剱岳(90座目達成)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,503m
- 下り
- 1,502m
コースタイム
- 山行
- 3:22
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 3:47
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 10:43
天候 | 晴れ 時々ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
足跡のある残雪を時々渡る。鎖場多数。 |
その他周辺情報 | みくりが池温泉(700円)良心的な安さ。ソフトクリームも忘れずに。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
備考 | ヘルメットが大事。すれ違った人たちの、ほぼ全員が着用していた。 |
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感想
西日本の豪雨被災の方々に申し訳なくも、好天の三連休登山を満喫しました。
始発の北陸新幹線で富山へ。美女平からのバスも臨時運行で、予定より早く室堂に到着。きつねそばを食べ、出発。立山などに囲まれて、すり鉢の地形を縫う石畳を下っていく。雷鳥沢キャンプ場を超えて、残雪と木の橋を渡る。雪渓を通る雷鳥坂を避け、遠回りのコースで剣御前小舎を目指す。翌日お世話になる剱御前小舎を通過し、剱岳を見ながら、まだ見えない剱澤小屋に下る。テント場が見えるが、その脇の建物が小さい。さらに下った先に今日宿泊の剱澤小屋が見えた。雪渓を超え、到着。
剱澤小屋では、缶ビールとピーナッツで一服し、昼寝をしていると17時の夕食の案内。エビフライとコロッケが揚げたてで美味しそうだが、疲れでピーナッツが消化不良なのか、食欲が今ひとつ。ご飯のおかわりもできず、やっとこさ完食した。
自分の部屋は、結局隣のふとんは空いたままで、快適に19時には就寝。途中2時間くらい目が覚めていたが、3時には起きてしまう。満天の星空のもと、剱岳への登山道にヘッドライトの点滅が数多く見える。どうせ早く出ても渋滞になるので、ゆっくり行こうと考えて決めた朝ごはんを待つ。朝ごはんを食べる人が少なくてびっくりした。お弁当にして、早く出ているのだろう。体調も戻り、しっかりお替りをした。
飲料可の洗面所の蛇口から計2.4Lを詰めて出発。
スタートから、全ルートが見える剱岳の威容に登れるのかと不安も感じる。浮石と時折出現の鎖場でなかなか手ごわい。一服剱を越えたあたりから、剱岳からの下山者とすれ違い始める。口々にカニのたてばいでの渋滞をほのめかす。
前剱にようやくたどり着き、どうせ渋滞と休憩を引き伸ばしてしまう。意を決して絶望的な下りを始める。やがて岩に張り付く人々が目に入る。
10名ほどの待機する人たちが順番に登っていく。足を置く細いボルトや鎖に、いのちを預ける。登り終えて、ふぅと深い息をつく。登りと下りの専用ルートがある中、共用の部分もあり、カニのよこばいの開始地点とも重なるため、下りの待機者が20名ほどいる中、先に行かせてもらう。待機者のイライラは、後で実感することとなる。もう一息で登りきると、山頂にも大勢がいた。
素晴らしい眺めで、富士山、甲斐駒あたりの南アルプス、富山湾を挟んで、能登半島、さらに佐渡島も見えると教えてもらう。
教えていただいた大阪からの単独行者とは一服剱から、タテバイなどでもお話する機会があった、この後も、剣御前小舎まで、休憩のたびに色々とお話できた。ヤマレコの投稿者ということでしたので、お世話になった感謝をこの場を借りて、お伝えさせていただきます。
名残惜しいが、下山を始める。やがて、カニのよこばいの手前の登り待ちの渋滞にハマる。しかし登りが途切れても、動く気配が無い。カニのたてばいと違い、状況が見えないが、相当難儀している人たちがいると思われる。
1時間くらいは待ったであろうか、順番が回ってきた。たてばいは、足を置く場所を先に見つけながら登っていくのに対して、よこばいは、足を下ろしながら、足場で見つけていくので、最初に一歩を見つけるのに緊張を強いられる。よこばいを過ぎ、高さのある梯子を慎重に降りる。
前劔への登り返しがこたえる。昼は、山小屋まで戻ってカップラーメンと決めていたが、空腹をお菓子で誤魔化しながら、渋滞の遅れを挽回したいが、休みながらでペースが上がらないガスも出てきて、剱岳を隠す。
剣山荘手前の雪渓横断ではコケて、尻もちの体勢で、足跡に沿って3mほど滑った。他の雪渓の足跡に比べ、足跡が浅めなのは、このように、おしりでならす人たちがいるからだろう。
カップラーメンを食べるにしては、小屋に着くのが14時を超えそうなので、迷いながら剱澤小屋に到着。多くの先着者たちの食べている姿を見て、シーフードヌードルを迷わず注文する。うま〜い。昨晩の胃もたれの懸念も今は忘れる。預けてあった荷物を受け取り、剱御前小舎では煮沸か有料になる水もセーブするため剣澤小屋で満タン2.4L(朝の0.9Lは温存)にして、最後の登りに挑む。
テン場への最初の雪渓で、大阪単独行氏に追いついた。剣山荘で荷物を回収して、コーラだけ飲んだとのこと。シャリバテ解消済の小生は、疲労こんぱいながらも、彼を追い越せた。
剱御前小舎にようやく到着。夕食は、遅い回で助かる、昼寝せず、生ビール(800円)をつまみなしで飲み干す。
夕食は、豚の生姜焼きで大満足。3時間ほど前にラーメンを食べたにもかかわらず、食欲は旺盛で、ごはんをお替りする。
向かい合わせの席となった大阪単独行氏から、冬山や遭難者捜索(ボランティア)の話を聴く。
最終日の予定は、迷っていた。予約した富山からの新幹線(15時10分発)ならば、立山を周回する時間もありそうであったか、雄山だけは、薬師岳方面新穂高温泉への縦走(1998年)で登っていたので、明日のコンディション次第と考えたが、みくりが池温泉直行の気持ちが多くを占めていた。大阪単独行氏は、立山を回るとのこと。山の話で最後まで食堂に居すわってしまった。
12名ほど寝られる部屋は、半分ほどの利用者。いびき、歯ぎしりで通算2時間ほど眠れなかったが、19時から朝4時ごろまでをふとんで過ごす。
疲れは回復するも、気力は立山には向かえるほど回復できなかった。剱岳からの眺めでは、剱御前小舎と別山の高度差が大してないように見えたが、剱御前小舎から見上げる別山は違っていた。少し早いが、温泉まで下るのには、後悔が無かった。また室堂に来る時まで、立山縦走は、お預けしておこう。
下山も行きと同じ迂回ルートのつもりだったが、雷鳥坂に入ってしまっていた。雪渓も慎重に時間をかけて下る。雷鳥沢キャンプ場からの石畳は、きつい最後の登りになった。
みくりが池温泉に到着。営業時間の9時までソフトクリームを食べて待つ。新幹線の空き状況を確認すると三角マークもあり、前倒しもできそうなので、入浴後、涼しい室堂での時間つぶすよりも、さっさと富山に向かうことを決める。
温泉は、洗い場待ちとなる状態。湯船も適温がいっぱいなので。高温の湯船にも入ってみる。日焼けした肌への刺激が強いが、効能が聞いているような気になってくる。
美女平へのバスは、満車になれば出発するようで、ケーブルカーの待ち時間も少なく、立山駅に到着した。ここで30分ほど待っている間新幹線の空き状況を見ると満席になってしまった。富山駅での3時間弱の待ちとなったが、8番ラーメンを食べ、待合室のテレビでワールドカップのダイジェストを見て過ごし、予定の新幹線で帰宅した。
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