ダイトレ(千早峠〜行者杉〜杉尾峠〜紀見峠〜岩湧山3合目〜紀見峠駅)
- GPS
- 07:38
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 752m
- 下り
- 1,181m
コースタイム
【ダイトレを歩く人のためのサイトを立ち上げました!】
●ダイトレ Solo Walking Guide http://kupi-fw.com/wp/daitore/
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07:15 河内長野発(南海バス)
08:00 金剛山ロープウェイ前
08:08 池ノ川谷林道入口
09:03 千早峠
09:58 行者杉
10:32 杉尾峠
11:11 西ノ行者
12:10 山ノ神(昼食)12:37
13:07 紀見峠
14:34 岩湧山三合目
15:02 越ケ滝分岐
15:38 紀見峠駅
天候 | 曇り時々小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【帰】紀見峠駅(南海高野線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
金剛山ロープウェイ前から千早峠に至る池ノ川谷林道は登山者のために作られた道ではありません。したがって道標などはひとつもありません。途中、左右に林業の方のための枝道が何本もありますが、そこには入らず、幅の広い轍のある道をまっすぐ行ってください。軽トラが置かれたガレージのところで二股に分かれます。ほとんど同じ道幅です。私は右を行きましたが、左のほうが本道だったようです。右を行くと、少ししてまた二股に分かれます。ここは必ず左です。右は・・・、どこに行くのかわかりません。左に行くと先ほどの本道に出合います。この辺りで左上の斜面に小屋が見えます。ここから分岐はありません。千早峠手前、左側の草の中に赤テープが貼られたショートカットがあります。ここを登らずとも、少し先に行けばダイトレと出合います。千早峠を抜けて金剛山方面に向かうには、このダイトレ出合いを左に行ってください。 ダイトレはしっかりと整備された道で、危険な個所や迷うようなことはありません。山と高原地図に記載されているエスケープルートへの分岐地点には何らかのカタチで道標があります(逆に道標の無い脇道には入らない方が無難です)。西ノ行者を少し行ったところから山ノ神までは丸太階段による急な下りです。また、岩湧山三合目から越ヶ滝分岐までのエスケープルートもかなり急で長い下りです。 |
写真
感想
【プロローグ】
ダイトレを少しづつ制覇しようと思っている。前回はビールの誘惑に負けて千早峠から早々に下山したので、今回は再び池ノ川谷林道を通って千早峠より続きを歩く。河内長野から金剛山行きの始発バス(7:15発)に乗る。生憎の天候にも関わらず、バスの中は登山客でいっぱいだ。常連さんが多いのか、至るところで賑やかな話し声が聞こえる。年配の方が多いようだ。毎日こうやって金剛山に登っておられるのだろう。バスの運転手さんとも顔見知りのようで、「行ってきます」「気を付けて」と声を掛け合っておられた。俺はここから池ノ谷川林道入口を目指すべく、皆さんとは全く逆方向へ一人で歩く。
【池ノ谷側林道入口〜千早峠】
コース状況にも書いたが、池ノ谷川林道は、登山者のためのものでは無い。従って分岐点にも道標などは無く、赤テープすら貼られていない。別のサイトで見たが、本道をそれて山の中に入ることは厳禁とのことだ。入口から少し行くと打ち捨てられたジープが左手に、また、すこし行くと、立派だが人の住んでいる気配の無い怪しいログハウスがある。なおもぐんぐん歩くと、ボロボロの軽トラが置かれたガレージがある。ここはX字のような分岐になっており、本道は左側、私は間違えて右に行ったがその後の分岐を左にいくと本道に戻れた。右後ろの道は東條山を越えて小深に向かう大住谷林道である。さらに行くと左側斜面に小屋が見える。ここまでくればもう迷うことはない。右手に谷を見ながら歩いていくと千早峠に到着する。
【千早峠〜行者杉】
千早峠。どんよりと雨が降りそうな空。風がきつい。四方を見渡しても誰もいない。こんな日にダイトレを歩く酔狂ものは俺一人なのか。とにかく先を急ごう。ウィンドブレーカーのチャックを引き上げて、神福山へ向かう。神福山へはちょっとした登りがあるが、千早峠に至る間の緩やから登りで、既に身体は暖気運転されているので、なんなく進む。神福山から少し行くと、車の走行音が聞こえる。このすぐ下は国道310号線なのだ。この辺りから国道310号線沿いを大阪側に歩けば、石見川というバス停があり、河内長野駅迄いくことができる。但し、運行時間が極端で、土日は、12時半の後、18時迄一本も無い。18時迄ボーット待つのは、ちょっとつらい。(そこから頑張って小深まで歩けば、金剛山からのバスに乗れる)
行者杉。ダイトレプレートを撮影。サクラがまだ咲いている。祠の後側に2本の立派な杉の木。行者杉の言われがこの杉か。人がいないことをいいことに、ザックに忍ばせたクピちゃんを取り出し、プレートの上に立たせて撮影。誰かに見られたらトテツモナク恥ずかしいのだ。小雨が降ってきた。杉尾峠に向かう。
【行者杉〜杉尾峠】
