御殿場線駅フルコンプ!! 超特急”つばめ”も走った道!? チャリレコ ★国府津ー松田ー山北ー御殿場ー裾野ー旧三島(下土狩)ー沼津
- GPS
- --:--
- 距離
- 82.1km
- 登り
- 611m
- 下り
- 627m
コースタイム
線守稲荷(沿線の化け狐を祀った)の初訪問も外せない
山北駅からの急勾配は今でこそ楽々25‰ながらも蒸気エンジン時代には補機連結区間。
道中は危険な246を回避すれば何とかなるしー (・∀・)
全駅見落とさないよう立ち寄っていこう(^^
JR東・東海道本線国府津駅まで輪行
6:00国府津駅(県72・国255・国246)ー7:30松田駅(県72・国246・県726)ー山北駅(国246・県394他)ー11:00御殿場駅(県394)ー11:30富士岡駅で昼食・中村ラーメン12:00(県394)ー13:15下土狩駅と図書館13:45(県394・国246)ー14:15沼津駅
JR東海・東海道本線沼津駅から輪行(御殿場廻り)
天候 | 晴れ。山間部は一時雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
帰り:JR東海・東海道本線沼津(御殿場廻り)から輪行 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全線にわたり極力R246を避けること |
写真
装備
個人装備 |
ロードレーサー+LOOKペダル(歩けない自転車靴)
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感想
コースタイム欄に書いたように、もともと御殿場線は開業以来・東海道本線(M22-S09)でした。
明治初期、日本の東西を結ぶ鉄道は当初は中山道廻りで計画されましたが、そこには碓氷峠が立ちふさがります。碓氷峠は片峠なので隧道で突破できないし勾配は66.7‰と試算されました(※明治26年アプト式鉄道により克服)。
太平洋の海岸経由はどうか?東海道には例の箱根の険が立ちふさがり、隧道での突破は10キロ以上の長大隧道が必要とされます。明治初期の話です
そこで決定されたのが箱根を迂回する足柄峠のさらに北側を廻る松田ー山北ー御殿場から沼津に至る、いわゆる”矢倉沢往還”をより緩やかにした25‰案、現・御殿場線のルートでした。
東海道本線は明治政府の思惑通り東西物流の大動脈となり、列車の発着は増え編成も長くなっていきましたが、ボトルネックになったのが補助機関車を必要とした山北ー沼津間の25‰区間です。山北駅の最盛期には補機の連結・開放が1日なんと140回以上(ノ・ω・)ノオオオォォォ-
日本を代表する特急、東京ー大阪を結ぶ”超特急つばめ”はスピードが売り。国府津で補汽を連結し、食堂車を連結したまま山北の渓谷を快走です。
このボトルネックは昭和9年、丹那トンネルをもって解消されました。難工事の末に開通したトンネルは補機の連結もなく熱海経由の沼津行は距離も手間も短縮されました。
そして御殿場経由の”国府津ー沼津間”の鉄路は需要がなくなり複線から単線にレールを剥がされ「名称は御殿場線」と変わりました。
■自動車道
御殿場経由の東海道本線が御殿場線というローカル線に格下げとなった今も自動車道路は箱根を克服できず、なお東名高速・国道246は御殿場経由の遠回りであるし、熱海ー沼津間に隧道は供用されておらず箱根越えは昔ながらの九十九曲がりで越えて行きます。
■自転車行とまとめ
御殿場線沿線のサイクリングは246と御殿場アウトレットを避ければ特に危険はない。斜度も平坦に近いので快適そのもの。
なお沼津から御殿場への登りは単調な感じなので、降りに使用した方が宜しいでしょう。
ローカル線に見えて、実は堅牢な御殿場線は旧東海道本線の威厳たっぷり。
沿線を訪れて損はないでしょう
※1)鉄道唱歌と地図でたどるあの駅この町 著:今尾恵介 朝日新聞出版
※2)御殿場線ものがたり 文:宮脇俊三 絵:黒岩保美 株式会社復刊ドットコム
※3)御殿場線物語 神奈川県立小田原高等学校第8回卒有志 文化堂印刷株式会社
※4)ふるさとの思い出 写真集裾野 国書刊行会
薫風や御殿場よりは降りる径 ほの香
渓谷の音ばかりなり山女釣 ほの香
虎が雨滲みる小道は続きおり ほの香
土の香の懐かしきかな虎が雨 ほの香
緑陰を抜けて遙かに海ありぬ ほの香
線守の狐はどこぞ若葉風 ほの香
風薫る曽我中村の鉄路かな ほの香
足柄の人に供すれ夏燕 ほの香
夏山の道祖を拝む旅出哉 ほの香
足柄の駅も青田も五月かな ほの香
■参考の動画
科学映像館 つばめを動かす人たち(※熱海経由 大阪行き)
http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/317/
■関連する記録
ゆるチャリ+山北図書館で先週のお勉強 ★江ノ島ー酒匂川CRー山北町図書館ー御殿場線探索 2018年04月08日(日)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1423724.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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Honocaさんのレコはいつもテーマがあって興味深いです。
ボーと生きてるオババには良い刺激になります。
マーガレットに似た白い花はフランス菊だと思います。繁殖力が強く山間部の沿道でもよく見られるようになってきました。特定外来種になる日も近いかもですね。
線森の狐はどこぞ若葉風 好きです。
こんばんは。差し入れにお酒をいただきましたー
興味を持っていただきまして、それこそ呑みながらでもどうぞ。
呑みながら書いていますので(;'∀')
あれ、フランス菊というですか!
おいらは植物のことは疎いのでありがたいですよ
あのお稲荷様は今でもJR東海で年に一度祝詞をあげているそうです。
自然開発と野生の共存の問題や畏れが昔からあったということで、なかなか考えさせられます
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