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Yamareco

記録ID: 181976
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ハイキング
奥多摩・高尾

西原峠〜阿寺沢下降

2012年04月13日(金) [日帰り]
 - 拍手
knot その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:39
距離
12.4km
登り
1,220m
下り
1,225m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

08:15 駐車場
10:15 坪山(20分休憩)
12:20 西原峠
15:10 腰掛林道(阿寺沢下降終了)
15:40 阿寺沢入口
16:20 駐車場
天候 概ね晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
阿寺沢下降はおそらくヤマレコでは初めてじゃないかと思います。
西原峠から右岸道は非常に見つけにくく、と云うより無いです。
廃道ではなく、道そのものが消えてなくなっています。自然に帰したのでしょう。
谷への下降は方向、傾斜共に注意が必要です。
下降ではなく沢登りの形をとったほうがいいです。

「峠のむこうへ」によると、阿寺沢入口バス停から入ると、
右岸にはかなり高い所を水平道が付いているようです。
しかし、それも明瞭ではなく、やがては沢へと吸収されるようです。
したがって、上流から下流をめざす場合、その径路を見つけるのは
至難の業だと思います。
素直に沢を下った方が賢明です。

いずれにせよ、坪山の下山に使おうなんて言語道断です。
びりゅう館目指してさっさと帰っちゃいましょう。

駐車場は向かって右側。

左はパトカー。
昨日、65歳の女性が坪山の東ルートを下山中、落ち葉で道を見失い滑落死されたことを警察官から聞く。東ルートは使わないようにとの注意をいただくが、まさか阿寺沢を下降しますとは言えないので、「はい、わかりました」と返事をして出発する。
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駐車場は向かって右側。

左はパトカー。
昨日、65歳の女性が坪山の東ルートを下山中、落ち葉で道を見失い滑落死されたことを警察官から聞く。東ルートは使わないようにとの注意をいただくが、まさか阿寺沢を下降しますとは言えないので、「はい、わかりました」と返事をして出発する。
飯尾の集落。

今日の相棒は「腰は重いが、口が軽い」で、このところ頓に人望を失いつつある茅ヶ崎の高田純次こと無口である。

飯尾の集落。

今日の相棒は「腰は重いが、口が軽い」で、このところ頓に人望を失いつつある茅ヶ崎の高田純次こと無口である。

鶴川を渡ってすぐの登山口上のカタクリ。

沢山咲いていた。
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鶴川を渡ってすぐの登山口上のカタクリ。

沢山咲いていた。
無口、一回目のお色直し。今日は風も無く、ちょっと動いただけでも汗ばむ位暑いのだ。
無口、一回目のお色直し。今日は風も無く、ちょっと動いただけでも汗ばむ位暑いのだ。
イワウチワ。

今更説明することもないが、ヒカゲツツジと共に坪山を支えてきた人気の花だ。

イワウチワ。

今更説明することもないが、ヒカゲツツジと共に坪山を支えてきた人気の花だ。

人一人がやっとの急なヤセ尾根に、時には20人前後の団体ツアー客が押し寄せて写真を撮りあう。当然、あふれた人は登山道を外れてしまう。

今、小さなイワウチワは悲鳴を上げている。
人一人がやっとの急なヤセ尾根に、時には20人前後の団体ツアー客が押し寄せて写真を撮りあう。当然、あふれた人は登山道を外れてしまう。

今、小さなイワウチワは悲鳴を上げている。
無口、二回目のお色直し。

まだ蕾のヒカゲツツジの中をシャツ一枚で登る無口。
無口、二回目のお色直し。

まだ蕾のヒカゲツツジの中をシャツ一枚で登る無口。
ヒカゲツツジ。
少しだけ咲いていた。

個人的にはイワウチワだけで十分満足。
ヒカゲツツジ。
少しだけ咲いていた。

個人的にはイワウチワだけで十分満足。
坪山山頂。

正面は奈良倉山。
坪山山頂。

正面は奈良倉山。
お遊びは山頂までで、お楽しみはこれからである。まずは西原峠に向かう。
お遊びは山頂までで、お楽しみはこれからである。まずは西原峠に向かう。
福笑いじゃないんだから。
福笑いじゃないんだから。
1170峰圏山頂。

この1170峰には大きな巻き道があって、山頂を登らなくても通過はできる。それでも折角来たのだからと急峻な尾根を登ってきたが、苦労の甲斐無く展望は無かった。
1170峰圏山頂。

