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Yamareco

記録ID: 158559
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積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

燕岳

2011年12月28日(水) 〜 2011年12月29日(木)
 - 拍手
GPS
30:54
距離
34.0km
登り
2,392m
下り
2,392m

コースタイム

●12/28
05:05宮城ゲート駐車場〜08:13中房温泉08:45〜09:23第1ベンチ09:23〜09:55第2ベンチ09:55〜10:39第3ベンチ10:39〜11:43富士見ベンチ11:53〜12:38合戦小屋12:38〜13:11合戦沢ノ頭(昼食)13:55〜14:52燕山荘(宿泊手続き)15:10〜15:45燕岳16:02〜16:25燕山荘

●12/29
07:27燕山荘〜07:55合戦沢ノ頭07:55〜08:03合戦小屋08:10〜08:22富士見ベンチ08:22〜08:35第3ベンチ08:35〜08:49第2ベンチ08:49〜09:01第1ベンチ09:01〜09:20中房温泉09:33〜11:59宮城ゲート駐車場
天候 12/28:ガス→快晴!
12/29:雪→晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
宮城ゲート無料駐車場(4:30時点でマイナス11度)
到着時は10台程度だったが、下山時は満車に。
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】
宮城ゲート、中房温泉

【コース状況】
●宮城ゲート〜中房温泉
約12kmの車道歩き。
中房温泉までの距離が書かれた標識が頻繁にあるので
どれだけ歩いたか、あとどれだけ歩かなければならないかがよくわかる。
宮城ゲートから3〜4kmは凍結していて転倒に注意。
それを過ぎると10〜20cm程度で適度に雪が積もっていてい歩きやすくなる。
スタートしてからしばらくは、真っ暗な中、雪もちらついていたが、
日が昇るにつれて青空が現れる。

●中房温泉〜合戦小屋
北アルプス三大急急登と呼ばれている合戦尾根。
夏に登ったときは大変登りやすく快調に歩を進めることができたが、
雪道でも同様に登りやすかった。積雪量は50〜60cmくらい。
このペースで登れれば13時前には燕山荘に到着できると考えていたが、
第2ベンチを過ぎた辺りから突然komemameが蟻の足になり、
かなりゆっくりペースにスローダウン。komemameのリュックの中の重い荷物を交換し、
何とか頑張ってもらう。
気温は中房温泉で気温はマイナス9度。合戦尾根ノ頭では0度まで気温が上がっていた。
危険箇所なし。

●合戦小屋〜燕山荘
風が穏やかだったため、お昼は合戦沢ノ頭で槍を見ながら食べる。
バテ気味のkomemameも暖かい味噌汁と絶景で復活。
登りはトレースあり。下山時は軽く吹雪いていて、トレースが消えかかっているところもあったが、
20mおきに目印の旗があるので不安を感じる箇所はありません。
積雪量は70〜80cm程度。トレースをちょっと外すと太ももくらいまでズボッといきます。
合戦沢ノ頭から稜線歩きになるため、念のためアイゼン着用。
頂上直下は冬道になっており、途中から南寄りにルートをとり、燕山荘の裏から周り込むルートに。


●燕山荘〜燕岳
表銀座の稜線に乗ると、今までとは違う冷たい風が吹き付ける。
稜線の雪は西側は吹き飛んでいる箇所も。東側や岩場の陰は20〜30cm程度。
ここからは目出帽を着用し、完全冬山装備で。念のため、ピッケル使用。

