阿弥陀岳北稜

2019年02月16日(土) 〜 2019年02月17日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 11.1km
• 登り: 1,260m
• 下り: 1,263m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:30
• 休憩: 0:00
• 合計: 2:30

9:30 赤岳山荘
12:00 行者小屋

2日目

• 山行: 6:07
• 休憩: 2:25
• 合計: 8:32

6:28 行者小屋
6:37 6:37 阿弥陀岳分岐
7:40 8:00 第1岩稜
9:20 9:50 第2岩稜
9:55 10:20 阿弥陀岳
10:20 10:20 中岳のコル
10:53 10:53 中岳
11:50 11:50 阿弥陀岳分岐
12:00 13:10 行者小屋
15:00 赤岳山荘

スバルのお陰でチェーン無しで赤岳山荘パーキングまで入れました。林道は土が出ている箇所が多く、上部の雪のコンディションを心配しつつゆっくりと上がりました。凍結箇所は多くはありませんがしっかり凍っています。特に赤岳山荘手前の急坂はカリカリ。山荘のおばちゃんが中から出て来てくれ。轍を外して走った方がいいよと教えてくれました。

天候

16日＿晴れ/くもり（山はガスってた）
17日＿快晴無風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

赤岳山荘駐車場1000円/1日

コース状況／危険箇所等

・美濃戸口から赤岳鉱泉までの林道
凍結箇所と土の箇所とのミックス。駐車場にはチェーンを巻いてるクルマとそうでないクルマが混在。

・赤岳鉱泉から行者小屋
チャーンアイゼン有効。行者に近づくと凍結はなくなる。でもやっぱり行者は遠いなあ。
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・スタートとアプローチ
ヤマテンでは午前中風が強い予報だったので、0600スタートを0615から0630頃とする。取り付きは前日にリサーチ済みだったのでタイムロス無くすんなり。樹林帯で足が冷たくて冷たくて、このままだったらヤバいなあと思いながら登る。

・灌木帯
樹林帯から雪稜をハイクアップしていくと急傾斜の灌木帯に入る。ここで前のパーティに追いついた。全部で7人？？多いなあ。待ち時間が心配だなあ、と思い見てると、2パーティに分かれてコンテで上がって行ってしまった。意外と早い。
ガイド本には「初心者がいたらロープを出すべきところと」記載があったので、そのまま進む。しかしなかなか悪い！蹴り込みも甘く（爪が全て刺さらない）灌木を掴みながら慎重に上がる。最初の数mと最後の数mがしょっぱかった。ふくらはぎがパンパン！ここはロープを出すパーティが多数。しかもダブルアックス。私らは出さなかったしシングルだった。（K子さんが居たら出してただろうな〜）

・第1岩稜（1P目）15mくらい？
第1岩稜取り付き。支点はハーケン2個。ペツルが外れた痕跡あり。リードはワタクシ。最初の睡壁がパワー系。ピンはすぐ右にペツル。乗っ越すとリング。その先にペツル。クリップして進むとほっそいトラバースになる。左の壁に掴むところが無い！ほっそいトラバースをじりじりと進んで灌木にスリングで取ったら直ぐ上に支点あり。前のパーティがビレイ中だったのでピナクルまでこのままロープを伸ばそうか迷う。でもロープ重くなるしなあ、と逡巡していたら支点が空いたのでここで切った。

・第1岩稜（2P目）25mくらい？
支点は確かペツル2個（画像無し）。ここもワタクシトップで。ここから第2岩稜取り付きまではピンは無い。ピナクルで取るが120スリングが足りず焦る（受け渡しはキッチリやらないと・・）。

・第2岩稜（3P目）30mくらい？
支点はペツル2個。ここはパートナーYくんリード。結果、最後のピッチとなった。岩稜を越え、急な草付き？から雪稜へ。ナイフリッジも安定して歩け、紺碧の空へ。

・阿弥陀岳
てっぺんには20人くらい。360度のスバラシイ景色。中岳沢への下りもさして悪くはなかった。

・中岳沢
雪は安定していたのでここから下りる人が殆ど。ただあまりにもいい天気なので中岳を越え文三郎から下山した。帰り道からは北稜の全容が見渡せた。でも登り返しは思ったよりキツい〜。赤岳は目の前だったがそこまで行く気力はなかった・・

