西穂目前で滑落、自力で下山、生還する
長野県
岐阜県
sirius
- GPS
- 24:20
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 705m
- 下り
- 707m
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西穂高口9:30 - 10:23西穂山荘10:45 - 独標11:40 - ピラミッドピーク12:05 - 滑落地点13:20 - 西穂山荘16:10
3月15日
西穂山荘8:40 - 西穂高口9:50
| 天候 | 3月14日 午前中はいいお天気もお昼前からガスる 3月15日 雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
町田 → 八王子IC → 談合坂SA → 甲府昭和IC → 国道20号線 → 岡谷IC → 梓川SA → 新穂高温泉無料駐車場(深山荘そば) ※談合坂で晩ご飯、梓川で車中泊 ※高速代はETC割引で1600円 ※上部(バス停のそば)に無料駐車場あり、そちらの方が近くていい 3月15日 新穂高温泉無料駐車場 → 松本IC → 八ヶ岳PA → 談合坂SA → 八王子IC → 町田 ※高速代はETC割引で3650円 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
★新穂高ロ-プウェイ 通常往復料金 2800円 モンベル会員割引料金 2520円 冬期の始発は9時ですが8:50発の臨時便に乗車しました。 中国人観光客が大挙して押し寄せたためです。 ロ-プウェイのなかは中国語が飛び交ってました。 ★西穂高口〜西穂山荘 トレ-スばっちり。アイゼン必要なし。 目印の赤布多い。 ★西穂山荘〜独標 丸山から上は広大な斜面。 ガスで視界が悪いとル-トを見失う可能性あり。 特に下山時は要注意。トレ-スを外さないこと。 独標からの下降は気が抜けない。 ロ-プがあるなら出した方がいい。 私は後ろ向きで前爪を蹴り込んで一歩ずつ慎重に下降しました。 ★独標〜滑落地点 信州側の雪屁の踏み抜きに注意。 緊張を強いられるトラバ-スが数箇所あり。 下山時は前爪を蹴り込んで「カニの横歩き」状態で切り抜けました。 滑落地点から先はトレ-スが消えていました。 ★西穂山荘 1泊2食 9300円 平日にもかかわらず宿泊者は20人ちょっといました。 |
写真
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感想
西穂を目前にして滑落してしまいました。
場所は�曲�もしくは�景�付近だったと思います。(西穂本峰が�喫�です)
トラバ-スで足を滑らせてしまった。
飛騨側の斜面をおよそ200mほど転げ落ちました。
落ちながらもう駄目かと思ったその瞬間、ピタッと体が止まりました。
ちょっと雪が吹き溜まっているようなところでした。
「奇跡」としかいいようがありません。
あの硬い雪の斜面なら何百mいやもっと下まで落ちても不思議ではなかった。
運が良かった。本当に運が良かった。
「これで助かった!」
「生きて帰れる」
その時、稜線上から人の声が聞こえました。
「大丈夫か」
ピッケルを振って応えました。
それから猛然と稜線めがけて登り始めました。
もう無我夢中で体の痛みを忘れて這いつくばって登りました。
やがて2人のパ-ティ-に追いつきました。
私の滑落を目撃された方達です。
彼らと一緒に小屋まで下山することにしました。
途中何箇所か緊張したトラバ-スがあってまさに薄氷を踏む思いでした。
前爪を蹴り込んでカニの横バイで慎重に通過しました。
気が張っていたせいか体の痛みはあまり感じませんでしたがこのトラバ-スは
本当に恐かった。独標を下るまで気が抜けなかった。
小屋に辿り着いた時は心底ホッとしました。
これで助かったんだと実感した瞬間でした。
彼らとは小屋で談笑する機会がありました。
そのときに救助隊と救助ヘリが待機していたことを知りました。
私の滑落を見て彼らがとっさに携帯で警察へ通報してくれたのです。
結局、私が斜面を登り始めたのを見て再度警察に通報していただいたおかげで
出動することはありませんでした。
いろいろな方にご迷惑をおかけしないですみました。
3人でささやかながら缶のアルコ-ルで生還できたことを喜びあいました。
