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Yamareco

記録ID: 182640
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

編笠山、のろし場、西岳、季節はずれの新雪に楽しくもハードな雪山登山

2012年04月15日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:31
距離
15.1km
登り
1,494m
下り
1,491m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

(6:25自宅-6:40駐車場)
6:50駐車場-10:25編笠山10:40-11:05青年小屋-11:55のろし場12:25-12:45青年小屋-14:10西岳-16:15駐車場
(16:20駐車場-16:35自宅)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス 富士見高原ゴルフ場駐車場
コース状況/
危険箇所等
昨日降った雨は、標高2000m以上では雪に変わったようで、予想外の積雪で道が消え、かつ、ラッセルも多数でした。
朝、霧で山が見えなかったのですが、富士見高原に到着してびっくり、山に雪が積もっています。冬山だ!!
2012年04月15日 06:41撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 6:41
朝、霧で山が見えなかったのですが、富士見高原に到着してびっくり、山に雪が積もっています。冬山だ!!
甲斐駒、鋸岳にも雪が。
2012年04月15日 06:45撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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甲斐駒、鋸岳にも雪が。
登山道入り口が整備されています。
2012年04月15日 06:53撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 6:53
登山道入り口が整備されています。
西岳、編笠山、造林小屋、創造の森の分岐の5叉路です。順路の看板が、そこここにあります。創造の森-盃流し-不動清水-登山口という散策コースを整備したようです。
2012年04月15日 07:17撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 7:17
西岳、編笠山、造林小屋、創造の森の分岐の5叉路です。順路の看板が、そこここにあります。創造の森-盃流し-不動清水-登山口という散策コースを整備したようです。
この辺から1cm程度、雪が積もっています。
2012年04月15日 07:29撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 7:29
この辺から1cm程度、雪が積もっています。
木の枝についた雪が、朝日を受け解け始め水滴となり落ちています。ちょっと、幻想的。
2012年04月15日 07:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 7:33
木の枝についた雪が、朝日を受け解け始め水滴となり落ちています。ちょっと、幻想的。
いつもの石屋。
2012年04月15日 07:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 7:46
いつもの石屋。
青空です。
2012年04月15日 07:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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青空です。
急登の手前から積雪は数cmとなります。本日は私が最初の登山者です。踏み跡はありません。
2012年04月15日 07:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 7:58
急登の手前から積雪は数cmとなります。本日は私が最初の登山者です。踏み跡はありません。
10本爪装着。
2012年04月15日 08:04撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 8:04
10本爪装着。
急登は凍りついています。去年、4本爪で苦労しました。
2012年04月15日 08:14撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 8:14
急登は凍りついています。去年、4本爪で苦労しました。
標高2100m、りっぱな木です。
2012年04月15日 08:28撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 8:28
標高2100m、りっぱな木です。
皮がはがれています。みたことあるなと思ったら、ダケカンバでした。2100mから2300mに、ご神木になりそうな、りっぱなダケカンバが多数あり。
2012年04月15日 08:29撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 8:29
皮がはがれています。みたことあるなと思ったら、ダケカンバでした。2100mから2300mに、ご神木になりそうな、りっぱなダケカンバが多数あり。
この手前で道迷いしました。
2012年04月15日 08:41撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 8:41
この手前で道迷いしました。
新雪で踏み跡が消え、この辺テープもすくなく迷いましたが、NV-U37のおかげで、正しいルートに復帰できました。ピンクの線は、自分が夏に歩いたルートをインポートして表示させ正しいルートとしています。
2012年04月15日 08:41撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 8:41
新雪で踏み跡が消え、この辺テープもすくなく迷いましたが、NV-U37のおかげで、正しいルートに復帰できました。ピンクの線は、自分が夏に歩いたルートをインポートして表示させ正しいルートとしています。
編笠山は人が少ないので、踏み後はU字にはなってなくて、つぼ足程度です。
2012年04月16日 04:19撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/16 4:19
編笠山は人が少ないので、踏み後はU字にはなってなくて、つぼ足程度です。
ダケカンバと青空。
2012年04月15日 09:05撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 9:05
ダケカンバと青空。
積雪が20cm程度になります。プチラッセル。踏み抜きもあり、結構大変。ここより上は夏の倍の時間かかりました。大変さも倍。
