ニペソツ山（幌加温泉コース）
sj53
コースタイム
- 山行
- 12:56
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 14:00
| 天候 | 霧雨のち曇り、一時晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
／／ ポイント ／／ ・登山口看板のある舗装路から、砂利道を数百メートル進むとゲート（常時閉鎖）がある。 その先一般車通行禁止（ゲートは施錠されていない）。 ゲート付近の空き地に10台くらいは停められる（他車の停め方次第だが）。 物理的には林道は2km先まで延びており、終点に大きな駐車スペースもある。 路面状況だが通行禁止区間を含め慎重に走ればセダンでも走行できる程度。 ・2018年7月14日に時点で軽アイゼンなしで雪渓を通過したが、登りは兎も角、下りは危険であった。 その他、特に危険箇所はないが、ロープ場は慎重に。 グリップの効く手袋があるとよい。 ・途中で給水しない限り、私の場合で5リットルの水は欲しかった（3Lで足りなかった）。 途中給水するにしても雪渓付近が最終水場、先は長い。 ・ソフトバンクは主稜線のみで利用可だった。 ・幌加温泉は日帰り入浴と素泊りのみ。簡単な調理は可能（コンロ、電子レンジ）。寝袋持参だと安くなる。早朝出発は可能。ゴミは持ち帰り。 車で行けるものの（完全舗装）、宿は山小屋と同じと思えば理解しやすい。 雪渓周辺はガスがでると迷いやすい。初めての方はネットに公開されている写真解説などで雪渓付近ルートについて十分研究して下さい。 私は雪渓を登りきったあたりからルートを外れ左手の岩場に進んでしまった。途中からピンクテープが確認できなくなっていたのにも、また携帯のGPS地図が明らかにコースアウトしているのにもかかわらず引き返す勇気が湧かず、岩場が登りやすかったこともありどんどん進んでしまい、最後主稜線にでるところでとんでもなく危険な岩登りを強いられることになった（添付概略図ご参照）。 今思えば登りの場合、雪渓周辺のキーワードは「右サイドへ、右サイドへ」。 そうすればピンクテープのお導きに与れた筈だ。 それと私の乏しいルートファインディング能力が原因だが、前天狗（簡易トイレブースがあるところ、ブツはお持ち帰り）で、その先どこへ進めばいいのか迷ってしまった。 来た尾根道から見て、左側に戻るような形で下っていく登山道が正解なのだが（ケルンがあった）「戻る方角、下り」ということに抵抗があり、その他の踏み跡を探しまくってしまった。 素直に進めば、すぐにスイッチバックして天狗平の方に進むのだが、ガスのせいもあり判断に迷った。 幌加温泉コースはいまやニペソツのメジャールートであり、訪問当日も10名程度は登っていた。ルートさえ外さなかったら不明瞭なところはないはずで（雪渓の踏み跡などは流石にわかりにくいが）、藪こぎとか踏み跡がほとんどないところに入ったら、それはルートを外したということ。 確実にルートがわかる地点まで戻る勇気が必要ということを改めて思い知らされました。 下山時、一番下の雪渓で尻制動をやったのだが、軽アイゼンなし、ピッケルなしで、今思えば馬鹿な行為だった。ほぼ滑落といっていい状態で50m以上滑り、怪我しなかったのは単に運がいいだけだった。 |
| その他周辺情報 | 携帯電波状況（ソフトバンク）： 糠平温泉の先⇔三国峠⇔大雪山湖の国道273号線沿線は圏外。 三国峠の駐車場、三股や幌加温泉もダメ。 幌加温泉コースも携帯圏外だが、前天狗の手前で稜線に出てから山頂までは弱々しい電波ながら通じた。恐らく糠平温泉基地局の電波を拾うのだろう。 登山口から1時間以上はグチャグチャ泥々, 渡渉もあるので足元は必ず防水対策を。 登山当日クマの気配を感じることはなかった。 |
写真
拍手装備
| 個人装備 |
長袖ドライメッシュシャツ
半袖ドライメッシュシャツ重ね着
ロングスエットパンツ
ゴアテックス雨具上下
低温状態にそなえヒートテック上下（着用せず）
グリップ手袋
おにぎり数個
雨チョコ非常食
救急セット
虫よけ
クマスプレー
クマ鈴
|
|---|---|
| 備考 | やっぱり軽アイゼンは必要。無しでなんとか雪渓を通過したが、非常に緊張した。またトレッキングポールを持ってこなかったのを悔やんだ。ロングコースゆえ、足腰への負担が全然違ってたと思う。 手袋（軍手ではなくホームセンターなどにある作業用ノンスリップ手袋）はロープ場や急登で木を掴むのに重宝した。 水は途中補水しない前提で3リットル持っていったが、足りなかった。 |
感想
半年ぶりの本格登山、新しい靴が合わずに爪が数本懐死、膝が想定以上にガクガクになる、初登頂、単独行、全般に曇り・ガスの天候で迷いやすいとされる雪渓付近を含め途中二回道に迷うなど散々で、その上途中で何度かガスが晴れそうになりニペソツ全容を拝むことを期待して合計1時間くらいは待ったので（結局中途半端で終わりピークを一瞬見ただけ、全容は現れじまい）、一般的なタイムを大幅に上回る14時間の行程となった。 当日の日帰り登山者の中では恐らく一番早く出発して、一番遅く下山する結果となった。 決して甘く見たわけではないが、ちょっと誤ると大変なことになるルートだと身を持って知った。 下山後10分程度で幌加温泉に浸れたのは幸いだった。温泉の効力をここまで感じたことはなかった。
幌加温泉鹿の谷のおばあちゃん、いつまでも元気でいてほしい。
日帰り入浴500円、宿泊は寝袋持ち込みで確か素泊り3000円、素泊り布団付きで4500円（すみません、正確な宿泊料金については記憶が定かではありません）。 当日電話予約で寝袋持ち込み素泊りしましたが、敷布団は用意してくれていました。感謝。素泊まりのみの温泉宿ですが（飲み物とかお菓子も売っている雰囲気ではなかった）、共同のシンク、ガスコンロ、電子レンジ、冷蔵庫あり。 ゴミは必ず持ち帰ること！ お茶の出がらし程度ならシンクに三角コーナーがありましたが。トイレも男女別共同、簡易洋式あり（男）。宿の前に駐車場、特に問題なし。 早朝出発だったので、その旨を宿の方に伝え到着当日にお支払いしたのですが、出発時に玄関の鍵はどうしたらいいですかと訪ねたら「玄関の鍵開けて出ていってね」とだけ言われました。 外からは鍵はかけられない引き戸タイプなのですが。。。 ちょっと気がかりでしたが、こんな山奥ですし問題ないのかと。 いま考えてみれば、ドロボウよりもクマとかが引き戸を開ける確率の方が高そうです。
本当に超ロングコースだったが、そこを歩き切れたのもルートが再整備されたからこそ。 長らく廃道と化していた難ルートを再度切り開いて下さった皆様には本当に感謝します。
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