記録ID: 1556427
全員に公開
沢登り
白神山地・岩木山
日程 | 2018年08月11日(土) ~ 2018年08月15日(水) |
---|---|
メンバー |
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天候 | 8/11 小雨→晴れ 8/12 晴れ 8/13 晴れ 8/14 くもり 8/15 雨 |
アクセス |
利用交通機関
電車、
車・バイク
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|




地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 1日目
- 山行
- 9時間31分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 9時間31分
- 2日目
- 山行
- 9時間44分
- 休憩
- 20分
- 合計
- 10時間4分
- 3日目
- 山行
- 8時間57分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 8時間57分
- 4日目
- 山行
- 7時間45分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 7時間45分
- 5日目
- 山行
- 3時間9分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 3時間9分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
その他周辺情報 | 日帰り温泉 ウェスパ椿山500円(シャンプー、ボディーソープあり) |
---|---|
過去天気図(気象庁) |
2018年08月の天気図 [pdf] |
装備
個人装備 | Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 行動食 非常食 調理用食材 飲料 地図(地形図) コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 携帯 時計 タオル ツェルト ナイフ カメラ ロープ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ カラビナ スリング ロープスリング セルフビレイランヤード ナッツキー ハンマーバイル アングルハーケン 渓流シューズ |
---|---|
共同装備 | タープ ブルーシート |
備考 | 防虫ネットは持っていって役に立った |
写真
感想/記録
by Kyutaka
1日目(暗門から赤石二股)
4時に部室に集合し、アクアグリーンビレッジANMONに向かう。(車を持ってる友達に送ってもらった)暗門で食糧、共同装備を分けて6時に入山する。暗門は第2の滝まで道が整備されていた。第2、第1の滝を高巻き西俣沢に入渓する。西俣沢は特に難しい所はない沢であるが、F3は少し難しい。ザックを下ろして直登する予定だったが、井上が左岸に巻き道を見つけ簡単に越えられた。F3を越えるとすぐにモックリの上げだ。モックリの上げでは途中で踏み跡を見失ってしまい。目的の沢と2つ横の沢に出てしまい、藪こぎをしてなんとか目的の沢に降りた。そのあとは郡界尾根のコルに上がりヤタナギ沢に下降した。特に問題はなかったがヤタナギ沢のナメは滑って3人とも苦戦したりヤタナギ沢の滝は30ザイルを2つ繋げて懸垂下降した。この時井上と桐原は滝行になった。赤石川を下降し二股出会いで幕営した。
1日目の行程は去年に一度経験していたため、早めに行動できた。モックリの上げでは地形図にない沢を登って間違ってしまった。地形図にない沢を遡行するときは方向を随時確認すべきだった。二股のテン場は快適だった。
2日目(赤石二股からニシノ沢出会い、滝川遡行)
5時起床、7時30分行動開始。滝川からニシノ沢出会いまでは特に面白い所はない。1箇所ガレ場があったが通過には問題ない。ニシノ沢出会いを幕営地に決め最低限の装備だけで滝川を遡行することにした。ニシノ沢以降の滝川は滝が多く楽しい沢であった。2時間程遡行するとアイコガの滝に到着した。アイコガの滝二は2段になっていて、1段目は右岸から簡単に登れるので三人ともフリーで突破する。2段目は7mの水直な滝で桐原がリード登り後続を確保した。アイコガの滝を通過し、1時間程遡行するとF2に到着した。F2は10mのスラブでホールドも少なく難しい。F2は井上がリードで登り後続を確保した。F2を登り終えた所で時間切れとなり引き返した。F2、アイコガの滝は共に30mザイルで懸垂下降した。ニシノ沢出会いまで下降し幕営した。