2012年04月15日 09:20撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 9:20
積雪が20cm程度になります。プチラッセル。踏み抜きもあり、結構大変。ここより上は夏の倍の時間かかりました。大変さも倍。
雪が多くて道がわからない。この地点で途方にくれました。GPS的には正しいみたいなので、左側を無理やり突破したら、正しいルートでした。
2012年04月15日 09:27撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 9:27
雪が多くて道がわからない。この地点で途方にくれました。GPS的には正しいみたいなので、左側を無理やり突破したら、正しいルートでした。
岩場のすこし手前。南アルプス見えた!! 北岳、甲斐駒、仙丈。鋸岳、鳳凰三山も。
2012年04月15日 09:42撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 9:42
岩場のすこし手前。南アルプス見えた!! 北岳、甲斐駒、仙丈。鋸岳、鳳凰三山も。
いよいよ岩場です。
2012年04月15日 09:53撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 9:53
いよいよ岩場です。
おもったより踏み抜かずに歩けます。ダブルストックは、リングをはずし短くして使います。
2012年04月15日 09:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 9:57
おもったより踏み抜かずに歩けます。ダブルストックは、リングをはずし短くして使います。
岩にある黄色の矢印と看板を目指し登ります。
2012年04月15日 10:04撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 10:04
岩にある黄色の矢印と看板を目指し登ります。
頂上直前は、やや吹き溜まりになっており、ちょっと難渋します。
2012年04月15日 10:06撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 10:06
頂上直前は、やや吹き溜まりになっており、ちょっと難渋します。
3時間半強かかり、編笠山到着、やった!!、ここではまだ元気いっぱい。
2012年04月15日 10:27撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 10:27
3時間半強かかり、編笠山到着、やった!!、ここではまだ元気いっぱい。
富士山。
2012年04月15日 10:28撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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富士山。
北岳、甲斐駒、仙丈。
2012年04月15日 10:29撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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北岳、甲斐駒、仙丈。
中央アルプスと富士見パノラマスキー場。
2012年04月15日 10:29撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 10:29
中央アルプスと富士見パノラマスキー場。
御岳。
2012年04月15日 10:30撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 10:30
御岳。
穂岳、槍、常念方面。
2012年04月15日 10:30撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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穂岳、槍、常念方面。
西岳。
2012年04月15日 10:30撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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西岳。
車山、北アルプス。
2012年04月15日 10:30撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 10:30
車山、北アルプス。
蓼科山から天狗の北八、手前は立場岳。
2012年04月15日 10:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 10:31
蓼科山から天狗の北八、手前は立場岳。
阿弥陀と赤岳。
2012年04月15日 10:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 10:31
阿弥陀と赤岳。
キボシと権現。途中ののろし場まで行ってみたいと思います。
2012年04月15日 10:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 10:31
キボシと権現。途中ののろし場まで行ってみたいと思います。
青年小屋に行こうとおもったら、トレースがない!!、ちょっと迷いましたが、行きます。
2012年04月15日 10:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 10:39
青年小屋に行こうとおもったら、トレースがない!!、ちょっと迷いましたが、行きます。
正面にギボシ、権現。
2012年04月15日 10:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 10:46
正面にギボシ、権現。
ラッセルです。
2012年04月15日 10:50撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 10:50
ラッセルです。
時々、膝上や腰まで踏み抜きながら歩きます。ワカンが欲しい。
2012年04月15日 10:51撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 10:51
時々、膝上や腰まで踏み抜きながら歩きます。ワカンが欲しい。
青年小屋手前に岩場。ここでも時々落とし穴を踏み抜きながら進みます。
2012年04月15日 10:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 10:58
青年小屋手前に岩場。ここでも時々落とし穴を踏み抜きながら進みます。
青年小屋到着。ここで西岳から来た単独の方と合いました。西岳行けそうです。
2012年04月15日 11:03撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 11:03
青年小屋到着。ここで西岳から来た単独の方と合いました。西岳行けそうです。
西岳の前にのろし場に行ってみます。昔のトレースがわずかにありますが、新雪が積もり基本ラッセルと踏み抜きです。
