西丹沢 小川谷廊下

2018年08月19日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 11.3km
• 登り: 544m
• 下り: 533m

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

玄倉無料駐車場
・数十台駐車可
・トイレ、登山計画書届は隣の玄倉バス停にあり
・ユーシンブルーへは玄倉林道崩落通行不可（復旧は早くて来年度かな）

コース状況／危険箇所等

マウントファーム登山学校
http://mt-farm.info/

玄倉駐車場（玄倉バス停）から仲ノ沢林道／小川谷下降点までは林道を1時間弱。
穴ノ平沢橋の約200m手前の左岸石塀に乗り植林帯の尾根を下降（尾根末端は
急だが残置ロープあり）した方が、穴ノ平沢の堰堤を下降するより早い。
夏でも初心者には低体温症のリスクがあるため、ウエアは速乾性、保温性のある
長袖タイプでレイヤリングを。
遡行グレード　2級下〜2級（水量と時期による）

遡行図など参考文献は『丹沢の谷200ルート』（山と溪谷社2017年刊）

写真

8/19 8:52

朝の玄倉。
秋の気配も感じられるようになりました。

8/19 8:54

玄倉林道は現在一部の関係者を除き車両通行止めです

8/19 9:17

左の仲ノ沢林道へ分かれる分岐

8/19 9:39

仲ノ沢林道のやや緩い登りを歩きます

8/19 9:59

8/19 10:13

（上流から下流を見ています）
ここで左（小川谷側）の石塀を越えて植林の尾根を下ります

8/19 10:22

尾根末端は急な下りですが残置ロープあり

8/19 10:33

穴ノ平沢二俣を過ぎて少しで左から仲ノ沢が滝と堰堤で合わさります

8/19 10:34

すぐに小川谷F1

8/19 10:34

8/19 10:46

F1は左壁を登ります

8/19 10:48

8/19 10:53

8/19 10:53

すぐに前半核心のCS4m

8/19 10:54

左右とも登れますが一般的には右の流芯を登ります

8/19 10:58

右の流芯。
上のハーケンから残置スリングがいつの間にやら付けられていました。流芯中のハーケンにもアブミ用残置スリングがあるのですが、足の入れ替えが初心者には難しいので、今回はラダー式アブミを携行しました。

8/19 11:04

アブミは体幹力がないとバランスが取れません。
ここで難儀する人はしっかり体幹力を付けましょう。

8/19 12:38

小川谷ブルー

8/19 12:40

8/19 12:42

次の6m滝

8/19 12:50

左壁を逆くの字状に登ります

8/19 12:53

8/19 13:00

ここはカンテをスメアリングで

8/19 13:30

酸化鉄が染みだした美しい壁たち

8/19 13:35

8/19 13:35

8/19 13:41

8/19 14:08

8/19 14:08

8/19 14:21

左岸をトラバースする滝

8/19 14:24

通称「裏見の滝」
今日は頭からドッカブリになりそうなので左壁をクライミングです

8/19 14:24

8/19 14:34

8/19 14:54

お、でてきました

8/19 14:54

ツルツルの大岩くんです

8/19 14:57

ゴボウ（ゴンボウ）で登ります

8/19 14:57

決して足の突っ張りをやめないに。

8/19 15:03

時間が押してきたので、大岩くんの上流から右岸尾根へ

8/19 15:09

慣れた人にはそれほど難しくない尾根です

8/19 15:14

8/19 15:14

705mコルで小川谷径路に出ました

8/19 15:36

この径路は山腹トラバースしているルートなので、明るいうちに通過しないと沢の横断点で対岸を見失いがちになり、下手をすると沢を間違って下降してしまうので注意。

8/19 15:36

沢横断点の対岸の踏み跡を見過ごさないように。

8/19 15:46

仲ノ沢林道へ合流

8/19 15:52

穴ノ平沢橋を渡ってすぐの平地。
数年前まではここに駐車できたのにな。

8/19 16:25

昔は丹沢黒部と言われた玄倉川。
巨岩が減ったのはダムや堰堤のためとも一部で言われています。
それが川を汚し魚も住みにくい環境になってしまっていることは皮肉なことです。

8/19 16:55

今回は上下ともメトロポリス（沢ウエア製造販売会社）のウエアで決めてみました。ファイントラックにも劣らない性能は確認。

撮影機器：

FinePix XP90 XP91 XP95 FUJIFILM

感想

kamog

2カ月振りの小川谷廊下。水量は平水時の120％ほどか。
この沢は丹沢でおそらく人気No.1だろうが、初心者同士が遡れる沢ではない。ゴルジュと沢床、ブルーなトロなどの美しさと、ゴルジュゆえに容易に高巻きを許さない難しさ（沢初心者にとってだが）と酷暑であろうが濡れすぎると低体温のリスクが同時に存在している。（泳ぎ系の沢はみなそうだけれども）
最初に出てくるCS4mはこの沢に入る資格を問う入学試験である。もしここを越えることができないならば、現時点では力量不足と判断し、体幹力、クライミング力を鍛え直して出直せばよい。
初心者には渓の持つ厳しさと美しさを、リーダーには有事の際の的確な対応力を教えてくれる渓。