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Yamareco

記録ID: 163061
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

表丹沢縦走(大山〜丹沢山)

2003年12月17日(水) 〜 2003年12月19日(金)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
27.9km
登り
2,654m
下り
2,468m

コースタイム

12月17日:広沢寺温泉(8:15)―山神ずい道(9:22)―唐沢峠休憩所(11:05)―分岐(12:26-12:36)―大山山頂(12:50-14:30)―ヤビツ峠前(15:20)
12月18日:ヤビツ峠(8:35)―富士見山荘(9:00)―三ノ塔(10:30-11:10)―行者岳(12:05)―新大日(13:03-13:27)―塔ノ岳(13:57-15:09)―竜ヶ馬場(15:42-16:05)―丹沢山(16:25)
12月19日:丹沢山(8:28)―本間ノ頭(10:04-10:13)―金冷シ(11:37)―高畑山(12:10-12:28)―御殿森ノ頭(12:58-13:04)―宮ヶ瀬(13:55)
天候 12月17日:晴れ
12月18日:晴れ
12月19日:曇り
過去天気図(気象庁) 2003年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
小田急線本厚木からバスで広沢寺温泉
コース状況/
危険箇所等
丹沢山から北に伸びる三峰の尾根は、道も不明瞭で崩落しかかっている箇所も多いので注意が必要
入山 奥に見えるのは鐘ヶ岳
入山 奥に見えるのは鐘ヶ岳
相模原方面
大山と北尾根
大山からのパノラマ写真
大山からのパノラマ写真
ヤビツからの秦野の夜景
1
ヤビツからの秦野の夜景
ヤビツ峠の日の出
ヤビツ峠の日の出
大山方面
表尾根の全景
二ノ塔からの富士山
二ノ塔からの富士山
目指す先
三の塔からのパノラマ写真
三の塔からのパノラマ写真
登ってきた方面を振り返る
登ってきた方面を振り返る
表尾根の鎖場
塔ノ岳からの富士山
塔ノ岳からの富士山
竜ヶ馬場からの富士
竜ヶ馬場からの富士
みやま山荘 お世話になりました
みやま山荘 お世話になりました
霧氷と笠富士
丹沢山北尾根登山道の崩落地
丹沢山北尾根登山道の崩落地

感想

本厚木から上谷戸行バスに乗り広沢時温泉入口バス停で下車。準備を済ませ、いざ行かん!

初日はまず大山を目指し、ヤビツ峠に至る。
今回は試験明け、特にO先輩は受験勉強明けとあり、みな体力の低下が懸念されるがどうなることやら・・・

まず最初に鐘ヶ岳を登るはずだったのだがルートを間違えてしまい、某生徒会長の遅刻によって若干予定より遅かった
のもあったので、今回はパス。
そのまままずは唐沢峠を目指す。
やはり体力はカナリ落ちているようで、不動尻までの林道歩きで結構キツイように感じた。
また休憩の間隔もいつもより短かった。

不動尻からは本格的な登山道となる。
唐沢峠まで350m くらいを一気に登るとあり、なかなかの急坂。全員ヘロヘロと登り、ようやく休憩所に到着して一休みする。
この時点で予定よりカナリ遅れていた... 休憩所から989m地点までは緩やかな登りで、ペース良く進む。

途中横浜厚木方面の眺めが素晴らしかった。
また、右手には目的地大山も望むことができた。
登山道はよく整備されていたが、霜柱が凄まじく、なかなか歩きにくかった。

989ピークを過ぎて暫くすると、嫌がらせに等しい階段が大山山頂まで延々と続く。階段には鹿の糞が大量に散布されていて、
その猛烈な香りと共に歩行を妨げた。
途中で林業関係の方や登山部OB のおじ様方とすれ違い、またもやヘロヘロになりながら大山山頂への階段を登っていった。

広沢寺温泉から四時間半後、ようやく大山山頂に到着。
その展望(は予想を遥かに上回り、また平日ということもあって人がホトンドおらずナカナカのもの。
このことで大山に対する意識が大きく改められた。

ちなみにクマは調理実習なるものに束縛され、初日はヤビツ峠で合流する予定であった。
このまま下ると待つコトは必至だったので、どうせなら展望のイイ大山でノンビリすることに。
アクロバットな集合写真をとり、通常ではありえないほどノンビリして時間を潰した。