2012年04月15日 11:20撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 11:20
西岳の前にのろし場に行ってみます。昔のトレースがわずかにありますが、新雪が積もり基本ラッセルと踏み抜きです。
のろし場への最後の坂、ここが一番の急登です。
2012年04月15日 11:44撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 11:44
のろし場への最後の坂、ここが一番の急登です。
あと、数10mですが、ラッセルで遠いです。
2012年04月15日 11:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 11:48
あと、数10mですが、ラッセルで遠いです。
到着、疲れた!!、写真を撮ったら腰まで埋まった。
2012年04月15日 11:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 11:55
到着、疲れた!!、写真を撮ったら腰まで埋まった。
西ギボシと権現。西ギボシへの登りは急ですね。
2012年04月15日 11:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 11:55
西ギボシと権現。西ギボシへの登りは急ですね。
三ツ頭方面。
2012年04月15日 11:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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三ツ頭方面。
阿弥陀と蓼科山。
2012年04月15日 11:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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阿弥陀と蓼科山。
西岳。
2012年04月15日 11:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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西岳。
西ギボシへ向かう尾根道、とても向かう体力は残ってません。また、立場川サイドへ滑落すると死ぬような場所なので、私の装備と技量では、近づくのはやめときます。
2012年04月15日 11:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 11:58
西ギボシへ向かう尾根道、とても向かう体力は残ってません。また、立場川サイドへ滑落すると死ぬような場所なので、私の装備と技量では、近づくのはやめときます。
山専ボトルのデビューです。お湯を持ってきて、カップラーメンです。
2012年04月15日 12:01撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 12:01
山専ボトルのデビューです。お湯を持ってきて、カップラーメンです。
そろそろ帰ります。
2012年04月15日 12:23撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 12:23
そろそろ帰ります。
青年小屋到着、西岳に向かいますが、この道は疲れた体にはキツイ道です。特に今回は、踏み抜き多数で。
2012年04月15日 12:43撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 12:43
青年小屋到着、西岳に向かいますが、この道は疲れた体にはキツイ道です。特に今回は、踏み抜き多数で。
乙女の水が積雪で覆われています。まずい、水が補給できない。
2012年04月15日 12:50撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 12:50
乙女の水が積雪で覆われています。まずい、水が補給できない。
途中で、キボシ。
2012年04月15日 13:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 13:39
途中で、キボシ。
赤岳が見えるポイント発見。
2012年04月15日 13:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 13:58
赤岳が見えるポイント発見。
阿弥陀と赤岳。
2012年04月15日 13:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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阿弥陀と赤岳。
西岳です。とても疲れた...自分撮りする気力はありません。
2012年04月15日 14:09撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 14:09
西岳です。とても疲れた...自分撮りする気力はありません。
キボシと編笠山。
2012年04月15日 14:09撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 14:09
キボシと編笠山。
富士山撮って降ります。はやく帰って休みたい。
2012年04月15日 14:18撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 14:18
富士山撮って降ります。はやく帰って休みたい。
10本爪脱ぎます。雪はないですが、濡れた枯れ葉が結構すべるので、不動清水まで4本爪を装着。
2012年04月15日 14:53撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 14:53
10本爪脱ぎます。雪はないですが、濡れた枯れ葉が結構すべるので、不動清水まで4本爪を装着。
不動清水で水補給。助かった。
2012年04月15日 15:36撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 15:36
不動清水で水補給。助かった。
駐車場に戻りました。甲斐駒と鋸岳。
2012年04月15日 16:13撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 16:13
駐車場に戻りました。甲斐駒と鋸岳。
西岳、編笠とも木に積もった雪は融けました。
2012年04月15日 16:21撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 16:21
西岳、編笠とも木に積もった雪は融けました。
編笠山、のろし場、西岳でした。とても疲れました。早く帰って休みたい...
2012年04月15日 16:32撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 16:32
編笠山、のろし場、西岳でした。とても疲れました。早く帰って休みたい...

