記録ID: 1723767
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾




地図/標高グラフ


標高グラフを読み込み中です...
過去天気図(気象庁) |
2012年08月の天気図 |
---|
感想/記録
by ちゃってぃ
2012年8月15日。
ゲリラ豪雨や雷に翻弄されまくった夏の遠征も最終日を迎えました。
盛岡を出発してから3日が経ちましたが未だ一座も登れていません。
途中敗退したとしても、せめて一座くらい登らないとあまりにも甲斐のない遠征になってしまいます。
そこでアクセスが比較的容易で日帰りができ、それなりに登り甲斐のある山ということで雨飾山に登ってみることにしました。
名前に惹かれて選んだという側面もあります。
たとえ途中で雨に降られても「雨飾山だから雨も仕方ないよね〜」と
それだけでネタになるかなーというしょーもない話なんですが…。
準備を整え6時30分に登山口を出発します。
朝、目が覚めた時には高曇りの天気で青空は限定的ながらも山々の頂が見えている…
というような状態だったのですが、登山開始と当時に天空から雲が舞い降りて来ました。
そうかいそうかい、あくまでもそういう天気なのね。
小谷側からの登山道には400mごとに標識が設置されており山頂に進むにつれ1/11・2/11というように番号が進んで行きます。
2/11の標識まではわずか10分。
それもそのはず、登山口からここまでは平坦…どころかわずかに下り坂になっていてすいすい歩けてしまうのです。
2/11の標識をすぎると登りが始まります。
登山道の大半を木の根が覆う典型的な「木の根道」ですがこういう場所は歩き慣れているのもありさほど苦になりません。
むしろその後に出てくる岩の上に泥が付着したエリアが厄介でした。
予告無くズルッと行くんですよね。
手や膝を着こうものならドロドロになってしまいます。
しばらく坦々と高度を稼いできた登山道は一転下りに転じます。
荒菅沢に向って下降していくわけですが、せっかく稼いだ高度を吐き出していくと思うとややうんざりさせられます。
そしてここの下りが悪いんだ、これ。
なぜか登山道上にひん曲がった鉄筋が何本も刺さっているのです。
どうやら一度階段などを整備したらしいのですが、積雪やら泥の流出やらで破損してしまったようで、現在はその名残として鉄筋だけが残っているようです。
この鉄筋をよけようとして躓き、危なく荒菅沢にダイブするところでした。
予算とかいろいろあるんでしょうが、この鉄筋だけはなんとかしたほうがいいと思うんですが…。
荒菅沢まで降りてきました。
8月も中旬だというのに大きな雪渓が残っていました.
さすが豪雪地帯。
しかし、さすがの巨大雪渓も融雪が進み中央部には巨大な穴が空いていました。
登山道を示すベンガラが微かに残っていますが、穴に向って一直線です(笑
よく見ると穴の大きさの数倍の範囲に渡って雪渓が薄くなっているのが見て取れます。
しかも穴の深さも相当なものです。
これは…万が一踏み抜きなんぞやらかしたらただでは済まないのでは…。
山頂方向を見やるとべったりと厚いガスに覆われています。
ここを通過しても眺望は無さそうだ…。
しかも帰りもここを通過しなくてはならない…。
行くの、やめようかなぁ…。
一瞬、ここで引き返すことも考えないでもなかったのですが天候回復に一縷の望みをかけて前へ進むことにしました。(帰路、ここで引き返す登山者が結構いた事が発覚。やっぱ怖いよね…)
二人同時に落ちたら洒落にならんので一人ずつ、可及的速やかに通過。
よく見ると雪渓上には大きな石もたくさん転がっており昨年の白馬での落石の記憶も甦ってきます。
無事雪渓を通過。
通過したら余裕が出てきました(笑
雪渓をバックに記念写真☆
(安全を期して岸の岩の上で撮影しています)
荒菅沢を渡ったあとから、いよいよ本格的な登りになります。
しばらくは樹林帯の中を登りますが、まもなく背の高い木は姿を消し登山道も土よりも岩が優勢となり高山の気配がしてきます。
本来ならこのあたりから景色が良くなってくるんでしょうが、残念ながら雲の中に突入したらしくごらんのとおり。
7/11の標識を過ぎたあたりから、いよいよ道は険しくなってきます。
梯子ありロープありと、なかなか変化に富んだ登山道です。
ガスが無かったら結構な高度感があるんじゃない?