2日目はベースの移動と余った時間で滝川を遡行する計画だった。下山してから調べて分かったのだが地形図上のF2は存在せず自分たちがF2だと思っていたのは地形図上ではF3であることがわかり目標の滝まで到達するこが出来ていた。滝の登はんはこの山行に備えて練習してきたのでスムーズに登れた。ニシノ沢出会いのテン場は快適だった。
3日目(ニシノ沢出会い→サカサ沢出会い)
4時に起床、6時30行動開始。ニシノ沢は終始急な沢でどんどん標高を獲得していった。ニシノ沢F1は7mの滝でホールドが豊富で左岸からフリーで直登。そのすぐあとの滝は滝坪が深く取り付けないので右岸を高巻きしたが、この時山田が池ポチャ。F2は5m程だがホールドがすくない。山田がリードで登りお助け紐を垂らしてくれたので簡単に登れた。F3は7mのスラブでホールドもいいが、落石も多く水線を登らなくてはならないので怖かった。左岸に巻き道があるので水量が多い場合は巻くべき。F3を越えると沢地形も無くなり1枚岩のスラブを藪を手がかりに登っていき稜線上に出た。稜線上で大休止し、藪を頼りに急な斜面をサカサ沢を目指して下降していく。しばらく下るとサカサ沢の上流部に到着した。サカサ沢の上流は滝が多く何度か懸垂下降で降りた。上流から二つ目に分岐を過ぎると傾斜が緩くなり追良瀬川との出会いに到着した。
3日目はこの山行の核心になることは計画段階で分かっていた。緊張からなのか2時に目が覚めてしまいよく眠れなかった。ニシノ沢上部はいくも沢が枝分かれていて慎重に読図しながら進んだ。サカサ沢出会いのテン場はあまり人が止まらないせいなのかあまり良いところが見つからず入念に整地して幕営した。サカサ沢出会いの深くなっているところで水浴びをした。
4日目(サカサ沢出会い→白神岳)
4時起床、7時行動開始。追良瀬川を下降しウズラ石を目指す。追良瀬川はゴルジュ地形の所がありヘツったり、高巻いたり、泳いだりして超えて行く。いいペースで追良瀬川を下降してるとウズラ石沢を過ぎてしまった事に気づき慌てて引き返しウズラ石沢出会い。ウズラ石沢はロープを出すほどの難しい滝はないが、水に濡れるのことを避けて行こうとすると結構難しい。F1,F2,F3,F4すべて3人各々のルートで超えて行く。地形図上の水がある沢の部分を過ぎると沢が急になってきて4日目の疲労が出てきたがSLの山田だけは元気に進み順調に高度を獲得していく。ウズラ石沢は山頂付近の水場の沢につなげれば正解なのだが1つ南側の沢を登ってしまい山頂付近で藪に阻まれる。最後の最後の藪でみんな精神的やられる。山頂にむけコンパスを合わせて進むが竹、木などの藪の壁に阻まれてなかなか進まない。そこで直登はあきらめ水場のある沢までトラバースして山頂を目指すことに。少し藪が低いところを見つけ横の沢までなんとかたどり着く。正解の沢から山頂までは藪漕ぎなしで登ることができた。山頂で記念撮影をして避難小屋でまったりした。
4日はこの山行の最後の詰めの部分でメンバーの疲労もピークに達していた。読図を間違えなければ藪漕ぎがないことは知っていたので、なんとしても正解の沢で登りたかったが1つずれてしまい悔しかった。また、藪の中をトラバースする時にケータイを落としてしまった。(正解の沢を見つけた喜びで焦ってめっちゃこけたかもしれない)みんなで探したが見つからなかった。避難小屋は貸し切りだったため広々と使えた。白神岳まで来たので予備日の心配がなくなりこの日は3人で米5合は食べた。
5日目(白神岳→日本海)
2時30分起床、5時出発。この日は午後から天気が崩れる予報だったのと、電車の時間が8時36分だったため早めの行動にした。天気が小雨が降り、ガスっていてパッとしない。登山道は歩きやする小走りで下山した。結局2時間弱で登山口まで降り、沢靴を履き替えアスファルトの道を歩き白神岳登山口駅まで歩き、時間が余ったので日本海まで足を延ばした。これにて長かった白神横断終了である。
