燕岳 〜おそらく今秋最後の北アルプスチャレンジ しかも燕山荘に初宿泊 登りは汗冷えと過呼吸恐怖で、とんでもない時間がかかる〜
- GPS
- 11:44
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,514m
- 下り
- 1,500m
コースタイム
- 山行
- 4:57
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 6:23
- 山行
- 3:13
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 4:21
天候 | 金曜日の段階でも、天気.jpの登山天気アプリでの天気予報は、土曜日午後から晴れ、日曜日は快晴、月曜日は午前中から下り坂。 月曜日の朝から下り坂なら、燕山荘泊予定の方も、別場所に変えるのではと期待し、天気崩れる下りでも強行。 結果山中では、僕にとっては一番の天気。 上り:ドライナミックメッシュノースリーブ+半袖ポロ+長ズボン 上り途中:第2ベンチで寒くてかなわずロンTを+し、さらに第3ベンチで半袖ポロを半袖Tに着替え 燕山荘:登りきった服装にユニクロウルトラダウン長袖+どこのかわからないソフトシェルを追加(外出時) 燕山荘泊:ドライナミックメッシュノースリーブ+半袖T+パンツ 燕岳山頂まで:登りきった服装+マイクロフリース 下り:登りきった服装 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
盆休みでも取れるスペースがない。 ビックリして、穂高駅周辺の公共駐車場に移動しバスでの入山に急遽変更。(1700円/片道) バスの本数が少ないので、予定通りの活動できないと思い困ってたら、バスとバスの運行時間の合間の早朝にタクシーの運転手が駐車場に入ってきて「何人?」 乗合でタクシー走らせてくれそうだったものの、中房温泉登山者用駐車場スペースが取れなかった方々からの予約が殺到したらしく、結果8:00の穂高神社裏駐車場発のバスで入山。 帰りは偶然そこまでタクシーで帰るお二方と出会い、乗合させてもらえたものの、それがどうやら予約可能だった最後の一台だったようで、みなさん途方にくれながらバス待ち。 幸運な出会いがあって、助かりました。 ありがとうございました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
北アルプスなので、初心者の方には当然危険箇所が山ほどあります。 初級者の方は注意すれば問題ないと思います。 ただ、合戦小屋からの下り。 見通しのきかない狭い登山道だけど、テンション上がって駆け下りたくなる箇所があります。 体力はありあまってそうな若者たちが、ほぼスニーカーと変わらないようなトレッキングシューズで、前を見ず、見通しきかないのもわからず、足元だけ見て駆け下りてくるのに、2、3度遭遇し、轢かれそうになり、僕は声を荒げて注意しました。 他人にそのままのスピードで、止まれずぶち当たれば、相手も自分もケガで済めばよかったねの行為だと思います。 合戦小屋までは森歩きで、行く先もまだ見えず、合戦尾根よりもきつい行程です。 苦しくてバテて、「登り優先だから」って下だけ見て登っていたら、このような輩にやられます。 見通し悪いところは誰か上にいようがいまいが「何人上がります」ってデカイ声で叫んどくとか、自衛が必要だと、久々思い出しました。 |
その他周辺情報 | 穂高駅近く、登山者用駐車場にはトイレがありませんでした。 朝は穂高神社のトイレが開きますが、夜間は近くの市の施設のところにある公衆便所しかありません。 結構距離あります。 |
写真
感想
脱水、過呼吸による救急搬送から、とにかくどうしたらいいかわからない夏。
脱水は飲みゃええけど。
過呼吸って、そもそも僕はわからない。
僕はどうやって登山中呼吸してたのか。
ただ、年一の燕岳の稜線からの槍穂は、どうあっても見たい。
