雙ヶ岡《京都百名山No.110》
京都府
山キチどん
その他7人 
体力度について
- GPS
- 05:34
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 316m
- 下り
- 316m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
雙ヶ岡三の丘〜二の丘は倒木撤去作業中 他は全て明瞭 |
| その他周辺情報 | 仁和寺、妙心寺 |
写真
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二の丘北稜線より
一の丘にて
3等三角点「御室」がある
後方は嵐山(382m)、烏ヶ岳(398m)
第1番霊山寺
愛宕山(924m)、竜ヶ岳(921m)を望む
感想
日帰り登山にしては異例の10時25分の集合で花園駅から歩き出した。先ずは法金剛院の北側にある花園西陵を目指して北上した。今宮神社がありその向かい側には花園東陵があった。案内には鳥羽天皇皇女で皇后と尊称された統子内親王が葬られているとあった。御陵の南の細道を通り花園西陵に到るが柵があり近づくことができず北側に回り込んだ。花園宮ノ上町からが正規の参道で御陵に辿り着いた。鳥羽天皇の皇后で藤原璋子（しょうし）が眠っている。藤原璋子は崇徳天皇、後白河天皇の母で、両天皇は源平時代の波乱に満ちた生涯を送られた。
本題の雙ヶ岡を目指し三の丘の麓の道に到ると案内板があった。回り込んで南の登山口に到ると倒木のため通行止めの表示があったが失礼して入って行った。三の丘の山頂に到ると山頂標識があり標高78mの表示があった。山頂部は古墳とされているがこんもりした丘だけで地表に特段の遺跡はない。次に続く小ピークも古墳のようだ。二の丘との鞍部に到るとチェーンソーの音が聞こえ二の丘の山頂付近で倒木の処理作業をしているようだ。盗人登山で気が引けるので山頂を外して西側を巻いて通過した。
一の丘との鞍部まで来ると二の丘の方にだけ立入禁止のロープが張られ一の丘への登山は問題ないようだった。一の丘が雙ヶ岡の主峰で標高は116m、3等三角点「御室」があり、開けて北側に仁和寺、その後方には桃山(466m)、西源山(251m)が横たわり自然に溶け込んだ伽藍が美しい。西側の展望も良く、小塩山から嵐山愛宕山が良く見えた。山頂付近には、平安時代の貴族、清原真人夏野（ふじわらのまひとなつの）の墓があった。此れは古墳の数には入っていない。歩き出して1時間も経たないが、この後仁和寺に入るので早めの昼食休憩にした。
北に下りる道を辿ったが不明瞭になり踏み跡に従って東への道を下山した。京福北野線の踏切を渡ると御室仁和寺駅がレトロ調でいい雰囲気をしていた。走ってきた電車もレトロ調で絵になる。北方向には仁和寺の二王門があり都心を離れた門前に落ち着いた雰囲気を醸し出していた。仁和寺は真言宗御室派の総本山で仁和4年(888)宇多天皇が建立し初代門跡となられて以降親王、宮家から門跡を迎える格式の高い寺として30世純仁法親王が慶応3年に還俗されるまで続いた。平成6年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された。建築物は、応仁の乱によりすべて焼け、江戸時代に再建されたものだが折しも皇居建替えが行われ、紫宸殿と清涼殿、常御殿が移築され夫々金堂、御影堂、宸殿となり今に伝わる。
500円を投じ、御殿内を拝観し西門から出て御室八十八箇所霊場巡りに踏み出した。此処は文政10年(1827) 29世門跡済仁法親王が発願し四国八十八箇所の各寺院の砂を持ち帰らせ成就山に88宇の堂を設けたもので実際の寺名と同じ名の堂で本尊も同じで弘法大師像と共に祀り四国に行けない人々の信仰を集めた。第1番の霊山寺から始まり右回りで順序も四国と同じ延長距離は約3�劼△襦�成就山は約250mの標高があり第43番明石寺の右横から「愛宕方面の展望」の案内に従って山頂に到るが山頂手前に愛宕山方面の展望地があり休憩適地となっている。最高所を訪れるが特段山頂標識はなくピーク性は薄い。
元に戻って第44番大宝寺から再開し、宇多天皇陵への道が分岐して小ピークに到ると「このあたり成就山頂上 標高約238メートル」とあったが、やはり一番高い処を山頂としたい。第51番石手寺の手前に展望地があり京都市内が一望できた。第65番三角寺の奥には成就滝があり、道場となっているようだ。川を堰き止めた池が二つあり下の方には島に第68番神恵院の堂が置かれていた。此の辺りは複雑にアップダウンし「順路」表示に従って進んだ。第88番大窪寺は一際大きなお寺で「御室八十八個所結願所」と石碑が建てられていた。
仁和寺の北から東側へ塀沿いの道を通り、北総門から妙心寺に入り境内を歩いて南総門に出て花園駅に帰着した。
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