この山行は1年前に思いついて、半年前から計画を練っていたので絶対に成功させたかった。自分たちが入山する1日前に別パーティの白神横断失敗の報告が入り俄然成功させようと思った。この山行がうまくいった要因としては3つある。1つはメンバーの連携がうまく取れていたことである。全員同期の3人でよく知っているのでなんでも言い合えるのできつい山行でも乗り切る事が出来たと思う。2つには装備の軽量化である。今までの山行は沢でもテント泊だったが、今回は軽量化するためタープ泊かつシュラフカバーだけで寝た。さらに部で新しく30mの防水加工したmammutのザイルを部で買ってもらえたのでより軽くなった。3つ目は食事である。今回は装備を軽量化できたので食料は多めに持って行けた。毎食おなかいっぱいまで飯を食べることが出来たので毎日の厳しい行程をこなすことができた。
4時に部室に集合し、アクアグリーンビレッジANMONに向かう。(車を持ってる友達に送ってもらった)暗門で食糧、共同装備を分けて6時に入山する。暗門は第2の滝まで道が整備されていた。第2、第1の滝を高巻き西俣沢に入渓する。西俣沢は特に難しい所はない沢であるが、F3は少し難しい。ザックを下ろして直登する予定だったが、井上が左岸に巻き道を見つけ簡単に越えられた。F3を越えるとすぐにモックリの上げだ。モックリの上げでは途中で踏み跡を見失ってしまい。目的の沢と2つ横の沢に出てしまい、藪こぎをしてなんとか目的の沢に降りた。そのあとは郡界尾根のコルに上がりヤタナギ沢に下降した。特に問題はなかったがヤタナギ沢のナメは滑って3人とも苦戦したりヤタナギ沢の滝は30ザイルを2つ繋げて懸垂下降した。この時井上と桐原は滝行になった。赤石川を下降し二股出会いで幕営した。
1日目の行程は去年に一度経験していたため、早めに行動できた。モックリの上げでは地形図にない沢を登って間違ってしまった。地形図にない沢を遡行するときは方向を随時確認すべきだった。二股のテン場は快適だった。
2日目(赤石二股からニシノ沢出会い、滝川遡行)
5時起床、7時30分行動開始。滝川からニシノ沢出会いまでは特に面白い所はない。1箇所ガレ場があったが通過には問題ない。ニシノ沢出会いを幕営地に決め最低限の装備だけで滝川を遡行することにした。ニシノ沢以降の滝川は滝が多く楽しい沢であった。2時間程遡行するとアイコガの滝に到着した。アイコガの滝二は2段になっていて、1段目は右岸から簡単に登れるので三人ともフリーで突破する。2段目は7mの水直な滝で桐原がリード登り後続を確保した。アイコガの滝を通過し、1時間程遡行するとF2に到着した。F2は10mのスラブでホールドも少なく難しい。F2は井上がリードで登り後続を確保した。F2を登り終えた所で時間切れとなり引き返した。F2、アイコガの滝は共に30mザイルで懸垂下降した。ニシノ沢出会いまで下降し幕営した。
2日目はベースの移動と余った時間で滝川を遡行する計画だった。下山してから調べて分かったのだが地形図上のF2は存在せず自分たちがF2だと思っていたのは地形図上ではF3であることがわかり目標の滝まで到達するこが出来ていた。滝の登はんはこの山行に備えて練習してきたのでスムーズに登れた。ニシノ沢出会いのテン場は快適だった。
3日目(ニシノ沢出会い→サカサ沢出会い)
4時に起床、6時30行動開始。ニシノ沢は終始急な沢でどんどん標高を獲得していった。ニシノ沢F1は7mの滝でホールドが豊富で左岸からフリーで直登。そのすぐあとの滝は滝坪が深く取り付けないので右岸を高巻きしたが、この時山田が池ポチャ。F2は5m程だがホールドがすくない。山田がリードで登りお助け紐を垂らしてくれたので簡単に登れた。F3は7mのスラブでホールドもいいが、落石も多く水線を登らなくてはならないので怖かった。左岸に巻き道があるので水量が多い場合は巻くべき。F3を越えると沢地形も無くなり1枚岩のスラブを藪を手がかりに登っていき稜線上に出た。稜線上で大休止し、藪を頼りに急な斜面をサカサ沢を目指して下降していく。しばらく下るとサカサ沢の上流部に到着した。サカサ沢の上流は滝が多く何度か懸垂下降で降りた。上流から二つ目に分岐を過ぎると傾斜が緩くなり追良瀬川との出会いに到着した。
3日目はこの山行の核心になることは計画段階で分かっていた。緊張からなのか2時に目が覚めてしまいよく眠れなかった。ニシノ沢上部はいくも沢が枝分かれていて慎重に読図しながら進んだ。サカサ沢出会いのテン場はあまり人が止まらないせいなのかあまり良いところが見つからず入念に整地して幕営した。サカサ沢出会いの深くなっているところで水浴びをした。
4日目(サカサ沢出会い→白神岳)