せめて、そういう体ではいたい。
過呼吸問題あるし、脊柱管狭窄症問題あるけど。
両方共に、うまくつきあいながら夏山シーズンを過ごせる自分でいたい。
自分ルールと仕事都合他含めて、僕にとってやっぱり行きたい燕岳へ。
ただ、腰痛不安が同じようにあった昨年よりさらに進んだ脊柱管狭窄症とハッキリしたことも踏まえて、初の燕山荘泊に。
正直、人気の山小屋泊には興味があっても、二枚のお布団に2人のおじさおじいちゃんとか、きもちわりぃし。
したことないし。
別に日帰りできるから、燕山荘平日チャンスあれば、行こかなーとは思ってはいたけど。
もはや日帰りできる自信は今年はなく。
でも、今年の僕の北アルプスチャンス使ってないし。
一応燕山荘を予約。
しかも、木曜日の段階では土日月の三連休、天気予報からも、諸々からも読めない。
金曜日に、土曜日昼過ぎから天候回復、日曜日快晴なるも、月曜日の朝から天候下り坂。
月曜日の下り雨覚悟で、日曜日日中の快晴だけを期待して、雨の中の下山でも、やむなし。
むしろ、その方が日曜日宿泊予約の方は日帰りできるところに行き先変えんかなぁと、淡い期待を持って突っ込んでみる決心を。
前日
燕岳に日帰り登山しかしたことない僕は盆休みでも駐車スペース取れる時間に中房温泉の登山者用第1駐車場に到着。
行く道で考えて想像してました。
そもそも金曜日まで雨。
そもそも登山者いない。
例年なら、日帰り登山者が抜けたスペースが空いて、燕山荘泊の方の駐車スペースは前日までの日帰り登山者が抜けたスペースに、遅めの燕山荘泊予定の登山者が入り、その後の日帰り登山者が抜けたスペースが空いてる。
そしたら、金曜日まで雨で登山者少ない。
午前中雨予報の日帰り登山者はいないであろう。
としたら、今、登山者用駐車場に止まっているクルマは、全部燕山荘泊予定の登山者かも。
そしたら、一台もスペースなかったりして。
到着してみると、案の定駐車スペース一個もなく。
しかも、停められるはずのスペースも、駐車枠を無視してとめられているクルマで多分切り返しすら難しい状況。
駐車枠無視して斜めにとめられたクルマとか。暗い中、普段なら停められない時間にお着きになった方が雨でドロクショで、駐車枠ロープも見えず停められた結果なのでしょうか。
一応入ってみた僕も切り返しての出庫に苦労して。
なんとか出庫して、あきらめて穂高駅近くの登山者用駐車場に移動。
ビックリしました。
一日目
初めてのバスでの入山。
まぁ、とにかく普段どおりならバスでの入山でも13時台には着くし。
コースタイムでも、14:00台。
まぁ、そもそも今日は登るだけだし、燕山荘にザック置いて空身で行くだけだし。
あとは、夜寝る時のキチキチ問題だけ。
そもそも、キチキチイヤだからテント張ったけど。
お友達に言われました。
「燕山荘がいくらキチキチでも、二度と行かないってレコないよ?」
そう言われればそう。
だから予約してみて。
で、スタート。
僕の悪いクセ。
いいところだけ覚えてて悪い記憶は忘れる。
で、スタート時は、昔の自分の記憶と記録で始める。
もはやそんな体でないとはわかってるつもりだけど。
同じ頃に出発された方にやっぱり引っ張られ、ハアハアしだし。
でも、僕の体の記憶はもっといけるし。
ハアハア。
あれ?動かない。
ハアハア。
なんで?去年できたやん。
ハアハア。
涼しいはずの中で、とんでもない大汗。
ドライナミックメッシュと吸湿速乾素材の能力を超えた大汗。
わけわからん。
ハアハア。
どんどんハアハアが止まらない。
こんどは冷や汗も追加。
ハアハア。
もはや、涼しいのか暑いのか。
少しでも風が吹けば寒いし。
ただ、ありがたいことに今までの不安と諸々の結果、とにかく服を着替えつつ。
おかしい。
ハアハア。
だめだ。
ふうふう、で呼吸整え。
もうダメかも、やめようか。
いや、ここまできたら下りれるの?
なんとか頑張って燕山荘まで不本意なスピードでも燕山荘に行き着いて一晩休んだ方が安全じゃないの?