その他周辺情報

赤岳山荘の焼き肉丼・お味噌汁と野沢菜が付いて￥900ボリュームたっぷりで美味しい。肉うどんも美味しい￥750

ファイル

非公開 登山届け2019.021607阿弥陀北稜.numbers

（更新時刻：2019/02/18 18:45）

写真

2/16 9:31

赤岳山荘パーキングを出発。お天気は晴れで暑い！のでオーバーパンツは履かずに歩く。足元はゲイターとチェーンアイゼン。

2/16 11:50

後少しで行者だと思う。この辺は風も出て来てかなり寒い。ジャケットを着るために休憩。

2/16 11:50

ペグにするために拾った木の枝。行者についてテント張って、そのまま明日のルートの下見にGO。

2/17 6:28

朝方、3時頃から寒くて寝られず・・結構冷えたと思う。シュラフから顔を出して寝られなかったのでシュラフが結露した。重くなってた。。保濡れて温力が落ちたか？ともあれカイロ4つ使ったけど持ちませんでした〜。スノーフライ欲しい。起床0445＿出発0630

2/17 6:37

あっちゅー間に分岐

2/17 6:37

トレースを追って沢に入る

2/17 6:37

2/17 6:37

ん？カメラのバッテリーがヤバい！

2/17 6:39

大同心小同心。なkなか期待させてくれる天気。

2/17 6:45

沢に入って行くと目指す頂が見えてくる

2/17 7:11

尾根に上がってさらに進む。この後急斜面の灌木帯。良ーく見ると先行パーティが見える。

2/17 7:46

第1岩稜取り付き。支点はハーケン2個。ペツルが外れた痕跡あり。先に進んだ大勢パーティ（ガイドパーティ？）からラク。落ちて来たアックスが雪面を滑って行く・・・止まった・・・回収に行ってくれたのは前のパーティの男性。ご覧の通りの日差しで朝からポカポカ。待ち時間も辛くない。

第1岩稜の2ピッチ目。支点は確かペツル2個。ここもワタクシトップで。ここから第2岩稜取り付きまではピンは無い。ピナクルで取るが120スリングが足りず焦る。

2/17 9:12

第2岩稜支点はペツル2個。

2/17 9:12

2/17 9:12

第2岩稜は途中でピッチ切れるのかな？確かナイフリッジに支点があったと記載あったはず・・・

2/17 9:12

パートナーに訊いたら「行きます」とのお返事。出だしも傾斜無く問題ないピッチのはずだが、途中でまったくロープが伸びなくなり、声を掛けるかどうかかなり逡巡・・・後続パーティのベテランさんの肩がらみ確保のコーチングをしてたので穴の開くほどガン見する。

2/17 9:34

コールがあったので登って行くとすぐにナイフリッジ！終わっちゃったんかい？

2/17 9:34

こんな細さ

2/17 9:34

左を見ると富士山

2/17 9:34

美しい。これがご褒美？

2/17 9:34

いい絵だ

2/17 9:49

後続パーティ

2/17 9:49

終わっちゃったね〜

2/17 9:49

2/17 9:49

2/17 9:49

ここはホントに無風。少しお腹に入れる。水も飲む。

2/17 9:51

頂への道

2/17 9:51

2/17 9:51

中岳赤岳

2/17 9:51

いつもの相棒

2/17 9:51

2/17 9:52

ロープたたんでと・・

2/17 9:52

2/17 9:52

この後は動画でご覧ください。

阿弥陀岳の下降はそう悪くなく順調（雪質が良かったのか）。1ヶ所のみ岩が出ていたためクライムダウン。

あんまいいい天気なもんで、中岳沢へ下りる人たちを横目に中岳に向かう。中岳越えたらすぐ分岐だろうと思って進むが、これが遠い！文三郎分岐までを甘く見てはいけない・・Yくん、わがまま行ってゴメンナサイ。