4時起床、7時行動開始。追良瀬川を下降しウズラ石を目指す。追良瀬川はゴルジュ地形の所がありヘツったり、高巻いたり、泳いだりして超えて行く。いいペースで追良瀬川を下降してるとウズラ石沢を過ぎてしまった事に気づき慌てて引き返しウズラ石沢出会い。ウズラ石沢はロープを出すほどの難しい滝はないが、水に濡れるのことを避けて行こうとすると結構難しい。F1,F2,F3,F4すべて3人各々のルートで超えて行く。地形図上の水がある沢の部分を過ぎると沢が急になってきて4日目の疲労が出てきたがSLの山田だけは元気に進み順調に高度を獲得していく。ウズラ石沢は山頂付近の水場の沢につなげれば正解なのだが1つ南側の沢を登ってしまい山頂付近で藪に阻まれる。最後の最後の藪でみんな精神的やられる。山頂にむけコンパスを合わせて進むが竹、木などの藪の壁に阻まれてなかなか進まない。そこで直登はあきらめ水場のある沢までトラバースして山頂を目指すことに。少し藪が低いところを見つけ横の沢までなんとかたどり着く。正解の沢から山頂までは藪漕ぎなしで登ることができた。山頂で記念撮影をして避難小屋でまったりした。
4日はこの山行の最後の詰めの部分でメンバーの疲労もピークに達していた。読図を間違えなければ藪漕ぎがないことは知っていたので、なんとしても正解の沢で登りたかったが1つずれてしまい悔しかった。また、藪の中をトラバースする時にケータイを落としてしまった。(正解の沢を見つけた喜びで焦ってめっちゃこけたかもしれない)みんなで探したが見つからなかった。避難小屋は貸し切りだったため広々と使えた。白神岳まで来たので予備日の心配がなくなりこの日は3人で米5合は食べた。
5日目(白神岳→日本海)
2時30分起床、5時出発。この日は午後から天気が崩れる予報だったのと、電車の時間が8時36分だったため早めの行動にした。天気が小雨が降り、ガスっていてパッとしない。登山道は歩きやする小走りで下山した。結局2時間弱で登山口まで降り、沢靴を履き替えアスファルトの道を歩き白神岳登山口駅まで歩き、時間が余ったので日本海まで足を延ばした。これにて長かった白神横断終了である。
この山行は1年前に思いついて、半年前から計画を練っていたので絶対に成功させたかった。自分たちが入山する1日前に別パーティの白神横断失敗の報告が入り俄然成功させようと思った。この山行がうまくいった要因としては3つある。1つはメンバーの連携がうまく取れていたことである。全員同期の3人でよく知っているのでなんでも言い合えるのできつい山行でも乗り切る事が出来たと思う。2つには装備の軽量化である。今までの山行は沢でもテント泊だったが、今回は軽量化するためタープ泊かつシュラフカバーだけで寝た。さらに部で新しく30mの防水加工したmammutのザイルを部で買ってもらえたのでより軽くなった。3つ目は食事である。今回は装備を軽量化できたので食料は多めに持って行けた。毎食おなかいっぱいまで飯を食べることが出来たので毎日の厳しい行程をこなすことができた。
感想/記録
by YCB
白神横断感想
この山行はかなり厳しい山行になると思っていたので前々からこのために登攀訓練や、トレーニングを積んでいた。しかし、この山行の前に足を怪我してしまい行けるかすごい不安だった。タダでさえ2人とは体力面に置いて差を作っているので、もしある程度治ったとしてもかなりの足手まといになってしまわないかで心配だった。最近新しくできたルールで部として山行に行くには最低3人で行かないと行けないので、もし自分がリタイアしてしまったら部の夏合宿ではなく個人山行になってしまい、1年のときから計画を考えて楽しみにしていたKに申し訳ないので、なんとか参加したかった。2人に事を説明し相談して、念のためということで、この山行の偵察として自分も行く予定だった追良瀬の遡行は参加せずに十分に休息を取った。おかげで思った以上に回復し、参加することができてよかった。だがやはり沢登りで足をぶつけないことなど不可能で、何度か怪我した部分をぶつけたが思ったよりも痛くなかった。けれども3日目のニシノ沢でぶつけた時にかなりの痛みがあった。この時2人に心配かけて撤退になったら怖かったので、すぐには言えずC3に着いた時に話したら「ちゃんとペースだって合わせるし言え」と怒られてしまい、もう少し2人を信頼すべきだったと反省した。シップと鎮痛剤を持って行っていたので夜はシップ貼って寝ることで少しはマシにできてよかった。この山行では体力もだが自分の精神力の無さを実感した。ウズラ石沢を詰めているときがかなり肉体的にも精神的にもきていて、結構荒れていたと思う。おかげで2人にはいらぬ心配をかけてしまった。しかし、なんとか白神岳山頂まで行くことができ次の日には下山し日本海まで到達し、無事に白神横断を成功させることができて本当に良かった!