感想

インフルエンザで1週間ほど寝たきりとなり、山に行くのは1ヶ月ぶりです。本日は足慣らしに編笠山に行きたいと思います。でも編笠山だけでは午前中で終わってしまうので、西岳、さらにギボシや権現は無理ですが、のろし場ぐらいまで足を伸ばしたいと思います。病み上がりとはいえ、先週京都で3日歩いたし大丈夫でしょう、と思っていたら予想外にハードでした。

● 麓にて
天気予報は晴れですが、朝、自宅は霧に包まれ山は見えません。でも、このような時、だいたい山は晴れていますので、喜び勇んで家を出ます。富士見高原に着くと、予想通り晴れていますが、西岳と編笠山を見てびっくり。標高2000m以上は雪が積もっています。昨日の雨が山では雪だったとは予想外でした。本当なら、編笠山は厳寒期に登りたかったので雪山はwelcomeではあるのですが、春山と思って来たので、冬の手袋も服ももって来てないしワカンも持ってません。家に取りに帰ろうか迷いましたが、日中は気温も上がるだろうし、戻ると30分以上のロスとなるので、このまま行きます。

● 編笠山登り
登山口はこの冬、妙に整備されたのですが、どうもハイキングコースの整備の一環のようです。1ヶ月前にはなかった、順路の札が多数配置されています。スキー場リフトで上がり、創造の森を散策、盃流し、不動清水、スキー場駐車場、というコースのようです。私も冬によく歩くコースです。

いつもは、最初から心拍数140ぐらいで600-700m/Hの速度で飛ばすのですが、今日は心拍数130で500m/Hで登ります。これ以上はしんどく感じます。ブランクと病み上がりのためでしょう。気温は1℃。

編笠山は、1900mの急登が始まるところの坂が予想通り凍り付いて10本爪が必須でした。去年4本爪で難儀しました。2100mからは積雪も多くなりプチラッセル状態、ややしんどくなってきます。2300mからは完全に新雪の冬山状態、道は分らないわ、ラッセルがあるは、踏み抜くわで、とてもハードに。それでもなんとか岩場到着。岩場の雪、落とし穴を踏み抜くかと思ったのですが、予想以上にしっかりしており、踏み抜きはほとんどなしで歩けました。頂上に近づくと吹き溜まりでプチラッセルありましたが。気温-1℃。人気のない編笠山で一人、トレースのない雪山を登るのは、楽しくもあり、寂しくもあり、しんどくもあります。

● 編笠山頂上から青年小屋へ
頂上も一人でした。ただ、観音平から来て帰ったアイゼンの跡があります。先客が一人いたようです。まわりは雪景色が広がっています。富士山、南アルプス、中央アルプス、御岳、北アルプス、八ヶ岳の峰峰、が360度広がります。疲れましたが、すばらしい雪景色に、よっしゃー、と元気がでます。さて、景色を眺めた後、青年小屋に行こうか考えます。ここまで結構体力使ったので、このまま帰るという選択肢もありなのですが、1時前にはついてしまう。今日は一日楽しみたいので、やはり、青年小屋に向かいます。トレースがありませんのでややビビリますが、思い切ってがんがんラッセルしてゆきます。もし、西岳へ行くコースがトレースがなかったら、自分のラッセル跡を戻るつもりで、登りやすいよう跡をつけます。下の雪はそこそこ固くさほど埋まりませんが、時々膝上や腰まで埋まります。