※ワカンは使用せず。

【温泉】
穂高温泉郷 温泉健康館穂高ヘルスハウス
歩き始めは真っ暗な中、雪もちらつく。
歩き始めは真っ暗な中、雪もちらつく。
歩きやすい積雪量。
歩きやすい積雪量。
信濃坂にて。
中房に近づくほどキレイな雪景色に。
中房に近づくほどキレイな雪景色に。
日の出からしばらくすると青空が。
日の出からしばらくすると青空が。
有明山方面も好天。晴れている間に稜線に出たいと気がはやる。
有明山方面も好天。晴れている間に稜線に出たいと気がはやる。
ワカンを使う程の積雪量ではない。
ワカンを使う程の積雪量ではない。
富士見ベンチから富士山。
富士見ベンチから富士山。
あの稜線まで上がるまであと少し。
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あの稜線まで上がるまであと少し。
青い空と緑、そして白い雪。
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青い空と緑、そして白い雪。
合戦小屋到着。振り返ってパチリ。
合戦小屋到着。振り返ってパチリ。
樹林帯を抜け、富士山もはっきりと見えるように。
樹林帯を抜け、富士山もはっきりと見えるように。
合戦沢ノ頭直前で槍の姿が!
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合戦沢ノ頭直前で槍の姿が!
本当に良い天気。
本当に良い天気。
合戦沢ノ頭到着。目の前に燕岳。
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合戦沢ノ頭到着。目の前に燕岳。
縦位置で燕岳。
合戦沢ノ頭から槍ヶ岳。
合戦沢ノ頭から槍ヶ岳。
雲海と稜線。
合戦沢ノ頭から動物の足跡と浅間山、四阿山。
合戦沢ノ頭から動物の足跡と浅間山、四阿山。
燕山荘に続く稜線とトレース。
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燕山荘に続く稜線とトレース。
富士山と南アルプス、八ヶ岳。
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富士山と南アルプス、八ヶ岳。
手前は霧ヶ峰か。
手前は霧ヶ峰か。
常念岳、前常念、そして背後に南アルプス。
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常念岳、前常念、そして背後に南アルプス。
最高に気持ちいい1。
最高に気持ちいい1。
最高に気持ちいい2。
最高に気持ちいい2。
槍ヶ岳もだんだんと近づいてきた。
槍ヶ岳もだんだんと近づいてきた。
燕山荘が見えてからが結構遠い。
燕山荘が見えてからが結構遠い。
槍ヶ岳と太陽。
槍ヶ岳から左に大喰、中岳、南岳、大キレット、穂高。
槍ヶ岳から左に大喰、中岳、南岳、大キレット、穂高。
槍ヶ岳と笠ヶ岳。
槍ヶ岳と笠ヶ岳。
燕山荘直下の最後の急登。
燕山荘直下の最後の急登。
表銀座の稜線はテラテラに光っている。
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表銀座の稜線はテラテラに光っている。
燕山荘から裏銀座1ー笠ヶ岳と双六岳。
燕山荘から裏銀座1ー笠ヶ岳と双六岳。
燕山荘から裏銀座2ー鷲羽岳と水晶岳。
燕山荘から裏銀座2ー鷲羽岳と水晶岳。
燕山荘から燕岳。
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燕山荘から燕岳。
縦位置でも。
念のためピッケルを持って燕岳へ向かう。
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念のためピッケルを持って燕岳へ向かう。
イルカ岩と槍。
白と青のコントラスト。
白と青のコントラスト。
奇岩たち。
稜線の雪は飛ばされている。
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稜線の雪は飛ばされている。
頂上まであと少し。
頂上まであと少し。
頂上直下。
燕山荘、大天井、常念を背景に燕岳到着1。
燕山荘、大天井、常念を背景に燕岳到着1。
燕山荘、大天井、常念を背景に燕岳到着2。
燕山荘、大天井、常念を背景に燕岳到着2。
燕岳山頂。
鹿島槍ヶ岳と針ノ木岳。
鹿島槍ヶ岳と針ノ木岳。
立山と劔岳。
鷲羽岳と水晶岳。
鷲羽岳と水晶岳。
山頂からの富士山、八ヶ岳、南アルプス。
山頂からの富士山、八ヶ岳、南アルプス。
八ヶ岳と霧ヶ峰。
八ヶ岳と霧ヶ峰。
大天井岳と常念岳。
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大天井岳と常念岳。
日が暮れ始めてきた。
日が暮れ始めてきた。
イルカと槍と夕日。
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イルカと槍と夕日。
夕日はちょうど笠ヶ岳の背後に沈んで行く。
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夕日はちょうど笠ヶ岳の背後に沈んで行く。
少し色づいた燕岳。
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少し色づいた燕岳。
富士山方面もキレイなグラデーション。
富士山方面もキレイなグラデーション。
夕日を浴びて色づく燕岳。
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夕日を浴びて色づく燕岳。
燃えるような朱色に染まり太陽は沈んで行った1。
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燃えるような朱色に染まり太陽は沈んで行った1。
燃えるような朱色に染まり太陽は沈んで行った2。
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燃えるような朱色に染まり太陽は沈んで行った2。
燕山荘で宿泊。年末前のため、宿泊者は20〜30人ほど。
燕山荘で宿泊。年末前のため、宿泊者は20〜30人ほど。
翌日は朝からガス&吹雪。
翌日は朝からガス&吹雪。
トレースも消えかかっている。
トレースも消えかかっている。
合戦沢ノ頭までは気が抜けない。
合戦沢ノ頭までは気が抜けない。
つらい車道歩きも雪があるだけで気が紛れる。
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つらい車道歩きも雪があるだけで気が紛れる。
宮城ゲート近くにサルの群れ。大きいの小さいの合わせて20匹近くも。
宮城ゲート近くにサルの群れ。大きいの小さいの合わせて20匹近くも。