銀マットを外付けせずにザックの中で銀マットを円状にして入れていたが、思ったよりも収納スペースが奪われるので、これからは銀マットを別のコンパクトなマットにすべきだと思った。ベースキャンプに荷物を置いて滝川を詰めるとき、肩がけの袋は紐がすごく食い込んで痛かったのでサブザックはいつか買っておきたい。
以下今回の山行の医療係として
沢靴で靴擦れを起こしたり、木や石で怪我をしたりと沢登りではいつもの登山以上に医療道具を消費して思ったことが2つあった。1つ目は既に山行後に改善はしたが絆創膏の大きさの種類である。絆創膏のサイズが大きかったり、小さかったりすると貼りにくなったり怪我した箇所を動かしにくくなったりするので医療係として事前に中身を全て確認して中間のサイズのものを用意しておくべきだった。
2つ目は沢登りで中身が濡れないようにするためにビニール袋で医療パックを包んだ後、同じような袋で包んだせいで区別がつかなくなり、すぐその時に必要なものを取り出せなかったことだ。すぐに見分けがつくように医療パックをジップロックの袋などの透明な物に入れるべきだった。
少し前に部員の1人が医療パックの入れ物や中身を一新して整理してくれたので、以前のに比べてかなり使いやすく豊富に物も揃っていたと感じているので感謝したい。
この山行はかなり厳しい山行になると思っていたので前々からこのために登攀訓練や、トレーニングを積んでいた。しかし、この山行の前に足を怪我してしまい行けるかすごい不安だった。タダでさえ2人とは体力面に置いて差を作っているので、もしある程度治ったとしてもかなりの足手まといになってしまわないかで心配だった。最近新しくできたルールで部として山行に行くには最低3人で行かないと行けないので、もし自分がリタイアしてしまったら部の夏合宿ではなく個人山行になってしまい、1年のときから計画を考えて楽しみにしていたKに申し訳ないので、なんとか参加したかった。2人に事を説明し相談して、念のためということで、この山行の偵察として自分も行く予定だった追良瀬の遡行は参加せずに十分に休息を取った。おかげで思った以上に回復し、参加することができてよかった。だがやはり沢登りで足をぶつけないことなど不可能で、何度か怪我した部分をぶつけたが思ったよりも痛くなかった。けれども3日目のニシノ沢でぶつけた時にかなりの痛みがあった。この時2人に心配かけて撤退になったら怖かったので、すぐには言えずC3に着いた時に話したら「ちゃんとペースだって合わせるし言え」と怒られてしまい、もう少し2人を信頼すべきだったと反省した。シップと鎮痛剤を持って行っていたので夜はシップ貼って寝ることで少しはマシにできてよかった。この山行では体力もだが自分の精神力の無さを実感した。ウズラ石沢を詰めているときがかなり肉体的にも精神的にもきていて、結構荒れていたと思う。おかげで2人にはいらぬ心配をかけてしまった。しかし、なんとか白神岳山頂まで行くことができ次の日には下山し日本海まで到達し、無事に白神横断を成功させることができて本当に良かった!
