仙丈ヶ岳

2019年01月03日(木) 〜 2019年01月05日(土)

• GPS: 50:17
• 距離: 30.0km
• 登り: 2,320m
• 下り: 2,319m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:29
• 休憩: 0:17
• 合計: 4:46

7:49 戸台登山口
9:54 9:54 角兵衛沢渡渉点
10:04 10:04 熊穴沢渡渉点
10:28 10:43 丹渓山荘
11:22 11:23 八丁坂ノ頭
12:19 12:20 大平山荘
12:35 北沢峠 こもれび山荘

2日目

• 山行: 6:23
• 休憩: 0:22
• 合計: 6:45

5:35 北沢峠 こもれび山荘
5:36 5:37 北沢峠
7:15 7:21 藪沢分岐（大滝の頭）
7:26 7:27 薮沢大滝ノ頭
7:31 7:31 藪沢分岐（大滝の頭）
8:42 8:46 小仙丈ヶ岳
9:23 9:24 仙丈小屋分岐
9:55 9:56 仙丈ヶ岳
10:14 10:14 仙丈小屋分岐
10:51 10:51 小仙丈ヶ岳
11:16 11:22 藪沢分岐（大滝の頭）
11:25 11:25 薮沢大滝ノ頭
12:18 12:20 北沢峠
12:20 北沢峠 こもれび山荘

3日目

• 山行: 3:00
• 休憩: 0:05
• 合計: 3:05

6:57 北沢峠 こもれび山荘
7:06 7:06 大平山荘
7:40 7:42 八丁坂ノ頭
8:07 8:09 丹渓山荘
8:24 8:24 熊穴沢渡渉点
8:31 8:32 角兵衛沢渡渉点
9:59 9:59 戸台登山口
10:02 ゴール地点

天候

1/3晴れ 1/4快晴 1/5曇り時々雪

アクセス

利用交通機関：

自家用車

マイカーを戸台河原駐車場に駐車。道路に雪は無く運転に支障は無かった。
1/3の7:40着だったが駐車台数にはまだ少し空きがあった。

コース状況／危険箇所等

●戸台河原←→北沢峠
河原歩きは危険はないが疲れる。
要所々々にカラーテープの目印があり、それを頼りに進んだ。テープが無かったら複雑なコースに思えた。
丹渓山荘跡以高の樹林帯の登山道は、大きな石や倒木も少なく、例えば自転車でも通れそうな程の歩きやすい道だった。
登りも下りもアイゼンは付けなかった。

●北沢峠←→仙丈ヶ岳
4日は天候に恵まれ樹林帯ではほとんど無風。トレースもしっかりしており、まだ暗い中での出発であったがヘッドライトの明かりで危険なく歩けた。
6合目以高森林限界にでると流石に風に吹かれたが風速は10m/s未満。それでも体感気温がグッと下がった。対応としてゴーグルを付けてフードを被りソフトシェル素材のパンツの上からゴアテックスパンツを履いた。ネックゲイターは付けなかった。
ほとんどの登山者はピッケルを装備していたが自分はWストックのままで登った。
もう少し風が強かったらピッケル無しでは怖かったと思う。
当然アイゼンは常時装備。

その他周辺情報

●下山後の温泉
戸台河原駐車場から車で30分ほどの高遠にある【さくらの湯】に行った。
インターまでの通り道からほとんど逸れずに寄れる。
露天風呂、休憩所、売店、食堂があるそこそこ大きい施設で、泉質はアルカリのヌルヌル系でとても良かった。食堂のメニューには日替わりで定食もあった。
さくらの湯HP→https://www.ina-city-kankou.co.jp/sakuranoyu/