あ〜本当に良かった〜。
翌日はロ-プウェイの西穂高口駅まで足の痛みに堪えながら何とか下山
しました。これを見かねた調布からきた方に湿布をいただきました。
また、愛知からきた方には駐車場の近くまで車で送っていただきました。
皆さん、本当にありがとうございました。
帰路、栃尾の奥飛騨交番で事情聴取を受けました。
滑落時の状況説明を約30分ほどしました。
町田へ帰ってきてそのまま病院へ直行。
左手首剥離骨折(全治4週間)
左手小指打撲
右手親指と小指打撲
下腹部打撲
右足太腿打撲
その他擦り傷数箇所
これだけの怪我ですみました。
命が助かっただけ良かった。本当にそうシミジミと思いました。
この冬はいろいろ経験してきましたがこの滑落だけはもう二度とごめんです。
雪山では一歩一歩決して気を抜いてはいけない。
西穂は昨年おととしと続けて4月に登頂しています。
いま思うとその時のわりと楽に登れたイメ-ジを引きずっていたのかもしれない。
決して甘くみていたわけではないのですが・・・。
今回のことで雪山から足が遠のくことはありません。
雪山への想いも変わりません。
変わるとしたらそれは「畏怖の念」が一層強くなることでしょう。
それだけ今後はより慎重になれるはずです。
ただ当分の間、トラバ-スが「トラウマ」になるかもしれませんね。
滑落の恐怖を克服するには時間が必要です。
これで月末に予定していた鹿島槍はお流れです。当然ですね・・・。
しばらくはおとなしくしていないといけません。
久しぶりに京都でゆっくりしてくるつもりです。
復帰はGWかな・・・。
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初めまして、matukura64と申します。
無事生還されて、本当によかったですね！
でも、こんな場合でも、警察の事情聴取を受けることになるんですね！
冬に限らず、夏山でも、低山でも気を抜いちゃ行けませんよね！
一昨年の夏！夜中2時頃から行動し始め、一度も高い山に登ったこと無い女性が、食料も水も持たず、尾瀬の至仏山を登り、途中自分でどうしてよいかわからず途方に暮れいていたのを手助けし、相当な時間をかけて下山させました。
「登山もブームになり、お気軽なイメージがもてはやされているが、山をなめちゃ行けないね。」とたしなめたのです。
私自身冬の山を覚え始めてあちこちと登り始めまたこの頃、siriusさんの今回の記事を読んで、事前の計画をしかっりとし自分に見合った山を選び、安全登山を心がけたいと改めて思いました。
あちこちお怪我をされたようで、懲りずにまた山に登ってくださいね、お大事に！
siriusさん、こんにちは。
滑落の報に驚きましたが、無事に下山されお怪我も大事ないとのこと、安堵に胸をなで下ろしたところです。
山という過酷な環境において油断と危険が常に隣り合わせていることに改めて思い至り、私も同じように山に対する畏敬の念が強まりました。
それでも今回の事故も冷静に分析され、前向きにとらえていらっしゃるのは、さすがです。
まずは養生に専念されてくださいね。
これからも応援しています！
本当に無事で何よりです
ドキドキしながらレコを読ませて頂きました。
そして、ヤマからはいつも学びがあることを、しかと受け止めました。
私も更に慎重に、無理せずを心がけて歩きたいと改めて思いました。
本当に良かったです・・・
レコが完成したころに、また覗きにまいります。
どうか早く全快されますように
siriusさん、こんにちは
「西穂目前で滑落、自力で下山、生還する」を見つけて、「あっ、この人・・・」って思いました。
あれからちゃんと車を運転して帰って行ったんだと先ずは安心したよ。
siriusさんの滑落を耳にして、家に帰ってからは私自身も色々と考えました。
自分の
難しいね。
一日も早いご回復を心からお祈りします。
時々siriusuさんの日記を見に来るよ〜
駐車場まで
siriusさん、こんにちは。
滑落されたとは聞いていましたが、２００ｍもの滑落だったのですね。。。
命があって何よりでした。
生きていれば、次があります。
骨がくっついてもしばらくは痛みが残ると思いますが、焦らずに徐々に復帰されてください。
matukura64さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
