オプタテシケ山 トノカリ林道よりスキー
- GPS
- 05:34
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 853m
- 下り
- 1,496m
コースタイム
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:47
天候 | 快晴⇒高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
GPSの赤線は途中からです |
写真
感想
300名山巡りの一環として、オプタテシケに登ってきました。
道内の熟達者の皆さんの投稿を拝見し、
トノカリ林道からのスキー利用です。
今後登られる方のために、気付いた点をまとめておきます。
(なおこのルートは、残雪期登山と山スキー両面の経験が、
ある程度以上必要です。GPSも携行すべきと思います。)
300名山もあとは北海道のみとなり、連休毎に通う歳月です。
可能な山は積雪期に登っています。
今GWは、残す5座のうち、前日は暑寒別、この日はオプタテシケです。
前夜の移動に手間取り、遅めの出発になりました。
アプローチは道道718、大変立派な舗装路。奥にある国民宿舎東大雪荘
(通年営業とのこと)までの距離看板が、数km毎に出ています。
東大雪荘の12kmほど手前で左折。「秘奥の滝まで12km」との古い木の看板。
そこからはダート。所々に大穴、低車高では厳しめ。
5km程先の橋を渡ってすぐのT字を右折。入口左に小さく「トノカリ林道」の看板。
数百m先に北海道電力の小さなダム。その先で路面に雪が堆積しており、
車はここまで。付近にP、2ヶ所計5〜6台。
(ここまでは路面に雪なし。なおここまでは冬季も除雪もされるようです。)
7:30、板を担ぎ、兼用靴で歩き出します。林道に雪はほとんどなし。
1.5km程で左、更に数百m先で右に支線を見送ります。
この朝はその辺りからシールに切替えましたが、
夕方には半ば解けており、速やかに消えると思います。
8:45、Pから4km程で三股橋。渡った先も、道形は明瞭です。
標高750m程度から上なら、GW中は雪は持ってくれるかもしれません。
9:20、2万5千図の林道の終点付近(820m辺り)。
広場に雨量観測所のアンテナが建ち、良い目印になっています。
また、初めてオプタテシケの全体を見ます。
ここからのルートがわかりにくく、要注意点です。
全体的には、爆裂火口内の、2万5千図の標高点P1204に端を発する水線
(仮に火口沢と呼称)の、右岸尾根を登っていくのですが、
820〜1000mが問題です。
濃い樹林や、地形図に表れない多くの小沢のため、ルートに迷います。
この日は先行者のシールのトレースがあったので、ちゃっかり追います。
9:50、1000mで火口沢の沢底に入ります。再び山全体が見えます。
ここは地形がなだらかで、広場になっており、雪崩の危険も比較的小さそうです。
火口沢は辿らず、早めに右岸尾根に乗ります。
尾根というより、傾斜した疎林の台地です。
1250〜1350mで、台地の中央がくぼみ、ゆるやかな谷を形成しています。
滑るによい地形ですが、無木立の雪崩地形です。
火口寄り(クライマーズライト)の尾根に乗り、そこからまっすぐ
目前の山頂を目指します。
当日あるいは前日の先行トレースの多くは熟達者のようで、
山頂直下までシール+クトーですが、私は早々にアイゼンに切替えました。
前々日に降雨/降雪があったようですが、全体として雪面は安定。
ただ、雪質はパッチワーク。半ばでは、古い雪面上に薄く透明な氷が
隙間をもって載っている不思議な状況。時折やや強い風が吹くと剥がれ、
ビニール袋のように渦を巻いて舞い上がります。
いずれにせよ、表面から5〜10cm下の雪はよく締まり、登高に問題なし。
14:00山頂。1000mの沢底から山頂まで、標高差1000mに4時間強。
前日の疲れもあってか、通常の1.5倍を要しました。
14:25発。尾根の西肩は大きくハイマツが出ていますが、
尾根上だけでも大変に広い大斜面です。ザラメを堪能します。
途中一箇所尾根上に岩やハイマツ帯が出ていますが、
隙間を抜けられ、全く問題ありませんでした。
14:50、1000mの沢底。やはり圧倒的なスキーの機動力です。
尾根途中から火口内に滑り降りていった先行1パーティのトレースが、
火口沢の底を上から下に続いています。
自分のトレースを追って帰るつもりでしたが、高気温で既に不明瞭に。
再び先行者の下りトレースを追います。
15:05、林道に出ました。GPSを見ると、雨量観測所の少し下です。
15:10、三股橋。朝より明らかに雪が減っており、早めに板を外します。
16:15、ダムP。所要8:45。
地形図からは7.5h程度を想定していました。先行トレースに恵まれ、
下りは予定より迅速だったにもかかわらず、全体で2割の超過。
やはり余裕をもった計画が重要かと思います。
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