記録ID: 1682586
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雪山ハイキング
東北
秋田県大館市：姥ヶ嶽、森合太平山神社
2018年12月22日(土) [日帰り]
秋田県
kmbiketrek
- GPS
- 16:00
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 569m
- 下り
- 562m
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標高グラフを拡大コースタイム
（姥ヶ嶽）
07:10大館市街地出発
07:35扇田で左→右で県道22号線へ
08:33夏焼で右折〜墓地に駐輪
08:46登山口〜二重の鳥居〜社＆祠
09:15尾根で左折&倒木越え〜尾根道
10:24二棟の社
12:31銃声を聞く
12:47滑落
13:08山頂
13:31下山開始
14:09二棟の社
14:31倒木越え&右折
14:41祠&社〜二重の鳥居〜登山口
14:45自転車回収
（森合太平山神社）
14:53出発
14:59森合太平山神社鳥居〜社
15:04自転車回収
15:54「比内温泉 ひないの湯」
07:10大館市街地出発
07:35扇田で左→右で県道22号線へ
08:33夏焼で右折〜墓地に駐輪
08:46登山口〜二重の鳥居〜社＆祠
09:15尾根で左折&倒木越え〜尾根道
10:24二棟の社
12:31銃声を聞く
12:47滑落
13:08山頂
13:31下山開始
14:09二棟の社
14:31倒木越え&右折
14:41祠&社〜二重の鳥居〜登山口
14:45自転車回収
（森合太平山神社）
14:53出発
14:59森合太平山神社鳥居〜社
15:04自転車回収
15:54「比内温泉 ひないの湯」
| 天候 | 小雨後曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自転車
やや小雪の中を出発。大町の通りを南下して、米代川を渡って扇田の街に入ったら2つ目の信号交差点で左折し、扇田小学校の先の信号交差点で右折し県道22号線に入り、延々南下。 この日はタイヤの滑り止め対策としてグリーススプレーと云うのを試してみたのだが、車の交通量が少なく大体に於て除雪された車道を走ることが出来たので、正直大して恩恵は感じなかった。ペダルが重くなっただけだったのでそもそも必要無かったかも知れない。セミファットバイクが滑り易いのは凍結した路面等で方向転換する時だけだが、そこさえ気を付ければ滑り止めは必要無く、またそうした場面では滑り止めも大して役に立ってはくれない。積雪時に自転車で走ることの問題の大部分は自動車優先で造られた道路とその整備状況に起因するものであって、自転車自体の性能はそれ程重要ではない様に思う（この辺を逆に考えている人は恐らく多いのではないかとは思うが）。 夏焼まで来たら右折。その少し手前では法面工事が行われており、片交になっている。犀川を渡り、正面の民家の右手に在る墓地に駐輪させて貰い、そこで人生初のかんじき装着を行う。除雪された車道と違って山には数�僂寮兩磴�見られる。一応家で練習はして来たのだが、実際に屋外の雪の上でしゃがんで装着するとなると割と手間取る。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
（姥ヶ嶽） 湿った雪の上をかんじきの感触を確かめ乍ら慎重に歩き、民家の左手から裏側に回り込んで、その背後に広がる斜面の中に鳥居を探す。鳥居を見付けたらその辺の踏み跡を適当に辿って登り、二重になった鳥居とその先の祠を過ぎる。踏み跡は不明瞭で、杉林の狭い木々の間を略直登で登って行くのだが、今歩いているのは本当に道なのだろうかと時々不安になる。何せ前回（ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1557762.html ）下山時に道を見失って笹と云う生き物の忌まわしさを存分に思い知った時の記憶はまだ鮮明に脳裏に焼き付けられているのだ。用心の為にマーキングテープを使用したくとも、周囲は小高い杉林で下生えは殆ど無く、テープを巻き付けられる様な所が見当たらない。