記録ID: 1524201
全員に公開
ハイキング
中国山地東部
岡山県奈義町 那岐山 Aコース〜Cコース+蛇淵の滝遊歩道
2018年07月15日(日) [日帰り]



体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:48
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 930m
- 下り
- 926m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 5:44
距離 10.3km
登り 930m
下り 930m
8:34
37分
第1駐車場(那岐山登山口駐車場)
9:11
9:28
1分
菩提寺
9:58
10:05
31分
標高840m休憩地点
12:18
12:28
6分
神仏ポイント3
12:45
21分
神仏ポイント2
14:18
第1駐車場(那岐山登山口駐車場)
那岐山の修験道跡や、旬の動植物観察を楽しむコース
歩行距離10.5km、歩行時間4時間20分、歩行数21,000歩、消費カロリー2,610Kcal
歩行距離10.5km、歩行時間4時間20分、歩行数21,000歩、消費カロリー2,610Kcal
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西日本豪雨から1週間が経過しました。登山道には水が流れた跡があるものの、崩れている所はありません。倒木はまたいですぐによけられます。Cコースに傾いている木が少しありますが、すぐに倒れる恐れはなさそうです。 蛇淵の滝遊歩道は、入口からほど近い階段道に水が流れていますが、歩くのに支障はありません。石垣の隙間から流れ出している水もそのうち止まることでしょう。なお、うっかりして肝心な蛇淵の滝はスルーしてしまいました。 その他、神仏ポイント(岩場)などコース状況の詳細は、周辺情報下欄の添付ファイルで確認できます。 |
その他周辺情報 | 那岐山の麓に「那岐山麓・山の駅」があります。宿泊もでき、ダイニング&キッチン&ユニットバス付のコテージが格安(6人なら16,000円)で利用できます。 また、山の駅レストランでは午前11時〜午後2時限定で「とれとれバイキング(1,200円)」を賞味できます。奈義町で育った採れたて新鮮野菜、特産品のおかやま黒豚やなぎビーフを使用した料理をはじめ、エコファーマーが菜の花を緑肥として栽培した菜の花米、町内産の米粉を使った米粉パンなど、地元の食材がふんだんに使われています。 |
ファイル |
(更新時刻:2018/07/18 23:21)
|
写真
01那岐山第1駐車場より
那岐山三角点峰
蛇淵の滝遊歩道入口近くの第3駐車場が満車でしたので、バックで第1駐車場に下りてきました(´・ω・`)。結果的にはこちらの駐車場の方がよかったです。正面に那岐山三角点峰<写真35>が見えています。
那岐山三角点峰
蛇淵の滝遊歩道入口近くの第3駐車場が満車でしたので、バックで第1駐車場に下りてきました(´・ω・`)。結果的にはこちらの駐車場の方がよかったです。正面に那岐山三角点峰<写真35>が見えています。
04ホタルブクロ
ヤマホタルブクロとは違い、萼片の間の付属片がめくれ上がります。ガードレール脇に3株程ありました。ここ以外は傷んだ花や咲き始めの株ばかりで数も少なかったです。今回見たのはすべてこのような白花でした。
ヤマホタルブクロとは違い、萼片の間の付属片がめくれ上がります。ガードレール脇に3株程ありました。ここ以外は傷んだ花や咲き始めの株ばかりで数も少なかったです。今回見たのはすべてこのような白花でした。
09菩提寺本堂
高貴山菩提寺は7世紀に役小角(えんのおづぬ)が修行の行場として開いたといわれています。また、浄土宗の開祖である法然上人が9歳から13歳まで修行を行った「法然上人初学の地」として有名です。