この1170峰には大きな巻き道があって、山頂を登らなくても通過はできる。それでも折角来たのだからと急峻な尾根を登ってきたが、苦労の甲斐無く展望は無かった。
西原峠。

HP「峠のむこうへ」より抜粋。

ここから阿寺沢の谷へ下る地形図の破線道は見当たらない。周遊は叶いそうもない。とある。

ならば我らが!
ということで、破線道を探してブッシュ帯に飛び込む。
西原峠。

HP「峠のむこうへ」より抜粋。

ここから阿寺沢の谷へ下る地形図の破線道は見当たらない。周遊は叶いそうもない。とある。

ならば我らが!
ということで、破線道を探してブッシュ帯に飛び込む。
いろいろ目を凝らして踏み跡の痕跡を探すが、径路らしきものなど何もなく、しばらくは阿寺沢の流れと同じ方向の東へ進路をとる。しかし、進退に行き詰まるような所も出てきて、たまらず植林帯に逃げ込んだ。
いろいろ目を凝らして踏み跡の痕跡を探すが、径路らしきものなど何もなく、しばらくは阿寺沢の流れと同じ方向の東へ進路をとる。しかし、進退に行き詰まるような所も出てきて、たまらず植林帯に逃げ込んだ。
途中からどうやら南へ向かったようだ。はじめ、降り立ったこの枝沢が阿寺沢の上流部だと思っていた。しかし、流れは右から左でありこれが阿寺沢ならば絶対に有り得ない事だ。調べた結果これは阿寺沢の枝沢である事が分かった。
途中からどうやら南へ向かったようだ。はじめ、降り立ったこの枝沢が阿寺沢の上流部だと思っていた。しかし、流れは右から左でありこれが阿寺沢ならば絶対に有り得ない事だ。調べた結果これは阿寺沢の枝沢である事が分かった。
とにかく、阿寺沢に注ぎ込む枝沢は多い。
とにかく、阿寺沢に注ぎ込む枝沢は多い。
このあたりには阿寺沢沿いにつけられた径路があるはずなのに、それらしきものはまったく見当たらない。確かにHP「峠のむこうへ」さんが三度も足を運んだにもかかわらず、中間部辺りから径路を見失い、右往左往しているのも頷ける。新参者の我らに分かる訳がない。
このあたりには阿寺沢沿いにつけられた径路があるはずなのに、それらしきものはまったく見当たらない。確かにHP「峠のむこうへ」さんが三度も足を運んだにもかかわらず、中間部辺りから径路を見失い、右往左往しているのも頷ける。新参者の我らに分かる訳がない。
こういう場面は何度も出くわした。出くわす度に後ろから「ウヒョー」と相棒の大きな声が聞こえる。よほど嬉しいのだろう。
こういう場面は何度も出くわした。出くわす度に後ろから「ウヒョー」と相棒の大きな声が聞こえる。よほど嬉しいのだろう。
何とか恰好の良い部類に入る枝沢。丹沢のように急峻ではないので沢自体に締まりがない。ただ、長い。
何とか恰好の良い部類に入る枝沢。丹沢のように急峻ではないので沢自体に締まりがない。ただ、長い。
西原峠から約一時間。左岸やや上に、傾いた山ノ神を発見。しかし祠に神像などは収められてなく、もう何年も人が訪れた気配はなかった。

西原峠から約一時間。左岸やや上に、傾いた山ノ神を発見。しかし祠に神像などは収められてなく、もう何年も人が訪れた気配はなかった。

この辺りからの径路は昔の地形図を見ると、沢筋を離れ右岸70〜100mの斜面を水平に保って里の集落へ向かっている。

ここで径路探索は完全に諦めた。100m近くも登る気力はもう無いし、そもそも相棒の無口にそんなこと言えない。このあとは沢下降を楽しもう。
この辺りからの径路は昔の地形図を見ると、沢筋を離れ右岸70〜100mの斜面を水平に保って里の集落へ向かっている。

ここで径路探索は完全に諦めた。100m近くも登る気力はもう無いし、そもそも相棒の無口にそんなこと言えない。このあとは沢下降を楽しもう。
ここは巻かないでクライムダウンしながら最後は滝壺をヘツッて乗り越える。