だが雪の上に小動物の足跡が続いており、それを道標代わりにして辿って行けば間違いは無かった。どうやらこの登山道は普段から動物達の通り道としても機能しているらしく、結局山頂まで様々の動物の足跡が入れ替わり立ち替わり続くことになる。何やら山の精霊が私を導いてくれている様な感覚に陥る。人々が山の動物に霊性を感じるのは、或いはこの様な状況に於てでもあろうか。途中、トレッキングポールのバスケットを雪に食われる。搔き分けて捜したのだが出て来ない。 やがて尾根の左折路に出る。古びたピンクテープを発見し、やはりこの道で良かったのだと一寸ホッとする。が、左折した直ぐ先で太い倒木が前方を塞いでおり、しかもその上から30�僂个�りも重い雪が積もっているので、そこを乗り越えるのに一苦労。かんじきを穿いているとこう云う時に面倒臭い。日本の山にはなだらかな山が多い欧州向けに作られたスノーシューよりも、傾斜のきつい日本の山向けのわかん（和かんじき）の方が良いらしいと云う情報をアテにしてわかんの方を選んでおいたのだが、どうやら正解だった様だ（これまで登った大館市内の山々で積雪時にスノーシューが役立ちそうな傾斜のならだかな所は余り思い浮かばない）。 倒木から少し進むとやがてはっきりとした尾根筋に出て、後はその儘略真っ直ぐな尾根道を辿るので、これで迷う心配は殆ど無くなる。積雪はやがて40�僂鯆兇─△劼燭垢薺泙閉湘个�続くのだが、何度も急斜面で立ち往生して分厚い雪を搔き分け乍ら進むので一苦労。或る記事で積雪時の登山は無雪時登山の倍の時間が掛かると書かれているのを読んだのだが、実際の体感としてはそれ以上掛かっている気がする。樹間を通して右背後（北）や左（南東）に時々眺望が開けるが、直登なので見える光景は基本的に同じで、高度が変わるだけ。夏と違って木々が枝葉を落としているので、大分見通しが良くなっているが、法面工事のダダダダダと云う騒音が続いているのが些か気分を壊す。 やがて二棟の社に到着。この地点で標高472m。南東方向の眺望が開け、県道22号線が大葛方向に延びているのが見える。 社の先も直登。一度、竜ヶ森方面からパーンと云う銃声が聞こえた（工事の発破の音ではないと思う）。相変わらず雪に難儀するが、一度、枝の上に積もった雪を踏み抜いて1m程滑落。この日は雪山用のピッケルではなく何時もの様にトレッキングポールを持って行ったのだが、固い雪の斜面ではなく低木だらけの所なので、仮にこの時ピッケルを持っていたとしても役には立たなかったろう（この後の山歩きでも結局ピッケルの必要性を感じる場面には出くわさなかったので、この冬は購入はしなかった）。社まではかんじきが5回外れたが、社から先は更に3回外れる。これ以降の山行ではこれ程外れることは無かったので、やはりこの時の装着方法が下手だったのだろう。 ひたすら黙々と登って何とか山頂らしき所に到着。幅は狭いが前後に長い所なので、はっきり何処が一番高い所なのかは良く判らない。道中は様々な鳥や、熊だか人だか判らないものの足跡に出くわしたが、山頂分は幾つもの足跡がそこら中に舞っている。木々に遮られて眺望はいまいちだが、記憶していたよりも大分明るい印象。これも枝葉が落ちている所為だろうか。 下山時はこれも今回初登場の新兵器、「ヒップソリ」を使用。普通「橇」と云う語が意味しているボブスレーと違って大分小さく、尻の下に敷いて使うペラペラのプラスティックの板だ。が、思う様に滑ってくれない。雪が重くて自然とブレーキが掛かってしまう為、傾斜が30〜40°程も無いと滑らないのだ。仕方が無いので交互に歩いたり滑ったりする。方向転換が難しいのが難点だ。何しろ少し角度を間違えれば、下手をすれば急斜面の下に真ッ逆様なのだ。往路と違って復路では、下りであることに加えて、登山時に付いた自分自身の轍のお陰で、大分進行が捗る。右折路（往路での左折路）の倒木も大分楽に超えられた。が、ここで記録用のメモ帳を紛失していたことが発覚。尻ポケットに入れていたので恐らくヒップソリに乗っている最中に何処かで落としたのだろうが、流石にここから引き返して捜しに戻るなどと云う気力は持ち合わせていなかったので諦めることにした。 