青年小屋付近は坪足だと膝上から腰ラッセルです。これは西岳無理かなと思っていたところ、ちょうど西岳から来た単独の方が来ました。ワカンなしでも行けるとの話です。この方のトレースもあるので、なんとかなるでしょう。また、この方は編笠山経由で富士見高原に戻るそうなので、私の付けたトレースもお役にたてそうです。

● 青年小屋からのろし場へ
ということで、西岳ルートは行けそうなことを確認の上、予定どおりのろし場へ向かいます。でも、トレースは新雪に埋まっているので、まず入り口を探すのも苦労しました。また、ここからは編笠山以上にトレースも薄いので、かなりラッセルを強いられます。しんどい。夏なら多分20分程度で行けるのろし場まで50分かかりましたが、果てしなく遠く感じました。のろし場到着時には、へろへろ状態です。

冬にはじめてくるのろし場で雪景色を楽しみます。西ギボシが目の前にそそり立っています。ギボシと権現は、夏に何度も来てますが、やっぱ冬は難易度が高そうですね。装備、技術、体力が揃ってないと危険そうです。万が一、立場川側に滑落すると死にますね。ここでお昼も食べます。山専ボトルのお湯でカップラーメンです。1週間前に買った山専ボトルは本日山デビューです。毎日会社にお茶を持ってゆきますが、山専ボトルは夕方まで熱いです。他のボトルでは夕方はぬるくなりますが。沸かしたての熱湯には劣りますが、問題なくラーメンができました。なお、昼になり、気温は5℃。風もなく、とても暖かいです。春山だ!

● のろし場から西岳へ
のろし場から青年小屋へ降り、乙女の水に向かいます。1Lの水は使い切ったので、当てにしていたのですが、水場が雪に埋まり影も形もありません。しまった。水を入れてきたペットボトルに雪を詰め、溶けるのを待ちますが、これはあまりできません。あと、ラーメンの残り汁もペットボトルに入れてきたのですが、これに雪を入れます。残り汁は温かいので雪は溶けます。そのままではしょっぱすぎますが、雪で塩分濃度を下げると、ラーメン味のポカリスエットという感じで、ないよりはいいでしょう。0.2Lほど作り、不動清水までこれをちびちび飲んでつなぎました。

青年小屋から西岳の木の雪が陽気で溶け、木から水滴が沢山落ちてきます。小雨なみです。ちょうどカッパは持ってきたので、カッパ上着とザックカバーをつけます。ゴム手袋も欲しかったが置いてきた。のろし場で体力を使いきってしまったので、西岳までゆっくりゆっくり登ります。トレースはありますが、つぼ足トレースで時々踏み抜くので楽な道ではないです。青年小屋から1時間半かかりました。疲れた身には、この道もとてもハード。

● 西岳下山
西岳では、自分撮りする気力もありません。また、のろし場から頭痛がしています。軽い高山病です。近頃なかったのですが、ブランクがありでたのでしょう。写真を数枚撮り、下山します。直下の岩場で3人のパーティに会いました。頂上にストックをわすれた方がいて1人頂上に戻ってきます。今回、お会いした方は、計4名でした。西岳の登山道は、結構人が通るので、一番しっかりしています。下りだし、楽だ!、2000m地点まで降りると、ほぼ雪もなくなります。ここで10本爪を脱ぎます。しかし、濡れた枯葉がすべるので、不動清水までは4本爪を装着。去年の同時期、下りで濡れた枯葉で何度もすべり、手に軽い怪我をしました。2000mから1800mまで、鹿が沢山います。写真がとれるほどは近づけませんが、白いお尻を見せて逃げてゆくのに10頭程度会いました。親子の鹿も複数。そういえば、車で来る途中、蕎麦屋のおっこと亭の道沿いでも、親子の鹿に会いました。鹿だらけ。ぐんぐん下りて、不動清水について0.5L一気に水分補給、助かりました。駐車場に着くと、綺麗な甲斐駒が出迎えてくれました。