クラクラして、もうむり。
様々な天使と悪魔からかけられる声の結果、なんとかかんとか合戦小屋に到着。
まぁ、ここまできたら楽しい記憶しかない場所だし、大休止。
まだ、コースタイムみてないですけど、今までの僕では信じられない時間をかけながらなんとか到着。
ただ、その日の下山されてた数グループは危なかったです。
ヤマレコ で、他者の批判は書かないようにしてますが。
身の危険を感じました。
花崗岩の下りでグリップ効くし、スニーカーに毛が生えたようなのでも困らなかったでしょう。
ヘロヘロの僕よりは確かに体力は有り余ってるでしょう。
駆け下るスピード乗りすぎて、止まってくれたから助かりましたけど、足元しか見ず駆け下る小集団。
ホントに恐怖しました。
燕岳には、僕も初心者の頃から毎年日帰りで通ってきましたが。
ヘロヘロすぎて喰らって初めて知りました。
まぁ、這々の体でなんとか合戦小屋に到着。
ここから先の行程は記憶があり。
何年通っても、ここから先の記憶がなく、それまでは「あーきつかった」くらいしか記憶がないバカなもので。
ハアハアから過呼吸への恐怖。
で、汗と冷や汗混じって寒い恐怖。
やめるべきか行くべきかの判断。
とりあえず、僕の頭の女神様が勝ってくれました。
で、とりあえずご褒美アルコールに、最終無事時間での山小屋到着にコースタイムの1.5倍かけてもなんとかなるって目処と。
大休止の結果、合戦小屋から燕山荘まではなんとか呼吸整えながらでも、コースタイム前に到着。
きつかったー。
こんな夕方の槍穂見たことないし。
女神様も褒めてくれたら嬉しいす(笑)
初燕山荘泊
やっぱりいつかは来てみたかった、泊まってみたかった燕山荘。
兎にも角にも受付してもらい。
通された寝床は、複雑な経路を通った山の頂からちょい下りたところ。
おおう、二枚のお布団に三人、もしくは一枚2人。
これがいわゆる北アルプスの祝日泊か、ウワサには聞いてたけど。
と思ったら、燕山荘は寝具がシュラフシステム。
一枚2人の敷布団でも、2人共にパーソナル布団になるシステム。
なーるほど。
確かにおとなりにおじさんきても、お互い一応自分の半お布団は取れるわけか。
ビックリ。
で、ホントは当日燕岳の白い稜線をいつも通り行く計画だったけど、ムリー。
とりあえずここ来たご褒美にメガジョッキ。
デケェ。
どうせ飲むし、見たかったから注文。
いつも通り絶景に向かって乾杯した写真撮りたいけどヘロヘロの僕にはもはやムリ。
様々な初めて出会う登山者さん達と、勝手におしゃべりを僕は楽しみ。
ヘロヘロの体調不良であっても。
僕が不謹慎であると非難されたとしても。
僕に登山と達成感の関係性はありません。
僕はお山に飲みに来てますから(笑)
ホントにヤバかったら下りますし。
ホントの大休止で飲みに来てますので(笑)
でも、泊まらないと見れない、日帰りじゃ知らない景色見ながら4交代制?5交代制?
夕食にありつき。
デラうま。
しかも赤出汁。
地域的にはありがたし。
妙に美味しく炊けたコメ食べながら、持ち上げたワイン飲んで。
オーナーさんの面白い燕岳四季のお話と、アルプホルンの演奏に沸きながら、夕食後は止まらない泊まらないと見れない燕山荘からの夜景。
ちょうど満月。
星空期待してたの老眼鏡かけなくても文庫本読める自信あるほどの光量。
星空見えない代わりに、満月の夜の雲海なんて不思議なものを満喫して。
楽しくて仕方ない。
結果クラブツーの方たちは到着されたのか知らないままに、ビックリしながら消灯時間に。
ヒトが多すぎるのか暑い。
仕方なく、半袖Tとパンイチに。
暑い。
絶対寝汗かくぞと寝てみながら、僕にはよくわからない就寝タイム。
結果、生活活動計から教えてもらったのは、時間通りに21時就寝の4時起床。
寝れた実感ないままちゃんと寝てました(笑)
からだヘロヘロで導入し、当日は携帯機内モードにしてたのでわかりませんでしたが。
下山後確認したらすごく良く寝てた様で。
疲れてる分、寝られてなんだとなんか驚きました。
二日目
ヘロヘロすぎて届かなかった燕岳へ。
僕にとっては見知った景色だけど。
ヘロヘロすぎてたし、とりあえず下りてもいいけど晴れは晴れ。
で、四時に電気がつき皆様行動開始。