銀マットを外付けせずにザックの中で銀マットを円状にして入れていたが、思ったよりも収納スペースが奪われるので、これからは銀マットを別のコンパクトなマットにすべきだと思った。ベースキャンプに荷物を置いて滝川を詰めるとき、肩がけの袋は紐がすごく食い込んで痛かったのでサブザックはいつか買っておきたい。
以下今回の山行の医療係として
沢靴で靴擦れを起こしたり、木や石で怪我をしたりと沢登りではいつもの登山以上に医療道具を消費して思ったことが2つあった。1つ目は既に山行後に改善はしたが絆創膏の大きさの種類である。絆創膏のサイズが大きかったり、小さかったりすると貼りにくなったり怪我した箇所を動かしにくくなったりするので医療係として事前に中身を全て確認して中間のサイズのものを用意しておくべきだった。
2つ目は沢登りで中身が濡れないようにするためにビニール袋で医療パックを包んだ後、同じような袋で包んだせいで区別がつかなくなり、すぐその時に必要なものを取り出せなかったことだ。すぐに見分けがつくように医療パックをジップロックの袋などの透明な物に入れるべきだった。
少し前に部員の1人が医療パックの入れ物や中身を一新して整理してくれたので、以前のに比べてかなり使いやすく豊富に物も揃っていたと感じているので感謝したい。
感想/記録
by yama-D
白神横断感想
今回の山行は5日間というこれまで経験のない長い沢登りであった。沢登りは通常のピークハントとは異なり濡れることが前提にあるため、特に着替えなどの装備には不安があった。チーム全体の意向として、軽量化を心掛けていたので着替えも1着+予備1着の2着だけ持って行った。結論としては、当初考えていた○日たったら着替えるというよりも、行動時とキャンプ地点で分けた方が良いと感じた。通常の山行とは服の濡れ方がまったく異なるため、着たまま体温で乾かすという方法が上手くいかず、最終日は乾いた服がないという状況に陥ってしまった。
山行の内容については今回SLを務め、登山道のない沢登りということもあり、明確な沢地形ではないモックリの上げやウズラ石沢上部では間違った向きに進んでしまった。余計な行程でメンバーの体力を使わせてしまったので、読図をもっと練習しなくてはならないと感じた。
山行全体を通して、自分の想像以上に精神的ストレスが少なかったことに驚いた。他の2人が自分にとって、普段から慣れた仲間であったことが大きかったのだと感じる。また、今回の山行で一つ気が付いたことがある。それは、風呂(水浴び)の重要性である。3日目に自分と桐原はキャンプ地点で水浴びをした。これがリフレッシュにでもなったのか、4日目の行動中にこの2人と水浴びを遠慮した井上の間には明確に疲労度の差が出ていたのである。少なくとも自分は、4日目であるのにも関わらず、まるで1日目のような清々しさを感じていた。本当にそれが原因なのかは分からないが、長期の沢登りでは是非今後も試してみたいリフレッシュ法である。
最後に、今回の山行の食料係として
今回の食料計画のテーマは、まさに「米」であったと言える。水が豊富な沢登りということもあり、米を中心とすることで軽量化をすることが出来た。また、チャーハンのような品数の少ない料理だけでなく、米+缶詰めのおかずという献立を採用することで多様で飽きないものになった。缶詰めは持っていったものの中からその都度食べたいものを気分で選ぶという方法をとり、これも食事の充実に繋がったと感じる。さらに、桐原の意見で毎食後にティータイムを設けた。これは身体を温めるだけでなく、リフレッシュにも大きく貢献した。
とにかく食事において大切なことは、毎食お腹いっぱい食べること。日が経つほどに必ず疲労は溜まっていく。食事の不足は疲労を溜めやすくし、山行に大きな影響をもたらす。その点において、今回の食料計画は大成功であった。山行中にメンバーの食欲が衰えることはなく、初めは1人1.2合だった米も最終日には1.5合にまで増え、計画的に予備食を食べ尽くしたことは良い思い出である。
今回の山行は5日間というこれまで経験のない長い沢登りであった。沢登りは通常のピークハントとは異なり濡れることが前提にあるため、特に着替えなどの装備には不安があった。チーム全体の意向として、軽量化を心掛けていたので着替えも1着+予備1着の2着だけ持って行った。結論としては、当初考えていた○日たったら着替えるというよりも、行動時とキャンプ地点で分けた方が良いと感じた。通常の山行とは服の濡れ方がまったく異なるため、着たまま体温で乾かすという方法が上手くいかず、最終日は乾いた服がないという状況に陥ってしまった。