ここは巻かないでクライムダウンしながら最後は滝壺をヘツッて乗り越える。



2時間も歩いていると、さすがにこんな光景にも飽きてきた。うんざりするし、腹も立つ。無口の腕は傷だらけだ。
2時間も歩いていると、さすがにこんな光景にも飽きてきた。うんざりするし、腹も立つ。無口の腕は傷だらけだ。
これは巻きの途中。



これは巻きの途中。



そういえば、こんな所もあった。この木がなければ大高巻きは必至だったが、それにしてもバランス感覚はあまりイイほうじゃないな。
そういえば、こんな所もあった。この木がなければ大高巻きは必至だったが、それにしてもバランス感覚はあまりイイほうじゃないな。
坂が嫌い。
藪が嫌い。
長い距離、ダメ。
渡渉、めっそうもない。

無口の山の病根だ。

およそ、山ではさけられないこれら全てを満載した今日の山行が、これからの彼にとって、よき糧となりますように・・・、アーメン。
坂が嫌い。
藪が嫌い。
長い距離、ダメ。
渡渉、めっそうもない。

無口の山の病根だ。

およそ、山ではさけられないこれら全てを満載した今日の山行が、これからの彼にとって、よき糧となりますように・・・、アーメン。
唯一滝らしい様相を見せてくれた滝。

今日の沢下りも、もうすぐ大きな堰堤が現れて終了となる。
唯一滝らしい様相を見せてくれた滝。

今日の沢下りも、もうすぐ大きな堰堤が現れて終了となる。
この腰掛林道終点にたどり着いたのは、西原峠から約3時間が経っていた。駐車場まではまだ1時間はかかるだろう。それにしても、腰掛林道なんて何人の人が知っているのだろう。
この腰掛林道終点にたどり着いたのは、西原峠から約3時間が経っていた。駐車場まではまだ1時間はかかるだろう。それにしても、腰掛林道なんて何人の人が知っているのだろう。

感想

坪山のイワウチワがそろそろではないか。

無口から山遊びのお誘いを受けた時、真っ先に頭に浮かんだのが坪山だ。

ご存知のように坪山はヒカゲツツジ、イワウチワ、イワカガミでここ5〜6年
急にメジャーとなった山である。
そのためシーズンともなると、異常な位ハイカーが押し寄せ、週末ともなれば
バス便の拠点でもある上野原駅からは臨時便を増設する位なのだ。

そんな、悪く言えばミーハーな山へ、丹沢の世捨て人が行こうと云うのだから
まともな山行になる筈がない。

こんな記事を見つけた。
僕のお気に入りにも登録してあるHP「峠のむこうへ」の中の「敗走の峠/西原峠・小佐野峠・杖地蔵」
より抜粋。

                   *  *
「阿寺沢」でネット検索しても坪山登高のレポートばかりで、この阿寺沢右岸道は現在では登山者の
興味を惹く対象ではありえないようです。
かって中風呂からの道を歩き西原峠に立った時、いつか阿寺沢の谷を下降し、
地形図に記された西原峠から西原へ至る阿寺沢右岸道をあるいてみたいとの衝動に駆られました。
しかし、西原峠には阿寺沢へ向けての降り口らしきものは無かったかに記憶しています。
ザレた斜面にトゲトゲ植物などが繁茂し、意志薄弱な峠マニアの探索意欲はその時脆くも消え失せました。
しからば西原側から峠へ向けて歩ける所まで歩いてみようというのが今回の峠行の主旨であります。
                   *  *

この後、彼は何度か阿寺沢を遡行して右岸につけられた峠道を探しているが、
彼の言葉を借りれば、すでに廃道なのか、それとも歩く価値すらない道なのか、
その辺の事情が判然とせぬままの阿寺沢右岸道だったと探索レポートを締めくくっている。

              据え膳喰わぬは男の恥

これに反応したのが、「腰は重いが口が軽い」の相棒無口だった。
「先生、丹沢の世捨て人として、こんなおいしい話を放っておいてよいのですか」
「先生って誰だ?」
先生と呼ばれたことがないので、間の抜けた返答をしてしまったが、それはともかく、こんな無口の後押しもあって
ミーハー坪山を絡めた阿寺沢下降山行が実現したのだ。
安直で、いかにも不謹慎。「峠のむこうへ」の管理人さんすみません。

問題の右岸道ですが、まったく分かりませんでした。
面目ない。









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