時間も程よく経ち、大山を後にする。ここからヤビツまではホトンド下り一辺倒の楽な道で、のんびりと下って行った。

バス停でクマを待つこと5 分ほど、その勇姿(制服姿)がバスから現れた。
一同敬礼で出迎え、幕営地点に戻る。初日の夕食はカレーライス。
お米は前々回の丹沢に続いて自炊し、ルーはレトルトで済ました。
初日はなんだかんだいって結構疲れていたハヅだったが、夜景がキレイだったのもあり、夜中に起きて写真撮影に出かけた。
また星もなかなかハッキリと見え、展望という面で大満足な初日であった。

2 日目

5:30 に起床。朝焼け&日の出を眺めつつ朝食(うどん)を作る。
標高が大して高くないので、思っていたほど気温は低くならなかった・・・とはいっても、4~5 枚着ても肌寒いほどだった。

うどんを食べ終え、出発準備をする。毎度の如く凄まじく時間がかかり、実に起床から3 時間後に出発。なんでこ〜なるかな・・・

ヤビツから富士見山荘までは車道歩き。前回「ありゃなんだ?」と思っていた山は、最終日に通る三峰だということが判明。

天気は凄まじく良く、雲一つない状態。ぃゃ〜、運がいいw
富士見山荘から暫くいくと、本格的な登山道となる。
初日は体が重かったが、2日目はダイブ調子を取り戻した&荷物が軽くなったこともあって、比較的楽だった。
まずはここから二ノ塔を目指す。

前回歩いた時はなぁぁぁぁあっぁんにも見えなかったのだが、今回は真さに快晴。
昨日登った大山はモチロンのこと、遠くは江ノ島・真鶴半島・伊豆大島も望むこと
ができた。
崩れ易い急坂を登り、富士見から1時間ほどで二ノ塔に到着。
ここも前回来た時はガスっていて何も見えなかったが、今回は三ノ塔・富士山の展望がよかった。

こうなってくると早く三ノ塔・塔ノ岳に到着してその展望の良さを得たいという気持ちが非常に強くなった。
ここから三ノ塔まではもう一息。
お霜様がお溶けになられてたので、少しぐちょっていて歩きにくかった。
服を汚さないように慎重に歩き、15 分ほどで三ノ塔に到着。

その展望は素晴らしく、富士山や遠くに南アルプスも望めた。
また今日これから歩く表尾根の全貌が見え、ちょっと幻滅?
例によってぐるぐる写真を撮り、お菓子類を貪って休憩をとる。
結局30 分ほど停滞しようやく再出発。

ここから烏尾山まで一気に下り、そこから行者岳などを経てまずは新大日を目指
す。
ちなみに烏尾へのくだりの直前にお地蔵様(?)がいらっしゃるのだが、冬になったのでマフラー& 帽子がつけられていた。
急坂を下りきって笹トンネルを登り抜けると20 分ほどで烏尾山。
今さっき登った三ノ塔が大きく見える。相変わらず天気は良好で、特に伊豆方面の眺めが非常に良かった。

10 分ほど休憩し、ここから行者岳を目指す。烏尾で随分と標高が落ちたので、ここからはなかなか厳しい道のり。
気温が低いせいか、さっきまではどろどろだった霜柱がしっかりと残っていた。
後ろに三ノ塔を望みつつポムポムと登り、行者岳に到着。

烏尾から20分強。少し休憩し、表尾根最難関の鎖場に挑む・・・ハヅだったのだが、あっけなく突破。
実はこの後にもう1 つ鎖場があり、そっちが大変なのであったその鎖場は確かに行列が出来てもおかしくない感じ。
表尾根はアップダウンも激しいし、こうした鎖場もあるから意外とレベルが高いと思う。

ここを抜けると後は新大日まで階段を含め、延々と登っていくこととなる。
行者を出て30 分強で書策小屋に到着。

ここで休憩をとっていると、鹿が接近してきて、なんと餌をねだるではないか!
やはり人が多い登山道だけあって、非常に人慣れしている様子。当然我々は何もやらなかったが...
書策から10分ほど登りつめると、ようやく新大日に到着。途中今まで歩いた道が全て望めたのは良かった。

時間は13:00、富士見からじつに4 時間である。ここで昼食のα米に水を注ぎ少し休憩をとって塔ノ岳を目指す。
天気はなんとか持ちそうといった感じで、塔ノ岳に早く到着したい一心でドンドン進んだ・・・ため、隊が少し乱れてしまったのは反省<(_ _)> 

木ノ又大日などを経て、塔ノ岳へ向かう。 新大日から30 分、最後のキツイ登りを越えると塔ノ岳である。

3度目の正直、今回は晴天に恵まれた。前回、前々回とガス&強風パラダイスだったのが嘘のように晴れわたり、
富士山・南アをはじめ、大山方面や真鶴、房総半島など、素晴らしい展望。今まで期待を裏切られていただけに、
嬉しさもひとしおであった。
少し風が強いが、展望がいいのでここで昼食をとる。
またしても1 時間以上停滞してしまったが、今日はこの後は楽なのでよしとした。