二棟の社の先で、登りの時には気付かなかったが下りの時には間違えるかも知れない微妙な分岐に見える箇所を発見。はっきり憶えてはいないのだが、恐らく前回はここで間違えたのだろう。もう二度と間違えないようマーキングテープを巻いて、前回のリベンジマッチはこれにて終了。 （森合太平山神社） 姥ヶ嶽下山後、県道22号線を北へ戻り、森合の集落が始まったら右側に鳥居を探し乍ら進む。これと云った目印は特に無いが、青い屋根の養鶏場の脇に、鳥居まで続く道が延びているのでそこに入る。 特記すべきこと無し。参詣道は短い石段のみ。社もピークではなく山腹に位置していて登山とは言い難かったので、「太平山」ではなく「太平山神社」と表記しておいた。 |
| その他周辺情報 | （「比内温泉 ひないの湯」） 扇田まで戻った所で寄る。入浴料320円。41°、42°、43°と3つの温度の湯、それにサウナと水風呂が有る。露天ではないが大きな窓の向こうには達子森が間近に迫る。 |
写真
大町の通りを南下し、米代川を渡る。南東の太陽の下の三角は五ノ宮嶽だろうか。扇田に入ったら2つ目の信号交差点を左折→右折で県道22号線に入る。
拍手12/22 7:32
大町の通りを南下し、米代川を渡る。南東の太陽の下の三角は五ノ宮嶽だろうか。扇田に入ったら2つ目の信号交差点を左折→右折で県道22号線に入る。
踏み跡は不明瞭で、前回の忌まわしい記憶が蘇るが、小動物の足跡がずっと続いているので、それを頼りにする。
一応杉木立の中でも特に太い連なりに沿って踏み跡が続いているらしい。
尾根に出て左折。テープが巻かれているのでこの道で良かったのだとホッとする。
雪も30cm位積もっているので、かんじきを履いていると乗り越えるのが一苦労。
ずーっと獣の足跡が道案内をしてくれる。本当に精霊に導かれているかの様な感覚を覚える。
トレッキングポールのバスケットを雪に食われる。捜索したが無駄。
一応下界から離れつつはあるのだが、法面工事のダダダダダと云う音が時折聞こえて来るのが雰囲気をぶち壊している。
境内と呼べる様なスペースは殆ど無い。狭いので画面に2棟一緒に収まらない。1棟目は戸が少し壊れている。
南東方面の下界が見下ろせる。画面真ん中近くに竜ヶ森登山道入口（長部大平山）、そこから画面少し上には牛ヶ岱が見える。方角的には五ノ宮嶽等も見えるのではと思うのだが、雲の所為で何だかよく判らない。
12/22 10:27
南東方面の下界が見下ろせる。画面真ん中近くに竜ヶ森登山道入口（長部大平山）、そこから画面少し上には牛ヶ岱が見える。方角的には五ノ宮嶽等も見えるのではと思うのだが、雲の所為で何だかよく判らない。
方角的には八幡平や岩手山等が見える筈だが、もう少し晴れていないと無理。この辺で何やら銃声を耳にする。
道を横断する割とでかい足跡。人か？とも思ったが、ニホンカモシカかな？
枝の上にもずっしり雪が。オレンジ色は私の服の色が反射しているもの。
山頂部は平坦なので何処で区切れば良いのか判らないのだが、まぁこの辺にしておこう。笹薮に悩まされないのは有難い。
記憶していたよりも大分明るい印象。葉が落ちて薮が雪に埋もれている分、日の光が余計に差している気がする。
雪が重くて余程の急斜面でないと思う様に滑ってくれない。しかもソリは方向転換も出来ずブレーキも掛けられないのでヒヤヒヤもの。
尾根を外れて杉林の中に入ると、踏み跡は不明瞭に。ここもまだ一部ソリで滑れる。
撮影機器：
感想
前回登った時には薄暗い印象が強かったのだが、冬季には枝葉が落ちる所為か見通しが良くなる。基本的にシンプルな直登路なので、これで山頂の眺望が得られたら、男神山や比内の薬師森と並んで個人的にお気に入りの山になっていただろう。
地理院地図を見ると姥ヶ嶽の登山道は元は竜ヶ森から小繋森まで続く大縦走路を形成していた筈だが、『大館トレイルガイド』の記述に拠ると、竜ヶ森から姥ヶ嶽へ通じる道は薮化しているとのこと。今回は姥ヶ嶽側から見て道がどの程度までまだ歩ける状態なのか、出来れば多少なりとも確認したかったのだが、今回はとてもそこまでの余裕は無かった。これは無雪時の課題とすることにする。
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