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Yamareco

記録ID: 173569
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ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

烏帽子岳&三国岳(下山路見つからず“プレ遭難”!?)

2012年03月08日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:12
距離
11.7km
登り
1,273m
下り
1,272m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

清内橋(時山バンガロー村入口)6:38―7:57烏帽子岳頂上―9:42三国岳894mピーク―10:01三国岳最高地点(911m)―10:34三国岳三角点ピーク(815m)―11:35ピストンへの変更決断地点―12:01烏帽子岳への分岐―13:08時山への分岐―13:50清内橋(時山バンガロー村入口)
天候 曇り・・でも展望はまずまずでした
過去天気図(気象庁) 2012年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
時山の登山口付近に駐車余地数台分ありました

時山バンガロー村に広い駐車場がありますが、登山者が使えるかどうかは不明です
コース状況/
危険箇所等
鐘釣谷ルート入口に「遭難多数で危険」との警告看板があったので、時山バンガロー村を起点に烏帽子岳へとスタートしましたが、頂上までの半分以上が中電の鉄塔巡視路でした

各頂上付近はかなり積雪がありました(時節柄、腐りかけの状態でした)

烏帽子岳から三国岳へは山高地図の点線のバリ道で、残雪等で難度が上がっているのを警戒していましたが、雪は少なく尾根を辿っていけば問題はありませんでした(逆方向(三国岳⇒烏帽子岳)に歩く方が、ルーファイ等の難度が高いと思います・・実際、行きで県境尾根の”ヤヤこしそうな所は北の岐阜県側を巻く”というイメージができていたので、1ヶ所ルート誤りして引き返しました(ルート図にも表れています))

三国岳894mピークが近づくと「迷マーク」となりますが、広い尾根のやや右めで雪渓を避けるのがルートです

三国岳三角点ピークから、登山口の時山方向へ下山するルートを見つけられず、周回予定をピストンに変更しました・・中途半端に雪が登山道を隠していてテープマーク等も殆どなく、このコンディションでルーファイしながら下るのは自分の山行力を超えていると感じました

鉄塔巡視路以外は、いわゆるマイナールート(ヤセ尾根や踏み跡程度、たまにヤブ状態)という感じでした


*山行の3日後に、自分のGPSトラックとガイドブック等のコース解説とを照らし合わせてみましたので、「三国岳815m三角点ピークからの阿蘇谷ルートへの下りについて」追加報告いたします。

GPSにインストールされているTOPOの山高地図赤線ルートでは、三国岳815m三角点ピークから阿蘇谷ルートへ直接下っていますが、積雪期には下って下れないことは無く見えましたが、実際は非常に危険な滑りやすい急斜面でした(明らかにルートではないと思われます)・・テープが巻かれた植林帯が下方に見えたので(ヒヤヒヤしながらも)無理やり下ってしまいましたが、正しくは、815m三角点ピークへはピーク手前の鞍部からの往復で、ピークから鞍部へ戻ってから、三角点ピークを巻いて阿蘇谷ルートへと向かうのが正しいようです。
その先の、稜線から阿蘇谷への分岐点(今回阿蘇谷ルートから下山できなかった要因)等も含め、雪融け後に現場で検証したいと思います。
登山口へと向かう途中で見えた烏帽子岳・・中々立派な山容
2012年03月08日 05:59撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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登山口へと向かう途中で見えた烏帽子岳・・中々立派な山容
鐘釣谷ルートは遭難者多数で危険との警告・・で時山バンガロー村へ
2012年03月08日 06:04撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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鐘釣谷ルートは遭難者多数で危険との警告・・で時山バンガロー村へ
清内橋から・・奥は無名ピークです
2012年03月08日 06:38撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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清内橋から・・奥は無名ピークです
バンガロー村から登山開始
2012年03月08日 06:41撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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バンガロー村から登山開始
中電鉄塔巡視路は面白みには欠けますが、滑りやすい急登を楽に歩けます
2012年03月08日 06:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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中電鉄塔巡視路は面白みには欠けますが、滑りやすい急登を楽に歩けます
鉄塔下の展望地に出ました
2012年03月08日 06:58撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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鉄塔下の展望地に出ました
標高が上がると烏帽子岳の頂上が樹間に見えてきました
2012年03月08日 07:23撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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標高が上がると烏帽子岳の頂上が樹間に見えてきました
霊仙山方面の展望地がありました
2012年03月08日 17:34撮影 by  DSLR-A100, SONY
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霊仙山方面の展望地がありました
霊仙山・・雪はずいぶん減ってますね
2012年03月08日 07:44撮影 by  DSLR-A100, SONY
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霊仙山・・雪はずいぶん減ってますね
伊吹山
2012年03月08日 17:36撮影 by  DSLR-A100, SONY
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伊吹山
烏帽子岳最高地点
2012年03月08日 07:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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烏帽子岳最高地点
最高地点の奥に三角点のある烏帽子岳頂上
2012年03月08日 07:57撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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最高地点の奥に三角点のある烏帽子岳頂上
藤原岳
2012年03月08日 07:57撮影 by  DSLR-A100, SONY
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藤原岳
鈴北岳〜鈴ヶ岳〜三国岳
2012年03月08日 17:50撮影 by  DSLR-A100, SONY
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鈴北岳〜鈴ヶ岳〜三国岳
三国岳へのバリ道
2012年03月08日 08:39撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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三国岳へのバリ道
意外にテープがありました
2012年03月08日 09:13撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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意外にテープがありました
三国岳がずいぶん近づきました・・ここから迷マークですのでより慎重に
2012年03月08日 09:18撮影 by  DSLR-A100, SONY
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三国岳がずいぶん近づきました・・ここから迷マークですのでより慎重に
頂上が近づくとスノトレになりました
2012年03月08日 09:37撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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頂上が近づくとスノトレになりました
三国岳894mピーク
2012年03月08日 09:44撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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三国岳894mピーク
鈴鹿最高峰の御池岳
2012年03月08日 09:44撮影 by  DSLR-A100, SONY
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鈴鹿最高峰の御池岳
三国岳最高地点(911m)
2012年03月08日 10:02撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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三国岳最高地点(911m)
再び霊仙山・・1番目を引きます
2012年03月08日 09:58撮影 by  DSLR-A100, SONY
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再び霊仙山・・1番目を引きます
最高地点から894mピークへと戻って三角点ピークへ
2012年03月08日 10:13撮影 by  DSLR-A100, SONY
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最高地点から894mピークへと戻って三角点ピークへ
三国岳三角点ピーク(815m)
2012年03月08日 10:34撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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三国岳三角点ピーク(815m)
試行錯誤の末、見つけた小さい道標
2012年03月08日 11:31撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/8 11:31
試行錯誤の末、見つけた小さい道標
中途半端な雪の着き方(直下といけず)で下山路も見つけられず、ビッグトラブルを避けるために、ここでピストンバックを決めました
2012年03月08日 11:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/8 11:35
中途半端な雪の着き方(直下といけず)で下山路も見つけられず、ビッグトラブルを避けるために、ここでピストンバックを決めました
無事に下山できたので良しとしましょう (^_^;)
2012年03月08日 13:49撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/8 13:49
無事に下山できたので良しとしましょう (^_^;)