写真

1/3の天気図。西から高気圧が近づいてきている。南アルプスは太平洋側の天気に寄るので概ね晴れた。

1/3 7:41

予想より駐車台数は多かったがまだ停められそうだった。県警の方が登山届をチェックしていました。

1/3 7:44

河原歩きの始まりです。

1/3 7:52

堰管理の為の車道だろうか。

1/3 8:07

何気にここを渡渉したが

1/3 8:10

巻道があると下りの登山者に声をかけてもらった。

1/3 8:15

戻って巻道を通過しました。

1/5 9:32

帰り道での撮影だが、この左側が巻道の入り口です。

1/3 8:40

凍ったダムを通過。山と高原地図には白岩堰堤とある。

1/3 8:48

第二堰堤は階段で超える。

1/3 9:09

晴れているが雲は多目。

1/3 9:43

道標

1/3 9:46

石の少ない歩きやすい道に出たり。

1/3 9:52

凍りついた沢

1/3 9:58

熊ノ穴沢分岐の道標。鋸岳方面は左らしい。

1/3 10:13

橋

1/3 10:21

丹渓山荘跡。北沢峠までのおおよその中間点になる。

1/3 10:22

ここから本格的な登り道になるので一息入れた。

1/3 10:25

明日の本番を前にトラブルの芽は早めに摘み取る。

1/3 10:39

ひどく朽ちているなぁ…(・_・;)

1/3 10:54

雪が少ないのでこんな場所も無問題。

1/3 11:09

障害物が少ない歩きやすい登りが続いた。

1/3 11:26

仙丈ヶ岳が見えた。

1/3 12:13

太平山荘のある林道に出た。こもれび山荘まではあと10分。

1/3 12:25

無雪期にバスで見た雰囲気。

1/3 12:29

北沢峠のバス停。14ヶ月前にここからバスに乗った。

1/3 12:29

こもれび山荘に到着！2泊3日お世話になります！

1/3 12:35

早速チェックイン。この日の宿泊は60名程度とのこと。まだ静かだった。

1/3 12:42

僕の寝床は2階だった。夕食まで1階で読書タイム。新鮮な時間だった。

1/3 17:53

夕食は激ウマ。鮭の切り身は大きく食べごたえ十分でした。

1/3 17:53

ポトフには大きな具がゴロゴロ。お肉も角煮のようでした。準備中これのいい臭いが食欲を刺激した。

1/4の天気図。高気圧が西日本を覆っている。等圧線も緩やかだ。文句のない快晴となった。

1/4 4:37

朝食は4:30〜6:00でビュッフェ形式。おひとり1切れの物もあるので注意。

1/4 4:37

ビュッフェ形式はつい欲張りすぎてしまう（;´▽｀A``

1/4 5:30

ヘッドライトを付けて北沢峠バス停横の登山口を出発！

1/4 6:22

ほっこりはん(*´∇｀*)

1/4 6:40

空が白み始めた頃、北岳が見えた。

1/4 6:40

日の出までに出来るだけ上がりたいけど…(；´Д`A ```

1/4 6:54

四合目、風はほとんど感じないが寒かった。

1/4 6:54

日の出が始まった！

1/4 6:57

こんな場所でも日の出は激的なものだ。

1/4 6:57

暖かいおてんとさまに感謝！

1/4 7:26

五合目の大滝の頭。少し風がでてきた。
ゴーグルを装備してハードシェルのベンチレーションを閉めた。

1/4 7:47

森林限界を超える。まさに天国の始まり。

1/4 7:48

写真では伝わらないが、北アルプスが物凄く近く感じた。

1/4 8:20

北岳の向こうに初富士が見えた！

1/4 8:20

西からの風はおそらく10m/sもないが体感温度はグッと下がった。
足先が痺れはじめる。パンツがソフトシェル素材だったので急いでゴアパンツを履いた。

1/4 8:20

お隣の甲斐駒ケ岳。

1/4 8:31

☆*+⁺(✪ܫ✪)⁺+*☆

1/4 8:38

小仙丈ヶ岳からの鋸岳、甲斐駒ケ岳。その向こうの八ヶ岳。

1/4 8:37

小仙丈ヶ岳で撮ってもらいました。もうひと頑張り！

1/4 8:38

1、2、3

1/4 8:39

嗚呼！女王様！

1/4 8:54

もうすぐイキますからね！
´`ァ,、ァ(*´Д｀*)´`ァ,、ァ

1/4 9:30

一番奥が山頂ε=(´Д｀；)

1/4 9:30

こう見えて風はそんなに強くない。

1/4 9:37

仙丈小屋が見えた。

1/4 9:38

歩いて来た道を振り返る。

1/4 9:39

あと一息です女王様❤

1/4 9:47

この穏やかさ…なんて日だっ!!