感想

●当初12月23日〜24日で行く予定だった燕岳。しかしクリスマス寒波の襲来のために強い冬型のため、
北アルプスは間違いなく荒れそうだったので、急遽権現岳(翌日は霧ヶ峰)に転進したが、
天気予報は大はずれ。権現からも快晴の北アルプスの姿が良く見えていた。
年内は無理かなと思っていたが、28日にもう一度チャンスが巡ってきそうだったので迷わず目指す。
●宮城ゲートから歩き始めると、真っ暗な中雪もちらつき始め、心配になるが、
日の出とともに天気はみるみる回復し、中房では青空が。
●最高のコンディションの中合戦尾根を登り始めるが、約12kmの車道歩きがボディーブローのように効いていたのか、
第2ベンチを過ぎた辺りからkomemameの歩みが蟻の足に。13時前には燕山荘に到着できる予定だったが15時到着となった。
しかしこれが結果的に最高のタイミングをもたらしてくれた。燕山荘に荷物をデポして空身で燕岳へ向かった帰りに最高の夕日を眺めながら歩くことができたので。きれいな夕焼けでした。
●この日は北アルプスの冬にしては珍しいほどの快晴。360度見渡す限り青空がほぼ一日中広がっていた。
こんな日に登ることができて本当にラッキー。
●帰りは燕山荘〜中房間で20〜30人程度、中房〜宮城ゲート間で50人以上とすれ違う。
●あまりにもの好天に写真を撮り過ぎて整理が大変でした…。

天気良し、風ほとんどなし、体調ばっちりでのぞんだ燕。

最初の宮城ゲート〜中房温泉の車道歩きは、
なだらかだけど、長くてじんわりと疲れが溜まっていくような感じ。
「登山口についた時点で力尽きてしまいそう・・・」と何度も思った。
その予感は登山口を過ぎ、第二ベンチ以降に現実のものとなってしまった。。
とにかく足が前に出ない、あがらない。
ときにはツルっとすべて転んだり。
(danyamaはさぞイライラしたことだろう・・・)
自分でももどかしいくらい!
歩いても歩いても次の富士見ベンチに辿り着かなくて、
ホンキで泣きそうになる。

でも天気は私に味方をしてくれたようで、終始おだやか。
きゅっきゅと歩く音が気持ち良く、
ときおり見える景色に元気付けられつつ登っていった。
ようやく合戦小屋に着き、
合戦沢ノ頭で食べたおにぎり+お味噌汁のなんとおいしかったことか!
一気に元気になった。

燕山荘到着がだいぶ遅れたため、腰を落ち着ける間もなく燕岳へ。
年末前だったせいか、登山者は少なくて、山頂には私たちだけ。
360度見渡せる景色に囲まれて「ここまで頑張ってよかったー!」。
後から登ってこられた方も同様に感動されていた。

そして今回私が楽しみにしていた一つである燕山荘。
人気のある山小屋で、冬季営業の年末年始にはたくさんの人がやってくるという。
そもそも私は山小屋に泊まるのも初めて。
燕山荘は2階建てになっていて、私たちが通された部屋は、
2階部分にある二人用の寝室スペース。
寝台特急みたいに上下2段になっていて、
上の人はハシゴで自分のスペースに上がる仕組みになっている。
ただ、今回は宿泊者が少なかったから下の段に私たちだけ。
ブレスサーモの寝袋に毛布、枕まで完備されていいるのには驚き!
食事も温かいスープが出たり、何種類かのおかずにデザートまでついて大満足。
食後はこたつ部屋で、宿泊者のみなさんと大画面テレビを見ながらまったり。
おかげで体もポカポカになって、そのまま自分のスペースに移動して就寝。
さすが人気の山小屋だけあって、一日の疲れを癒すのに最適な場所だった。

2日目は、予報では雪。
ところが、出発する朝こそ怪しい雲ゆきだったモノの、
少しずつ晴れ間が広がり、暑いくらいに。
燕山荘〜中房温泉は、前日の登りで6時間近くかかってしまったところを、
2時間で下山。何とも登りの体力の無さ過ぎを実感してしまう〜。

とはいえ、全体的には大満足!
2011年を締めくくるのにふさわしい山行となった。


2011年、「私にも出来るかもー」と興味半分ではじめた雪山。
夏、秋の山とは大違いでとにかく寒くて、たいへん、ツライことも多いけど、
それ以上にきれいな景色、澄んだ空気のとりこになってしまった。
2012年も自分の体力、経験にあった雪山でレベルアップをしていきたい。


【装備memo】
ハードシェル(アウター)
ミッドレイヤー
ベースレイヤー
毛糸の帽子
バラクラバ
フリース生地のマフラー
サングラス、ゴーグル
手袋(オーバーグローブ、インナーグローブ1、インナーグローブ2)
オーバーパンツ
発熱タイツ1
発熱タイツ2
冬靴



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