兵庫県宍粟市 ちくさ高原〜旧山道で大海里峠〜駒の尾山〜船木山



- GPS
- 05:01
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 678m
- 下り
- 681m
コースタイム
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:59
歩行距離10km、歩行時間4時間30分、歩行数18,100歩、消費カロリー2,270Kcal
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鍋ヶ谷林道入口の船木山登山口から大海里峠<写真06>までは登山道ではありません。作業道や旧山道(地形図の破線の道)を歩きました。道がなくなっている所もありますが、下草はまばらでどこでも歩けます。ほぼ沢沿いで水がちょろちょろ流れている所もあるので、大雨後などは現在の登山道のほうが安全です。 これ以外は歩きやすい登山道や林道で問題はありません。 その他、コース状況の詳細は、周辺情報下欄の添付ファイルで確認できます。 |
その他周辺情報 | 岡山県側美作市後山に「愛の村パーク」があります。大人一人1,080円の「愛の村おかずバイキング」や温泉があり、いつもレストランで食事をすると温泉の割引券がいただけます。 |
ファイル |
(更新時刻:2018/09/04 17:14)
|
写真
旧山道はなくなっていましたが、適当に歩いて「クマ出没注意」の看板前に出ました。おそらく、峠跡でしょう。写真はその2〜3m北の現在の大海里峠です。西南西に那岐山(なぎさん)が見えました。
左の杉の赤ちゃんのように見えるのがマンネンスギです。シダ植物なので、この時季は先端に胞子嚢穂が伸びています。大海里峠<写真06>や大海里山の南北斜面、ダルガ峰頂上周辺に群生地があります。実は、登山道に合流する直前、群生に突っ込みそうになったので、少し北寄りに歩きました。兵庫県では準絶滅危惧種なので、彼らの保護のため峠の位置が少し変更されたのかもしれません(^^)きれいなじゅうたん状の群生を動画に撮りました。
鍋ヶ谷山&船木山&後山
駒の尾山頂上より東南東方向には、奥の方から順に後山、船木山<写真21>、鍋ヶ谷山の3ショットが見えました。このすぐ東にヤマカガシらしき死骸がありました。合掌。
サワオトギリなどに似ていますが、花びらや萼などにも黒斑があり、直径1.3cm前後と少し大きめの花が咲きます。稜線上にたまに見られました。草花が少ない山域なので、足元の黄色い花を見ると癒されます。
不意に足元を黒い小さな虫がたくさん跳ね回り始めました。体長は1cm程しかありませんが、ちゃんと翅がある成虫でした。一番後ろの脚にある2つの白斑が見えていませんが、黒い体色でエゾスズではないかと思いました。山地に多いコオロギの仲間で、幼虫で越冬するため5月頃から見られるそうです。ここから数m程、エゾスズロードが続きました(^^♪
体長1cm程です。体長や脚の長さからするとコモリグモの仲間のようですが、模様にはかなり個体差があるので、同定できませんでした。繁殖期だからか、エゾスズ<写真13>を狙っていたのか、やはりたくさん足元を這っていました。コモリグモの仲間は、メスが多数の子グモを背中に乗せて守ります。子供の頃、知らずにつついて、まさに蜘蛛の子を散らしてしまったことがあります(>_<)ごめんなさい。
「アカ型」
センチコガネに似ていますが、胸部中央の縦溝が長く、口元周辺の頭楯という部分が尖り気味になっています。地域により体色が違い、これは一番ポピュラーな「アカ型」です。獣糞を丸めて中に産卵する習性があります。なぜか周辺を低空飛行していました。
カサの直径は8〜12cmで、裏は白くヒダがあり、つぼもつばも見えませんでした。似たキノコはよく見かけるのですが、これだけカサが大きく群生しているのは初めて見ました。ナラタケモドキなどに似ているように思えますが、毒キノコだと困るので断定は避けました。
この日3回目の遭遇です。カメラを向けて動画を撮っていたら、うまい具合にフレーム内に入ってくれました。ソウシチョウは日本にいる特定外来生物の鳥類4種のうちの1種です。営巣場所が競合するウグイスやオオルリが駆逐される危険があり、生態系への影響が懸念されます。昔はペットショップで見かけたものですが、捨てられたりして標高1000m級の山地のササの茂みで繁殖しているそうです。初めて撮れたのでうれしかったのですが、ちょっと複雑…
腹部の色合いがオスかメスか微妙なところです。小首をかしげるしぐさを動画に撮りました。この直前、茶色っぽい鳥が数羽見えましたが、こちらに気づくとドドドドという大きな羽音を立てて逃げていきました。ヤマドリだったのでしょうか。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
久しぶりに兵庫県宍粟市ちくさ高原からアプローチしました。5月20日に下った作業道の終点を確かめようと思い、大海里峠までの上りは、できるだけ作業道や旧山道(地形図の破線の道)沿いを歩いてみました。道がはっきりしない所もありますが、ヤブコギはなく適当に歩いても大丈夫です。沢沿いの道でしたので、自然クーラーと水の音で心地よい山行となりました。このコースは5月下旬頃にはヤマシャクヤクがたくさん見られます。
大海里峠に出てくると、“マンネンスギ”じゅうたんが広がっていました。名前の一部に“スギ”が入っているように、見た目が似ているので多くの人が杉(の子)と間違えるようですが、シダ植物です。杉は日本の樹木の中で、一番樹高が高くなる木です。じゅうたん状に広がって生育しているマンネンスギが杉のように成長したら…(*_*; ちなみに、マンネンスギの高さは10〜30cm程度です。
兵庫県では準絶滅危惧種に指定されている貴重な植物ですので、安易に踏んだり、触ったりせずに、保護してほしいものです。この大海里峠と大海里山の南北斜面、ダルガ峰頂上周辺に群生を見ることができます。
駒の尾山から船木山にかけて非常に気になる鳥がたくさんいました。その名は“ソウシチョウ(相思鳥)”です。
日本の特定外来生物に指定された鳥類4種のうちの1種です。日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっています。他の鳥の存在がかすむほど、稜線上で存在感がありました。日本にペットとして持ち込まれただけあって容姿や鳴き声が可愛いので、個人的には好きな鳥ですが、ここの生態系に影響を及ぼさないようにしてほしいものです。
下りは船木山の北尾根を進みました。倒木周辺には迂回路が設けられるなどきれいに整備され、傾斜も緩いので歩きやすかったです。
鍋ヶ谷林道と合流してからは、ゴールまでほとんどフラットな道でした。林道を横断するいくつかの渓流や動植物を観賞しながら、ゴールまで約3kmの林道を快適に歩くことができました。天気はいまいちでしたが、展望もよく楽しい山行となりました。
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