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Yamareco

記録ID: 1818459
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山滑走
十勝連峰

オプタテシケ山 トノカリ林道よりスキー

2019年04月29日(月) [日帰り]
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体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:34
距離
12.1km
登り
853m
下り
1,496m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:27
休憩
0:20
合計
8:47
7:30
391
ゴールのP地点
14:01
14:21
116
16:17
ゴール地点
天候 快晴⇒高曇り
過去天気図(気象庁) 2019年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
GPSの赤線は途中からです
P地点、小さなダムです
P地点、小さなダムです
林道下部には雪はほとんどなし
林道下部には雪はほとんどなし
それでも朝は橋の手前から板が使えました
それでも朝は橋の手前から板が使えました
三股橋から先は雪がつながっていました。ただし持って数日でしょう
三股橋から先は雪がつながっていました。ただし持って数日でしょう
林道終点の広場、雨量観測所。オプタテシケの全景が初めて見えます。
林道終点の広場、雨量観測所。オプタテシケの全景が初めて見えます。
1000mの沢底。なだらかな地形です
1000mの沢底。なだらかな地形です
登路から爆裂火口をのぞむ
登路から爆裂火口をのぞむ
同地点から下を。足元に見えるのが、火口からの沢です
同地点から下を。足元に見えるのが、火口からの沢です
同じく南を見ると、滑るによい斜面
同じく南を見ると、滑るによい斜面
さあ、登ります
振り返って。写真中央が1350mのゆるい沢の源頭になり、そこからまっすぐ見えている沢に下りていくわけです
振り返って。写真中央が1350mのゆるい沢の源頭になり、そこからまっすぐ見えている沢に下りていくわけです
山頂直下
十勝岳方面
トムラウシ方面
さあ降ります
1350mから始まる沢状の下部です。滑るによい疎林です
1350mから始まる沢状の下部です。滑るによい疎林です
1000mの沢底に着
山を振り返ります
山を振り返ります
林道に戻りました。雨量観測所の少し下です
林道に戻りました。雨量観測所の少し下です
川の方へ降りる林道支線の分岐点を振り返って。朝から雪は明らかに減っています
川の方へ降りる林道支線の分岐点を振り返って。朝から雪は明らかに減っています

感想

300名山巡りの一環として、オプタテシケに登ってきました。
道内の熟達者の皆さんの投稿を拝見し、
トノカリ林道からのスキー利用です。
今後登られる方のために、気付いた点をまとめておきます。
(なおこのルートは、残雪期登山と山スキー両面の経験が、
 ある程度以上必要です。GPSも携行すべきと思います。)

300名山もあとは北海道のみとなり、連休毎に通う歳月です。
可能な山は積雪期に登っています。
今GWは、残す5座のうち、前日は暑寒別、この日はオプタテシケです。

前夜の移動に手間取り、遅めの出発になりました。
アプローチは道道718、大変立派な舗装路。奥にある国民宿舎東大雪荘
(通年営業とのこと)までの距離看板が、数km毎に出ています。
東大雪荘の12kmほど手前で左折。「秘奥の滝まで12km」との古い木の看板。
そこからはダート。所々に大穴、低車高では厳しめ。
5km程先の橋を渡ってすぐのT字を右折。入口左に小さく「トノカリ林道」の看板。
数百m先に北海道電力の小さなダム。その先で路面に雪が堆積しており、
車はここまで。付近にP、2ヶ所計5〜6台。
(ここまでは路面に雪なし。なおここまでは冬季も除雪もされるようです。)

7:30、板を担ぎ、兼用靴で歩き出します。林道に雪はほとんどなし。
1.5km程で左、更に数百m先で右に支線を見送ります。
この朝はその辺りからシールに切替えましたが、
夕方には半ば解けており、速やかに消えると思います。
8:45、Pから4km程で三股橋。渡った先も、道形は明瞭です。
標高750m程度から上なら、GW中は雪は持ってくれるかもしれません。

9:20、2万5千図の林道の終点付近(820m辺り)。
広場に雨量観測所のアンテナが建ち、良い目印になっています。
また、初めてオプタテシケの全体を見ます。

ここからのルートがわかりにくく、要注意点です。
全体的には、爆裂火口内の、2万5千図の標高点P1204に端を発する水線
(仮に火口沢と呼称)の、右岸尾根を登っていくのですが、
820〜1000mが問題です。
濃い樹林や、地形図に表れない多くの小沢のため、ルートに迷います。
この日は先行者のシールのトレースがあったので、ちゃっかり追います。

9:50、1000mで火口沢の沢底に入ります。再び山全体が見えます。
ここは地形がなだらかで、広場になっており、雪崩の危険も比較的小さそうです。

火口沢は辿らず、早めに右岸尾根に乗ります。
尾根というより、傾斜した疎林の台地です。
1250〜1350mで、台地の中央がくぼみ、ゆるやかな谷を形成しています。
滑るによい地形ですが、無木立の雪崩地形です。
火口寄り(クライマーズライト)の尾根に乗り、そこからまっすぐ
目前の山頂を目指します。

当日あるいは前日の先行トレースの多くは熟達者のようで、
山頂直下までシール+クトーですが、私は早々にアイゼンに切替えました。
前々日に降雨/降雪があったようですが、全体として雪面は安定。
ただ、雪質はパッチワーク。半ばでは、古い雪面上に薄く透明な氷が
隙間をもって載っている不思議な状況。時折やや強い風が吹くと剥がれ、
ビニール袋のように渦を巻いて舞い上がります。
いずれにせよ、表面から5〜10cm下の雪はよく締まり、登高に問題なし。

14:00山頂。1000mの沢底から山頂まで、標高差1000mに4時間強。
前日の疲れもあってか、通常の1.5倍を要しました。

14:25発。尾根の西肩は大きくハイマツが出ていますが、
尾根上だけでも大変に広い大斜面です。ザラメを堪能します。
途中一箇所尾根上に岩やハイマツ帯が出ていますが、
隙間を抜けられ、全く問題ありませんでした。

14:50、1000mの沢底。やはり圧倒的なスキーの機動力です。
尾根途中から火口内に滑り降りていった先行1パーティのトレースが、
火口沢の底を上から下に続いています。
自分のトレースを追って帰るつもりでしたが、高気温で既に不明瞭に。
再び先行者の下りトレースを追います。

15:05、林道に出ました。GPSを見ると、雨量観測所の少し下です。
15:10、三股橋。朝より明らかに雪が減っており、早めに板を外します。
16:15、ダムP。所要8:45。
地形図からは7.5h程度を想定していました。先行トレースに恵まれ、
下りは予定より迅速だったにもかかわらず、全体で2割の超過。
やはり余裕をもった計画が重要かと思います。

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