山は季節と高低に関係なくいつも危険と隣り合わせだということを自覚しないといけませんね。
いつも安全第一で山へ向かっていたつもりですが今回は
気の緩みがあったかもしれません。
慎重さに欠けていました。
天候うんぬんより自分のミスによる滑落なので反省しないといけません。
それでも生還できて本当に良かったです。
お互いに安全登山でいきましょう。
lynx1218さん、こんばんは。
ご心配おかけしましたが何とか生還しました。
まさか自分が滑落するとは夢にもおもっていませんでした。
でも「絶対に落ちない」なんていう保証はないんですよね。
本当に運が良かった。
「奇跡」という表現は大袈裟ではありません。
事実、ここ最近、滑落して行方不明になっている方が
いるくらいですから・・・。
山は好きですが山で死んではいけない。
軽傷でも重傷でもいいから生還しなくてはいけない。
明日のために・・・。
いまつくづくそれを実感しています。
あれから10日経ちましたが足は順調に回復しています。
手首と指のほうは時間がかかりそうです。
Tamiさん、こんばんは。
久しぶりに覗いてみたらさぞかしビックリされたことでしょう。
落っこちた私も予想外の展開にビックリでした。
こういう経験だけはもう懲り懲りです。
無理をしない、気を抜かないという当たり前のことが
いかに大切なことか。痛い目に合わないとわからないんですよね。
今度の滑落を反面教師にしていただければ幸いです。
怪我のほうは足の回復がいちばん早いようです。
これならすぐに山へ・・・・。
おっと焦ってはダメですね。
完治するまで我慢です。
hicoさん、こんばんは。
あの時はありがとうございました。助かりました。幸いにも車の運転には支障なく無事に帰れました。
でもあの足の痛みはキツカッタです。
あんなおもいはもう二度とごめんです。
独標の下降は緊張しました。うっかり足を滑らせたら信州側に落っこちちゃいますからね。
登高はともかく急斜面の下降やトラバースは難しいです。経験を積むしかないですね。
早く怪我を直して山へ行きたいです。
nagagutuさん、こんばんは。
遅くなってすみません。
京都へ行ってました。
向こうは寒かったですよ。
それにしても何とか生還できたからいいもの生死は紙一重でした。
一歩一歩気を抜いてはいけないのに中途半端な足の出し方をしてしまいました。
結局、精神的にも技術的にもまだまだ甘いんですよね。
痛い思いをしないとわからないのかもしれません。
今回のことを生還できたからよかった、だけで済ませてはいけないと思ってます。
原因ははっきりしているので二度と同じ過ちを犯さぬ
よう技術を向上させないといけません。
いろいろな雪面の状況に対応できる技術を身につけたい
です。
あれから2週間経ちましたが手首と指の方はあまり回復していないような感じです。
何とか5月の連休には本格復帰したいと思っているんですが・・・。
九死に一生、無事ではないかもしれませんがほぼ無事の生還なによりでした。
siriusさんのことですから山への復帰は当然ですが、あまり無理をされませんよう
じっくり直して、またどこかの山でご一緒しましょう
sakura0725さん、こんばんは。
お久しぶりです。
まさか自分が滑落するとは思いませんでした。
とにかく生還できてよかった。
それしかないです。
これで運をつかいきってしまったかな・・・。
今までしょっちゅう山へ行っていたのでいい機会です。
近々京都へ桜を見に行ってきます。
sakuraさんはそろそろ始動開始でしょうか。
また北アで会えるかもしれませんね。
私も残雪の蝶ケ岳で滑落し、自力で下山した事があります。
あとで高度計を見ると70メートル程と解りましたが
落ちながら瞬時にいろんな事を考えるものですね。
私は右足首捻挫で済みました。
不思議なのは下りるまで痛みをあまり感じない事です。
siriusさんは骨折までして満身創痍…よく下山できましたね。
トラウマは残りますけど私は一歩一歩丁寧に歩くようになって転ばないようになりましたよ。
これからも頑張って山に入ってください。
応援します
OBABAさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
滑落なんてしないだろうと思っていたんですが・・・。
あっという間でしたね。どうすることもできませんでした。あの瞬間は思い出すのも嫌ですが忘れてはいけませんね。
