寒風山〜笹ヶ峰
- GPS
- 07:40
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,080m
- 下り
- 1,093m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 7:33
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースの整備状態は良好。急登・急降箇所にはステンレスの梯子がある。案内板もわかりやすい。 笹ヶ峰から寒風大座礼林道への南尾根のルートは激坂。ロープを渡してある所も多く下りに使う場合は慎重さが求められる。登り用のルートと考えたほうが良いかもしれない。 |
その他周辺情報 | 下山後は国道194号まで下り、高知方面に2km程進むとある道の駅木の香の木の香温泉で汗を流すのがオススメ。(大人600円) 寒風大座礼林道沿いに名前も知らない滝があるが、紅葉に映える二筋の滝はなかなかよかった。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
ストック
|
---|---|
備考 | デジカメのバッテリーの入れ忘れに注意 |
感想
先週の山行きでの筋肉痛がようやく治まった週末、テレビの天気予報では「日曜日は全国的に快晴」と、魅力的なワードを発していた。
いそいそと準備を始め、早々に床につく。明日は笹ヶ峰に登ろう!と考えながら毛布にくるまった。
翌朝、予報通りの快晴。少し冷たさを感じる空気の中、一路寒風山トンネルを目指して車を走らせた。
寒風山登山口につくと案の定、駐車場は既にいっぱい。瓶ヶ森林道を少し進んだところの路肩に車を停めて、出発。
桑瀬峠〜寒風山は昨年もこの時期に来て、やはり今日のように輝くような快晴の中、なぜか体調が芳しく無く、青色吐息で峠まで登り、なんとか寒風山までは登ったという苦い経験がある。今回はそのリベンジと言うわけでは無いのだが、寒風山から笹ヶ峰までの稜線をゆっくり辿ってみたいと思っている。
色づいた木々の間を桑瀬峠までゆっくり登ってゆく。道が大きく右に折れると視界が広がり周囲の山並みが視界に入る。間もなく桑瀬峠。稜線とその背後の青空のコントラストがとてもきれいだ。
桑瀬峠で小休止。少し冷たい強い風が吹き抜けていたので、このあとの稜線歩きは風に悩まされるかと思ったが、どういうわけか、この場その瞬間だけの事だったようで、その後は風もなく暖かな日差しの中の工程になった。
寒風山西峰の岩峰を見上げるコルの付近で二度目の小休止。鮮やかな紅葉の向こうに岩峰が見える。良く見ると岩峰の頂きに立つ人がいる。さぞかしいい眺めだろうな。
岩棚にかかるいくつかの梯子を登り、岩峰をトラバースして笹の斜面を山頂めがけて進み寒風山の頂きに出た。
寒風山の山頂はいつも賑わっている。おいらも少し早いけどここで昼飯を食べることにした。はるか眼下に広がるいの町の桑瀬の谷間を眺めながら握り飯とカップラーメンを食べ、ザックを枕に四肢を投げ出して寝転がり少し長めの大休止。とても心地よい。間もなくして寒風山に先着していたツアー組が出発してゆく。一時の静寂に本当に寝入ってしまいそうになり、少々慌てた。
笹ヶ峰まで約1時間半。現在12寺を少し回った所。笹ヶ峰到着は14時前。笹ヶ峰で休憩をしてとって返す場合は途中何かで遅れを取ると寒風山登山口到着はちょうど日没頃になってしまう。笹ヶ峰から南尾根を直降すれば余裕で明るいうちに林道に出られると考え、予定コースを変更。慌てずのんびりと笹ヶ峰を目指すことにする。
100m程を一気に降下し、そこから1600m前後の快適な尾根道が続く。小さなピークをいくつか越えて笹ヶ峰へ近づいてゆく。道が尾根筋を離れ愛媛県側をトラバースしてゆく頃には、辺りは一面の笹原。眼下には西条や今治の市街地と瀬戸内海が一望できた。遠くに来島海峡大橋も見える。しばらく足を止め景色に見入ってしまった。
笹原を更に進むと丸山荘からの道と合流する。そこから30m程の直登で笹ヶ峰山頂に出た。山頂13時50分。ほぼ予定通りか。賑わう山頂の祠の脇の岩に腰を下ろし、ザックを下ろした。
山頂からの眺め。東にはちち山とそこからさらに冠山さらに平家平まで至る笹原の稜線が続いている。この先の稜線歩きは銅山川側からのエントリーの方が現実的だろうな。心地よい疲労感。少し日が西に傾き初め空気の色合いは午前中のそれとははっきりと異なる。
ぼうっと景色を眺めているとツアー組が出発してゆく。南尾根に向かうようだ。山頂からはその南尾根の様子は見えない。ツアー組の面々が次々に笹原の中に姿を消してゆく。かなり傾斜がキツそうである。
静まり返った笹ヶ峰山頂。オイラともう一組の夫婦連れが残っているだけになった。時刻は14時30分。稜線を戻ってもギリギリなんとか間に合うだろうけど、ここは安全をみて南尾根を降ろう。
膝の屈伸をし、ストレッチをしながら山頂広場をぐるりと一周。祠の前で柏手を打ち無事下山の願掛けを済ませてザックを背負った。
山頂をあとに笹の斜面を下り始める。暫く進むとこれから辿る南尾根が眼下に見えてきた。先行したツアー組の隊列が笹の斜面を下って行っている様子が見えた。逆落としだ。西黒森山頂から下りよりもキツイかもしれない。
ストックを使い慎重に下るが、それでも何度か尻もちをついた。バランスを崩して横に倒れようものなら、笹の斜面を転がるように落ちてゆくことだろう。笹の間の踏み跡は粘土質んの地面で靴底のグリップも効かない。かなりの緊張を強いられる下りになった。
一気に標高を下げ、樹林帯に突入しても勾配は一向に和らがない。厳しい下りが続く。ほぼひたすらに真っ直ぐ下る。
場所によっては背丈ほどの笹薮の中を分け進んだり、ロープに頼っての岩場の下降や粘土斜面の下降。アスレチック風といえば聞こえは良いが、いかんせん距離が長い。ツアー組の休憩に合わせてオイラも休憩をいれ無理のないペースでの降下に気をつけた。
やがて沢を流れる水音が聞こえはじめ、しばらくしてようやく林道に近づいていることが目視できた。最後になってようやく急坂終え、尾根を離れて林道に降り立つ。時刻は16時10分。予定より20分ほど押してしまったが、ここから3km程林道歩き。明るい内には駐車場に到着できるだろう。
ツアー組はここ迄マイクロバスが迎えに来ていた。バスの周りで三々五々に寛いでいるツアー組の方々になんとなく会釈しながら林道を歩き始める。
太陽は既に山向うに隠れ、谷を挟んだ向かいにある冠山の頂きだけが陽の光を受けている。谷間の紅葉を眺めながら歩いていると、ツアー組のバスがゆっくりと追い越していった。バスの窓に手を振る人の姿を認め、おいらも大きく右手を振った。
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