2/17 10:37

美しいシュカブラ

2/17 10:38

ウキウキ

2/17 10:53

中岳とうちゃこ

2/17 10:55

振り返って阿弥陀

2/17 10:56

赤岳

2/17 10:59

文三郎までが遠かった・・・この時はまさかあんな上まで登り返すとは思っていなかった・・

2/17 10:59

2/17 11:23

阿弥陀北稜。逆Y字のピークがジャンクションピーク。次回があるなら右の尾根から取り付いてみたい。

2/17 11:23

K子さんとまた行く事になるのかな〜。

2/17 11:39

くだるくだる

2/17 11:49

分岐

2/17 11:49

帰って来た

2/17 13:08

昼過ぎには小屋は閉まってました。テーブルと椅子も仕舞われていて寂しい

2/17 13:08

さあ帰ろう

2/17 15:13

赤岳山荘の肉うどん！私は焼き肉丼を頂きました。ボリューム満点で美味しかった〜

撮影機器：

RICOH WG-30 リコー

iPhone SE Apple

装備

MYアイテム

its_yuko

重量：-kg

個人装備

マット 銀マット シュラフ シュラフカバー ダウン ダウンパンツ R2ベスト キャプ4フーディ フーディニ 予備ソックス テントシューズ 換え電池 カイロ コッヘル メスティン スプーン箸など カップ ナイフ・ライター ビニール袋大小 キッチンペーパー 水筒orテルモス プラティパス 新聞紙 布巾・タオル 軍手 嗜好品 レインウエア ネックウオーマー 帽子 ニットキャップ グローブ ロールペーパー 地図コンパス遡行図 医療品 虫除け・ヒル避け 保険証コピー 計画書 カメラ 携帯電話 ストック アタックザック サングラス お風呂セット サンダル スリング120.60 ヘルメット

感想

its_yuko

初めての自立バリエーション、初めてのルート。いろんな意味で力を試されます。
ただ、お天気は味方してくれ、美しい八ヶ岳ブルーの中での登攀となりました。

・ふたりパーティでダブルロープを使ってるパーティは皆無だった。
・着るもの＿寒かったので全部着た。
上半身→薄手メリノアンダー＋カキャプ4フーディ＋MAMMUTアコンカグア＋patagoniaナノエアベスト＋ハードシェル
ボトム→薄手メリノアンダー＋マムートアコンカグア＋リッジライン＋オーバーパンツ
・グローブ＿ちょー迷った。ウールを選択するも岩稜でお日様に当たりあったかくなったのでBlackDiamondのグリセードにチェンジ


・カメラが寒さでダウン寸前。西穂であれだけ風に吹かれて大丈夫だったのに・・懐で暖めて使う。やっぱ寒かったんだよ
・ストーブはst-310で全然大丈夫だった。ガスは一応パワーガスで1本全て使い切らなかった。小屋で飲んだからかな。
・鍋はこなべっちの豆乳ごま鍋2個（豚肉しゃぶしゃぶ用320g・白菜・水菜・ほうれん草・油揚げ・椎茸・エノキ・〆のラーメン1個と黒こしょう）
・ランタンがダメだった。充電不足というよりリチウム電池なので寒さでパワーでなかったみたい。

コメント

よー

こんにちは！
レコ、動画拝見しました。動画に出演したのは初めてで、いや〜恥ずかしい💦
またどこかでお会いできることを楽しみにしています。

its_yuko

Re: こんにちは！
勝手に投稿してスミマセン・・でもかなり素顔は隠されているので個人は特定できないと思来年はステップアップして赤岳主稜を目指したいと思います。お天気最優先ですが(^^;)・・・います。そもそも私のレコに訪れる方も少ないです（笑）
また何処かでお会いできると良いですね！いつかフリーのマルチかなんかご一緒しましょう！

mmakira

コメント遅くなりました
初めての自立北稜完登おめでとうございます。一度自立して登れますと、あとは何処でも登れる気持ちになりますよ　ガンバですね！！それと動画でYUKOさんの　かわいらしいお声拝聴できGOODでしたｗｗｗｗ。
私の方はこのところ　歳を感じることばかりで少々落ち込んでおります。早く立ち直らなくては　鬼軍曹の名前が泣いてしまいますよｗｗｗｗ。
また春になりましたら　どこかご一緒したいですね！！
本日妻の還暦祝いで　初冬山！！　サギダル尾根を登ってきました。なにせ冬山初心者なんで　支度から時間が掛かります。アイゼンの置き方を教え、ピッケルの打ち込み方を指導しながらの登攀で時間が掛かってしまい　残念ながら宝剣岳は諦め　サギダルの頭のみで終わりとしましたが　楽しい登山でした。またヤマレコに載せるかもしれませんので！！　

its_yuko

Re: コメント遅くなりました
サギタル尾根調べました。宝剣ではないですか！さすがです。奥さまもお強い！レコ拝読させて頂きます。楽しみにしております。

「一度自立して登れますと、あとは何処でも登れる気持ちになりますよ」
ホントにその通りですね。来年は赤岳主稜を視野に入れます！

あと、4月5月の残雪、どこか初級で行けそうなところはないかと探しています。ただあったかくなって来ると冬道具仕舞ってクライミングに行きたくなってしまい、毎年残雪は行けてません（汗）

春になったら是非お誘いくださいませ！