私も独標を下りるまではさほど痛みを感じませんでした。丸山あたりまで下りて安心したからでしょうか、ジワジワ痛みが襲ってきました。
緊張の糸が切れたんでしょうね。
特に右足太腿の痛みがキツカッタです。
翌日、駐車場に辿りつくまでが大変でした。
5月のGWに復帰予定です。
今まで以上により慎重になりたいものです。
ヤマレコ、暫くのあいだ他の方達のレコを中々読めずに居ました。
たまたま先週末、西穂に登って昨夜レコをアップしたところ、
関連する記録として siriusさんのレコが表示されているのをつい先ほど見つけました。
時間も経過し今更ながらで恐縮ですが、大変な体験をされましたね。
自力で脱出、下山出来たのは何よりです、ホント、不幸中の幸いだったと思います、
運が悪ければもっと下まで滑落し身動きの取れない状況に陥っていたかもしれません。
下山後の事情聴衆は体が痛い中大変だったでしょうが、目撃者が迅速な連絡を取ってくれたのは有難いことです。
誰も居ない場所で身動きすら取れない状態を想像すると天国と地獄の差です。
私も雪山を歩いていてちょっとハードなルートに挑んでいる時など、
時折不安になることもあります、お気持ちは理解できます。
暫くはトラウマ的な事もあるかと思いますが、負傷箇所が回復し、
リハビリが済みましたら又徐々にでも山に戻って下さい。
今後のレコも楽しみにしています。
noborundaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
今度のことは滑落が止まったこと、自力で下山できたこと、目撃者がいたこと、重傷を負わずに済んだことなど・・・・・
本当に運がよかったとしかいいようがありません。
滑落から時間が経って日々そういう思いが強くなってます。
それでも自分の不注意によるミスが原因の事故なので大いに自省しなくてはいけません。
この大変な体験を今後の糧に出来るかどうかは自分次第ですね。
あれから1ヶ月過ぎました。
手の回復具合があまりよろしくありません。
GWに間に合うかどうか気を揉んでいるところです。
連休は涸沢か鹿島槍を考えています。
今年はまだまだ雪が多そうですね。少し心配です。
お互いに安全に楽しみましょう。
siriusu さんこんにちは
大変な思いをされましたね
先ずは御無事で何よりでした。
＊＊＊＊＊
鹿島槍の挑戦も自身にとってとても大事な
山行だったと思います。
失敗を糧に一層の高みを増す「岳人」にご成長
してください
私も年相応のチャレンジを続けていきます
daidabooさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ほんとうに生還できてよかったです。
安全登山がいちばんですね。
そのことが見に染みてわかりました。
今度の鹿島槍は少し疲れてしまいました。
体力が戻るのに少し時間がかかりそうです。
でも山へ還ってこれて嬉しかったです。
私にとって挑戦が山へ向かう原動力です。
今年もこれからいろんな山行を予定しているのでとても
楽しみです。
まずは無事下山出来たとの事で何よりでした。
その後怪我の具合はいかがでしょうか？
私は17日西穂山頂から200m弱滑落し全身打撲、
頭部裂傷で下山しました（笑）翌日全身CT＆
レントゲンでした。
某ガイドのページでは100mと書かれていまし
たが、写真と地図で見ると150m以上200m以下
と分かりました。
下山中の痛みがあまりない・・・分かります。
その後の痛みも分かります。それが経験と技
術になればと思っています。
お互い気を付けて山を楽しみましょう！
Ten-Tenさん、こんにちは。
山頂からとは・・・。
自力で下山されたのでしょうか。
ともかく生還されて何よりでした。
私の怪我はすっかりよくなりました。
幸いに打ちどころがよく大事には至りませんでした。
全身CT＆レントゲン。
大変でしたね。
回復まで時間が必要かと思いますがしっかり養生してください。
あまりいい経験ではないし、もう二度と御免ですが教訓もありました。
雪山の怖さも思い知らされました。それでも懲りずに今年も雪山へ向かいました。
この経験を糧にまた山へ向かってください。
痛い経験でしたが今までより慎重に山と対峙できると
思いますよ。
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