高貴山菩提寺は7世紀に役小角(えんのおづぬ)が修行の行場として開いたといわれています。また、浄土宗の開祖である法然上人が9歳から13歳まで修行を行った「法然上人初学の地」として有名です。
10菩提寺大杉
菩提寺といえば大イチョウ<写真11、12>ですが、杉の大木もたくさんあります。この2本の杉は「東美作路名木百選」の1つで、推定樹齢200年だそうです。動画も撮りました。近くに広葉杉(コウヨウザン)という台湾などの温かい所に生育する杉が2本あり、こちらも推定樹齢200年ですが、寒い県北でこれだけの大木は珍しいということで奈義町の天然記念物に指定されているそうです。
菩提寺といえば大イチョウ<写真11、12>ですが、杉の大木もたくさんあります。この2本の杉は「東美作路名木百選」の1つで、推定樹齢200年だそうです。動画も撮りました。近くに広葉杉(コウヨウザン)という台湾などの温かい所に生育する杉が2本あり、こちらも推定樹齢200年ですが、寒い県北でこれだけの大木は珍しいということで奈義町の天然記念物に指定されているそうです。
11菩提寺の大イチョウ
推定樹齢900年、樹高約40mの巨木で、岡山県では唯一、国の天然記念物に指定(醍醐桜は県指定!)されています。9歳で父を亡くした法然上人が叔父歓覚(かんがく)上人を頼ってここ菩提寺へと向かう途上、南東の阿弥陀堂にある大イチョウ(推定樹齢1000年)の枝を杖にし、境内に挿したものがこの大イチョウだと言われています。平成25年のDNA鑑定で、菩提寺の大イチョウと阿弥陀堂の大イチョウが元々同じ木だったことがわかりました。
推定樹齢900年、樹高約40mの巨木で、岡山県では唯一、国の天然記念物に指定(醍醐桜は県指定!)されています。9歳で父を亡くした法然上人が叔父歓覚(かんがく)上人を頼ってここ菩提寺へと向かう途上、南東の阿弥陀堂にある大イチョウ(推定樹齢1000年)の枝を杖にし、境内に挿したものがこの大イチョウだと言われています。平成25年のDNA鑑定で、菩提寺の大イチョウと阿弥陀堂の大イチョウが元々同じ木だったことがわかりました。
13ヒョウモンエダシャク
日本全国の山地や都市部でも見られる蛾です。幼虫はアセビを食べて毒素を体内に取り込み、鳥などに食べられないようにしています。弱っているのか、ハエが周辺を飛び回っていましたが、なんとか動いていました。
日本全国の山地や都市部でも見られる蛾です。幼虫はアセビを食べて毒素を体内に取り込み、鳥などに食べられないようにしています。弱っているのか、ハエが周辺を飛び回っていましたが、なんとか動いていました。
15交尾中のサキグロムシヒキ
那岐山Aコース名物?の階段道の途中で休憩していると、足元近くでゴソゴソしていました。よく見ると交尾中でした。豪雨にも耐え、やっとこの日を迎えたのでしょう。頑張れ p(^ ^)q
那岐山Aコース名物?の階段道の途中で休憩していると、足元近くでゴソゴソしていました。よく見ると交尾中でした。豪雨にも耐え、やっとこの日を迎えたのでしょう。頑張れ p(^ ^)q
16慈母峰より那岐山
標高1009.4m三角点「大石ヶ平」があり、那岐山を望むことができます。慈母峰(じぼほう)とは、伝説の巨人「三穂(さんぶ)太郎」の母親である大蛇が我が子のため両目を失うという深い愛情をみせた話にちなみ、ヤマレコユーザーの方が名付けられたようです。ちょうど1週間前に美作市湯郷で「三穂(さんぶ)太郎」ゆかりの「かさね岩」を見て、この慈母峰を思い出しました。
標高1009.4m三角点「大石ヶ平」があり、那岐山を望むことができます。慈母峰(じぼほう)とは、伝説の巨人「三穂(さんぶ)太郎」の母親である大蛇が我が子のため両目を失うという深い愛情をみせた話にちなみ、ヤマレコユーザーの方が名付けられたようです。ちょうど1週間前に美作市湯郷で「三穂(さんぶ)太郎」ゆかりの「かさね岩」を見て、この慈母峰を思い出しました。
20那岐山Aコース
&東仙コース分岐
