深堂山〜南条山〜虚空蔵山 ＜清滝ルート消滅⁉＞

2019年01月12日(土) [日帰り]

• GPS: 05:46
• 距離: 15.1km
• 登り: 962m
• 下り: 958m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:39
• 休憩: 0:07
• 合計: 6:46

9:48 スタート地点
14:08 14:13 虚空蔵山登山口
14:42 14:44 虚空蔵山
15:42 15:42 虚空蔵山登山口
16:34 ゴール地点

西日本豪雨災害後、初めて深堂山への清滝ルートを登りましたが、ほぼ消滅状態だったのに驚きました・・・。清滝は岩肌が露出していましたが、原型はありました。結果的に調査登山。。

天候

雨のち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

山陽自動車道：西条IC〜志和IC間の側道【ひがしひろしま聖苑方面(八本松町飯田)ですが、現在通行止め中】に駐車。

コース状況／危険箇所等

深堂山・南条山への清滝ルートは西日本豪雨災害時の土砂崩落により、ほぼ消滅状態です。崩落地の谷筋を登るより、南条山Bルートからアプローチすることをお勧めします。虚空蔵山Aルートは登山口直後に崩落地あり、対面のピンクマーキングを見逃さないように。。

写真

1/12 9:36

深堂山(しんどうやま)登山口：清滝へ向かう道中。雨模様のため、深堂山(左)の山頂付近はガスで霞んでる・・・。南条山(なんじょうやま)は右の双耳峰。

1/12 9:56

9:48　手前で車両通行止めのため登山開始しましたが、昨年7月の西日本豪雨災害により清滝周辺は様相が一変していました。ピンボケですいません・・・。

1/12 9:57

入口の説明板。鎌倉時代に遡り、山中に「清滝寺」があったとのこと。現存なし。

1/12 9:58

9:58　被災後初の山行でしたが、想像以上に土砂崩落が凄まじかったよう・・・。

3/27 8:53

＜ほぼ同じ場所で、2017年3月山行時の写真＞ 跡形もない・・・。

1/12 9:59

9:59　以前は右の山側に道がありましたが、ならされた沢筋を歩きました。

1/12 10:03

10:03「清滝(きよたき)」。こじんまりした滝ですが、以前とかけ離れた光景に驚きました(+o+)。

3/27 9:05

＜2017年3月＞ 落差は保たれているようですが、現在、岩肌が露出しています。

1/12 10:06

10:06　清滝の上へよじ上り(以前は草木あり無理)、以前の山道に合流すると、流木が積み重なり埋まっていました・・・。

1/12 10:07

10:07「千度の掛け外し(農業用水の堰)」への脇道。道標が倒れてる・・・。

1/12 10:08

10:08　少し先の「千度の掛け外し」は土砂に埋もれていました・・・。

3/27 9:10

＜2017年3月＞ この、幅30cm程の水路分岐が、現在の八本松町正力地区と飯田地区の農業用水を多くまかなっていたそうです。昔は水をめぐって争いが起きたことも。歴史的遺構だったのですが・・・。