登りも下りも、岩場そのものはたいして怖くもなかったのですが粘土質の泥と岩のコラボレーションが最悪に怖かったです。
下りでは静止状態から少し体重移動しただけで両足が同時に滑り始め1mくらい滑り落ちたあと膝を岩に打ち付けてやっと止まる…という恐ろしい経験もしました。
歩いていてスリップというのは何度も経験していますが、静止状態からスリップするとは夢にも思いませんでした。
この難所を登りきると笹平という平坦な場所に出ます。
標識でいうと9/11くらいで、山頂はまだ少し先になりますがここから先は草原の中をゆったり歩いていけるので、まずはホッと一息といったところでしょうか。
晴れていれば回りの山々の眺望と高原とお花畑と…という具合に素晴らしい景色なんでしょうが…ガスだなぁ。
ツートンは花がたくさん咲いてる!ということでテンションアップ。
私にももう少し花の知識があれば楽しいのかもしれませんが、どーにもこーにも、覚えた端から忘れてしまうんですよね…。
糸魚川方面からの登山道と合流し、道は山頂へと続きます。
ほとんど眺望がないなかを黙々と歩いていくと目の前に山頂標識が現れました。
雨飾山山頂に到着です。
ガイドブックによると
「山頂からは360度の展望」
「糸魚川市街、日本海が眼前に広がる」
「白馬・火打・妙高などの名山が手にとるように見える」
らしいですが、見事なまでのホワイトスクリーン。
雄大なパノラマは想像するしかありません。
山頂付近はガスだけでなく強風に見舞われており、長居もかないません。
記念写真撮影後速やかに撤収と相成りました。
帰路は同じ道をたどり、ほぼコースタイム通りに下山することができました。
半ば予想していた事とはいえ、初登頂の雨飾山はガスの中の登頂となってしまいました。
雪渓を越えたり、岩場・梯子場があったりと変化に富んだ登山道、絶景のパノラマの山頂付近…と美味しそうなキーワードに富んだ山だったのですが結果はご覧のとおり。
深田百名山の中でも評判が良い山だっただけに残念です。
いずれ天気の良い日を選んでリベンジしたい山となりました。
ゲリラ豪雨や雷に翻弄されまくった夏の遠征も最終日を迎えました。
盛岡を出発してから3日が経ちましたが未だ一座も登れていません。
途中敗退したとしても、せめて一座くらい登らないとあまりにも甲斐のない遠征になってしまいます。
そこでアクセスが比較的容易で日帰りができ、それなりに登り甲斐のある山ということで雨飾山に登ってみることにしました。
名前に惹かれて選んだという側面もあります。
たとえ途中で雨に降られても「雨飾山だから雨も仕方ないよね〜」と
それだけでネタになるかなーというしょーもない話なんですが…。
準備を整え6時30分に登山口を出発します。
朝、目が覚めた時には高曇りの天気で青空は限定的ながらも山々の頂が見えている…
というような状態だったのですが、登山開始と当時に天空から雲が舞い降りて来ました。
そうかいそうかい、あくまでもそういう天気なのね。
小谷側からの登山道には400mごとに標識が設置されており山頂に進むにつれ1/11・2/11というように番号が進んで行きます。
2/11の標識まではわずか10分。
それもそのはず、登山口からここまでは平坦…どころかわずかに下り坂になっていてすいすい歩けてしまうのです。
2/11の標識をすぎると登りが始まります。
登山道の大半を木の根が覆う典型的な「木の根道」ですがこういう場所は歩き慣れているのもありさほど苦になりません。
むしろその後に出てくる岩の上に泥が付着したエリアが厄介でした。
予告無くズルッと行くんですよね。
手や膝を着こうものならドロドロになってしまいます。
しばらく坦々と高度を稼いできた登山道は一転下りに転じます。
荒菅沢に向って下降していくわけですが、せっかく稼いだ高度を吐き出していくと思うとややうんざりさせられます。
そしてここの下りが悪いんだ、これ。
なぜか登山道上にひん曲がった鉄筋が何本も刺さっているのです。
どうやら一度階段などを整備したらしいのですが、積雪やら泥の流出やらで破損してしまったようで、現在はその名残として鉄筋だけが残っているようです。
この鉄筋をよけようとして躓き、危なく荒菅沢にダイブするところでした。
予算とかいろいろあるんでしょうが、この鉄筋だけはなんとかしたほうがいいと思うんですが…。
荒菅沢まで降りてきました。
8月も中旬だというのに大きな雪渓が残っていました.