標高1,201m地点が鳥取県側の下り(東仙コース)とAコースの分岐となります。すぐ東の日陰でアキアカネの未熟なオス<写真28>と一緒に休憩しました。やっと風が吹くようになり、ここからはずいぶん楽に感じられました。
&東仙コース分岐
標高1,201m地点が鳥取県側の下り(東仙コース)とAコースの分岐となります。すぐ東の日陰でアキアカネの未熟なオス<写真28>と一緒に休憩しました。やっと風が吹くようになり、ここからはずいぶん楽に感じられました。
23那岐山頂上
いつも登山者で賑わっている那岐山頂上ですが、このときはお二人だけでした。標高1255mでも気温28℃という猛暑だったので、午前中に下山を始められた方が多かったようです。天気はよかったのですが、景色は少しかすんでいました。
いつも登山者で賑わっている那岐山頂上ですが、このときはお二人だけでした。標高1255mでも気温28℃という猛暑だったので、午前中に下山を始められた方が多かったようです。天気はよかったのですが、景色は少しかすんでいました。
26ツマグロヒョウモン♂
メス<写真29>の前翅の表側の先端部分が黒いというのが名前の由来です。南方系の蝶でうちの庭でも育っていますが、近年生息域が北上しています。オスは後翅の表側に黒い縁取りがあります。
メス<写真29>の前翅の表側の先端部分が黒いというのが名前の由来です。南方系の蝶でうちの庭でも育っていますが、近年生息域が北上しています。オスは後翅の表側に黒い縁取りがあります。
27ツルアジサイ
他の植物や岩に絡みついていることが多いのですが、周辺の木々はまだ樹高1m程と小さく、おとなしく上に伸びていました。ノリウツギ<写真21>とは違い、花序は円錐形ではなく比較的平らに広がります。
他の植物や岩に絡みついていることが多いのですが、周辺の木々はまだ樹高1m程と小さく、おとなしく上に伸びていました。ノリウツギ<写真21>とは違い、花序は円錐形ではなく比較的平らに広がります。
28アキアカネ未熟♂
ナツアカネのオスとは違い、腹部のみ赤くなります。また、胸部中央の黒条の先端がナツアカネは同じ太さのままスパッと切れたように見えるのに対し、アキアカネは微妙に先細りになります。この個体は腹部中央周辺が少し細くなっており、腹部の色が薄いことから、未熟なオスと判断しました。動画も撮りました。
ナツアカネのオスとは違い、腹部のみ赤くなります。また、胸部中央の黒条の先端がナツアカネは同じ太さのままスパッと切れたように見えるのに対し、アキアカネは微妙に先細りになります。この個体は腹部中央周辺が少し細くなっており、腹部の色が薄いことから、未熟なオスと判断しました。動画も撮りました。
29ツマグロヒョウモン♀
避難小屋の脇にいました。オス<写真26>とは違い、前翅の表側の先端部分が黒くなっています。幼虫はパンジーなどのスミレ科の植物を食べます。黒地に赤いイボイボがあり、毒毛虫と間違えられますが、無毒です。動画も撮りました。
避難小屋の脇にいました。オス<写真26>とは違い、前翅の表側の先端部分が黒くなっています。幼虫はパンジーなどのスミレ科の植物を食べます。黒地に赤いイボイボがあり、毒毛虫と間違えられますが、無毒です。動画も撮りました。
31神仏ポイント3
「伊邪那岐命」
「奈義神」の岩から岩の上を歩いて南東に下ると、別の岩に「伊邪那岐命」(いざなぎのみこと)と彫られていました。連れは岩の下に下りて笹原を歩いてここまでたどり着きました。足元は見えないが自由に歩けるとのことで、帰りは二人ともそうしました。
「伊邪那岐命」
「奈義神」の岩から岩の上を歩いて南東に下ると、別の岩に「伊邪那岐命」(いざなぎのみこと)と彫られていました。連れは岩の下に下りて笹原を歩いてここまでたどり着きました。足元は見えないが自由に歩けるとのことで、帰りは二人ともそうしました。
33神仏ポイント3全景