1/12 10:09

10:09　昨年からこの看板が設置されました。山間部の宅地開発等で、クマも住みかが無くなっているんだろうなぁ〜。

1/12 10:10

10:10　以前の登山道の面影も少しありましたが・・・。

1/12 10:11

10:11　程なく土砂災害痕。GPSをみながら進みます。

1/12 10:18

10:18　元々、不明瞭な箇所が多い山道でしたので、どこが本道なのか？谷間を詰めながら深堂山の頂きを目指します。

1/12 10:39

10:39　GPSを使い進路修正しながら中腹の社(やしろ)への道を発見。西側に少し寄り道します。

1/12 10:41

10:41　何ということか⁉ 社は流失していました・・・。

3/27 14:57

＜2017年3月＞ こんな社でしたが・・・。正月参りも途絶えるのか？

1/12 10:45

10:45　笹藪のトンネルは健在でした。

1/12 10:48

10:48　社があった場所への入口。左右の大木が目印ですが・・・、流木で塞がれてる。。

3/27 9:33

＜2017年3月＞ この少し先でしたが・・・。

1/12 10:53

10:53　以前は木が多く気付きませんでしたが、段々にならされた土地には昔、集落があったのでしょう。寺屋敷跡？

1/12 10:57

10:57　滑滝が何ヶ所もできています。。

1/12 11:05

11:05　岩肌が多く露出していました。皮肉なことに、階段状になっていて登りやすい。。

1/12 11:16

11:16　深堂山方向へ谷間を詰め、こんな感じの所から山腹に取り付きました。

1/12 11:17

11:17　以前の清滝ルートより西側ですが、昔のルートかな？。

1/12 11:18

11:18　ゴロ石が増えてきた辺りから藪漕ぎ・・・。

1/12 11:31

11:31　崩落地のてっぺん。尾根上の直下から崩れていました。

1/12 11:33

11:33　見覚えのある尾根道に合流。左下から登ってきて、奥側(深堂山)に向かいます。

1/12 11:40

11:40　最後に2段構えの急登を登り切り、深堂山(597.8M)登頂。

1/12 11:40

三角点。まあまあスペースはありますが、ガスのため景色は真っ白・・・。晴れていれば、高鉢槍、安駄山など望めます。

1/12 11:42

一昨年登った時に私が付けたプレート。

1/12 11:49

11:49　次の南条山へ向かいます。急坂を下りきったところにあるコナラの大木と。。

1/12 11:52

11:52　イノシシの浴場は無事でした(笑)。

1/12 12:04

12:04　無傷の尾根道をアップダウンしながら10分程進み、清滝ルート〜深堂山・南条山の鞍部分岐を通過。清滝ルートは大部分崩落していましたが・・・。

1/12 12:11

12:11　ピンク・赤・青のマーキングを追って南条山への急登に差しかかりました。

1/12 12:13

12:13　2つ目の清滝分岐。こちら側は以前から荒れ気味でした。

1/12 12:19

12:19　お助けロープが張られていました。使いませんでしたが、感謝。

1/12 12:25

12:25　南条山 西峰(630M)登頂。眺望なし。ここだけ少し雪が残っていました。

1/12 12:30

12:30　双耳峰の片割れ、南条山 東峰(615M程)。眺望なし。

1/12 12:32

12:32　少し下ると第2展望台(600M)。

1/12 12:32

12:32　真っ白・・・。

3/27 13:10

＜2017年3月＞ 晴れていれば、先ほどの深堂山を望めます。

1/12 12:36

12:36　更に5分下ると、第1展望台(560M)。

1/12 12:37

説明書き。一昨年には「山城」の説明部分はありませんでした。深堂・南条ともに山城だったようです。

1/12 12:37

三角点タッチ。

1/12 12:38

今日はガス日和でしたが、もやの切れ目から麓の正力団地や山陽自動車が認識できました。

1/12 12:41

12:41　何はともあれバンザ〜イ。。

3/27 13:28

＜2017年3月＞ 普段はこんな景色。山陽本線：JR寺家駅を中心に、八本松〜西条町内が望めます。左手に(西条)龍王山。

1/12 12:50

以前、電光表示板が3枚ありましたが、1枚盗られたそうです。何のために？

1/12 13:15

13:15　カレーヌードルを美味しく頂いた後、虚空蔵山に向けて南条山を下ります。お助けロープが長い距離張られています。

1/12 13:21

13:21　まあまあの急坂。落ち葉が心地よいものの、滑りまくり。。

1/12 13:24

13:24　山城の遺構？

1/12 13:32

13:32　15分ほどで砂防堰堤のあるAコース登山口に。

1/12 13:34

南条山Aコース登山口。虚空蔵(並滝寺)方面への車道を進みます。

1/12 13:37

13:37　木々の切れ目から麓が見える。向かいは龍王山〜田房山。

1/12 13:45

13:45　豪雨災害崩落地。ここから車両通行不可。　

1/12 13:58

13:58　こんな竹林もありながら。。

1/12 14:11

14:11　並滝寺(なみたきじ)池に到着。向かいにある並滝寺は733年、行基により建立とされる由緒ある寺院です。

1/12 14:13

14:13　県道をまたいである虚空蔵山のAコース登山口。

1/12 14:13

岩室山ともいうらしい。

1/12 14:14

14:14　間もなく豪雨災害崩落地。

1/12 14:17

14:17　登山道が崩落していたため少し探すと、崩落地を挟んで向かいの林にマーキングを見つけました。

1/12 14:29

14:29　その後は異常なし。急登が続きます。

1/12 14:42

14:42　急登を登り切り、Bルートと山頂への分岐に着きました。

1/12 14:42

14:42　こんな案内板が何箇所かあります。

1/12 14:47

14:47　大岩をスルーし、虚空蔵山(666.1M）登頂。眺望なし。落ちていたプレートが直されていました。

1/12 14:47

三角点タッチ。

1/12 14:55

14:55　大岩に行き、真っ白のなか1枚。麓は晴れていましたが・・・。

8/20 14:06

＜2017年8月＞ 息子と大岩に登った時の景色。晴れていれば南条山(右)を見下ろし、西条町寺家方面まで望めます。

1/12 14:56

白いポストのノートに書きこみました。今日で5回目だったかな。

1/12 15:06

大岩の溝に松葉が入って不思議な模様。。　

1/12 15:17

15:17　Bルートを下山中、変電所につながる鉄塔が2箇所あります。他ルートも分れていました。

1/12 15:18

志和町中村あたりの集落が見えます。

1/12 15:20

サルトリイバラの実。

1/12 15:29

15:29　沢のある谷間へ下りてきました。Bルートはほぼ無傷でした。

1/12 15:32

15:32　Bルート登山口。ここから駐車地まで延々車道を歩きます。

1/12 16:03

16:03　並滝寺池を過ぎて車道を下った麓から虚空蔵山を望む。やはり、中腹からガス模様。山頂や大岩も見えません・・・。

1/12 16:08

16:08　寿福寺。インド象が山門に架かっています。

1/12 16:38

16:38　Bルート登山口から1時間ちょっと歩き、駐車地着。左上に山陽自動車道。

撮影機器：

COOLPIX S2900 ニコン

EXILIM EX-ZS29 カシオ

感想

よしP

深堂山の清滝寺は現存していませんが、一昨年登った時に寺屋敷跡など段々の石垣跡は散見していました。土砂崩落により一部地形も変わったようですが、木々で見えなかった中腹あたりまで露出し、段々の整地された地形を確認。鎌倉時代頃？、思ったより谷間に集落が広がっていたようです。西日本豪雨災害は数百年に1度規模の大災害だったと思われます。新たな災害に遭わないようお祈りします。