● まとめ、他
本日は予想外の新雪でしたが、雪山歩きを楽しめ、編笠山から360℃の雪景色を楽しめ、冬ののろし場にも初めて行き、天気もよく顔が日焼けした(やっぱ春ですね)、久しぶりの楽しい、でもハードな雪山登山でした。人の少ない雪山はしんどかったです。新雪のラッセル、腰までの踏み抜きで、体力は使い切り、翌日は久しぶりに軽い筋肉痛となりました。

あと、このエリアは夏は歩き慣れた道ですが、新雪で道が消えたり、雪で地面がかさ上げされると、迷いやすく、SONYの山ナビNV-U37は心強いパートナーでした。夏の実績あるGPSルートをインポートしておき、現在地がそのコースから外れていないか何度か確認しました。山歩きのみならず、先週の京都旅行での車と歩き、名古屋での息子のアパート探しや引越し、でNV-U37大活躍です。NV-U37はとても役に立つ道具です。

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コメント

教えてください
いつもお世話になっております。
毎回教えて君で申し訳ありません。
GPSルートをインポートっていうのが、全くやり方がわかりません。
更に歩いた軌跡を表示する方法があるのでしょうか?
時間が空いた時で結構ですので、教えていただいたらありがたいです。
2012/4/22 21:51
DSAさん、おはようございます。
● インポート
私の去年8月の日記、”NV-U37レポート9、GPXルートのインポート”
http://www.yamareco.com/modules/diary/16057-detail-23279
をご参照ください。

● 走行軌跡
通常の地図で、設定−設定−地図表示−走行軌跡−ONで開始します。OFFすると終了。走行軌跡の消去を選ぶと消去。
20秒間隔ぐらいで1つ水色の丸点を打ってゆきます。車でも歩行でも、通常の地図でも1/25000地図でも、それぞれ切り替えても消えません。車だと結構間隔空きますが、歩行で1/25000地図では丸が重なります。8時間を越える水色は消えてゆきます。max8時間。ついでに、GPSログは1本max12時間。なぜか自転車では軌跡を打ってくれませんでした。たぶんソフトのバグ。

● (ついでに)目的地までの距離表示
1/25000地図で、行きたい場所を中央に表示させ、下の”ナビ”から”ここへ行く”を押すと、目的地となり水平距離が左上に表示されます。
なお、目的地は、事前にマークとして登録しておいて、メニュー−行き先−マークでマークを目的地をすることができます。(通常のカーナビモードでの目的地設定と同じ)

GPSでの現在位置表示、GPSログの他で、私が山で使う機能は上記だけです。不明点ありましたら、また、コメントください。
2012/4/23 5:48
報告
こんばんは!
本日早速教えていただいたようにやってみました。
すべての問題が解決しました!バッチリです。
アウトドア地図のメニューからは、設定ができない項目があり、そこで止まっていたのが私がつまづいていた原因でした。
これだけの機能が使えるようになりましたので、かなり同機種には満足しています。また出かけるのが楽しみになりますね!

ところで、先日の登山で3時間半を増槽バッテリーでまかないました。本日は車での営業中に、どの程度航続距離(時間)がもつか試してみました。およそ4時間ほど使用し、夕方に残量が空になりました。
そうしますと、やはり約7時間が2700mAhの一定の目安でしょうか。
当面はこれで間に合いそうです
本当に助かります。ありがとうございました。
2012/4/23 22:18
報告ありがとうございます。
DSAさん、おはようございます。

アウトドア地図からは、使えないメニューが多いですね。このような、余計なお世話的な設計はよく見ますが、通常地図でメニュー操作する一手間かければいいだけなので、今はなれました。

増槽バッテリーで7時間持ちましたか。本体含めると13時間程度いけそうですね。報告ありがとうございます。
2012/4/24 4:27
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この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
編笠山〜ギボシ〜権現岳〜三ッ頭〜前三ツ頭〜天女山
利用交通機関: 車・バイク、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [日帰り]
西岳・編笠山周回/富士見高原起点
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

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