山行の内容については今回SLを務め、登山道のない沢登りということもあり、明確な沢地形ではないモックリの上げやウズラ石沢上部では間違った向きに進んでしまった。余計な行程でメンバーの体力を使わせてしまったので、読図をもっと練習しなくてはならないと感じた。
山行全体を通して、自分の想像以上に精神的ストレスが少なかったことに驚いた。他の2人が自分にとって、普段から慣れた仲間であったことが大きかったのだと感じる。また、今回の山行で一つ気が付いたことがある。それは、風呂(水浴び)の重要性である。3日目に自分と桐原はキャンプ地点で水浴びをした。これがリフレッシュにでもなったのか、4日目の行動中にこの2人と水浴びを遠慮した井上の間には明確に疲労度の差が出ていたのである。少なくとも自分は、4日目であるのにも関わらず、まるで1日目のような清々しさを感じていた。本当にそれが原因なのかは分からないが、長期の沢登りでは是非今後も試してみたいリフレッシュ法である。
最後に、今回の山行の食料係として
今回の食料計画のテーマは、まさに「米」であったと言える。水が豊富な沢登りということもあり、米を中心とすることで軽量化をすることが出来た。また、チャーハンのような品数の少ない料理だけでなく、米+缶詰めのおかずという献立を採用することで多様で飽きないものになった。缶詰めは持っていったものの中からその都度食べたいものを気分で選ぶという方法をとり、これも食事の充実に繋がったと感じる。さらに、桐原の意見で毎食後にティータイムを設けた。これは身体を温めるだけでなく、リフレッシュにも大きく貢献した。
とにかく食事において大切なことは、毎食お腹いっぱい食べること。日が経つほどに必ず疲労は溜まっていく。食事の不足は疲労を溜めやすくし、山行に大きな影響をもたらす。その点において、今回の食料計画は大成功であった。山行中にメンバーの食欲が衰えることはなく、初めは1人1.2合だった米も最終日には1.5合にまで増え、計画的に予備食を食べ尽くしたことは良い思い出である。
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この記録で登った山/行った場所
- 白神岳 (1235m)
- 白神岳避難小屋 (1210m)
- ウズライシノ沢分岐 (460m)
- 逆川分岐 (480m)
- ヤナギヅクリノ沢分岐 (380m)
- 赤石川二股 (340m)
- ヤナダキ沢分岐 (350m)
- 西股沢分岐 (350m)
- アイコガの滝 (500m)
- ニシノ沢分岐 (450m)
- ウズラ石沢分岐 (470m)
- スガ沢分岐 (480m)
- 蟶山 (841m)
- 白神岳登山口駐車場
- 旧登山口
- 二股分岐
- 大峰岳分岐 (1210m)
- マテ山分岐
- 暗門の滝登山口分岐 (230m)
- 暗門の滝 第三の滝
- 暗門の滝 第二の滝
- 暗門の滝 第一の滝
- 県境天狗岳分岐
- 白神岳山頂水場
- モックリノアゲ
- フキワラ沢出合い
- ヤナダキ沢 マタギ小屋跡地
- 美人ブナ
- 蟶山コース最後の水場 (587m)
- 白神岳登山口駅
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良い山行でしたね!
さぞかし楽しかったでしょうね。
羨ましい〜
見ていただきありがとうございます。
大変でしたけど本当に楽しい山行になりました!
良い山行ですね。
大学1年の6月にほぼ同じコースで暗門の滝から日本海に抜けたことがあります。天気が良いと気持ちが良いですね。
私自身は学生時代に山岳部員ではない同級生が赤石川の急な増水で遭難し亡くなり、それ以来、大きな沢は行く気になれず、いまに至っています。
気をつけて山行を重ねてください。
見ていただきありがとうございます。
ラジオがはいらず天気図がとれなかったので、増水が1番の不安要素でした。下山後に青森に洪水警報が発令される程の大雨で間一髪でした。
特に沢では天気に気を配って行動しようと思います。
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