雪の大菩薩嶺 へなちょこバリエーション


- GPS
- 06:22
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,234m
- 下り
- 1,222m
コースタイム
天候 | 裂石バス停〜福ちゃん荘までは曇り、富士見新道入り口〜直登〜唐松尾根1880m地点までは小降りの雪、雷岩〜大菩薩嶺〜丸川峠までは雪、丸川峠からは曇り。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
先週とはうって変わってトレースがばっちりですから、前半は楽な登り。 上日川峠までのタイムが先週より50分も短縮。丸川峠からの下りで数カ所アイゼンがあった方がいいかな、というところあり。 |
写真
感想
先週、新雪直後の大菩薩に登り、大菩薩峠から賽の河原までのラッセルで敗退した山行のリベンジです。
裂石でバスを降り、残りの登山者一名の方と話すと、今日は丸川峠からの時計回りで縦走とのこと。小生は反時計回りなので、途中であうかも知れないと思いつつ、先にスタート。
先週べったりついていた道路の氷、雪もなく、林道ゲートに到着。駐車場には三台の車。すべて県外ナンバー。
今まさにスタートしたばかりのカップル登山者がいたが、先に行かせてもらう。それにしても雪がない。舗装された林道から山道に入るところでは雪が溶けて、下の枯れ葉が露出していてびっくりする。
しっかりしたトレースが出来ているので先週より一時間近く早く上日川峠に着き、装備を調えて、福ちゃん荘〜富士見山荘に到着。
前回は体力というよりも食料をほとんど持っていなかったため途中から帰ったのだが、今回は十分な食料と燃料も携帯しているので、万全。
逆に、楽しみにしていたラッセルがないので、そのまま大菩薩峠からの縦走では何をしにきたのか分からなくなるから、あらかじめ想定していた富士見新道から入ることにする。
人気のないルートであるがゆえに、当然踏み跡はない。いきなり膝までのラッセル。ところが数分歩いただろうか、登山道らしきくぼみが不明瞭になり、元来のルートが分からなくなる。
十数年前に一度登ったことがあり、その時の印象では沢筋をかなりのあいだ登っていったという記憶があったのだが、少し先で適当に尾根に取り付く。どっちにしてもラッセルはするのだから(笑)
程なくして鹿の足跡があり、しばらく追いかける。これが非常に合理的なラインを描いて、尾根から谷、谷から尾根へと移動している。
先週に比べれば雪が締まっているので、ラッセルもそれほどきつくない。
大菩薩峠から親知不の頭までの稜線が林間から見えるので、それを参考にコース取りを決めるのだが、どうも目標にする富士見新道上部の神成岩、あるいはその周辺から若干離れていくのを感じる。しかしどうにもならない。
神成岩へ続く尾根らしきものが向こうに見えているが、そこまで谷をトラバースするのは時間がかかりそうで、その気になれないのだ。
40分あまりそんなこんなでラッセルを続けて登っていくと、笹の原の雪原になってくる。どうも尾根の終点が近い。
どんどん傾斜が緩くなって、10分ほどでポンと台地状の箇所に出る。
はぁ〜? 左手からものすごい踏み跡が登ってきて、さらに右手の平坦地へと続いていくではないか!
唐松尾根だ。後で調べてみると唐松尾根1880m地点のプラトー。いつの間にか唐松尾根の枝尾根に入っていたのだ。
本日のバリエーションがあっという間に終了。
不完全燃焼だが、これも小生のミスなのだからしょうがない。気持ちを切り替えて、大菩薩嶺へ向かう。
途中ロープの出てきた雷岩手前の最後の斜面から吹雪き始める。
稜線に出るとさすがに風が強いが、すぐ林間になり6〜7分で大菩薩嶺に到着。
ビデオを撮ったりして時間をつぶし、いざ丸川峠へ。ここから先は初体験ゾーンです。
下り始めて5分ほどしましたら、朝バスで一緒だった山ガールさんと遭遇。まだまだ元気な様子でした。そのすぐ後ろにおじさんが一人つかず離れずで登っていきます。こういうときは人の気配を感じて歩くのが安心でしょうね。
大菩薩嶺〜丸川峠の部分はいかにも森の中という感じでいいですね。フィトンチッドをたっぷり吸い込んで、ずぼずぼ足が埋まる丸川荘手前の斜面をひぃひぃ言いながら下りてきました。
開けた峠の雰囲気がまたいいですね。天気の良い日なら正面に富士山を見ながらの下山なのでしょうが、今日は何も見えません。
小屋は休みでしたが、ちょっとお世話になっている管理人さんにメモを残し、下山。
最初の5〜10分くらいの区間が岩と凍結部分があって、アイゼンがあった方が歩きやすいですね。
できるだけ雪のべったりついている部分を拾い、時に藪を突破して、一気に林道の堰堤のところまで下りました。
吹雪いていたので途中食事を取るチャンスがなく、このまま裂石まで行って番屋茶屋で何か食べても良かったんですが、せっかくだから河原に下りて、お湯を沸かし、どん兵衛きつねでランチです。
そこからは5分もかからず、林道ゲート。朝の車はそのままでした。
裂石まで下りていくと番屋茶屋に暖簾がかかっています。
やった〜。ほうとうが食べられる!
それと、約束の炊飯鍋が手に入るぞ。
炊飯鍋ですか? 実はこれが今回の山行の目的の一つでして(笑)
丸川荘限定のシンプルかつディリシャスなご飯が炊けるスグレモノなんですよ。
ただいま50%オフの2500円。ちょっと大きなコッフェルと思えばいいわけで、40Lのザックだとそのままスッポリと入り、空間部分も利用すれば邪魔にもならない逸品でございます。
早くこいつで飯を炊きたいぜ。
前もって連絡をしておりましたら、小屋は休みだけど、下の番屋茶屋に一つだけ個人的に取り置きしているのがあるので、それを持って行けるようにしておく、ということだったんですね。この場を借りて、ありがとうございました。
秋田美人のおかみさんのつくってくれたほうとうをはふはふ言いながら食べ、14:52発のバスに少し待ってもらい(ペコリ)、甘酒までゴチになりました。
また来るね〜♪
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