平標山と仙ノ倉山
- GPS
- 15:06
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,592m
- 下り
- 1,647m
コースタイム
天候 | 晴れとか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は固めで安定 |
写真
装備
共同装備 |
石油ストーブ<br />スキレット
|
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感想
今日は楽しい山小屋泊。日程を調整し、新しい仲間も加わり総勢5人で行ってきた。
皆さんが軽量化を計るなか、石油ストーブ持ったり鋳鉄のフライパン持ったりと1人重量化です。さらには食いしん坊のらしこが、あれもこれもと食べきれない食材・酒。背負うとずっしり、これ登れるの? おまけに別荘地は除雪してあり板を担いで歩く。雪のある杉林を歩くか微妙です。
雪が出てきて、板を履き平坦な林道は順調です。しばらくして登山口。ここからが試練の始まりです。最初は適度な斜度と小さな沢渡。スキーは良いが、スプリットのらしこはトラバースに苦戦。先行のスキーと差が開く。
やがて急斜面に差し掛かる。らしこにクランポン装備を促すが、まだ大丈夫と。何事も勉強です。つけるタイミングは自分で覚えてもらいましょう。少し進むと急登になり固い斜面。さらに以前の滑走跡はカチカチです。案の定らしこは進退窮まった様子。まだ登り口で落ちてもすぐ止まる場所なので安心して見守ります。クランポン装着。いよいよらしこの苦手なキックターンの始まりです。
そんなこんなで、スキーヤーたちははるか上に行っています。前回の山でキックターンを特訓してきた僕がマンツーマンでらしこに教えます。何気にやっているキックターンを人に教えるとなると出来ないものですね。特訓の甲斐があり的確に教えることができ、みるみる上達していきました。一段上がるとみんなが待っていてくれて合流です。らしこに言いたい事が旨く伝えられないでいるとゴローさんが的確な解説をしてくれて、キックターンをマスターしてました。
いつも山小屋手前の沢が深く渡るのに苦労していたが、時期が良かったのか雪で埋まっていて難なく小屋に到着。重い荷物でヘロヘロですが、僕たちは山スキーヤー。山頂を目指します。今回の目的地、仙の倉山を目指すが1800m位から地獄となりホワイトアウト寸前。これは危険だし明日もあるので平標山を目指すことに。
ヤッター! 地獄の登頂!
鞍部からすぐ山頂に着き、記念写真を撮って長居は出来ない、山小屋に帰ろう。
小屋側の小さい雪庇下まで移動し、若干風が弱いところで滑走準備をします。おっとここで事件です。リーダーの板が風にあおられ流れてしまった。緊張が走る。
見つかるのか!一本で帰れるのか!
準備の終えたゴローさんが探しに行きます。視界も10mは利きすぐに見つかり事なきを得た。
気を取り直しいよいよ滑降です。僕はらしこを見失わに様に最後に行く。さあ、先頭が行きます。なんてことの無い所で転びます。二番手が行く。先頭を追い越したところで転ぶ。三番手が行く。先頭に立つと転ぶ。
どうやら目標物があると滑れるが、無くなったとたんに自分が進んでいるのか?止まっているのか?分からない。風で回りの雪が流れると自分が動いていると錯覚し転んでしまう始末。
どれどれと、今度は僕が先頭に立つ。視界はクリア。足元のシュカブラを見れば大丈夫。どんどん下りアッとゆう間にガスから脱出。写真を撮りながら山小屋に着き今日の屋外行動は無事終了。
さあ今宵は、楽しい山小屋宴会の始まり。石油ストーブに火をつけ頑張ったみんなに乾杯!
フライパンでらしこの持ってきた、とけちゃうお肉を焼き美味しく頂きました。暗くなったのを見計らって外に出ると星空が広がっています。しばらくするとドッカンドカンと音がして、苗場スキー場の花火が眼下に見えました。
真っ暗闇の中何やらメロディーが流れ目を覚ます。新しい朝が来た。準備を終えるころには白んできた。今日は最高の天気だ。張り切って仙の倉山を目指す。
平標は昨日登ったので巻いて行きます。スプリットにソフトブーツのらしこは辛いトラバースのはずなのに頑張っている。鞍部付近で平標山に日が差す。周辺の山々が美しい。雲海も見える。撮影タイムで皆足が止まる。
仙の倉まで巻こうとするがガチガチ氷化斜面になっている。らしこが僕の方に向かって来ては危険と思いしばらく待っていた。安全なルート選択をしてくれてホッとする。あとは目の前の斜面を登ればゴール。
記念写真を撮り滑走準備を済ませ滑降ルートを確認すると。
「あれ、仙の倉あっちじゃね」
やっちまいました。誰もが疑わなかった。まあ、ここまで来たら行きますよ仙の倉。
鞍部まで滑り込み、どうせ登り返しなので板をデポしツボ足で…
ゴーール! 着きましたホントの山頂。やりました。
記念写真を撮り、もう山頂気分は味わったのでさっさと駆け下ります。
まんまとはまった偽山頂に登り返し滑走開始です。快適斜面を滑った後は霧氷の凸凹斜面の始まりです。
こんな凸凹どう滑る! あれだ!! 凸にまっすぐ突っ込み凹でヒールキック。モーグル世代のオジさん達には快適モーグルコースでした。エアも決めちゃいます。
鞍部まで滑るともう帰るだけなのでトラバースを試みる。ダメでしたボード。元気ならしこは平標まで登り返す。続きます。相変わらず風の強い山頂。凧でも持ってくればよかった。
今日は視界良好。写真を取り合い山小屋目指す。ハードパックされた斜面はオン・ザ・レールターンでこなし山小屋へ。ここでも事件が。らしこのボードが流れてく。幸い近くの気に引っかかり助かった。昨日の教訓、生かせよ〜!
荷物をまとめ、お昼を食べて、名残惜しいが帰ります。登りも試練だったが、帰りも試練の重さ。ターンでずっしり足に来る。思ったよりは快適に滑り無事終了。
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