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記録ID: 1715909
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沢登り
谷川・武尊

湯檜曽川・ケサ丸沢〜武能沢出合〜松ノ木沢ノ頭

1995年08月09日(水) 〜 1995年08月10日(木)
 - 拍手
usubashiro その他1人
GPS
33:50
距離
16.5km
登り
1,558m
下り
1,739m

コースタイム

1日目
山行
9:48
休憩
2:50
合計
12:38
6:25
65
7:30
8:15
30
武能沢出合
8:45
8:50
90
白樺沢出合
10:20
10:50
30
ケサ丸沢出合
11:20
11:45
55
二俣
12:40
12:50
145
奥ノ二俣
15:15
15:30
50
旧道
16:20
17:00
123
19:03
武能沢・湯檜曽川合流点
2日目
山行
7:53
休憩
1:05
合計
8:58
7:17
53
武能沢・湯檜曽川合流点
8:10
8:30
30
ゼニイレ沢出合
9:00
9:30
270
二俣
14:00
14:15
120
16:15
土合橋
天候 晴れ(8/9)、晴れのち雨・曇り(8/10)
アクセス
利用交通機関:
電車
白樺沢出合
白樺沢に入ってすぐの小ゴルジュ。出口にCS滝。水の中に入り途中から突っ張りで滝の下に出て右壁から越えます。
1
白樺沢に入ってすぐの小ゴルジュ。出口にCS滝。水の中に入り途中から突っ張りで滝の下に出て右壁から越えます。
国境稜線が見えています。
国境稜線が見えています。
白樺沢4m黒い滝
スノーブリッジの向こうに白樺沢30m大滝
スノーブリッジの向こうに白樺沢30m大滝
同じく縦で、国境稜線も・・・。
同じく縦で、国境稜線も・・・。
スノーブリッジを素早くくぐって・・・
1
スノーブリッジを素早くくぐって・・・
ケサ丸沢20m滝
ケサ丸沢・20m滝上の大ナメ70m
1
ケサ丸沢・20m滝上の大ナメ70m
ケサ丸沢左俣
ケサ丸沢右俣
滝はまだまだ続きますが、
滝はまだまだ続きますが、
ようやく、おとなしくなってきます。
ようやく、おとなしくなってきます。
ケサ丸沢源頭

感想

8月8日(火)
 水上駅に寝るのは、3年前の白毛門沢以来だ。夜行列車がないためか、待合い室にはカギがかかり、自動販売機の前で寝た。けっこう暑い。虫はいなかった。

8月9日(水) 晴れ
タクシーで一ノ倉沢出合へ。駐車している車は少ない。休憩しながら、武能沢の出合へ。今回は、登山道を少し登り、魚止ノ滝をカットして湯桧曽川本谷に入渓してみた。
 魚止ノ滝の上流の河原で、右岸側で最初に流入してくるのが白樺沢だ。
ゴーロを少し歩くと、出口にCS滝を持つ小さなゴルジュが出てくる。水の中に入り、途中から突っ張りで滝の下に出て、右壁より越える。
そして、沢が左に折れると小滝が連続する。4mの黒い滝は、右壁より越える。右手に同じような黒い滝の流入を見て、1本目の送電線の下にくるとスノーブリッジが現れる。その向こうに白樺沢の3段30m滝が見え、さらに国境稜線まで望むことができる。スケール感のある所だ。そのスノーブリッジの様子を観察し、上か下のどちらから通過するか、判断をする。そして、下を選び、すばやくくぐる。それを抜けた次の滝を高巻くが、急な草付のいやなトラバースになる。なんだかのろのろとした歩みで、ずいぶん時間が経ったのに、振り返れば、さっきの雪渓がまだすぐそこにあった。
白樺沢の3段30m滝は、湯桧曽川本谷の十字峡で正面に見える、抱返り沢出合の大滝のようで、「これを越えれば幸せの沢ですよ。」という感じで大きな関門として立ちはだかっている。しかし、どうやって登るのだろうか?
さて、ケサ丸沢に入り、2つの滝を直登して越えていくと、沢が左折するところで20m滝が現れる。ここを右岸の草付から越すと大きなナメに圧倒される。今度は、沢が右に折れ、二俣となる。出合の感じは、両俣とも荒れたゴーロで良く似ている。
右俣に入り、3段9mの斜瀑を越えると、2本目の送電線の下を通過する。先ほどの送電線からここまでが核心部のようだ。
やがて奥の二俣に出る。左の沢と右の沢の水温が極端に違う。ぬるい左の沢に入ると、すぐにナメと小滝が連続する。水量も減り、両岸の樹も降りてくる。10mの階段状の滝を瀑心から右手を越え、苔むした滝を分けながら8mの滝を右壁の窪みから抜けると、沢はいよいよ狭苦しくなってくる。後ろに鉄砲尾根の鉄塔が見え、さらにそれがみえなくなると旧国道(清水峠を越える登山道)を横切る。これで一安心だ。
その後、源頭ムードが高まり、沢が明るくなったと思うのも束の間、潅木・笹ヤブの狭苦しい窪状になる。沢を左、左と選んでいくと、蓬峠北側の小ピーク近くで稜線に出た。
 ちょうど、ガスが出てきて、見晴らしはなくなってしまった。遠くに雷の音を聞きながら、登山道を下り、武能沢出合付近の湯桧曽川本流の河原にツエルトを張る。雨にはならなくてよかった。

8月10日(木) 晴れのち雨のち曇り
武能沢を数分遡って登山道に出る。そこから湯桧曽川沿いの道を、芝倉沢・幽ノ沢と横切り、一ノ倉沢からほとんど下ることなく湯桧曽川の河原に出た。対岸の、ゴーロの押し出しの沢がゼニイレ沢だ。上部に傾斜の強いナメが見えている。
 対岸に渡り、荒れたゴーロを約30分ほどで二俣に着く。水は、左俣からだけ流れている。しばらく休憩する。
 この左俣を見送り、しばらくいくと、ようやくナメが現れる。しかし、ナメが本格的に連続し始めた所で、どうも先の傾斜が強そうで踏み込めない。そして、うろうろある程度登っていると、天気が急変し、強い雨が降り出してきしまう。もうあとにもひけず、そのまま松ノ木沢ノ頭に出る尾根のヤブコギコースしか選択肢はなくなった。急な斜面から松ノ木沢ノ頭から南西に伸びる尾根に出て、見晴らしの良い岩峰に出るまで約4時間。その岩峰に出る頃、雨はやみ、対岸の谷川岳東面の壁に滝が流れている様子も見えてきた。その静かな岩峰から10分ほどで、ほぼ松ノ木沢ノ頭に出た。
 あとは、登山道を下るだけ。よく、溯行の後、登山道は舗装道路のように見えると言うが、それを実感する。土合橋のたもとにある谷川観光ホテルでゆっくり入湯し、水上からの最終列車で帰京する。

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2/5
体力レベル
3/5

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