窓明山 三岩岳
- GPS
- 09:46
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,529m
- 下り
- 1,563m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 9:53
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・標高1200位から上が雪道。気温が高く雪はザクザクだが、硬い底があるので、あまり沈まない。ワカンとアイゼン持参したが使用せず。 ・概ね広く安全な雪稜歩き。家向から鞍部へ降りる道はほぼ雪なし。 ・窓明山頂は広大な雪原で、東側が大きな雪庇なので、家向へ降りる場合はコース取りに注意。 ・窓明と三岩の間の吊り尾根は、雪庇崩壊が始まっている。一部迂回必要。また雪庇上は大きく波打っており、歩きにくい。ごくわずか夏道が出始めている。接続に注意。 ・避難小屋は1階窓から入室可能。 ・登りも下りも、登山口から1100くらいまではかなり急。 ・登山者はごく少ない。巽沢山から、当日のものと思える足跡が二人分ついていたが、結局会えず。初めて人にあったのは、三岩山頂直下。20人程の若者が集団で降りてきた。会津の高校山岳部とのこと。日帰り装備のよう。その後山頂で会津駒から縦走の二人組にお会いし、下山時に小屋泊りのソロさんにお会いした。極めて静か。奥深い会津の雪山が楽しめる。 |
その他周辺情報 | 登山口に日帰りの「窓明の湯」、「小豆温泉花木の宿」などあり。 |
写真
感想
雪山歩きもいよいよ最終盤。そろそろ冬靴と冬用ザックを洗いたい感じ。
今日は南会津へ。二年前に会津駒と三岩を縦走したが、今回はその続き、三岩と窓明山の周回をめざす。やはり残雪期のフィナーレはこの雄大な縦走路を歩きたくなる。
急登の巽沢を越え家向分岐に達すると、あとは初めての道。100m程下ってから緩やかな登りを400mあがる。真っ白い尾根が次第に狭まり、やがて窓明山の巨大雪庇のついた山頂に収束していく。心地よい登り。左手は三岩に向かう真っ白な尾根。右手には山毛欅沢山から稲子山を越えて、坪入へ向かう稜線が並行して、細く長く白く延びている。いつか歩きたいと思ってたけど、もう無理だろうな。高度を上げると、ゆっくりと丸山岳や会津朝日が見えてくる。
窓明山頂は広大な雪原になっていた。北西方向の大きな山岳風景を見ながらおやつタイム。平が岳、裏越後三山、未丈、毛猛、村杉、浅草、さらに遠く飯豊と吾妻。「なんか絵に描いたみたいな風景だ…」とつぶやく声がした。北上すれば駒・朝日の道、ロマン溢れる奥会津の主稜線だ。
ここまで4時間半歩いているが、三岩へはさらに2時間かかる。短時間の休憩を終え、雪庇のついた尾根を鞍部に降りていく。やや崩れ始めたところもあり、時々オオシラビソの樹林を迂回しながら歩く。めもうだ湿原付近は広大な雪原となっていて、ほんの少し夏道が出ていた。
緩く登りかえすと、避難小屋のあたりで三岩岳コースと合流する。ここからも大雪原、適当に上を目指すだけ。急ではないが、そろそろ足が上がらなくなってくる。
そして、出発から6時間半、ようやく三岩に着いた。
大展望もいいけど、すっかりおなかが空いた。会津駒を正面にゆっくり昼をいただく。誰一人いない快晴の雪山の山頂で、会越の名山を眺めながらのんびりできるなんてね。このささやかな幸福感よ…帰るのが嫌になるけど、まあ温泉も楽しみなので、重い腰を上げた。
下山は、靴を滑らせて降りる前半とうってかわり、夏道になってからの旧道コース、ものすごい急降下で、つま先が悲鳴を上げる。後ろからも悲鳴が聞こえるが、無慈悲に下山。最後の階段を終えたら、すっかり足も腰もガクガク、ヘロヘロになっていた。
あー、なかなか心満たされた一日。
コメント
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私は連休後半に会津駒に行きましたが、その山行前夜にココの登山口周辺で4〜5台の車を見ました。
はっは〜、こんなルートでココの避難小屋に泊まっていた人たちだったんだな!
と、この記録を見て納得しました (^^ゞ
この辺りのエリアは全く私としては眼中に無かったので、山頂で周りの立派な山々を見ても何が何だか。。。。。
勉強になりました、ありがとうございます!
会津駒では全く花は見る事ができない積雪でしたが、こちらは見る事ができたんですね、雪解けも進んだようですね。
shunさん、こんばんは。GWはロングドライブだったんですね。宮城からでも5時間位かかるから青森だとその倍くらいでしょうか。
shunさん達が歩かれた会津駒や燧ヶ岳は100名山ということで、人気の山ですよね。私の歩いた三岩岳はかなり人が少なく、窓明はさらに人がおりません。が、山は変わらず美しいですよ。こちらは登山口の標高が少し低いので、花も少し早いのかも。あと、会津駒よりもうちょっと登りが苦しくなります…
実は今は廃道になっていますが、窓明からさらに稜線沿いに道は続き、坪入、高幽、梵天、丸山岳、会津朝日岳とつながるクラシックルートがあって、昔からの山屋さんの憧れの道の一つみたいです。ですので、こちらのほうを歩く人はおります。いつか暇ができたら、再訪なさってください。マイナー12の丸山岳は沢からでも行けますよ
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