稜線を少し進んで神仏ポイント3<写真30〜32>を振り返って見ました。拡大してみると、左側の少し離れた岩に「奈義神」<写真30>、中央の丸く茂った低木の右に「伊邪那岐命」<写真31>、その右の尖った岩に今回は見落とした「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)の文字がそれぞれ見えました。「伊邪那美命」(いざなみのみこと)はこれらの反対側に彫られているのでしょうか。
稜線を少し進んで神仏ポイント3<写真30〜32>を振り返って見ました。拡大してみると、左側の少し離れた岩に「奈義神」<写真30>、中央の丸く茂った低木の右に「伊邪那岐命」<写真31>、その右の尖った岩に今回は見落とした「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)の文字がそれぞれ見えました。「伊邪那美命」(いざなみのみこと)はこれらの反対側に彫られているのでしょうか。
34キアゲハ夏型
アゲハ(ナミアゲハ)とは違い、前翅の表側の付け根周辺に黒い部分が広がっています。夏型は春型よりも黒い部分が全体的に増えます。羽化したてなのでしょうか、翅に傷みがなく、色鮮やかな個体でした。動画も撮りました。
アゲハ(ナミアゲハ)とは違い、前翅の表側の付け根周辺に黒い部分が広がっています。夏型は春型よりも黒い部分が全体的に増えます。羽化したてなのでしょうか、翅に傷みがなく、色鮮やかな個体でした。動画も撮りました。
40神仏ポイント1
大神岩胎内くぐり
人一人分の隙間があり、さらに奥へと行けそうでした。連れがいる辺りの左側に「大日如来」と彫られていました。奥の天井には空洞があり、ザックがなければ上に抜けられそうでしたが、動画を撮って引き返しました。逆周りして上から飛び降りればよかったかもしれません。
大神岩胎内くぐり
人一人分の隙間があり、さらに奥へと行けそうでした。連れがいる辺りの左側に「大日如来」と彫られていました。奥の天井には空洞があり、ザックがなければ上に抜けられそうでしたが、動画を撮って引き返しました。逆周りして上から飛び降りればよかったかもしれません。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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---|
感想
西日本豪雨から1週間余り経過しました。自衛隊(那岐山・滝山の麓に駐屯地あり)をはじめ自治体関係者やボランティアの方々のご尽力もあり、平常を取り戻しつつあります。お世話になっております。おかげさまで県南(岡山市)から那岐山にアプローチするまでのルートや那岐山の山道は、この日(7月15日)は何の支障もなく活動することができました。
この日はうだるような暑さでした。標高1,255mの那岐山の頂上近くでも28℃ぐらいの気温で、山行中に汗が引くことが一度もありませんでした。熱中症対策として、1時間に1回はスポーツドリンクで水分&ミネラル補給を行いました。
そろそろ避暑で山頂近くにたくさん群がっているはずのアキアカネも、この日は行き場を失っているのか、まばらにしか見られませんでした。あまりの暑さで動く気になれなかったのでしょうか。
一方で気温が高くなると、ヒグラシなどセミの羽化があちこちで行われ、羽化したてのセミが地面を這う姿を何度も目撃しました。豪雨を地中で耐え忍び、無事に成虫になれたのだと思うと、ジーンとくるものがあります。コエゾゼミや我らがエゾハルゼミの元気な鳴き声にも励まされました。
山の上部では植物の植生が短期間で変化し、その時々の旬の花を楽しむことができます。一方、山の麓では花期の比較的長い花がたくさん咲いていました。山道のみならず、登山者があまり歩かない車道でも多種多様な花が見られます。これらの植物の変わらない姿にほっとし、パワーをもらいました。今回も山の動植物に感謝、感謝の山行となりました。
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