早立ちされたい方々は朝食を弁当に前日切り替えられてたらしく、おにぎり食べたりご出発されたり。
僕には燕山荘から夜明け見てみたいって、せっかくの山泊りの願望も。
しかし、そこに立ちはだかる朝食交代制。
帰りの時間考えると、なかなか難しい判断。
そもそも、腰痛不安を解消しておいて、昨日届かなかった燕岳山頂行くには腰痛不安を抑える薬を飲まなきゃならない。
でも、その薬飲むためには胃になんらか入れないと胃が荒れる。
そうなると朝食最終便の前に燕岳行っといて、その後最終便食べて下山する事は出来ない。
で、結果日の出前の見たことないすげぇ景色見て、あきらめて朝食待ちしようと並ぼうとしたら「いいですよ」の回答。
確かに皆様、朝食遅らしてもご来光だとか、槍、燕岳が赤く光るの見たい。
僕もそうなんだけど、背に腹は変えられない。
で、燕岳山頂へまず上がるの優先して朝食とってクスリ飲む。
運良く日の出バックの席に通してくださり、美味しく朝食いただきながら窓越しに日の出を眺め。
赤く光る槍穂や、赤く光る燕岳はまた今度。
僕は体調不良やお天気問題や仕事都合で、来夏のココにはこれんかもしれんけど。
お山は逃げんし。
また、来夏‼︎
美味しく朝食いただいて、空身で燕岳へGO‼︎
昨日、登山口から第1ベンチまでの1kmで、汗冷えと、ハアハア始まったこと。
そして、ここがすでに森林限界を超えたところであることを知ってる僕は不安でいっぱい。
ただ楽しい景色があるのも知ってるし。
コマクサないのも知ってるし(笑)
汗と呼吸に注意しながら登ってみたらいつもの風より西風つよっ‼︎
まぁ、困りはしない風でもやっぱり冬に向かっていることを前日のオーナーさんの夕飯時のお話からよくわかり。
なかなか興味深いと思いつつ、とりあえず一応ピークには来て。
なんとか、今年も到達できました。
やめる理由と、行きたい願望と。
で、結果女神様の助言が勝ってなんとか到達。
ありがたし。
で、後は下るだけ。
ハアハアもせず。
ただ、若干の汗冷え。
そのかわり、昔自分でしてた体の使い方を思い出したり。
とても身のある山行でした。
二泊三日でやってみて
やっぱり「例年」では判断し得ない出来事がある。
忘れてた行動食問題や、声がけ問題があったの思い出した。
ドライナミックメッシュはあればいいって神話ではない。
今僕のできる身体で、できるように。
ちゃんと人気の理由がある。
山小屋で、1人一枚の布団やなくても寝ることができる。
なにより
山ほどの自分のレコと、自分のカラダの体感記憶と勝負してはいけない。
コースタイムとも勝負厳禁。
今の僕の身体にできる現実を受け入れて、もう一度やっぱり身体を作り直す必要はあるけど、まずは呼吸と汗と行動食。
大反省。
やっぱり、燕岳の稜線に出たら感動しか待ってないけど。
やっぱり、白い砂礫の稜線歩けば感動の景色しかないけど。
不安なく、楽しく、計画したことできる確実性を探さないといけないコトを痛感しました。
この秋からは、どこでなにをどうすべきか。
大反省します。
初めまして。
体調不良の中大変でしたね。
23日は下山でしたのでどこかですれ違っていたかと思います。
当日、第二ベンチと第一ベンチのちょうど中間くらい(12時20分)にクラツーの一団とすれ違いましたが明らかに遅めの登り初めに前後の下山者と心配していました。
さらに下るとテン泊御一行の方や、登山口直前ではどう見ても小屋泊の中国人グループも。
かなり遅めの入山だったので気になっていましたがブログから推測するとやはりクラツーの一団は何かしら問題あったみたいですね。
お体、お大事にして楽しい山行を。
はじめまして。
ご心配ありがとうございます。
過呼吸自体は乗り越えなければならない壁なんですけどね。
その時間でテン泊装備なら,合戦小屋でテント張るつもりかもですが,小屋迫はいけませんね。
以前日帰りで燕岳を登った時,14時ごろにクラツーが昇り始めていたので,見かねてつい注意しちゃいましたが強行してました。
とても怖いのでやめてほしいものです。
安全第一で僕は登ってますので,どこかでお目にかかったらよろしくお願いいたします。
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