この辺りからポツポツと登山者に出会う。天気が良ければ、もっと人も多かったのだろう。と思っていたら、前方よりトレイルランの集団、若い女性が多い。さらに、マウンテンバイクに乗った二人の若者。あの階段を自転車で登ってきたのだろうか!? あの体力は俺にはもう残っていない。とくに変化も無しに杉尾峠に到着。ダイトレプレートを撮影。ここからは、和歌山側と大阪側にそれぞれ下山できるルートがある。分岐標識には、和歌山川は「杉尾」、大阪側には「石見川・鳥地獄」とある。ウームなんかオソロシイなあ。鳥でなくて本当によかったと、つくづく思う。
【杉尾峠〜紀見峠】
タンボ山迄丸太階段による登りが少しある。途中で枝にぶら下げられた携帯電話を発見。写真を撮っておきましたので、心当たりの方は・・・って、多分、ドロドロでもう使えないと思います。俺が財布や携帯電話、家のカギなんかをこんな山の中に落としてしまったら、かなりヤバイ。よくやるのが、ズボンのポケットに入れておいたら落としやすいので、登る前にザックのポケット入れ直し、山の中で、そこから服などを取り出す時にいっしょにポロッとやるケースである。ハダカのままで入れてておくのがマズイので、俺の場合は、貴重品袋にすべてを入れてザックにしまうか、ザックのどこかのポケットを絶対に山の中では開けないポケット(貴重品ポケット)にしてしまう、ということをしている。
この辺りから南海高野線天見駅に降りる下山ルートの分岐点がいくつか出現する。最初は十字峠への分岐点、「十字峠へ」と書かれたしっかりとした3方向標識がある。西ノ行者では紀見峠駅に降りられる。ここにも「西ノ行者堂」とかかれた3方向標識と鉄版に書かれた地図がぶら下がっている。西ノ行者から先は「ブンダ谷出合(←南海天見駅)」とかかれた標識が杉の木に縛り付けられている。
千早峠からここまで、はっきり言って見晴らしの良い場所は一か所も無かった。ただひたすら薄暗い杉林の中を黙々と歩くといった感じだ。ところが、この西ノ行者から紀見峠までの間に、すばらしく展望の開けた場所があったのだ。それは鉄塔の下、山と高原の地図だと「電発巡視路分岐」と書いてあるところだ。黙々とダイトレを歩いていたら、見過ごしてしまうので注意が必要だ。左手に小道があるので、そこを行く。橋本や紀の川が眼下に広がる。天気が良ければ昼飯を食うのにとても良い場所だ。
少し行くと長く急な下りとなる。セメント道に出て少し歩くと山の神だ。少し日も射してきたようなので、ここで昼飯をくう。昼飯はコンビニおにぎりとカップヌードルだ。家からサーモスの水筒に入れてきた湯をカップヌードルに入れる。熱湯という分けではないが、芯のない、十分に旨い麺が食べられる。
さて、ここからどうしよう。当初は、紀見峠でダイトレプレートを撮影したら、そのまま紀見峠駅に降りて帰る予定だった。時刻は13時前。さてどうするか・・・。
特に逡巡することもなく、俺は次の目的地を岩湧山三合目にすることに決めた。身体が「登り足りない」状態になっているのだ。こんなことはあまりない。前回の山行きでもそうだったのだが、どちらかというと俺の場合、「楽をしたくなる」タイプなのだ。
【紀見峠〜岩湧山三合目】
紀見峠の手前には出来立てのキレイなトイレが建てられいる。山ノ神でメシを食い、ここで出すというのが、正しいダイトレの歩き方のようだ。
紀見峠から丸太階段の登りが始まる。メシを食ったばかりなので調子がいい。丸太階段を大股でグワシグワシを登っていく。ひと汗かいたところで前方を見やるとオレンジ色の遊具のようなものが木々の間に見え隠れする。まさか山上遊園地?と思って勇んで駆けつけたら、オレンジ色に塗られたただの鉄塔でした。ムハハハ、バカなのだ。そこから少しいくと「天見駅(棒谷林道)」とかかれた標識が、さらに行くと「ボ谷の池」と書かれた場所に着く。すぐ目の前にある草ぼうぼうの場所がボタニノイケなのか? 水が全く見えないのだが・・・。
地図ではさらに少しいくと砥石谷への分岐と休憩所のマークがある。この休憩所でちょっと休もうか、と思っていたのだが、その辺りに着くと「妙法蓮華経分別功徳品第十七経塚」と書かれた祠とその脇にサッシ付きの窓がはめ込まれた人家のような小屋(後で調べて見たら非難小屋だった)がある。はっきり言って一人でその中に入るのはコワイ。奥の方にトビラがあり、空いていたのだが、そこまで行って中を覗く気にもなれなかった。
砥石谷分岐の辺りから急な丸太階段が、これでもかという感じで長々と続く。途中で打ち捨てられたバイク。ここまで登ってきたのだろうか?さらに登ると、やっと岩湧山三合目に着く。今日、一番汗をかいた所だった。
【岩湧山三合目〜紀見峠駅】
ここから越ヶ滝分岐までの下りはとてつもなくエグイ。次回はこの道を登らなければならない。地図だと登り40分とある。ホンマか?まあ、この登りさえ登り終えたら、後は尾根道を歩く感じなので、なんとかなるだろう。越ヶ滝分岐からのセメント道をダラダラと下っていったら、南海高野線の線路が見えた。紀見峠駅はすぐそこだ。
【エピローグ】
近々社内で俺自身に異動があることを内密に告げられた。サラリーマンの宿命とは言え、懲罰人事の臭いがするその異動に、俺は内心反発している。そんなこんなでストレスを持ったままGWに突入したのだが、一人の山歩きで、何も考えずに、ただ黙々と、ひたすら歩き、汗を流したことで、大分ストレス発散になったようだ。
まあ、どこに行ってもガンバルしかないのだ。
ウジウジ悩むよりまず歩け!ですね。
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