1/4 9:44

壊れてもいいよねっ♪

1/4 9:48

南側、塩見岳、赤石岳方面。

1/4 9:48

山頂からの1、2、3。

1/4 9:48

北東側、甲斐駒ヶ岳方面。

1/4 9:48

北ア方面。今日は北アも貴重な晴れでした。

1/4 9:48

甲斐駒ケ岳のドアップ。

1/4 9:49

1位、2位のドアップ。

1/4 9:49

南ア主稜のドアップ。

1/4 9:51

生きてて良かった(*´∇｀*)

1/4 9:52

この後、調子に乗りすぎたオヤジにお仕置きが待っていた…。

1/4 10:28

デジカメを落したことに気が付いたのは30分くらい下った時だった。

1/4 10:28

ゴーグルで胸元が見えなかったので、どこで落したのかまったくわからなかった。

1/4 10:29

とっさに20mくらい登り返して探してみたが、雪の中で物を落としたら見つかる可能性は限りなく低い。

1/4 10:40

山頂まで引き返して探すという発想に、頭が切り替わるまでに暫くかかった。その間さらに下ってきてしまった。
そして結局探すのをあきらめてしまった…。

1/4 10:44

下りながらじわじわと膨らむ後悔の念。デジカメを失くしたことよりも自分の根性の無さに落ち込んだ。
最高の気分だったはずが一気に最悪の気分に…(T_T)

1/4 10:45

しかし奇跡が起こりました。こもれび山荘に戻り休んでいると、他の登山者の方が僕が落したデジカメを見つけて届けて下さったのです！感謝！感謝！本当にありがとうございました！

1/4 17:50

1/4の夕食。手ゴネハンバーグにカレーソース、生野菜が嬉しすぎる(*^ー゜)b

1/4 17:50

クリームシチューにみかんまで！明日は短い行程なのでご飯のおかわりは我慢しました。

1/5の天気図。前線を伴った低気圧が東北の太平洋沿岸にあり
高気圧は南側に逸れてしまった。北沢峠周辺は気温は高かったが曇っており微量の降雪もあった。稜線では風速20m以上との予報も。この日なら僕では登頂は難しかったと思う。(´・ω・`)

1/5 6:50

こもれび山荘の薪ストーブはダッチウエストでウチのとサイズ違いの同型でした＾＾
完全に日が出るまでのんびりして出発。

1/5 6:51

最高の時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。
名残惜しくもこもれび山荘をあとにした。

1/5 7:10

アイゼンを装備していたら楽だったかもしれないがツボ足で下る。

1/5 7:20

どんより曇っていたけど気温は低くなかった。

1/5 7:25

30分ほどでアイゼンは必要なくなると思った通りだった。
濡らさずにすんで良かった。

1/5 7:52

ケモノの頭蓋骨のカケラ。誰かがここに置いたのかな。

1/5 7:55

叫び。

1/5 8:04

丹渓山荘跡であと半分！

1/5 8:04

長い河原歩きが始まる。

1/5 8:37

休憩中また小雪が降り出したが、すぐに止んだ。

1/5 9:27

1/5 9:54

駐車場に到着。県警の方はもういませんでした。

1/5 9:54

お疲れ様でした(*´∇｀*)

撮影機器：

COOLPIX AW120 ニコン

AQUOS SERIE SHV32 au シャープ

感想

qayama

写真の記録が無い時間。こもれび山荘で過ごした時間について触れたい。
1日目は主に読書に時間を費やした。普段はパソコンやスマホに向かっていることが多いので本を手に取ること自体が非日常だった。これから始めたいと思っているバックカントリーについて知識を増やすことができたし、岐阜県警の山岳レスキュー最前線の本からかなりリアルな遭難事例を知ることが出来た。他の登山者との交流もしたかったがこれはこれで意外と充実した夜だったと思う。
2日目は、登頂を果たした後でかなりリラックスしていた。落としたデジカメを拾って下さったパーティの方々や他のソロの方とも交流することが出来た。登山以外の面でもしっかりと充実感が感じられる内容だったと大満足している。

厳冬期の3,000m越えは初めてのチャレンジだった。
前回の山行から日数も経っていて体力も勘も鈍っていたと思う。
天候に恵まれたから登頂することが出来たが5日のような天気だったら撤退に終わったと思う。単独行とはいっても結局誰かに頼りながら迷惑を掛けながら居る。
感謝する気持ちを一瞬たりとも忘れずにいたい。