感想

鈴鹿の中ではメジャーな藤原岳・御池岳や霊仙山にはさまれたエリアは、自分にとっては未踏の空白地帯ですが、ガイドブックにはバリ道も含まれる“鈴鹿通好みの山域”と紹介されています。

まだ鈴鹿は残雪の時期ではありますが、自分の山行力を試す意味もあって、平日にこのエリアの烏帽子岳と三国岳を登ることにしました。

結果はタイトルにある通りで、殆ど雪のなかった「点線の道」は特に問題なくて烏帽子岳・三国岳2山の登頂は果たせたのですが、中途半端に残雪があった三国岳三角点ピークからの下山路のルーファイができず、“U字ピストンバック”と相成りました。

今回、もしもう1つか2つミスや不運(誤ったルートを深追いして転倒・滑落したり、悪天候に見舞われる)が重なると、遭難騒ぎとなった恐れもあり、(これを“プレ遭難”と表現しました)いい経験ができました。

反省点は、「道標・テープマークが少ない」、「踏跡薄い」、「人がいない」、「残雪がルートを隠している」・・等の悪条件が予想される場合は、やはり無雪期に歩いた上で向かうべきだったということです。

逆に遭難を避ける上で良かった点は、「早出していて時間に余裕があった」、「運よく天気が崩れなかった」、「普段からなるべくロングコースを歩くようにしているので、下れなくなった時点での登り返しがさほど苦にならず、ピストンバックを速やかに決断できた」といった点でしょうか。

また、単独行であったということについては、もちろんこの山域に精通しているリーダーに同行していたら道迷いには至らずに済んだと思いますが、逆に、自分の判断やコンディションだけで行動できたのが深みにハマらずに済んだ要因でもあり、何ともいえない可能性があると思われます。

自分の山行力不足を露呈して、恥ずかしいようなレコとなりましたが、「こういうことが山では起きうる」という良い教訓になった山行でした。

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コメント

お久しぶりです
残雪はあまりありませんでしたが、我々もおそらく遭難しかけたのだと思います。

阿蘇谷はひどい道で、雪解けのころは増水も重なったでしょうから、U字ピストンバックは正解です。

思い切った判断を見習いたいと思います。
2013/4/1 14:04
fuararunpu さん こんばんは
こちらこそお久しぶりです

低山とはいえ鈴鹿のマイナーエリアは気が許せず、 銚子が口付近でも、遭難までは行きませんでしたが下山遅れを経験しました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-250972.html

それにしても、息子さんは立派な”隊長”として頼もしい限りですね

ご訪問ありがとうございました
2013/4/3 23:59
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