さすが豪雪地帯。
しかし、さすがの巨大雪渓も融雪が進み中央部には巨大な穴が空いていました。
登山道を示すベンガラが微かに残っていますが、穴に向って一直線です(笑
よく見ると穴の大きさの数倍の範囲に渡って雪渓が薄くなっているのが見て取れます。
しかも穴の深さも相当なものです。
これは…万が一踏み抜きなんぞやらかしたらただでは済まないのでは…。
山頂方向を見やるとべったりと厚いガスに覆われています。
ここを通過しても眺望は無さそうだ…。
しかも帰りもここを通過しなくてはならない…。
行くの、やめようかなぁ…。
一瞬、ここで引き返すことも考えないでもなかったのですが天候回復に一縷の望みをかけて前へ進むことにしました。(帰路、ここで引き返す登山者が結構いた事が発覚。やっぱ怖いよね…)
二人同時に落ちたら洒落にならんので一人ずつ、可及的速やかに通過。
よく見ると雪渓上には大きな石もたくさん転がっており昨年の白馬での落石の記憶も甦ってきます。
無事雪渓を通過。
通過したら余裕が出てきました(笑
雪渓をバックに記念写真☆
(安全を期して岸の岩の上で撮影しています)
荒菅沢を渡ったあとから、いよいよ本格的な登りになります。
しばらくは樹林帯の中を登りますが、まもなく背の高い木は姿を消し登山道も土よりも岩が優勢となり高山の気配がしてきます。
本来ならこのあたりから景色が良くなってくるんでしょうが、残念ながら雲の中に突入したらしくごらんのとおり。
7/11の標識を過ぎたあたりから、いよいよ道は険しくなってきます。
梯子ありロープありと、なかなか変化に富んだ登山道です。
ガスが無かったら結構な高度感があるんじゃない?
登りも下りも、岩場そのものはたいして怖くもなかったのですが粘土質の泥と岩のコラボレーションが最悪に怖かったです。
下りでは静止状態から少し体重移動しただけで両足が同時に滑り始め1mくらい滑り落ちたあと膝を岩に打ち付けてやっと止まる…という恐ろしい経験もしました。
歩いていてスリップというのは何度も経験していますが、静止状態からスリップするとは夢にも思いませんでした。
この難所を登りきると笹平という平坦な場所に出ます。
標識でいうと9/11くらいで、山頂はまだ少し先になりますがここから先は草原の中をゆったり歩いていけるので、まずはホッと一息といったところでしょうか。
晴れていれば回りの山々の眺望と高原とお花畑と…という具合に素晴らしい景色なんでしょうが…ガスだなぁ。
ツートンは花がたくさん咲いてる!ということでテンションアップ。
私にももう少し花の知識があれば楽しいのかもしれませんが、どーにもこーにも、覚えた端から忘れてしまうんですよね…。
糸魚川方面からの登山道と合流し、道は山頂へと続きます。
ほとんど眺望がないなかを黙々と歩いていくと目の前に山頂標識が現れました。
雨飾山山頂に到着です。
ガイドブックによると
「山頂からは360度の展望」
「糸魚川市街、日本海が眼前に広がる」
「白馬・火打・妙高などの名山が手にとるように見える」
らしいですが、見事なまでのホワイトスクリーン。
雄大なパノラマは想像するしかありません。
山頂付近はガスだけでなく強風に見舞われており、長居もかないません。
記念写真撮影後速やかに撤収と相成りました。
帰路は同じ道をたどり、ほぼコースタイム通りに下山することができました。
半ば予想していた事とはいえ、初登頂の雨飾山はガスの中の登頂となってしまいました。
雪渓を越えたり、岩場・梯子場があったりと変化に富んだ登山道、絶景のパノラマの山頂付近…と美味しそうなキーワードに富んだ山だったのですが結果はご覧のとおり。
深田百名山の中でも評判が良い山だっただけに残念です。
いずれ天気の良い日を選んでリベンジしたい山となりました。
お気に入り登録-人
拍手で応援
訪問者数:57人
コメント
この記録に関連する本
この記録に関連する登山ルート
登山 | 登山用品 | 山ごはん | ウェア | トレイルラン |
トレッキング | クライミング | 富士山 | 高尾山 | 日本百名山 |
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する