重い雪で修行 谷トンネルから取立山〜板谷の頭〜護摩堂山
- GPS
- 07:36
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,084m
- 下り
- 1,076m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この週末は取立山から大長山に行ってテント泊しようと準備して、今朝出発前に何気なく天気予報を見ると日曜日は雨。あれー?急遽日帰り装備に変更。スキー板もブーツも入れ替えて大騒動の朝です。
出遅れた関係で谷トンネルの到着は7時半過ぎ。そうなんです、スキーを担いで歩く装備は置いてきたので駐車地から雪のある谷トンネルの石川県側まで来ました。幸いまだ雪はつながってそうです。
新たに雪が積もって気温が上がりますから雪崩の危険性があるのでまたエアバックザックを背負います。暑そうなので水も多め、そしてお昼にカップ麺食べるためにお湯も入れてザックは10kg超え。テント泊装備が15kgなのに日帰りで10kgってどういうこと・・・エアバックザックって4kg以上と重いんです。
雪はスキーにまとわりつく重い雪です。あれ?スキーってこんなに重たかったかな・・・と思うくらい足が重い。別にゲタがついてるわけでもないのに。今日は12時まで行けるところまで行くつもりでしたが足かせ嵌められた拷問の予感がします。
ここのルートも4回目なので慣れたもんです。林道終点のいつもの急斜面はカニに登りますが、雪が私のようにユルユルで急斜面だと雪ごと滑り落ちそうです。しっかり踏み固めてステップ作りつつ登ります。稜線まで登ってしばらくはアップダウンの続くルート、そして通称ミラー峠に到着です。ぎりぎり雪がつながってたので通過します。今日は帰りに護摩堂山に寄ることにして、往路は林道を進みます。
ラッセルではありませんが重い雪がねっとりと足を引っ張ります。もう足にきてる感じです。まあピストンなので行けるところまで・・・と黙々と歩いていると護摩堂峠に到着です。ここから先も薮はそれほど増えてなく、いつものように稜線を歩くことにします。
さすがに太陽が照りつけ気温も高めで、飲み物が進みます。先週は雪降る中だったのでほとんど飲まなかったのですが、やはり気温が上がると飲み物の量も多く必要になります。それがまた荷物になるので辛いところです。
こつぶり山につくと取立山からのトレースがたくさんあります。きっと鉢伏山目指している方がいるのでしょう。もうすぐ11時でさすがに鉢伏山はありません。板谷の頭くらいで引き返すことにしましょう。
帰りに取立山に寄るとシール貼り直す回数が増えるので、行きに寄ってシールのまま取立山から滑ります。原高山では4名の方が休憩されていました。もうすぐお昼ですからね。
鉢伏山から戻られる方とすれ違い、ほどなくして板谷の頭に到着です。風が吹いてますがちょうど気持ち良いくらいです。念願の?カップ麺を食べ、疲れたので少しゆっくりします。
板谷の頭からはシールを剥がして滑ります。一瞬の出来事ですが、ここはやはりちゃんと滑っておきたいところです。すぐにコルに着いて、またシールを貼って原高山まで歩きます。そして原高山でまたシールを剥がして、避難小屋の東側に回り込んで滑ります。でも雪が重く滑りが悪いので漕いだり歩いたりも結構あります。
避難小屋の先のコルでまたシールを貼ります。これで2回目です。こつぶり山の登り返しですが、ここでスキートレースを発見。もう4月なのにこんなところを山スキーで来るなんて相当な物好き、知っている人のうち誰かな?と想像します(笑)
こつぶり山を登り返せばまたまたシールを剥がして稜線を滑ります。でもやっぱり滑りは悪く、かなり漕ぎが多いです。斜度がなくなって登り基調になったところで3回目のシールを貼ります。稜線を歩いて護摩堂峠に行き、そのまま護摩堂山への登り返しです。ここも先ほどのスキートレースが。護摩堂山に登るとはまたマニアックな。
護摩堂山に到着すると件の山スキーヤーがシールを剥がして準備されてました。ウロコ板で滑りが悪いと言われてましたが、私のノーマル板でも滑りが悪いんです。おいの水谷の駐車地に車を停め、取立山の駐車地までチャリで行って取立山に登って周回されたそうです。これからおいの水谷ルートを滑って帰られるとのことでした。お互い薮には気をつけましょう。私はまだ登り返しがあるんです。
さて県境稜線の滑りは先週と似てますが薮がまた濃くなった感があります。もともと緩いアップダウンが多いルートなので、かなり歩きと漕ぎを強いられました。
何とかミラー峠に到着すると、今朝滑った階段のところの雪がもうなくなってました。うわー早いこと。仕方がないのでそこは兼用靴で歩いて登りました。
4回目のシールを貼って最後の登り返しです。時刻も15時を回り、少し日が傾いてきた感じと疲労感が哀愁を誘います。日帰りの百四丈滝とか笈ヶ岳の下山途中を彷彿とさせます。それはもっと疲れ切ってましたが(笑)
さて最後の登り返しも終われば最後のシール剥がしをして、ラストの滑降です。ここからはもうほとんど漕がなくていいでしょうから、滑りを楽しもう・・・と言いたいところですが実際は重い重い雪で修行の滑りでもあります。ターンしようにも雪がまとわりついて回しにくい雪質です。
もともとスキーというのは、雪の上をより効率的に歩くための移動手段でした。平坦地や登りはもちろん、緩い下りもシールを貼ったまま歩くというのが基本で、長いスキー板のおかげでちょっとした穴に落ちることもなく安定して歩くことができる道具です。
それが、滑りの楽しさが発展し、滑るために頑張って登り、より滑る技術を向上するようになります。それを決定的にしたのがリフトの登場でしょう。いつしか自力で登るというのは特殊な世界になり、滑るための道具としてスノーボードが誕生することになりました。
どのような雪質であっても、シールを貼ったスキーで黙々と登ったり歩いたり、シール貼ったまま滑るというのは山スキーの原点を感じさせてくれます。雪深い地方で、ちょっと隣町のあの人のところまで行ってきます、と言ってスキーを履いて歩いていく・・・なんてシーンを想像しながらだと、また違った山スキーの楽しさを味わえるかもしれませんよ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
タヌキ→ウサギ(笑)
滝〜お疲れ様でした!
雪重すぎでした(笑)
足跡、やっぱりウサギでしたか〜訂正しておきます!ありがとうございます
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する