって再度神社へ上がりました。
ほとんどの人がお寺に下りてしまったのか、ほんのわずかの人が残るばかりの境内から一面の夜景を堪能し、今度はケーブルカーで大山寺まで下りました。
寺で下車するのは、売店の人以外では私一人。人気がなく、灯篭がともる参道を寺まで歩くのはなかなかいい気分でした。
最終ケーブルカーの過ぎたこの時間は人もまばらで、写真も撮りやすくてよかったです。
大山寺からバス停まで、再び石段&コンクリートの階段歩き。
もう何の修行かと思いましたが、自分が選んだことなので仕方ありません。
それにしてもケーブルカーとバス停の間もすべて階段(往復30分!)っていうのは、ちょっと(一番参拝したいであろう)お年寄りには優しくないですね〜。
ちょっと思いつきでヤビツ峠を挟んで2つの山に登ってみましたが、なかなか1日の行程としては贅沢なものになってよかったです。
ただ、両山頂でのんびりしすぎて、陽射しの元で見晴台〜下社の照葉樹林と大山寺の紅葉が見られなかったのが残念。
次回は日向薬師からでも登ってみようかな。
空と雲と富士山と…きれいですね
最近になって富士山が見えるっていいなあ〜と思い始めて「富士見」のコースを色々と物色中です
丹沢は我が家からだと微妙に遠くて、二の足を踏んでしまっていますが
前回蛭ヶ岳から富士山を見て、丹沢からの富士山も結構いけるなあと思ってたんです。(以前表尾根から塔ノ岳に登ったときは曇ってて見えなかったので)
大倉尾根を避けてヤビツ峠からの三ノ塔ピストンとなりましたが、充分楽しめました
初めて山登りするっていう人を連れて行くには大倉尾根よりいいかも、って思ったり。
ikuzouさんの丹沢レポも楽しみです。ぜひぜひ行ってください。
私は奥多摩が微妙に(というかきっぱり?)遠いので、むしろikuzouさんがうらやましいです。
丹沢は季節がかなり限られますからね〜
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