名残惜しくはあるが塔ノ岳を後にし、本日の予定地である竜ヶ馬場を目指す。
前にここを通ったトキはガスっていたが、今回は晴れ渡り西側に富士を眺めながらの歩行となった。
幸せ幸せ・・・w

塔ノ岳から40 分ほどで竜ヶ馬場に到着・・・したのだが、話し合いの結果、どうせなら丹沢山まで行ってしまうことに。
この判断はひじょぉぉぉぉぉぉぉっに、非常に正しいもので、翌日の幸せにつながったのであった。

またまた左手に富士山を眺めつつ、20 分ほどで丹沢山に到着。天気は下り坂で、ガスが出て来ていたので早めに夕食をとることに。

親切にも小屋の管理人さんが、我々を心配して様子を見に来てくださったうえに、なんと、もし朝寒かったら小屋に寄っていくといい・・・
と、身も心も温まる優しい言葉をいただいた。 とりあえず、夕食を取って早めに寝ることに。

なんとこの夜は雪もちらつく寒さとなった

3日目
いよいよ今日が縦走最終日。昨夜は雪が降るほどまでに冷え込んだが、それほど寒いとは感じなかった。

もし天気がよければ蛭ヶ岳にピストンする予定だったのだが、生憎ガスっていたので今日はこのまま宮ヶ瀬に下ることに。

朝食はリゾット系。やはり今回も撤収までに3 時間かかってしまったが、
まぁ今日はノンビリできるからよしとする。

前日にせっかく小屋のかたに声をかけていただいたので、挨拶をしていく・・・ハズだったのだが、
気が付いたら小屋の中でコタツに入り、温かいコーヒーを飲んでいた。し、しかも、休憩代もコーヒー代もタダ。
本当にありがとうございます。幸せな時間も長くは続かず、出発の時間になる。
せめてものお礼にとお土産を購入し、全員で挨拶してみやま山荘をあとにする。

荷物を背負ってさぁ出発・・・と思いきや、なんと当たり一面銀世界?! 一瞬我が目を疑ったが、
熊谷曰く霧氷というものらしい。高柳は「雪桜」と命名したいともらしていたが、まさにそんな感じ。
みんな夢中で写真を撮りまくったりしているうちに、気が付いたら8 時半近くに。
結局起床してから5 時間後の出発となったw

丹沢山から太礼ノ頭、円山木ノ頭などを経て、まずは本間ノ頭を目指す。基本的にあとは下りだけなので、楽に進んだ。
途中何回か休憩をはさんで、丹沢山から1 時間半ほどで本間ノ頭に着。
この本間ノ頭からは早戸方面に抜ける道があるのだが、遭難事故が多発したらく、
通行禁止となっていた(2003 年12 月19 日現在)。

10 分ほど休み、次なる目的地である高畑山を目指す。
ちなみに、1047ピークから金冷シを過ぎるあたりまでの登山道は崩落が進み、と
ころどころに鎖場や橋があったりと、
危なっかしいところが多かった。

前方はるか彼方に宮ヶ瀬湖を眺めつつ慎重に進む。
新多摩線を越えて暫く歩くと高畑山への分岐に到着。頂上まではスグである。
この高畑山には随分と立派な展望台が設置されていた・・・が、その展
望は微妙であった。

小休止を取り、ここから御殿森ノ頭を経て宮ヶ瀬へと一気に下る。ちなみに高畑を過ぎたあたりからは、
景色も変わり映えせず単調な道が下りが延々と続く。

膝が心配なのでゆっくりと下ったが、それでもカナリ負担が掛かった。
カナリうんざりしながら最後の階段を下り、ようやく車道へと出る。
丹沢山から5時間半ほどである。

ここから宮ヶ瀬ビジターセンターまで歩き昼食をとる予定だったのだがあいにく飲食店が休みだったので、本厚木のサイジェリアで食べた。

全体に今回の山行は運がよかった。
ポイントポイント(大山・三ノ塔・塔ノ岳・丹沢山)など主要箇所で晴天に恵まれたのは嬉しい限りだ。
試験明けで初日は調子が出なかったが2日目からは回復し、まぁまぁ元気に歩けたと
思う。
ただ、最後の下りにはチョッとうんざり・・・w

最後に、みやま山荘の方には本当にお世話になり、重ね重ねお礼申し上げます<(_ _)>

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丹沢主要(檜洞丸・蛭ケ岳・丹沢山・塔ノ岳・大山)縦走
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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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